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格差が広がる一方の社会で、“CEOと一般従業員の年収格差が千倍以上の世界的企業に対し、3年間の内に差を200倍未満にせよ”と声を挙げる謎のテロ集団が現れます。
3年後、彼らは世界トップ企業のCEOを次々と襲っていきます。
彼らは一体何者なのか…?
テロ集団が掲げるスローガンに思わず、格差が少しでもなくなるなら…と共感しそうになる冒頭でがっちり心を掴まれました。
主人公の石井大良(いしい たいら)は、幼少の頃何者かによって父親を目の前で殺されるという過去を持つ刑事です。
彼は一度見ただけで人の顔と名前を覚えられるという特技がありました。
そんな彼がたまたま見ていた東京のロケット発表会で発生した爆発事件中継に、父親を殺害した犯人の姿が映っていたのです。
男の正体を探るべく調査に乗り出す大良ですが、その男がイベント会社に勤める佐藤と名乗る人物であるとわかったものの、名前も住所も全てが嘘であったことを知ります。
更に証拠として押収していた動画の一部が消されていたことが発覚し…。
なんとか跡を掴んだと思った途端するりと真実が指の間をすり抜けていく。そんな感覚になります。
誰が敵で誰を信用してよいのか…読む側も大良同様に先が読めないまま振り回されてゆきます。
大良はわずかな手掛かりをかき集め、少しずつ繋がっている部分を辿り男の正体を見つけ出すことができるのでしょうか。
今作は『リウーを待ちながら』や『インハンド』で医療サスペンスを描いた朱戸アオ先生の新作です。
朱戸先生は、「現実に起こり得そう、でも実際に起きたらとても絶望的…!!」というクライムサスペンスマンガの第一人者です。
今回も“何かが起きている!でも何が起きているのかは解らない。”そんな漠然とした状況に、空恐ろしくなります。
今はまだ気付いていないかもしれませんが、同じような危険がすぐ傍で蠢いているかも…。
実際に起こり得るかもしれないという恐怖心がべっとりと張り付いて離れません。
もう一つ見えにくいところも
主人公の記憶力、けっこう特殊な映像記憶力でしょうか。幼少時に父親を殺され、本人は押し入れに隠れていて辛うじて生き延びたようです。
人類の富を独占している多国籍企業等々への犯罪予告とその実行で色んな事件が発生していますが、ちょっとテロ組織としての描き方はありがちっぽいんで……とはいえ全6巻で既に完結し
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