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耳を病んだわたしの前に現れた速記者Y。その指に惹かれたわたしが彼に求めたものは……。記憶の世界と現実を行き来する美しく幻想的な長編。
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Posted by ブクログ
この小説で卒論を書いた同期がいる。小川洋子作品の中でもトップで好きな小説だな、と思う。タイトルである「余白の愛」がなんなのか、いまだに答えを出せていない。突発性難聴、耳の中にある蝸牛と呼ばれる器官と関連して、ぐるぐる回る、渦や螺旋のモチーフを見つけてみるとおもしろい。ヒロが大好きで仕方ないんだな…
本を開くとたくさんの文字の音がするように感じた〜 しかも、心地よい音が〜 小川洋子さんの作品はいつも違う世界につれていってくれるので大好き! ぜひ〜
静かな、しずかな、愛の物語。 私の中でYは永遠に生き続けるんだろうな。 指や耳、意識しないと分からないけど、美しく繊細な器官を人間は持っているんだなぁと余韻に浸れた。
耳を病んだわたしは、ある座談会で速記者Yと出会い、彼の指に惹かれる。 F耳鼻咽喉科病院と、病室の窓からマロニエ越しに見えるホテル。離れにあるささやかな美術館。 まるで絵に描いたような美しい風景が、目の前に広がっていく。 静かな物語にもかかわらず、終始ドキドキしていた。 記憶の引き出しの中に、もう一...続きを読むつの世界があるようで、想像力をかき立てられる。 ずっとわたしの傍らにいてくれた、甥っ子のヒロの優しさと、幻想的でとてつもなく美しい世界を存分に堪能することができた。
地球っこさんに教えていただいた本。 小川洋子さんのすばらしい世界観。 とても文学的で物語の中に引き込まれました。 静かに流れる物語が、読み終えるのが惜しいと思いました。 これは手元に置いておいて、何度も読み返したいと思います。 ありがとうございました。。。
静かな空気感と清潔感がずっと漂ったお話。 耳を病んだ主人公の記憶と現実をめぐって物語は進んでいきます。 どこか、何かが狂っているけれども淡々としている。登場人物たちもそれらには気に留めることはない。 穏やかな愛がとても心地よかったです。
素晴らしかったです。 本書はフォロアーさんからのおすすめだったのですが。 はい。大好きです。もう、大満足でした。 小川洋子さんの本はまだ4冊目ですが、もう大ファンになってしまいました。 この儚げな描写。全てがごくごく薄い鶯色のベールに包まれたような静寂。一人称の「わたし」で綴られる出来事のかずか...続きを読むず。 耳を病み、夫の不義を知って夫との別れを決意した「わたし」。そんな「わたし」の前に現れた速記者Y。Yの紡ぎ出す暗号の様な速記字とその独特の指に惹かれた「わたし」は…。 読むにつれ、『現実』と『過去』と『妄想』と『想像』が少しずつ区別できなくなっていく浮遊感。 どこかでこの感触は感じたことがあるな・・・と思ったら、何となくこの世界観は村上春樹的な世界観に似ているのですね。 村上春樹ほどファンタジーの世界には足を踏み込ませないし、村上春樹お約束のセックスの描写もないし、あの特徴的な比喩の使い方もないのですけれど、小川洋子さんの小説を読んでいると、なんとなく感じるこの心地よさは村上春樹作品に通じるところがあるのです。 こういう言い方をしたら小川洋子さんには失礼なのかもしれないですけど、僕的には小川洋子さんの作品は「女性版村上春樹作品」といってもいいのではないかとも思います。 それにしても小川洋子さんの小説に登場する主人公の「わたし」は可愛い人ばかりです。 小川洋子さんはあまり主人公の「わたし」の外見の描写をしないので、外見的には「美人」なのか「可愛い」のかは分かりませんが、彼女達の心の中身がみな「素敵」なのです。 ああ、好きすぎるこの小川洋子さんの描く「わたし」。 本書は、1991年発表で小川洋子さんの初期の作品と言ってもよいのですが、ものすごく完成度が高いですね。 『純文学』とはなにかと言われたら、代表作として僕は本書を挙げたいくらいです。 今後もさらに小川洋子さんにのめり込んでいきそうです。
突発性難聴を患ったわたしが、ある座談会に出席したときに速記者のYに出会い、彼の指に惹かれていく。音がなく、静謐という言葉が似合う小説だった。不思議な世界観で、場所の設定も、主人公の名前も、何もかもが明かされずに、辺り一面真っ白で、まっさらな新雪に足を踏み入れるような感覚がどこまでも続いていく。小説と...続きを読むいうよりは詩を読んでいるような、心地よい言葉の羅列がすっと耳に流れ込んでくるのが好きだ。
分からないことをそのままにして神聖に保つよう努めてるみたいな、そういう雰囲気のお話 リトルアーリョヒンくらい好き
私の母が歳を取り、難聴になったので、補聴器を試してみたけど、音が聞こえすぎて辛いと言っていました。この話の主人公も色んな聞こえなくてもいい音が、ずっと聞こえているそうで、大変そうでした。 後半は、モヤモヤした感じがスッキリするのかと思い、いっきに読んだのですが、やはり小川洋子さんの作品らしい終わ...続きを読むり方でした。
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