余白の愛

余白の愛

649円 (税込)

3pt

耳を病んだわたしの前に現れた速記者Y。その指に惹かれたわたしが彼に求めたものは……。記憶の世界と現実を行き来する美しく幻想的な長編。

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余白の愛 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この小説で卒論を書いた同期がいる。小川洋子作品の中でもトップで好きな小説だな、と思う。タイトルである「余白の愛」がなんなのか、いまだに答えを出せていない。突発性難聴、耳の中にある蝸牛と呼ばれる器官と関連して、ぐるぐる回る、渦や螺旋のモチーフを見つけてみるとおもしろい。ヒロが大好きで仕方ないんだな…

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    本を開くとたくさんの文字の音がするように感じた〜 しかも、心地よい音が〜
    小川洋子さんの作品はいつも違う世界につれていってくれるので大好き!

    ぜひ〜

    0
    2023年04月27日

    Posted by ブクログ

    静かな、しずかな、愛の物語。
    私の中でYは永遠に生き続けるんだろうな。
    指や耳、意識しないと分からないけど、美しく繊細な器官を人間は持っているんだなぁと余韻に浸れた。

    0
    2023年03月15日

    Posted by ブクログ

    耳を病んだわたしは、ある座談会で速記者Yと出会い、彼の指に惹かれる。

    F耳鼻咽喉科病院と、病室の窓からマロニエ越しに見えるホテル。離れにあるささやかな美術館。
    まるで絵に描いたような美しい風景が、目の前に広がっていく。
    静かな物語にもかかわらず、終始ドキドキしていた。
    記憶の引き出しの中に、もう一

    0
    2020年12月12日

    Posted by ブクログ

    地球っこさんに教えていただいた本。

    小川洋子さんのすばらしい世界観。
    とても文学的で物語の中に引き込まれました。
    静かに流れる物語が、読み終えるのが惜しいと思いました。
    これは手元に置いておいて、何度も読み返したいと思います。

    ありがとうございました。。。

    0
    2020年10月31日

    Posted by ブクログ

    静かな空気感と清潔感がずっと漂ったお話。
    耳を病んだ主人公の記憶と現実をめぐって物語は進んでいきます。

    どこか、何かが狂っているけれども淡々としている。登場人物たちもそれらには気に留めることはない。

    穏やかな愛がとても心地よかったです。

    0
    2020年05月16日

    Posted by ブクログ

    素晴らしかったです。
    本書はフォロアーさんからのおすすめだったのですが。
    はい。大好きです。もう、大満足でした。

    小川洋子さんの本はまだ4冊目ですが、もう大ファンになってしまいました。

    この儚げな描写。全てがごくごく薄い鶯色のベールに包まれたような静寂。一人称の「わたし」で綴られる出来事のかずか

    0
    2019年11月11日

    Posted by ブクログ

    突発性難聴を患ったわたしが、ある座談会に出席したときに速記者のYに出会い、彼の指に惹かれていく。音がなく、静謐という言葉が似合う小説だった。不思議な世界観で、場所の設定も、主人公の名前も、何もかもが明かされずに、辺り一面真っ白で、まっさらな新雪に足を踏み入れるような感覚がどこまでも続いていく。小説と

    1
    2018年09月01日

    Posted by ブクログ

    分からないことをそのままにして神聖に保つよう努めてるみたいな、そういう雰囲気のお話 リトルアーリョヒンくらい好き

    0
    2024年01月21日

    Posted by ブクログ

     私の母が歳を取り、難聴になったので、補聴器を試してみたけど、音が聞こえすぎて辛いと言っていました。この話の主人公も色んな聞こえなくてもいい音が、ずっと聞こえているそうで、大変そうでした。
     後半は、モヤモヤした感じがスッキリするのかと思い、いっきに読んだのですが、やはり小川洋子さんの作品らしい終わ

    0
    2022年05月03日

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