私はジム通い筋トレ歴2年のあまり絞れていない会社員トレーニーです。去年、本著者の『世界一細かすぎる筋トレ図鑑』を手に取り地道にトレーニングを続けた甲斐があり筋肉量は増えたものの、まだいささかボディーラインが物足りないと思い本書を購入しました。
バズーカ岡田さんが大好きなので、そのせいかもしれませんが
...続きを読む、本書を買ってよかったです。シンプルに読み物として面白いです。ときに熱く語り、ときに冷静に、そしてポエティックにと転調の妙が冴えわたっています。そして、youtubeで【バズーカ岡田の筋肉ラボ】をご覧になっていらっしゃる方はもう迷わずお買い求めてしまってください。迷ってる時間は筋トレにあてて、さっさと潔く有酸素がてらに書店へ足を運んでしまってOKだと思います。
ではここからはまじめに。内容としては自分にとって特に真新しいことは書かれていませんでしたが、その基本的な9枚の除脂肪カードを自分はきちんと切れているかと改めて問うと、これがやはりできていない、あまい部分がある。なので自分が理想とするラインに仕上がらない。“当たり前の大切さ”を再認識させ、自分の改善点に気づかせてもらいました。
また筋肉とは切っても切れない“心”について書かれているところもすごくいいなと思いました。カラダ作りは本来自分の幸せのためのもの、少しでも不幸感を覚えたなら手段を変える。自分の体に何かを期待することはとても大事なことでありますが、同時に体そして心が自分に対して何を望んでいるのか、発想のコペルニクス的転回も必要なのだなと思いました。絶対がなく、いろいろなことが変化していく相対的な世の中で心と体の軸はトレーニングに置いておくというバズーカ岡田さんの哲学的な思想についても心の中で超いいねを500回くらいタップしてしましました。
まだまだ書きたい感想が山ほどありますが、最後に。ボディービルに対して非常に情熱的であると同時に、“ビルダーは生物として生存確率を自ら下げに行ってるデカいくせに飢餓状態の不思議な生き物”という冷静な捉え方をされているところが個人的にとても面白かったです。