2016.4.17
に書いた読書メモ。
解剖学の本だからなんて敬遠したら、人生、損するかも。
生命の神秘を楽しく垣間見れる。
なんで小中学校で、こういう授業が無いんだろう。おもしろおかしい。
内臓の感受性。
世界は舐め回して知覚する。
デッサンが上手い人は乳児期にいかに畳の目を舐め回したか、によ
...続きを読むる。
なんて論が展開される!
舌と腕は、脊椎動物の進化において、兄弟みたいなものらしい。
そういえば、私は今でも色んな物を撫で回す。触って確かめたい衝動に駆られ。。
排泄、食事、睡眠、出産、などなど身体のふしぎに関するあれこれ。
目から鱗と幸せな笑いの連続。
生きとし生けるもの全てが愛おしくなる。
自分の体も。別のいきものの体も。
子供たちや妊婦さんももっともっと大事にしなきゃと思うので、是非多くの人に読んで欲しい。
子育て中の人にはイチオシ。
表紙の絵の謎も巻末近くに出てくる。
35年前の名著だが、未だに色褪せない。すごい。三木先生。
「内臓とこころ」
三木成夫著
築地書館(1982年)刊行
河出書房、2013年