ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
「こころ」とは、内蔵された宇宙のリズムである―おねしょ、おっぱい、空腹感といった子どもの発育過程をなぞりながら、人間の中に「こころ」がかたちづくられるまでを解き明かす解剖学者のデビュー作にして伝説的名著。四億年かけて進化してきた生命の記憶は、毎日の生活の中で秘めやかに再生されている!育児・教育・保育・医療の意味を根源から問いなおす。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
母性本能や、母乳についての記述は、現在の一般的な考え方に対して、そぐわない点もあるし、あくまで、三木成夫さんの、「気づき」を講じたものであるため、学術的な裏付けには乏しいが、それでもなお、学ぶことの喜びに満ちた名著として、輝きを失わない本だと思った。 学ぶこと、そして、知識を蓄えることで得られる最大...続きを読むのご褒美は、まるで関係ないような一つ一つの点であるところの知識同士が、思わぬところでつながりを持つことに気づく瞬間の喜びにあると思う。 この講演の中で、三木さんが語るのは、そうした気づきから得られた、壮大な仮説だが、その語り口からは、常に喜びが迸り出ている。 普段顧みられない内臓の感覚や、太陽や月などの天体の運行が密接に関わっている小宇宙としての人間の体、子供の発育に人類と生物の進化過程の遠大な歴史を見てとる、三木さんの肚に宿る深く敏い知識に、終始圧倒されつつも、知る喜びに満ちた読書だった。
内臓のはたらきと子どものこころ (みんなの保育大学)築地書館1995年12月と本文は同じ? 文庫版解説は解剖学のようろう・たけし氏。
2016.4.17 に書いた読書メモ。 解剖学の本だからなんて敬遠したら、人生、損するかも。 生命の神秘を楽しく垣間見れる。 なんで小中学校で、こういう授業が無いんだろう。おもしろおかしい。 内臓の感受性。 世界は舐め回して知覚する。 デッサンが上手い人は乳児期にいかに畳の目を舐め回したか、によ...続きを読むる。 なんて論が展開される! 舌と腕は、脊椎動物の進化において、兄弟みたいなものらしい。 そういえば、私は今でも色んな物を撫で回す。触って確かめたい衝動に駆られ。。 排泄、食事、睡眠、出産、などなど身体のふしぎに関するあれこれ。 目から鱗と幸せな笑いの連続。 生きとし生けるもの全てが愛おしくなる。 自分の体も。別のいきものの体も。 子供たちや妊婦さんももっともっと大事にしなきゃと思うので、是非多くの人に読んで欲しい。 子育て中の人にはイチオシ。 表紙の絵の謎も巻末近くに出てくる。 35年前の名著だが、未だに色褪せない。すごい。三木先生。 「内臓とこころ」 三木成夫著 築地書館(1982年)刊行 河出書房、2013年
俺は全然子育てに関わらなかったから、実感持てないんだけど、赤ちゃんがこころを形成していく過程が描かれている。 赤ちゃんがいる人は今すぐ読んだらいいと思う。強く推奨!
これは面白い。特に、最後に収められた、この増補版を作るにあたり後藤仁敏氏が選んだという二篇「夜型の問題――かくされた潮汐リズム」と「再現について――形態学の実習」がこれぞ三木成夫の持論という感じで面白い。 表紙の絵は受胎38日目の胎児の顔。ミツユビナマケモノにそっくりだそうです。ヒト発生初期の1週...続きを読む間の間に、脊椎動物5億年の進化の歴史の再現を見る。その感動が伝わってきて、すごい。
とっても面白かった!解剖学を知らない私でも理解できたし、今後もっと深く知りたいと思わされた。宇宙リズムとか桃源郷とか、ともすればトンデモ科学になってしまいそうなことでも、なんとなく、まさに「はらわたで」理解できてしまう文章だった。ユーモアのある口語体も素敵。3歳児と菩薩の顔の講義を受けたかった。
人の心について、始まりから考えるというのはどうすることかという、人類なら人類の生まれてきた「時間」を、こころの姿で気づかせてくれた本です。 人の様子に、例えば「~障害」とか「~異常」とかレッテルを貼って、わかった気になって安心する風潮がありますが、人間の心の始まりはもっと深いし、もっと遠いところ...続きを読むにあることを考える必要性を教えてくれた本です。 易しいけど、名著だと思います。
教養文庫シリーズを持つ出版社6社の共同企画「チチカカコヘ」からの一冊。かなり長いこと、ワタシの読みたい本リストに入っていて、「チチカカコヘ」に押されてようやく手にした次第。 「人間は宇宙のリズムを内蔵している」なんて言われた瞬間、宇宙モノ好きなワタシはもうノックアウト。ものの例えで、「小宇宙」とい...続きを読むう表現が使われたりするけれど、文字通りの「小宇宙」が自分の体内にあると思うと、急に自分が大きな存在になった気がしてくる。 解剖学者である著者は、我々すべての人間は宇宙によって創造されたのだから、我々に宇宙のリズムが内蔵されているのが当然、という信念で人間の行動を丹念に解き明かしてくれる。保育園での講演の書き起こしなので、例えとして使ったのは、子どもの成長過程における「おしっこ」「おっぱい」「空腹」。ここから生命4億年の進化の歴史へと誘ってくれる語りは、ユーモアを交えて優しく柔らかい。その場でその講演を聴きたかった。
とても奥が深い本だと思った。生物学と人間の精神的な発達との関連を著者の持論でうまく説明してあり、面白かった。 著者は解剖学や生理学を専門とする医師である。生命の発生からそれがどう人間にまで発達していったか、人間がほかの動物と異なる「こころ」はどの段階から特徴が出てくるのかなど、興味深い議論が展開され...続きを読むる。 なぜ夜型人間がいるのか、ということも、生物学的なサイクルは本来波の満ち引きに合わせた24時間50分であり、それを24時間に合わせようとするからずれが生じるのだという部分も面白かった。子どもがいる人は、その発達の過程と照らし合わせて実感を持って読めると思う。
解剖学者にして芸術大学の教授、と聞くと、「……トンデモ?」と疑いがちだが、一体どうして。 そもそも興味を持ったのが「ドグラ・マグラ」の「胎児よ胎児よ何故躍る母親の心がわかっておそろしいのか」からだった。時間にして16年は遡る。 もっと早く読んでおけばよかった。 詩人ともいえる優しさ溢れる語り口が...続きを読むまた魅力。 ・体壁系と内臓系。 ・鰓⇒顔と内臓露出。舌は触角。 ・内臓は宇宙。小宇宙の波、内臓波動。 ・動物器官の中心、脳。植物期間の中心、心臓。 ・「思」アタマがココロの声に耳を傾けている。 ・ヒトは季節感覚として、食と性の推移を想う。 ・はらわたの声が大脳皮質にこだまする。 ・ココロが芽生え、アタマが噛みあっていく。 ・眼前の印象像に、記憶の回想像が裏打ちする二重映し。 ・遠くを眺望したい好奇心⇒直立。 ・ことばははらわたの声。 ・個体発生は系統発生を繰り返す。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
内臓とこころ
新刊情報をお知らせします。
三木成夫
フォロー機能について
「河出文庫」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
生命とリズム
試し読み
胎児の世界 人類の生命記憶
「三木成夫」のこれもおすすめ一覧へ
▲内臓とこころ ページトップヘ