「連星」をテーマに、連星そして宇宙の成立を語る一冊。
「連星」と聞くと、なんとなくSFに出てくる珍しい星、的なイメージを持ちがちなんだけど、「恒星の半数は連星(p.5)」ととてもありがちな存在。
そして、光では見えない中性子星やブラックホールが連星を構成している例もあり、それが元素(特に重い元素)
...続きを読むの形成にかかわっていたりもするのだとか。
宇宙のいろんな星や、物理・化学のいろんな知識が、「連星」についての知識と様々な形でつながっているらしい。それはとても興味深かった。
周期的な変化を起こす、そこから見えてくるものも多いらしい。
連星系の観測手法が、最近はやりの系外惑星(太陽系以外の惑星)観測にも活用されている部分もあり、そういう本を読みなおすとまた見えるものがあるかもな、とも。
純粋に望遠鏡で星が見たくなる一冊だった。