最初は主人公秋治の行動があまりにも理久に対して失礼で、理久の気持ちを思うと辛くなってしまい、この先一体どうなるんだ……と頭を抱えながら読んでいましたが、最終的に人対人としてまっすぐ向き合って答えを出していてほっとしました。
理久がバングルを買うのを迷っていたシーン。後から思えば、プレゼントやお揃い
...続きを読むにしたくても、秋治の返答次第では別れようと思っていたなら買えないよね……。理久自身は幸せな未来を望んでいるのに、秋治が望まないならそれを諦める決意をしていたことを考えると切なくなりました。
終盤、秋治が先輩に対して啖呵を切ったシーンが本当に良いです。ほんと、なんにも悪いことなんてないし、先輩みたいに他人の人間関係を小馬鹿にする人の方が非難されて然るべき。
これから彼らの未来がどうなるかわからないけど、道を違えようとも、その時その時で正面から向き合って答えを出していけたらいいな。
良い読後感でした。