作品一覧 2023/03/30更新 映画ノベライズ デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆 試し読み フォロー 勿忘草をさがして 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 真紀涼介の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 勿忘草をさがして 真紀涼介 胸があったかい想いでいっぱいに包まれる読後感。 航大と拓海のような友達関係が深まっていくってすごくステキだ。 植物が絡む小さな謎を解いていく過程は、航大と一緒に楽しませてもらえた。 家族とも職場とも違った第三の自分の居場所や人との繋がりって、なかなか出来づらく貴重だ。 ・・・・・・・ 何か夢中になれ...続きを読むるような楽しみが見つかればいいのになと思えど、何も変わらない日常の中でどう見つければいいのかなと漠然と思いながら過ごしている今。 菊子さんのちょっとした言葉がとても胸に残る。 『何でもいいのよ。とにかく自分がしたいことをするの。それを探すこと自体、とっても、楽しいと思うわ』 『コツは、少しでも気になったものには積極的に触れてみることね。』 たしかに、気になるっていう気持ちがムクっと出てきても、その次の「触れてみる」って一歩を踏み出すのって何気に面倒くさくなってしまいがち。 だけど、せっかくなのでこの本をキッカケに今年は《積極的に》《ためしに》《触れてみる》をやってみようと決めた。 それを受けて、自分がどう感じるのかを知ることが楽しみだ。 ・・・・・・ 殺人事件が起こらないミステリー。 日常の小さな謎。 連続短編集。 Posted by ブクログ 勿忘草をさがして 真紀涼介 確かにやり過ぎは良くない。でも暴力は駄目と言われてもやらなきゃやられるからね。 この件に関して航大君は何も悪く無いのでは?と正直思いましたが話が進まなのでそういうもんだと思う事にしました。 人と自然と関わり根本的な部分が変わる訳では無い。けど気持ちが変わる。視野が変わる、広がる。 そして前に進める...続きを読む。何よりも大切。 菊子さんと航大君とたまに拓海さんの会話は楽しそう。同年代の友人とする会話とはまた違う面白さがありそう。 紙風船が地面からお花みたい咲いてると聞いてフウセンカズラかなって思ったけど違うかった。残念。 でもお花みたいに咲いてるかと言われたら違うなってなった。 親子と言っても別人で。絶対に仲がいいと保証される関係では無いけれど、拓海さんと春香さんは最後にちゃんと親子になれたのではと。 Posted by ブクログ 勿忘草をさがして 真紀涼介 第32回鮎川哲也賞受賞作品 植物に纏わる日常の謎を描く、詩的情景美しい連作短編集 心身共に傷を負った主人公男子高校生と、登場人物たちの優しくリズムの弾む会話、人を思い遣る心を丁寧に追い、とても読みやすい 苛烈な設定が多い昨今、ゆったりと流れる時間にとても満たされました Posted by ブクログ 映画ノベライズ デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆 真紀涼介 / 大和屋暁 主人公の太一が大学4年生になったときの話です。 デジモンアドベンチャーは自分が小学生の時に見て以来だったので懐かしいなーと感じました。最後まで読んで、(大人になったんだな)と実感しました笑。 個人的には懐かしさも含めて星5です。 Posted by ブクログ 勿忘草をさがして 真紀涼介 草花と謎と優しさと、の話。 高校生の航大くんと大学生の拓海くんが沈丁花をきっかけに出会い草花とささやかな謎を解き、少しずつ成長していく話。航大くんが良い子やから、こちらが感じる憤りもホッとするような優しさに昇華してくれる。今まで気にしていなかった草花が気になる、という航大くんに完全同意する。私もこれ...続きを読むを読んでどんな花か検索したり道端の花に目をやったりし始めた。ほっこり。 ・春の匂い 沈丁花が植えてある家を探す航大が、拓海とお婆ちゃんに出会い、拓海と共に探す話。三大香木の沈丁花を見て香りたくなる。そしてその家を探そうと思った航大の過去に眉を顰める。理不尽な扱いを受けた航大が悪くない、それくらいが丁度いい、と思えるようになる過程が良い。拓海の面倒見の良さもお婆ちゃんの温かさも大好き。 ・鉢植えの消失 学校の鉢植えが徐々に消えていく話。あんな過去があったけど、友達と仲良さそうな航大にホッとする。優しさに包まれた謎と高校生の時に感じた溝に微笑んだり苦笑したり。 ・呪われた花壇 花壇の花が元気がないのは亡くなったお爺ちゃんの呪いなのか、という話。草花探偵拓海が謎解き勉強になる。そして航大の友達陸がずっと気にしてた花壇を荒らしたお爺ちゃんの真相を告げた時、陸と同じような笑みが浮かぶ。それが正鵠を射ていたかは定かではないものの、陸を救いたい拓海が告げた言の葉は優しかった。 ・ツタと密室 蔦が巻き付いた空き地の物置、そこからどうやって草刈機を取り出したのかという話。蔦の密室と空き地で遊ぶ子供たちのいざこざ、謎を解く拓海と子供達を明るく導く航大に心が軽くなる。大きな変化はなくても停滞はしていない、そう感じられるのが良いと思う。 ・勿忘草をさがして 拓海の祖父の命日近くに届く押し花の栞は何を意味するのか、と言う話。拓海の母親が会いに来るがどうしようかと悩む拓海と相談に乗る航大。航大の思いやりや優しさがこちらにも拓海にも届く。拓海と母親のやりとりに笑みが溢れ、拓海が持っていた理由も分かる気がする。 Posted by ブクログ 真紀涼介のレビューをもっと見る