「日々たんたんと生きている」という恒子先生の穏やかな語り口にホッと安心できる一冊。各章の終わりのコラムでは先生の波瀾万丈な人生が綴られていて、それもとても興味深かった。
[覚えておきたいこと]
☆ 必要以上に気を張らないで、「ちょっと目の前の人のお役に立てればいいかなあ」ぐらいの気持ちで仕事を
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☆ 「幸せでなければいけない」と、思わないほうが幸せ。
☆どこに行ってもイヤな人はいるし、100%満足できる環境はない。他人を変える事もできない。大事なのは、「今いる場所で、どうしたら自分が快適に過ごせるのか」を中心に考えること。
☆ 「来るものは感謝していただく、去るものは追わない」。情は他人(家族でも)への執着であって、こちらの身勝手さの証でもある。人は1人であり、各々が違う人生を生きているという事を忘れないように。
☆子育ても家庭も仕事も中途半端で良い。手抜きしてもいいから途中で投げ出さないことが大事。
☆「家庭の平和」を第一に考える。親の都合で子どもの心を乱したら、全部親に跳ね返ってくる。
他と比べず「うちはこうやから仕方ないんや」と開き直って、ニコニコ機嫌よく子どものそばにいる事が大切。
☆思春期からは少しずつ自分の人生と子どもの人生の重なりを外していくことが必要。成人するころにはお互いの人生の輪は完全に離れて、別々の人生になるけど、そこには橋がかかっていて、たまに遊びに行かせてもらう、という認識を持つ。
☆人間関係の秘訣は距離感。「もっと親しくなろう」「もっと関係を深めよう」と積極的に望んだり動いたりせず、「人に近づきすぎない」ことで、人に過剰に期待したり警戒したりしないで済む。
☆人生の結果はすぐには出ない。人生の瞬間瞬間で大事にすべき事をしっかりすることが大事。
☆ 人は「自分らしく」しか生きられない。そして「人は基本的に自分1人で生きていくもの」だということを腹に据えていくことが、うまく生きていくために大事。