めちゃめちゃおもしろかったけど、これは感想書きづらい…!
ポリアモリーの母親・伊麻とその彼氏たちと一緒に暮らす千夏、夫とは冷め切った生活を送る絹香。
ふたりの視点で進んでいく物語。
千夏のまわりの高校生の恋愛、伊麻や彼氏たちの恋愛、絹香や夫の恋愛、当然ながら人それぞれ。
相手にどこまで合わせるの
...続きを読むか、うれしいと感じること、されたくないこと。
ポリアモリーにもいろんな形があるらしい。
そもそも、恋人がいるのに好きな人ができるのはよくあることかなと思うんだけど、伊麻たちはけっこう次々新しい肉体関係を構築していってるようで、その代わり2ヶ月に1回性病検査を受けることにしているらしい。
でもうつるのって性病だけじゃないし、検査したって検査の時点では大丈夫だったというのがあとになって判明するだけだから、みんながフリー恋愛なんてこわすぎ…
ポリアモリーの人も嫉妬はしてしまうみたいで、嫉妬の原因を考えて、みんなで折り合いのつく方法を考えたりもするらしい。(これはあとでネットで調べたら書いてたこと)
でも、伊麻の恋の始まりをみてると、別にポリアモリーの集まりに行くとかじゃなくて、生活の中で気になる人ができて、向こうも好意を持ってくれたら少しずつ近づいて、恋人になったら他にも恋人がいることを打ち明けるっていう始まり方。
それって、既婚者が独身の人にアプローチするのとどう違うんだろう。
相手も好きになってくれた場合、他の恋人には了承を得てるから浮気じゃないと言ったって、苦しむのは相手の方で、そういう辛い状況に引き込むわけだからすごく罪深いんじゃないのか。
そう考えたら、ポリアモリーと公言するのは単なる保身にしか思えないし、ほかに恋人がいることはオープンにしないで、結婚は絶対ないことだけ伝えて、それぞれと1対1を装って付き合う方がずっといい気がする。
絹香も最終的に、会いたい人に会う生き方を選ぶかどうかって話になってたけど、選んだとしていつかはその人への気持ちも色褪せるかもしれないし、別にこっそり会えばいいだけなんじゃないのか…
ありえないなと思えることばっかりだったんだけど、まあ他人の恋愛って全部そうかも。