本書のテーマは、こうです。
何をすべきかわかっているのに、だれもそれを実行していない。それを、「知識と行動のギャップ」と呼ぶことにする。
「知識をむやみに詰め込むだけではだめだ。いますぐ実行せよ」
「なぜ、実行できない」のかではなく、「どうすればできるのか」
①問題を話しただけで仕事をした気になる
...続きを読む
・問題点を反し合っただけなのに、仕事をこなした気になることがある
・コンサルが実行まで提示してくることはまれである
・単純なアイデアはだれでも簡単にまねできる
②過去のやり方にこだわりつづける
・あらゆる決定を一からやり直すことはできないとはいえ、すべてを過去に頼ることも賢明ではない
・問題にぶつかると、人も組織もよく知っているやり方にかたくなにしがみつこうとする
・新しい組織を作るには時間がかかるが、その効率は大きい。歴史も前例もないので、行動の指針はすべて新たにつくらなければならない。
・初めにむだなルールや、形式的なやり方をつくらなければさらに賢明だ
③部下を動かすために恐怖をあおる
・恐怖心を追放すること
・恐怖心は職場の士気を高めるどころか、まったく逆効果になっていた。
・職場から恐怖心を追放するキーワードは、予測、理解、自制、思いやりの4つである
④重要でないことばかり評価している
・評価に関して会社は常識をもってほしいものだ
・アウトソーシングを増やすと、別の意味で失うものがある。雇用機会の確保より、コストや収益、効率などを優先するというメッセージが社内伝わることだ。
⑤業績を上げされるために競争させる
・競争があれば、怠惰で無能な連中は消えていく
・きちんと仕事をこなすことと、勝つこととは違う
なぜ、わかっていても実行できないのか
知識を行動に変えるマネジメント
著:ジェフリー・フェファー
著:ロバート・I・サットン
監:長谷川 喜一郎
ISBN:9784532319236
。出版社:日本経済新聞出版社
。判型:4-6
。ページ数:320ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2014年01月
。発売日:2014年01月20日1版1刷