スケラッコさんの有名な作品を読み終えました。かなりの傑作でした!
主人公は「秋」という中学生の女の子、お盆に帰ってくるご先祖さまの姿が見える女の子です。とある出来事から、同じ8月15日を繰り返すことになってしまいます。困った秋の前に現れたのが浴衣姿の謎の青年・夏夫です。二人は協力して繰り返す
...続きを読むお盆をどうにかしようとして…。というあらすじになっています。
見えない世界が見えるという設定は、大きな異世界に広がっていく可能性がありますが、本作は大きな世界のハナシではなく、とある小さな町のハナシということもあり、登場人物も交わされる会話も身近であり庶民的でもあって共感が持てました。
後半の展開と大団円はかなり見どころです。私は群像劇モノが結構好きなのですが、そのテイストもありましたし、悪役が抱える心の闇に同情もしました。そしてラストの風情ある終わり方を皆さんにも体感してもらいたいなと思いました。