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作品一覧 2024/03/23更新 センス・オブ・ワンダー(新潮文庫) 試し読み フォロー センス・オブ・ワンダー 試し読み フォロー 沈黙の春 試し読み フォロー ヤマケイ文庫 潮風の下で 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> レイチェル・カーソンの作品をすべて見る
ユーザーレビュー センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソン / 森田真生 / 西村ツチカ 憑き物が落ちたような感覚。 人間は美しい自然を搾取するだけの醜い存在だと思い込んで、自分が人間であることに対して嫌悪感や罪悪感を溜め込んでいたことに気づいた。 確かに人間による環境破壊は、無くしていかなければならない。ただ、人間が作ったもののおかけで思いがけず住処を得る生き物もいて、人間の行いが...続きを読む必ずしも悪いものではない。 自然は「美」、人間は「悪」という単純なものではなく、それぞれの生き物の営みが持ちつ持たれつで奇跡的に調和しているのが自然だと、考えてみれば当たり前のことを教えてもらった。 私も生きていていいんだ。 今まで抱えてきた重い荷物を下ろしてもらったような、軽やかな心持ちに自分でも驚いている。 Posted by ブクログ 沈黙の春 レイチェル・カーソン / 青樹簗一 当時の考えではセンセーショナルでも、今にも通じる部分はあると思う。環境自然に興味を示したからこそ、読むとより深く考えれる話だと思います Posted by ブクログ センス・オブ・ワンダー(新潮文庫) レイチェル・カーソン / 上遠恵子 『「知る」ことは、「感じる」ことの半分も重要ではない。』 子どものセンス・オブ・ワンダーを新鮮に保ち続けるには「世界のよろこび、感激、神秘などを子どもといっしょに再発見し、感動を分かち合ってくれる大人が、すくなくともひとり、そばにいる必要があります」とある。 しかし大人も、子どもの新鮮な感性と一緒に...続きを読む自然に触れることで改めてこれらを再発見する機会を得るのかもしれない。それはお互いにすごく幸せな営みだなぁと感じる。息子のセンス・オブ・ワンダーを大切に守り育みたいと思いつつ、彼と一緒に世界に再度触れるのが楽しみになるのだ。 このセンス・オブ・ワンダーが、子どもだけが持つきらきらした感覚という訳ではなく、大人になってからも、これから先ずっとずっと心の奥底を支え続けてくれる感性となる、という部分に励まされた。科学者だけのものでもない、という点も重要で、誰でも私のセンス・オブ・ワンダーは鈍ってしまったかもしれないけど、離さずに大切に磨いていきたい。 巻末のエッセイも良かった。 福岡伸一氏のエッセイの中に出てきた、「つまりヒトには、特別に長い長い、子ども時間が与えられている。」の一文が心に残っている。 早く大人になりなさいと焦るのではなく、子どもが子どもであることをゆっくり見守っていければいいな、と思った。 Posted by ブクログ センス・オブ・ワンダー(新潮文庫) レイチェル・カーソン / 上遠恵子 日本には「虫の声」という表現があったり、八百万の神がいると信じていたり(宗教信仰とはまた違う)、地球の美しさと神秘を感じとれる機能が備わっているはずなのに、自然にふれる機会がどんどんなくなっていることをもったいないと感じました。 幼少期には確かに持っていたであろうセンス・オブ・ワンダーを少しでも取...続きを読むり戻すために、スマホを置いて、自然にふれるという終わりのないよろこびを感じに出かけたい、と思わせてくれる本著でした。 神経科学者・大隈さんの解説にあるように、テクノロジーすべてを否定される訳ではないので、スマホを携帯しつつも、目で見て、耳で聴いて、五感で自然にふれる前にスマホを出すのはやめようと思います。 Posted by ブクログ センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソン / 森田真生 / 西村ツチカ “教師”を辞めたタイミング、和楽居を出ようとしているタイミングで読めてよかった。 私が本当に望んでいるものが見えた気がする。 ・消化の準備すらできていない事実を、次々に与えようとしなくてもいいのです。まずは子どもが自ら「知りたい」と思うように、導いてあげることが大切です。 ・子どもと一緒に自然を探...続きを読む索することは、身の回りにあるすべてを もっと感じ始めることです。 ・逆もまた真だと感じている。すでに大人になってしまった人間が、忘れかけているセンス・オブ・ワンダーを思い出すことができるとするなら、そのためには「生きる喜びと興奮、不思議を一緒に再発見していってくれる、少なくとも1人の子供の助けが必要」になる。 ・知はしばしば、決着ばかりを急ぎすぎてしまう。矛盾が、矛盾のまま共存できる広やかさこそが、人間の心なのではないかと思う。 ・流れに生じる渦のように、形は、形なきものの流れの中に生じる。自分が自分であるという自己同一性の前に、自分が自分でなくなるという絶え間ない変化がある。動きこそ世界の常態なのである。 ・変化に抗うのではなく、変化とともに生きていくこと。 ・どこに隠れるでもなく、目の前に開かれていた自然の美しさがある。これを受け取る こちらの準備がなければ、気づくことができないのである。 ・「きてよかったね」すべての子どもたちが、この星に生まれてきた経験を、心からそう思えたら、どれだけ素晴らしいだろうか。 ・僕たちはそもそも、自分ではないものたちと、すでに深く混ざり合っている。 ・「必要」が、すべての価値の基礎として疑われないのは、生きることが、生きていないことよりもよいことだと信じられているからである。「語られず、意識されるということさえなくても、ただ友達と一緒に笑うこと、好きな異性と一緒にいること、子どもたちの顔をみること、朝の待機の中を歩くこと、陽光や風に身体をさらすこと、こういう単純なエクスタシーの微粒子たちの中に、どんな生活基準の生も、生でないものの内には見出すことのできない歓び」がある。だが逆に、「このような直接的な歓喜がないなら、生きることが死ぬことよりもよいという根拠はなくなる」。 Posted by ブクログ レイチェル・カーソンのレビューをもっと見る