110ページ程の薄い鳥類学(?)の本なのに、第1章で25ページも使って電柱と電線の説明に費やしている。
普通なら「早く鳥の話をしろ!」とイライラするところだが、ここが最も興味を惹かれ役に立つ知識となった。
「電信柱」とは電話線を張り巡らせるための柱だが、「電信柱」という単語は街で見かける電柱を誰も「
...続きを読む電力柱」とは言わない程に浸透してしまった。
子供の頃から現在まで、犬や酔っ払いオヤジがおしっこするのは「電信柱」だ。
この本を読んでから意識して電柱をじっくりと観察する日が続いている。
「電力柱」や「共用柱」でない正真正銘の「電信柱」も何本か見つけた。
私は鳥が好きなので普段から街を歩くときは鳥に眼が行く。
カラスは電線というより電柱や腕金に止まっており、スズメは特に場所は選ばずに電線のどこにでも止まっているイメージがある。
ハトは地面をひょこひょこ歩き回っているイメージが強く、電線に止まっている姿はあまり見かけない(気がする)。
電柱に作られた鳥の巣も見かけないのだが、電柱の鳥の巣の撤去数が日本全体で年間に17.5万個もあると知ってびっくり。
確かにカラスは金属のハンガーをたくさん使って巣を作るので、停電防止のために撤去は必要ですね。
電力会社vs鳥達の攻防戦の話題は面白かったです(電力会社の方ご苦労様です)。
散歩する時に、様々な鳥対策をした電柱・電線を見つけるのが楽しみになりました。