竹山道雄の作品一覧

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作品一覧

2023/03/31更新

ユーザーレビュー

  • 若きウェルテルの悩み
    なぜもっと早く読まなかったのだろう。

    現代の日本人作家の小説を、わたしの人生が最も大変だった若き日々にいくつか読んだだけで、どうせ文学なんてほとんどが恵まれた環境に生まれたのに感性が繊細だったために苦しいやつらがその恵まれた環境を土台に、自らの苦しみをつらつらと表現しているものか、または売れるため...続きを読む
  • ビルマの竪琴
    児童文学。くもんの推薦図書ではハリーポッターと同レベルのFに並べられています。
    文体は優しく、音楽を主軸として、異国での苦境の前線を描いており、短い話で、中学生なら読み通せる子がいてもおかしくないかなぁと思わせます。

    作中には青いインコが登場しますが、その描写がいかにもリアルで感心しました。
    うち...続きを読む
  • 若きウェルテルの悩み
    圧倒的。
    青春期特有の人が持つまっすぐな心と純粋な感性にここまで肉薄し丁寧に描写した作品は数少ない。
    現代の人はすぐに詩的な物言いに触れるとポエマーだの病んでるだの言う。
    TwitterやSNSで安易に自らの心のうちを吐露してる人ももちろん大概だが、人の心のめんどくささだったりどうしようもなさを、一...続きを読む
  • ビルマの竪琴
    この物語が空想で書かれたということに驚いた。しかし著者が生きていた時代、教え子たちが実際に南方で死に、彼らを常に悼み、弔っていたのは、まさに水島上等兵さながらであり、その実感がこの物語のリアリティを高めている。
  • ビルマの竪琴
    兵も指揮官も一律に断罪する軽薄な戦後の空気にあって、国のために殉じた人々を弔うという、至極当たり前の描写をなし得た本稿から、やはり故人のために「先祖の話」を書かずにはいられなかった柳田国男と同じ温と剛を感じた。

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