ビルマの竪琴

ビルマの竪琴

440円 (税込)

2pt

ビルマの戦線で英軍の捕虜になった日本軍の兵隊たちにもやがて帰る日がきた。が、ただひとり帰らぬ兵士があった。なぜか彼は、ただ無言のうちに思い出の竪琴をとりあげ、戦友たちが合唱している“はにゅうの宿”の伴奏をはげしくかき鳴らすのであった。戦場を流れる兵隊たちの歌声に、国境を越えた人類愛への願いを込めた本書は、戦後の荒廃した人々の心の糧となった。

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ビルマの竪琴 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    児童文学。くもんの推薦図書ではハリーポッターと同レベルのFに並べられています。
    文体は優しく、音楽を主軸として、異国での苦境の前線を描いており、短い話で、中学生なら読み通せる子がいてもおかしくないかなぁと思わせます。

    作中には青いインコが登場しますが、その描写がいかにもリアルで感心しました。
    うち...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月06日

    この物語が空想で書かれたということに驚いた。しかし著者が生きていた時代、教え子たちが実際に南方で死に、彼らを常に悼み、弔っていたのは、まさに水島上等兵さながらであり、その実感がこの物語のリアリティを高めている。

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    Posted by ブクログ 2022年11月20日

    兵も指揮官も一律に断罪する軽薄な戦後の空気にあって、国のために殉じた人々を弔うという、至極当たり前の描写をなし得た本稿から、やはり故人のために「先祖の話」を書かずにはいられなかった柳田国男と同じ温と剛を感じた。

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    Posted by ブクログ 2021年08月31日

    これは、児童向けの童話として書かれたものですが、現代においては、むしろ大人が読むべき一冊となっているように思われます。
    それは、相当な年配者が、懐かしく読むのではなく、壮年期の闊達に日々を生きているはずの年代が読むべきだろうと思います。
    はたして、「自分たちはどこに生きているのか」「誰と生きているの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月21日

    戦争に命を奪われ、生きた証を残すことの叶わなかった人たちがいる。

    骨となり異国に戻ることのできない人たちがいる。

    レクイエムは、生きていくものたちのための救いでもある。

    発表当時は「児童向け」として書かれた作品ですが、小学校高学年でもこのままは読みづらいかもしれません。中学生におすすめ。

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    Posted by ブクログ 2020年08月31日

    南方から帰ってきた傷痍軍人で溢れ、焼け野原が残るーそんな時代にこの本は書かれた。
    当時の日本は、復興という明るい使命感に燃えるものの、戦中から一転、戦争を絶対悪と見なし、戦争に対して、また戦争に関わったものたちに対して、冷静な分析をするものがいなかった。亡き者たちを英霊などと言って語っては、戦争賛美...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月05日

    子ども向けに書かれた小説、とのことで、やさしい言葉で書かれているが内容はとても深く難しい。若いときに一度は軍に入隊しなくてはならない当時の日本と、僧として修行しなくてはならないビルマ(ミャンマー)。どちらがすぐれているか。どちらが良いのか。どちらが豊かか。幸せとは、豊かさとは何か、深く深く
    考えさせ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年04月30日

    初めて読んだのは、中学の頃。以来、何度か読み返して、手元にあるのは2冊目。
    何度読んでも、涙が出そうになる。水島は、どうして日本へ帰らなかったのか。

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    Posted by ブクログ 2015年09月08日

    現地に行った。赤土を踏んだ。慰霊法要をした。視界がぼやけた。

    昨年11月のインド・ミャンマー行きから帰ったら必ず『ビルマの竪琴』を読むと決めていて今回映画('56年版)も鑑賞した。
    文章やワンシーンの端々に見られるビルマの景色や人々。ついこないだ行ってたもんやからイメージしやすい。�...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月29日

    「文学作品」として有名なこの話。
    実は「児童文学」だったんです・・・!

    時代は日本が敗戦に向かって、一直線だったころ、ビルマの密林の中を逃げまどう1小隊がいた。
    その中にいた、竪琴を弾くのがとても上手な水島上等兵が、ある任務中に姿を消し、消息がわからなくなってしまう。
    やがて、日本は負け、...続きを読む

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