恋愛や性交渉を経済学的の対象として分析した例は多くない。それゆえに示唆にと読む一冊であった。
経済分析をするためには必ずデータを基本としないといけないが、そのデータ(実験結果)をふんだんに盛り込んで検証している。
たとえば、自分がアジア人だとして、白人女性を射止めるためには、白人男性と比較してど
...続きを読むの程度金銭的なアドバンテージがあればよいのか、または若ければよいのか。
(ちなみに答えは黒人の場合は+1200万円、アジア人の場合は+2500万円だったような・・・。。。絶望的な値だ)
すこし気になったのが、本書に出てくるデータのほとんどがアメリカまたはヨーロッパで実施されたデータをもとに議論されているという点である。
確かにテーマがテーマだけにサンプルを大規模かつ公平にとるのは難しいが、アジア人にも同様の傾向が表れるのかは興味深い。
ちなみに、データの多くは婚活サイトから情報を収集しているようである。
確かに、婚活サイトは求婚する側もされる側もデータを評価しやすく、だれが上手くいったかはもちろんのこと、いかなかったにせよ誰に対して興味を抱いていたかをアクセス履歴等で追うことができる。
日本でもそのようなサイトは多くあるはずであるので、検討するデータはそろっているように思えるので、だれか調査をして本書のように書籍化すると、最近のビックデータブームと相まって売れるのではないかと思う。