【感想・ネタバレ】セックスと恋愛の経済学―超名門ブリティッシュ・コロンビア大学講師の人気授業のレビュー

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複雑な問題を単純に切り開く

期待効果。これを金銭に換算し、統計を用いてブラックボックス化して恋愛の機微のアウトラインを浮き彫りにしている。

驚くべき異世界。でも腑に落ちて、面白い。

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2015年01月12日

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恋愛や結婚にまつわるいろいろな出来事について数字で見た本
いろいろな数字が見れて面白い。
自分が恵まれてるなあと見つめ直すことになる。
学歴や収入と恋愛がどう関わっていくのかという話

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2019年09月09日

Posted by ブクログ

邦題は若干オブラートに包まれているけれど、コンテンツはまさに原題のまま、Sex and Dollarsの直球。統計と現象を説明するのに因果関係の主体は考慮不要という経済学的見地をふんだんに活かして、いわゆる性に纏わるワールドワイドな研究の数々を比喩と解釈論的リーズニングを以て解説している。真偽を別にすれば、著者が女性であることも相まって、非常に興味深く、また、面白い。主な視点は欧米であるにも関わらず、高学歴女性の結婚観など、割合日本人の価値観に近い観点で書かれているトピックが多かったのは意外だった。

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2017年05月01日

Posted by ブクログ

恋愛や性交渉を経済学的の対象として分析した例は多くない。それゆえに示唆にと読む一冊であった。

経済分析をするためには必ずデータを基本としないといけないが、そのデータ(実験結果)をふんだんに盛り込んで検証している。

たとえば、自分がアジア人だとして、白人女性を射止めるためには、白人男性と比較してどの程度金銭的なアドバンテージがあればよいのか、または若ければよいのか。
(ちなみに答えは黒人の場合は+1200万円、アジア人の場合は+2500万円だったような・・・。。。絶望的な値だ)

すこし気になったのが、本書に出てくるデータのほとんどがアメリカまたはヨーロッパで実施されたデータをもとに議論されているという点である。
確かにテーマがテーマだけにサンプルを大規模かつ公平にとるのは難しいが、アジア人にも同様の傾向が表れるのかは興味深い。

ちなみに、データの多くは婚活サイトから情報を収集しているようである。
確かに、婚活サイトは求婚する側もされる側もデータを評価しやすく、だれが上手くいったかはもちろんのこと、いかなかったにせよ誰に対して興味を抱いていたかをアクセス履歴等で追うことができる。
日本でもそのようなサイトは多くあるはずであるので、検討するデータはそろっているように思えるので、だれか調査をして本書のように書籍化すると、最近のビックデータブームと相まって売れるのではないかと思う。

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2015年07月20日

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ネタバレ

 結婚は唯一無二の相手との恋愛の延長にあり、他とは比べられない、全くの非経済的な行為である。と思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。
 本書は、女性の高学歴化、高収入化、多産化・少子化、妊性の高低、各年代毎の性行為など考えられる相当な状況での性行為や結婚・離婚のコストと実際の統計を分析している。
 勿論、恋愛・結婚は唯一無二の関係なのだが、前提条件があるわけで。その前提条件こそが、「経済的なコスト」なのだ。相性が大事、共通の価値観が大事、これらは我々が意識するかしないかのレベルで既に計算済みの経済的なコストの上に成り立っている。

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2015年05月19日

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ネタバレ

書評でみて。経済学を「やる」ことや、「恋愛」「結婚」から説く。様々な研究者の論文などから引用して、マジメに、説明している。大学生、結婚、不倫、老人、それぞれの事情について、経済的にはどのように評価されるのか、統計の比較で、わかりやすく解説。高校の先生に、今の高校生の性の現状について聞いたことがあるが、高校生、大学生がこれから、どのような人を選ぶべきか、なぜ、今、勉強が必要なのかも経済論理から説明していて、きっと役に立つと思う。いや、今、恋愛している人、結婚しようとしている人、不倫をしている人、いろいろと楽しもうとしている人、みんなが読んで参考になる。この本を読みながらピケティを意識した(読んではいないのだが)。有名な「 r>g 」(「資本収益率」>「成長率」)、「背が高い」とか「学歴」とか「イケメン」とかという後から得られない資本で、どれだけ持てるようになるかも説かれている。難点を言えば、統計の数字についてすべて文章で示していて、これをグラフにしてくれれば、もっとわかりやすいと思う。まあ、日本の大学ではこの講義は無理だろうな、女性の数が男性より多い大学では「ヤル」率が高いとか言っているし。

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2015年03月03日

Posted by ブクログ

読みとばしてたのを再読。人々の性行動を経済学っぽく解説、みたいな。そこそこよい。類書あんまりないので、セックス・恋愛まわり考えるときは必読だろう。訳も悪くないと思う。ただしpromiscuousを「乱れ」って訳すのはどうか。

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2020年06月15日

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一般的に倫理観や社会的規範などで忌避してしまうテーマを経済学の視点でしっかりと分析している。羞恥や汚辱などといった感情論を超えてしっかりと議論する必要があるテーマであると感じた。

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2014年12月31日

Posted by ブクログ

タイトルと、UBCと表紙デザインでかなり脚色されてたけど、訳が結構直訳っぽくて指示語がそのままになってるようなものが多かったので、なんなら英語のまま読んだ方が分かりやすい類の本ではあったかもしれない。

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2020年08月06日

Posted by ブクログ

用いられているのは欧米の統計なので、どこまで日本社会に当てはめられるか疑問だが、面白い視点を多数得ることができた。
人が結婚やセックスに関わる決断を下す際に、経済的因子による影響を多く受けているという大胆な説に、疑いを持っていたが、読み進めると納得できた。


以下、印象に残った点を記録。

※ネタバレ注意※





○女性は経済で、男性は外見で相手を選ぶ
→魅力的でない男性が女性とデートをするためには
 魅力的な男性以上の稼ぎがあることでクリアできるが
 魅力的でない女性が男性とデートをするためには
 いくら稼いでいてもダメ
→男性は女性の外見を非常に強く気にしていて、
 収入はさほど気にしていない
※但し、国や社会によっては、
 信仰や身分(ex.カースト)などの評価軸もある


○娘に貞操を守らせたいなら、
 女子学生より男子学生の多い大学へ行かせるべし
→男性が少数派になると、男性側の決定権が強くなる
 男子学生が少ない場合、女子学生は彼氏に
 セックスを待たせられなくなる。

○性行動の減少は性病の増加を招く
→人を3つのタイプに分けると、
 ①リスク回避型②日和見型③リスク志向型
 このうち①が不特定多数とのセックスを控えると
 ③が②もしくは③とセックスすることになる
 ③はともかく②は、③に決定権を委ねるため
 性病予防措置が取られないままとなる
 結果、性病の蔓延を招く

○一夫一婦制は貧しい男のため
→一夫多妻制をとると、独り身となる男性が増える
→性にあぶれる男性の怒りをなだめるため、
 時の為政者は、単婚を法制化する
 (自らの地位の安定のためでもある)

○男性間の所得格差は一夫多妻制を促進する
→男性の所得格差が大きいければ大きいほど
 女性は一夫多妻制の世帯に入ることを望む
→貧しい男性と結婚するより、豊かな男性と
 結婚したほうが経済的安定が見込めるため

○女性の質(高学歴・高技能)の格差は
 一夫一婦制を促進する
 →工業化に伴い、肉体的な強さを持つものより
  高技能を持つものが稼げるようになった
 →男性が自分の子にも高技能を授けるためには
  高技能の女性を妻にするのがひとつの方法となる
 →結果、質の高い女性の市場価値が高まり
  女性の発言力も高まった
 ★工業化社会において一夫一婦制が主流なのは
  必然であると言える

○一夫多妻制は売春を招く?
 →性にあぶれる男性の増加により売春の需要が増す
 →売春で稼げるため、結婚するくらいなら売春を
  望む女性が出てくる

○黒人女性の婚姻率が低い理由
→黒人女性は同人種のパートナーを強く望む
 黒人男性の収監率が高い
 黒人女性は黒人男性より大学進学率が高い
→希少な高学歴黒人男性は市場で優位となるため
 結婚を急ぐ必要がない
 カジュアルセックスを楽しんだ後でも結婚できる

○制度とは社会的行動の規則=信念
 →信念が変われば制度も変わる
  ex.同性婚の容認

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2019年11月18日

Posted by ブクログ

確か当時それなりに話題になって、本屋のポップがおもしろくて買ってみた本。
タイトルにセックスってあるけどやらしい内容はなく、大真面目な経済学の本。
こういうのに自然と興味が出るのは、なんだかんだ経済学部出身だからなのか。

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2018年04月16日

Posted by ブクログ

経済学なので、とにかく面白い。
男女のあれこれに対し、それを経済学と結び付け裏付けの取り方も面白い。

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2016年08月21日

Posted by ブクログ

経済学の理論を用いて「SEX」と「恋愛」行動について読み解こうという、野心的な経済学の本。日本では「草食男子」「肉食女子」という概念が定着して久しいが、海の向こうでもそうだったのね。そして、男子に一定の経済力を求めるのも万国共通なのね。私みたいな「中年フリーター」は、読んでいて精神が鬱状態になってしまったわい。恋愛傾向が人種によって大きく違うのは「ああ、やっぱりね」と思ってしまう。経済力が高い階層ほどいい教育を受けられ、低ければ低いほど、まともかつ真っ当な教育を受ける機会が低い現実を、この本でもイヤというほど認識させられる。だが残念ながら、この本では「貧乏な人間が、どうやって恋愛を楽しめばいいのか」という視点では書かれていない。貧乏人は恋愛を楽しむな、ということなのだろうか。

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2016年05月14日

Posted by ブクログ

タイトルほど過激な印象はない。人類共通のー、というよりも、アメリカを中心にした欧米圏の性事情についての経済学的な視点からの考察、みたいな感じ。

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2016年02月26日

Posted by ブクログ

統計数値でひもとく恋愛。経済的な環境の変化が性行動や恋愛、結婚の行動を変えていること、心理的な読み解き。

もっとセンセーショナルに面白く書けると思うのですが、読み解くまでがちょっと難しく感じました。

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2015年11月27日

Posted by ブクログ

マジメな話です。過度な期待はしないこと。
結婚や妊娠について経済学の観点からの見解。
数値がアメリカの統計やデータなのであまり参考にならないかも。
もっかい言っときます。
やらしさ0ですよ。

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2015年03月09日

Posted by ブクログ

婚前交渉、恋愛、結婚を経済学的観点から眺め直すと興味深い事実が浮き彫りにされる。問題は数字で浮き彫りにされたその事実の解釈が正しいかどうかだ。

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2015年01月08日

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