自分の現在の、良かれと思って、「正しい」と思ってやっていた
心持ちや努力が、全くの的外れ(時代遅れ?)であったことを
これを読んで思い知らされた!
本のタイトルにはネガティブシンキングとあるが、
結果的にこれこそが、真のポジティブシンキングであると言えよう。
世間的に言われているメソッドとは一線
...続きを読むを画している。
この本の中での疑うべき「ポジティブシンキング」の定義は、
辛い、苦しい、緊張、不安などの感情が出ていても、
それとは別な「ポジティブ」な思いを為す・・・ような感じ。
もちろん自分も苦など抑圧してやっていくような具合だったが、
そうではなく、
その心の中のネガティブな感情から目を逸らさず、
様々な自分との対話、色々な方法から、
一段一段少しずつ、現実的に合理的に、無意識の逃げの方向を排し、
結果を出す事に重きを置き、
それ近づいていけるようなメンタル矯正方法論。
現実と、感情現実どちらもしっかり捉えた上での、
無理の無い、バランスの取れた心の状態=ありのままの自分=うまくいく
が理解できる(感情と思考のねじれという「不自然さ」が解る。)
苦しいだけの、苦行という名の努力をしている方に有効かも。
本最初の方での
壁にぶち当たる→ハードルを高くしそのための努力
という一見普通に思えるサッカー経験者が陥りやすい「錯覚」を知り
個人的には目から鱗。
メンタルが強い=ネガティブ感情を感じないこと
ではない、本書のその定義!
後半のテンションとモチベーションの「違い」も知り、
より自分のそれら「やる気」の調整が上手くいきそうな感じ!
ほぼ全編個人的には有益だった。
著者の本がもう一冊あるようなのでそれも読んでみたい。
追記:メンタルヘルス療法の「森田療法」の考え方に似ている部分がある。