【感想・ネタバレ】三体0【ゼロ】 球状閃電のレビュー

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Posted by ブクログ

前日譚と言うことで、今作にも宇宙スケールの話を期待していたけどそんなことはなかった。共通する登場人物もそれほど出てこないし、三体世界も当然出てこないし、正直三体の名前を付けるのはちょっと違うんじゃないかとも思うほど。
ただ、それでも面白い作品なので読んで損はない。

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2024年03月12日

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三体の始まり以前の話。球状の閃電、球電に両親を殺された陳は球電の秘密を追い求めた。そしてそれを手にしたと思った時、それを知らなかったら良かったと絶望した。ところで、微かに異星人の存在が伺われる。あの観察者は智子だったのか?

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2024年01月22日

匿名

購入済み

 

滅茶苦茶面白かった。
三体とのつながりは薄いと思ってたけど、あとがき読んで結構色々絡んでたことに気づく。
三体読みなおしたくなりました。

#深い

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2024年01月21日

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ネタバレ

球電に関する仮説→実験→結果の過程が面白すぎて、ノーベル賞10個くらい取れる。ダイナマイトと同じで武器に使えるので実際授与はされないだろうけど。
ミクロ電子とマクロ電子のサイズ比が人間にとって都合良すぎる感はある。サッカーボール大って人間にとって観察、扱いやすすぎる。
量子力学全然知らないけど、マクロ電子にとって、ミクロ原子からなる人間の観察は量子効果を引き起こすのには不十分では。まあでも絶対に観測者効果ある方が面白い。

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2023年11月17日

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ネタバレ

丁儀の恋人?ダンサーって?最後、ダンサーが気になって終わった。ダンサー?

丁儀ってその後、冬眠もするよね。三体0は、丁儀のキャラクターが面白い。

また三体を読み始めなければ。
三体の登場人物が把握しきれなくて、永遠に三体を読み続けてしまう。
三体のリピートが止まらない。

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2023年09月03日

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面白い
三体のタイトルは付いているがほぼ関係ない。独立したストーリーとして読んだほうが楽しめると思う。下手に三体に関連があると思って、読むと肩透かしを食らうのでつまらなくなってしまう。

相変わらず物理学、科学を内容にしたSFとして非常に面白い。
予備知識などなくても面白いけども、量子物理学、不確定性原理、量子の不思議な振る舞いの知識があると読むときに理解できてより面白い。

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2023年08月26日

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ネタバレ

めちゃくちゃ面白かった。
まず、球電を見て、これはマクロ原子の中のマクロ電子なのでは?と思う想像力とその内容を説明する力がとんでもないし、そこからのストーリーの展開が目まぐるしく、丁儀が出てきてからは飽きることなく読み切ってしまった。 
三体3部作もそうだけど、劉慈欣の作品に出てくる女性は極端な性格の人が多すぎると思った。

フレデリック・タイラーの面壁計画は、中国版ではこの作品に出てくるマクロ核融合を活用し、量子化された人類を“幽霊”兵士として戦場に送るという計画だったらしい。そんな理論頭の中だけで完成させられるわけなくないか

個人的に、三体Ⅱ>>三体>三体0>三体Ⅲ>>三体Xという感じかな〜

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2023年08月25日

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ネタバレ

祖国を思い家族を思い、そして球電にすべてを懸けようとした人たちの話。
後半から物語は加速し、終盤の畳み掛けで泣いてしまった。林雲はその子どものように、絶対曲げられないものを押し通したが、その自分勝手さで結果的に戦争を止めたんだと思ったら涙が出てきてしまう。
ただ攻撃するだけが戦争ではないのかもしれない。

兵器と軍人と科学者の話なのに、ドラマティックな人間模様が描かれていて心を鷲掴みにされる。
軍人として生きること、人の命を奪うということ、戦争に勝つということ。殺す側も殺される側もみんな心を持った人間であると改めて感じる物語だった。
そしてこの世には可能性が無数にあると思えるのが面白く、夢があった。

地球の外部に観察者がいるかもしれないという考え方は面白いと思った。人は見られて自分を律するところもある。第三者の目が必要なのだ。ここから『三体』の内容に繋がっていくのがよく分かるし、三体をもう一度読み直したくなる。

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2023年06月30日

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ネタバレ

両親を一瞬で灰に変えたのに二人が座っていた椅子に変化はない。「球電」と呼ばれる不可思議な現象を体験した陳は、気象学から球電についての研究に没頭していく。ある日共に研究を進めていく運命の女性、林雲と出会うが彼女は雷を使った新兵器の開発に邁進している軍人だった。研究が何度も頓挫する前半はしんどいが、その分理論物理学者丁儀が颯爽と登場から球電の謎が一気に解明されていく展開が爽快。量子力学が判った気になってしまうのも凄い。陳と林雲の立場の違いによる研究の果ての残酷さを越えた先のシュレーディンガーな叙情的なラストにはやられた。青い薔薇が象徴的で良い。本編との繋がりは匂わせ位だったけど合わせて是非。

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2023年05月14日

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量子力学をマクロ的に観るなんて想像が膨らみすぎる。

量子力学において、粒子と波動の二重性という特性を球電というものから考えさせられるのが楽しい。

観測(知ること)が影響を与えるっていう特性。これを後の三体を仄めかすのにうまく使われているあたり見事。

球電っぽいものは本当に観測事実があるものなのか。
三体2とかも、本来この話を前提に書かれたものもあって改変されていたとは。

物理や兵器、過去に取り憑かれた人たちの離れてまた戻ってきての人間模様もいい感じ。

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2023年05月07日

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お馴染みの三体シリーズ。
相変わらず面白い。
丁儀くらいしか三体本編との繋がりはないが、これ単体でも十分楽しめる。
量子力学の話が絡んでくるので、少し調べながら読むことで、知識も増やせた。

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2023年04月30日

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面白すぎる。
マクロ宇宙、想像しただけで面白いしミクロ宇宙もあるのかなと、無限に想像が膨らむ
本編のテイラーがマクロ核融合使った世界線も読んでみたかったな…蚊群編隊ってあんまり面白くないなと思ってたら修正されてたんだってなんか納得

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2023年04月27日

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「それがこの世界に残された彼女の最後の姿だった。」

読み終えた後に自分の中に湧いてきたのは「ままならないな…」という感情。
三体三部作を読み終えた時にも感じたが、シリーズ通してただのエンタメでは無く、読者にどっしりとした重みを残していく作品だと感じた。

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2024年03月23日

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 三体シリーズの前日譚ということになっているが、「三体」は特にでてきません。主人公は、球電のの謎を追い求める科学者陳と女性軍人林雲。そして彼らを助ける天才物理学者丁儀。この丁儀が「三体」に登場するのだ。

 本書は日本では、ヒットした三体シリーズの後から翻訳出版されたので、営業的にシリーズに含めちゃえということになったらしい。そのほうが手にとってもらえるだろうからと。自分もそれで読んでみたわけですが、内容はとても面白いですよ。

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2024年02月02日

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量子ファンタジーの傑作

量子力学をこれほど美しい物語に仕上げた作品を他に知らない。ヒーローもヒロインも像が薄いし、ところどころに繋がりが切れ気味なところを感じるけど、それも量子力学かな。

物語のスケールサイズ、あちこちの伏線回収、とてもきれいなエンディング。一流作品だと思う。

なにより、マクロ電子という発想そのものに感動したな。ここだけで、三体の名を冠するに値する。楽しかった!

追記
SFとしてのスケールに、もちろん驚きかつ感動して楽しめたわけで、その前提がないと読み進めなかったと思うんだが、本作はラブストーリーだなぁ。

母の思い出&父との確執の中で生きるヒロインの軍人。
マドンナを射止めるけど、ふんわりした三角関係の理科系ヒーロー。
後発の三体で活躍する内面が読めないままの準ヒーローの天才学者。
それぞれハッピーエンディングなんだが、ヒロインが一番。居場所を見つけた感じ。

他にも早逝した天才女性学者、苦悩する軍人たちなど、少し薄っぺらいものの、映画になればとても良い物語になりそうなストーリーだった。人物像は三体より良いと思う。

ラブストーリーが苦手な私も本作は良い物語だと思う。量子力学というかシュレディンガーの猫の物語。猫たちは幸せに暮らしているのだろうか?

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2024年01月24日

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三体シリーズ同様に、読み切るのには一苦労するが、その努力と引き換えに得られる体験、すなわち見たことも聞いた事もない世界観にひたる事、が出来て、今回も頑張って読んで良かった。

物理や科学、ましてや量子力学など全く予備知識無しの為、描かれている内容の何割も理解出来てない筈ながらも、優れた描写力によって起こっている現象が具体的にイメージ出来るのが魅力。

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2024年01月09日

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殆ど量子物理学の話でした
前日譚と言っても、三体の日本語訳では意図的に外されていたそうなので、どうりでピンと来なかった訳で…

救いのあるような無いような結末に、哀愁を感じました 涙

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2023年12月23日

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三体三部作を読んだときにも感じたが、物理学的なハードSFの面白さ(文系でも何とかついていける)もあるが、ヒューマンドラマの要素もしっかりしている。全ての登場人物が熱く、語る言葉に揺さぶられる。嫌なキャラクタはほぼいなくて、それがこの小説の清々しさなのかもしれない。

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2023年11月05日

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大ヒットSF大作の前日譚。球電(Ball lightning)に取りつかれた研究者の陳が主人公である。既存の常識ではあり得ないと考えられた現象を発想の転換で明らかにしていく中盤は読んでいて高揚する。

量子力学の不確定性原理は不思議な気持ちにさせられる。現実に接する物理法則に反しているためである。ミクロの世界で成り立つ話と自分を納得させていたが、『三体0 球状閃電』では人間か関知するレベルの話で不確定性原理がマクロの世界で起きる。これは現実に生きている人々を混乱させる。『三体0 球状閃電』では不確定性原理と観察者効果が合わさった現象が人間の知覚できる規模で起きている。

主人公は人民解放軍の空母の艦長に「あなたの空母のために、ぼくら庶民は税金をひとりあたり十元は払ってますよ」と言った。これに対して艦長は「十元では、艦載機と護衛の巡洋艦の費用にもなりませんよ。ですから、港を離れるときはいつも、背中に重い荷物を背負っているような気持になります」と答えた(106頁)。

正直なところ、ここまで税金で成り立っていることに重い意識を持つ人が日本の公務員に存在するだろうか。日本と中国では中国の方が権威主義的な体制と考える人が多いだろう。しかし、中国の方が公務員の税金の無駄遣いへの批判意識が鋭い。税金の使い方への意識の高さは、民主主義や選挙制度よりも消費者意識の高さと比例するのだろう。民間感覚が大切である。

ソビエト連邦の科学研究の官僚主義が語られる。ソビエト連邦のある研究者はスパイ容疑の冤罪で有罪を宣告された(133頁)。ところが、冤罪を作った側は研究者の知識が必要であるため、研究に従事させようとする。これは卑怯極まりない。ソビエト連邦から多くの科学者が亡命したが、それに納得できる。ソビエト連邦の崩壊は必然である。冷戦時代にはソビエト連邦はアメリカ合衆国と世界の科学技術をリードしていたイメージがあったが、実際は粗末であった。

冷戦時代に中国は大躍進政策で農村に粘土で釜を築く土法高炉で鉄鋼の生産を増大させようとして逆に失敗した。ここでは中国はソ連以上に後進的な手法に固執している。今は中国が発展してソビエト連邦の過去を批判的に描くことに不自然さはない。

後半は米国と中国で戦争が勃発する。米国では中国の技術者が海外留学して技術を盗むとの報道がある。これに対して『三体0 球状閃電』では中国の研究者が開発した民生用の技術をアメリカが軍事技術に応用した(308頁)。立場が逆になっている。

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2023年10月30日

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三体死神永生から3年振りの劉慈欣さん。今回もやってくれましたねー!私の素人物理の知識でやっとついていった、というかイメージできました。量子力学、難しくてよく分かりませんか、文系的超基礎だけ知ってれば何となくイメージできます。それと原子の世界のイメージ。慌てて原子の構造のサイトを見て再確認しました。まぁこんなストーリー良く思いつきますよね。でも、この兵器が核兵器と違い、戦争をなくすってとこがミソ。林雲カッコいいけど、ちょっと悲し過ぎるのでは。

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・8月21日に読み始め、26日に読み終えました。
※※※かしこい感想はありません!!!!!!※※※

・思ったより前日譚感がなかった! 前編通してこんなに球電についてやってるのに、本編に全然出てこないのはなんでだろうとずっと思っていたけど、なるほどの結末。でも元はタイラーがマクロ核融合を使おうとしてたんだね。そもそもこの『球状閃電』が中国では三体より前に刊行されてたんだってね。丁儀の存在以外にそこまで繋がりがなさそうだなと思ったけどそりゃそうなるか。

・林雲、かっこよかったなー。どこまでも自律した心ととてつもない行動力で、ヒロインと言うかヒーローだったな(やってることは置いといて)。程心のこと思い出した。真反対に作られてるキャラクターだと思った。


・球電についてのことだったり量子力学のことだったり、内容としては今まで通りめちゃくちゃ難しかったです!もっと『三体』と繋がってくると思ってたから最初のほうは若干ねむくなっちゃうとこがあった。完全に、授業中に眠くなるやつと同義です。三体本編はもっとスケール大きくてもっととんでもない技術出てくるけど、ゼロは地球から出ないしわりと現実的な話で進むから本編以上に難しく感じたのかも。

・陳が少年時代に遭遇した球電が両親のみを焼き殺したこと、誰もいない実家に誰かがいた形跡があること、不思議な軌道についてなど謎としか言いようがない出来事にどんどん科学的な説明が加わって実態が明かされてくところは気持ち良いな。

・科学とか量子力学の知識あったらもっとおもしろいんだろうな……と思うけど、三体シリーズ読んだ人でこれらの知識を持って読んだ人ってどれくらいいるんだろう。


・あとすっごいロマンチックな終わり方だな~と。これは三体本編もそうだったし、劉慈欣の趣味かしら。わたしは好きです。でもゼロのほうがセンチメンタルな感じが強かったかも。林雲とパパがもっと早く対話できていたらな。

・林雲のお母さんが戦死したときからもう何をしてもこの結末から逃れられなかったであろう事実、林雲が「こうとしか生きられない」人間だったことを強くしていて、魅力的なキャラクターだなと思った。

・そして、劉慈欣は陰気な科学青年が好きなのだろうか。


・三体シリーズ読み終わっちゃったよ!!わあ~~。7月の初めに読み始めて、8月末に終えました。2ヶ月!思ったより早かったな。読めてよかった~。すごく面白かったし、私、三体全部読んだんだな……っていう謎の自信がついた。「読破」っていう言葉が似合う気がする。

・映像の方も気になるは気になるんだけど、ロゴが……あんまりかっこよくなくて…… 原作がかっこよすぎたんかな…… 気軽に見られるサービスに来たら見てみようかなくらいの温度です。

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2023年08月26日

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物語のテーマは絞られていて、三部作の三体とのつながりは少なかったが、量子物理をSFに展開する構成は変わらない
戦争や兵器など現実に沿った諸問題を取り入れているともいえる
巻末に翻訳に関する解説があって、当作のシリーズ中の構成が理解がてきた
翻訳の関係で三部作よりも後に出版されたということなので、三部作より先に読んでも問題はない

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2023年08月12日

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あんまり覚えてないけど面白かった。
観測することで弾の状態が確定するシュレディンガーキャノン砲みたいなのが出てきて、関係者は皆見ていなかったはずなのに、謎の観測者によって状態が確定してしまうという量子人狼だけが印象に残っている。

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2023年07月18日

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ネタバレ

途中までなかなか進まなかったが、後半、最後は面白かった。マクロ電子が出てきてからが面白い。マクロな量子効果など、やはりこの作者の発想がすごい。
最後は怒涛の展開。なぜか戦争が始まり、事件が起きるとデンイーが陳の下へ。マクロ核融合で戦争終結し、林雲は去り、陳はダイリンと再会。よかった。
232ページ「だが、それが科学と言うものだ。過去のどの回り道にせよ、不要なものなどなかった。たとえそれがどれほど莫迦げた遠回りに見えたとしても」シュー准将の言葉。
407ページ「黄色の森の中で、道が2つに分かれていた。残念なことに、2つの道を同時に歩むことができない。だから、人があまり通っていない方を選んだが、そのおかげで人生は全く違うものになった。」

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2023年05月21日

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 中国SFベストセラー"三体"シリーズの前日譚という位置づけの本作。
 完全に三体とリンクしておらず、本作の登場人物が三体にも登場する。
 もともと2000年に本作が長編として執筆されたあとに三体が書かれたという。

 世界各地で目撃される球電現象。
 陳は幼い頃、この球電現象によって両親を亡くしている。
 同じく球電で妻を亡くした張教授は、陳の球電の研究に反対しつつも支援していた。
 球電の研究に目をつけた新兵器開発に携わる女性将官、林は陳と共に球電について解き明かしていく。

 多くの犠牲を払いながらも、実験により球電の生成、さらにはマクロ電子の捕獲に成功。
 さらには球電の兵器化にこぎつけた林だったが、初の実戦での敵の思わぬ防御装置と、敵の新兵器により球電兵器構想は崩れ去る。

 目に見えない世界を量子世界と位置づける本作、絶対にありえない現象は量子世界の干渉とする。
 それは死生観にもつながっている。
 本作では、すべての物質は空間のひずみにより生じているとしている。
 量子雲の観測者としての人間は、老いるにつれてその観測力が弱まり、死んで無くなるという。
 つまりは、人が死んで量子的観測で死んだ状態が確定されるが、観測されなければ死んでいる状態と生きている状態が量子雲の中に存在している。
 それは、目には見えないものだが量子世界では存在している、としている。

 球電現象という未解明の現象から、量子世界へと広がるストーリー展開の妙がある。
 この前日譚から、どうやって三体艦隊へのテクノロジーの飛躍があったかを埋める物語を読みたい。

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2023年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「三体」1作目の前日譚。水滴と対峙した丁儀が登場するとのことだったが、彼自信の話ではなく彼の力を求める張(名前があっているか忘れた)博士の話。日本にはあまり女性軍人のイメージが無いのだが、メイン人物の一人は若き女性少佐。原子や核融合の話が出てくるのでちょっと物理を勉強し直したくなる。超常現象とされている球電の実体を突き止めようとする博士と軍事転用に向けて解明しようとする少佐をメインに話が進む。「見られているか」で実体化するかどうかという部分が難しい。

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2023年05月02日

Posted by ブクログ

やっぱり三体シリーズは佳境に入ると最高に面白くて止まらなくなる。(ただ佳境に入るまでが結構長くて大変だけど…でもその分読んだ甲斐が有る!)
物理とかそう言う科学的な事にもっと詳しければより面白さを楽しめるだろうにと言う感覚は本編とは変わらず…
本編に出てきた天才科学者丁儀が出てきて、
中国では別に三体の前日譚として売り出してた訳ではないけど、日本で売り出す時にほぼ中国のファンの中でも前日譚と言われてるし、前日譚と言ってもほぼ間違いないからと日本で前日譚として売り出したのが興味深かった。
その国によって売り出し方は違うのね。
このシリーズを読むまでは球電と言う雷版火の玉があるなんて知らなかったし、世界中の科学者がその研究をしてるのとか知らなかったので面白かった。

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2024年05月17日

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大傑作SF『三体』の前日譚とはいうけれど
丁儀と球電が出てくるぐらい
それよりも物語の構成が三体のパイロット版ぽかった

“球電”という雷現象は知らなかった
けっこうコワイ
特定のものだけを灰にしてしまう謎の球体状の雷
部屋の中や外に漂い、壁なんか抜けてしまう

著者あとがきが興味深かった
「2001年宇宙の旅」が中国で翻訳されたのは1981年と遅く、それまで中国内のSFはジュール・ヴェルヌとジョージ・ウェルズだけだったとか、劉先生は実際に球電を目撃したことがあり物語の原点になったとか
そういう下地があり『三体』という傑作が生まれたのが感慨深い

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

世界的ベストセラー『三体』の前日譚。三体を読んでなくても大丈夫だが、作風は似ていてハードSF。三体が良かった人にはお勧め。
三体のマニアックな科学的(物理学)記述の半分以上はちんぷんかんぷんでしたが、衝撃が凄かったので、本書も手に取りました。球電作戦が失敗して物語が終わったと思いきや、それからの展開も凄かったです。

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

読み終わるのに4ヶ月ぐらいかかってしまいました。この本は三体3部作の前日譚ということで、三体星人はもちろん、ほとんどの登場人物は出てきません。しかし劉慈欣ならではの想像力で結構大きい話になっています。自分は三体3部作に比べて専門用語が多くて難しい印象だったんですけど、人によっては全然苦じゃないとは思います。まあ、三体読んでめちゃめちゃ面白かった人は読んでもいいかなぐらいの感じです。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

三体、三体2、三体3に続いて著者の作品を読んだ。前日譚ということだったが、全く別のものと考えても良いだろう。次は著者は別だが三体Xが待っている。

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2023年06月25日

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