伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • AX アックス
    殺し屋シリーズ最新作777を読むために再読。
    殺し屋なのに妻を世界で一番恐れている男の物語。
    ずっと主人公である兜の視点で話が進むが、途中あまりにもあっさりと兜は死んでしまう。たった一行で描かれたその死は兜が今まで殺してきた人間と変わらない物と同じだと思った。そのあっさりした描写から息子に視点が引き...続きを読む
  • アイネクライネナハトムジーク
    短編集。それぞれの話ががっちりと結ぶわけではないが、人生と同じようにちょっとしたことがちょっとしたことにつながって、というように奇跡が連なる感じが心地良い
  • 逆ソクラテス
    「僕はそうは思わない。」「先入観」
    メンタル本みたいだなと思った。
    手元に置いてまた読み返す本の仲間入りになりました。
  • 陽気なギャングが地球を回す
    こんなに登場人物の会話が面白いことはない。4人の強盗たちが好きになった。個性が強いメンバーだけどこのチグハグな性格が良いケミを生み出してる。あと、特に成瀬と響野が「ギャングの美学」にこだわりを持ってて良いなって思った。
    『ロマンはどこだ』この強盗たちはロマンを求めてるけど、漫画ONEPIECEのピー...続きを読む
  • AX アックス
    どうしよう、とても好きだった!

    ここまでのシリーズで殺し屋は孤独というイメージを作り上げておいて、本物の家族のあたたかい日常とそれが失われる瞬間を見せてくるの、圧巻
    愛をたくさん感じた

    克巳良い〜
  • 死神の浮力
    死神シリーズ第二弾。
    死神側も案外人間と同じようなところがあるかも?
    重い話が続くけど、面白かった。
  • アイネクライネナハトムジーク
    明日を生きる活力をもらっただと言い過ぎだけど、そんななんていうか私は毎日をあんまり変わり映えなく惰性で過ごしてるつもりだったけど、それにうんざりだとかそれでも悪くないかもって思えるような今を生きてることに少し前を向かせてくれるようなほんの一筋の希望をほわっと与えてくれる感じの作品。人生何があるかわか...続きを読む
  • 火星に住むつもりかい?
    平和警察の制度を「集団心理の怖さ」と平たくまとめてしまうのはどうにも雑な気がするので、ちょっと噛み砕いて解釈したい。
    根本には強権力による抑圧体制、恐怖政治があるのであり、「制度の否定が身を滅ぼしかねない」という思惑が個人レベルに存在する。それは裏返すと「制度の肯定は自身の安全に繋がる」事なのであり...続きを読む
  • AX アックス
    沢山の伏線と回収があって、終わりが近づくにつれドキドキが止まらなかった。

    蟷螂の斧
    一矢報いた。


    兜の幼少期はどんなだっただろう?
    そうしてまでも隠したかった医師の秘密とは。
    妻は本当に何も知らなかったのか。
    克己は幸せになれたのか。
    奈野村家は?

    色んなキニナルを残したまま終わってしまった...続きを読む
  • アイネクライネナハトムジーク
    伊坂幸太郎さんの本だから、ファンタジックな設定があるかもしれないと読んでみたが、時空を超えて人との繋がりを書いた素敵な内容だった。

    「あの時のあの人が、今ここで出てくるのか!」
    「こういう登場の仕方ね!?」
    と、何度も驚かされた。
    読んでいて楽しく、人との絆に感動し、前を向いて生きていける小説だっ...続きを読む
  • 逆ソクラテス
    相変わらず凄い。
    短編集で、いじめや恫喝、死といった邪悪なものとの向き合い方を描くのは『チルドレン』と似ていて、それを子どもの視点のみで描き切るのが敏腕。
    邪悪なものを完全に排除できない世界で、正しく生きることを肯定している。
    美しいラスト。綺麗事と言われようが、フィクションの世界ならこれで良い。
  • 陽気なギャングが地球を回す
    めっちゃ面白そうなので読んでみた。
    嘘発見機人間成瀬、スリの天才久遠、体内時計ピッタリ女雪子、演説が止まらない男郷野の、4人が魅力的過ぎ。
    冒頭の銀行強盗シーンで、演説してる最中にお金奪うっていう手法がぶっ飛んでてたまらん。
    常に先の先の先を読んでいる成瀬優秀過ぎ。
    この4人の掛け合いが面白過ぎて、...続きを読む
  • 777 トリプルセブン
    殺し屋シリーズは、読んでいて楽しいです。

    キャラクターが素晴らしく、七尾と真莉亜はもちろん、ココさん、紙野ちゃん、乾、マクラとモウフ、6人組、高良と奏田、の全員が素敵でした。

    キャラ同士の会話や、七尾の不運にクスッと笑いました。

    伏線も素晴らしく、読み終わった後、すぐに読み直しました。
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)
    伊坂さんの作品は好きです。

    勝手に犯人にされて逃亡するハラハラ・ドキドキの中に、登場人物達のユーモアにクスッとさせられました。
    結局巨大な力には勝てないけど、逃げ切ったことである意味勝ちなのかな?
  • 777 トリプルセブン
    このシリーズは全部読んでいるが、全部一気読みしてしまう。面白すぎる。
    こういったストーリーを思い付く伊坂幸太郎は、どんな頭の中になっているのだろう、と彼の作品を読む度に思う。
  • 逆ソクラテス
    はぁ〜最高!!2024暫定トップです
    伊坂先生の本はあんまりハマらないものもあったから不安だったけど、本当に読んで良かったです。

    短編で全編気楽に読めるところもいいし、物語が伏線回収に終始し過ぎていないこともいい。その分予想の斜め上の伏線が輝くから!

    誰にでも先入観を持たない。この世は狭くて、人...続きを読む
  • 逆ソクラテス
    もしタイムマシンがあったら小学生の時に戻って、あの頃ある事で悩んでた自分に「お前きっと大丈夫だからな」って読ませてあげたい。

    小学生の時の担任に「僕はそうは思わない」って言えてたら、どんな人生歩めてたのかな、、、
    小さくても一歩踏み出せて、自分が悪かったら謝れる、正直な人になれてたかな、、、

    ...続きを読む
  • 陽気なギャングは三つ数えろ
    これこれ!これが伊坂幸太郎だ!って思った、
    伊坂幸太郎を好きになった作品シリーズ!
    序盤から面白かった!
    やっぱこの陽気なギャングシリーズは
    伊坂幸太郎の中で1番面白い♥
    この4人の強盗集団のキャラが大好き!

    全員好きだけど、久遠可愛い♥

    みんなの会話が本当に面白くて好き。

    登場人物も、ちょっ...続きを読む
  • 逆ソクラテス
    ソクラテスの逆と考えると、無知の知ではなく、知の無知なのだろうか?
    5つの短編に哲学を感じる。

    初めから表題作だ。
    出来の悪い草壁に対する久留米先生の先入観を覆す壮大な計画を、俗に言う優等生の安斎が立案する。安斎、草壁と加賀の作戦プロセスが加賀視点で描かれている。草壁が発した「僕はそう思わないです...続きを読む
  • 陽気なギャングが地球を回す
    お姉に勧められて
    中1の朝の読書の時間に読んだ
    めっちゃ面白くて、伊坂幸太郎のファンになった作品 みんなのキャラ最高、面白くてかっこいい強盗