万城目学のレビュー一覧
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久しぶりの万城目作品でまた、やられてしまいました。優しくサラッと書いているようでじわじわと惹きつけジーンとさせる、、流石は直木賞作家さん。
出来たらこれから夏に向かう今、皆さんにお勧めしたいと感じました。Posted by ブクログ -
駅伝を走っていると新撰組が、御所グランドでは沢村栄治や戦死した学生が、なんとも不思議が混ざる話だけど、京都ならではだと思いました。
爽やかな気持ちが残る物語で、私は好きですPosted by ブクログ -
小学1年生のかのこちゃんが成長していくのが、ユニークに描かれており、忘れていたことを思い出させてくれる。決して茶柱ならぬうんち柱を思い出したわけではない。
なぜ、かのこという名前になったか、指吸いからの卒業、漢字や言葉への興味から始まる。突然出てきた「刎頚の友」ということばの回収もちゃっかりある。...続きを読むPosted by ブクログ -
ドラマも好きだったけど、もちろん本も面白い。
ドラマはTVで放送していた時に見ただけなので、だいぶ前の記憶なのに結構覚えていた。本を読みながら鹿の声や音楽とかを思い出しながら、楽しく読めた。
万城目さんの本はクセになる感じがする。まだ読んでない本も読みたい。Posted by ブクログ -
本書に収められている2つの物語。
別々の物語であるけれど、作者は鍵を仕込んでいる。
「心に火が灯る。その時、、」
幻のような人、でも確かに自分はその人と触れ合い、影響を受け、背中を押され、励まされて新しい自分へと辿り着く。
「十二月の都大路上下ル」では、ラストの主人公の後ろ姿に「貴重な経験をして、成...続きを読むPosted by ブクログ -
第170回直木賞受賞作。
京都を舞台にした、短編と中編が1作ずつ。
「十二月の都大路上下ル」
女子全国高校駅伝で、高校一年生の坂東がタスキリレーのアンカーを試合直前になって託されます。
坂東は酷い方向音痴で曲がる方向がわからなくて困っていると謎の新選組のような集団が現れて…。
「八月の御所グ...続きを読むPosted by ブクログ -
御所グラウンドと言われてピンとくるほど、京都になじみがなかったので、読み始めてから、2篇のどちらも、京都が舞台だと知った。
京都の街中の通りを上ル、下ルという独特の言い方も、改めてなるほど、と思った。
1篇は、12月の女子駅伝、もう1篇は8月の草野球、京都ならでは、なのか。特に「八月の御所グラウ...続きを読むPosted by ブクログ -
直木賞受賞作
十二月の都大路上下る
八月の御所グラウンド
の2篇からなる
女子全国高校駅伝のお話と草野球大会のお話で、内容は違えど作品の根っこは同じ
学生の青春真っ只中の清々しい感じと不思議な体験、そして人と人との巡り合わせ。
とても優しい気持ち、そして少し切ない気持ちになる素敵な本でした。...続きを読むPosted by ブクログ -
見た目は、趣味の悪い柄もののシャツを着たおっさん。でも「神様」なんです。それも主な担当は『縁結び』。小さな町の、名も無い神社で千年もお役目をつとめてきた。そんな神様のところに、取材が入った。髪をぴっちりと分け、メガネをかけた姿はまるでサラリーマン。だけどこちらも「神様」。さらに、神様の昇進をかけた試...続きを読むPosted by ブクログ
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友人が読んでいたというきっかけで購入。
最序盤は児童書っぽいかな、合わないか??とか思っていたけれど、言葉の回し方に洒落が効いていて読むほどに進む感じがすごく好きだった。
始まり方に反して最後はかなり映画的な盛り上がり方もするのに締め方がさっぱりしていて、こういう締め方をする小説は本当に好きなんだ...続きを読むPosted by ブクログ