万城目学のレビュー一覧

  • 八月の御所グラウンド
    久しぶりの万城目作品でまた、やられてしまいました。優しくサラッと書いているようでじわじわと惹きつけジーンとさせる、、流石は直木賞作家さん。

    出来たらこれから夏に向かう今、皆さんにお勧めしたいと感じました。
  • 鹿男あをによし
    中学生の時にジャケ買いして一気読みした以来の鹿男あをによし。(おそらく14年ぶり。ひえ。)

    中学生の時、神無月という言葉をこの本で知って、日本の暦は美しいと思ったことを今でも覚えている。


    今年に入ってからずっと読みたかったが本屋になく諦めて忘れていた。島田潤一郎の電車の中で本を読むの中に万城目...続きを読む
  • 八月の御所グラウンド
    駅伝を走っていると新撰組が、御所グランドでは沢村栄治や戦死した学生が、なんとも不思議が混ざる話だけど、京都ならではだと思いました。
    爽やかな気持ちが残る物語で、私は好きです
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    小学1年生のかのこちゃんが成長していくのが、ユニークに描かれており、忘れていたことを思い出させてくれる。決して茶柱ならぬうんち柱を思い出したわけではない。

    なぜ、かのこという名前になったか、指吸いからの卒業、漢字や言葉への興味から始まる。突然出てきた「刎頚の友」ということばの回収もちゃっかりある。...続きを読む
  • 鹿男あをによし
    ドラマも好きだったけど、もちろん本も面白い。
    ドラマはTVで放送していた時に見ただけなので、だいぶ前の記憶なのに結構覚えていた。本を読みながら鹿の声や音楽とかを思い出しながら、楽しく読めた。
    万城目さんの本はクセになる感じがする。まだ読んでない本も読みたい。
  • 八月の御所グラウンド
     素敵な和食の料理をカラフルなお皿で出される感じ。

     身近ながら何処か不思議な世界へ連れ出してくれる。 

     魅力的です。
  • 八月の御所グラウンド
    本書に収められている2つの物語。
    別々の物語であるけれど、作者は鍵を仕込んでいる。
    「心に火が灯る。その時、、」
    幻のような人、でも確かに自分はその人と触れ合い、影響を受け、背中を押され、励まされて新しい自分へと辿り着く。
    「十二月の都大路上下ル」では、ラストの主人公の後ろ姿に「貴重な経験をして、成...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    な、なんだなんだ、おもしろい、おもしろすぎる……!
    作品名も著者名も、もちろんかなり前から知ってはいたけれど、ちょっとふざけたタイトルからなかなか手が出せなかった本。(何しろどんな話か想像もつかなかったもので……)
    BSテレ東の番組で著者のインタビューを見たのをきっかけに一念発起して読んでみたら、な...続きを読む
  • 悟浄出立
    「鴨川ホルモー」をはじめとする万城目学氏の作品はいくつか読んだことがあり、面白い話を書く人、奇想天外なストーリーを書く人 というイメージだったが、本作はだいぶ違う。そして私好み。中国古典を題材に、深みのある内容、心に刺さるフレーズ、描写の巧みさ(スケール感、血腥さ、悲哀など)で、読み手の心を揺さぶっ...続きを読む
  • 八月の御所グラウンド
    第170回直木賞受賞作。

    京都を舞台にした、短編と中編が1作ずつ。

    「十二月の都大路上下ル」
    女子全国高校駅伝で、高校一年生の坂東がタスキリレーのアンカーを試合直前になって託されます。
    坂東は酷い方向音痴で曲がる方向がわからなくて困っていると謎の新選組のような集団が現れて…。


    「八月の御所グ...続きを読む
  • 八月の御所グラウンド
    御所グラウンドと言われてピンとくるほど、京都になじみがなかったので、読み始めてから、2篇のどちらも、京都が舞台だと知った。

    京都の街中の通りを上ル、下ルという独特の言い方も、改めてなるほど、と思った。

    1篇は、12月の女子駅伝、もう1篇は8月の草野球、京都ならでは、なのか。特に「八月の御所グラウ...続きを読む
  • 鹿男あをによし
    テレビでよく見る奈良の鹿やお寺。万城目さんの文章によって構築された自分の中のイメージと照らし合わせるため今すぐのぞみと近鉄に乗って旅をしたい気分になりました。

    なんと言っても終わり方が切なくもスッキリぎゅっとまとまってて快哉な気持ちになります!
    先生、イトちゃん、鹿、鼠サイコーです。

    運びの番、...続きを読む
  • 八月の御所グラウンド
    直木賞受賞作

    十二月の都大路上下る
    八月の御所グラウンド
    の2篇からなる

    女子全国高校駅伝のお話と草野球大会のお話で、内容は違えど作品の根っこは同じ

    学生の青春真っ只中の清々しい感じと不思議な体験、そして人と人との巡り合わせ。

    とても優しい気持ち、そして少し切ない気持ちになる素敵な本でした。...続きを読む
  • あの子とQ
    面白かった!いつもながら内容が想像できないタイトルだが吸血鬼の青春物語だった。よっちゃんのキャラが強い!
  • パーマネント神喜劇(新潮文庫)
    見た目は、趣味の悪い柄もののシャツを着たおっさん。でも「神様」なんです。それも主な担当は『縁結び』。小さな町の、名も無い神社で千年もお役目をつとめてきた。そんな神様のところに、取材が入った。髪をぴっちりと分け、メガネをかけた姿はまるでサラリーマン。だけどこちらも「神様」。さらに、神様の昇進をかけた試...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    それは偶然か、それとも必然か、晴れて京都大学に入学した安倍は、「京大青竜会」という謎のサークルから勧誘を受ける。

    新歓コンパにて一目惚れした早良が京大青竜会に入る噂を聞き、安倍もまた同サークルに加入する。

    京大青竜会に入った安倍だが、最初の1年間はオニ語の訓練など、胡散くさい活動が続いた。しかし...続きを読む
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人
    友人が読んでいたというきっかけで購入。

    最序盤は児童書っぽいかな、合わないか??とか思っていたけれど、言葉の回し方に洒落が効いていて読むほどに進む感じがすごく好きだった。
    始まり方に反して最後はかなり映画的な盛り上がり方もするのに締め方がさっぱりしていて、こういう締め方をする小説は本当に好きなんだ...続きを読む
  • 鹿男あをによし
    すごく好きなドラマだったので、ドラマを見てたのは子供の頃だけど結構覚えているところも多く話を知ってるところもあった、にもかかわらず最初から最後までとても面白かった!
    本を読んでいると序盤、中盤、後半のどこかで疲れることがよくあるが、この本はそんなことはなかった
    鹿が良い。読むとすごく奈良に行きたくな...続きを読む
  • 鹿男あをによし
    万城目学版「坊ちゃん」…奈良バージョン。
    でも、それだけで終わらない魅力がある。

    大学院で研究をしていた"おれ"は、教授の依頼で奈良の女子高校に理科教師として赴任する。下宿先のばあちゃんがいい人で、「あ、この人が"清"だな」と感じる。そのばあちゃんが曲者だと評した教頭が"赤シャツ"かな。"マドンナ...続きを読む
  • 鴨川ホルモー
    ホルモーとは一体何なのか、
    興味本位で良いので読んでみて欲しい。

    個人的に大学の青春をホルモーにかけるのも悪くないなと思う。
    簡単に言えば、京都を舞台にした合戦。
    主人公の安倍(俺)の成長物語でもある。

    兎にも角にもハラハラしつつ、若いゆえの恋の歯痒さなど濃縮された物語だった...

    京都って素...続きを読む