柚月裕子のレビュー一覧

  • ウツボカズラの甘い息
    途中まで、なぜこの題名なのか?わからなかったが、中盤で作者のミスリードにまんまと騙されていた事に気づき、終盤の謎解きで、この犯人にこの題名は最高の賛辞なのでは?と思ってしまいました。
    柚月さん、さすがです。
  • 最後の証人
    大好きな佐方シリーズ。
    検事から弁護士に転身した佐方弁護士。
    「罪をまっとうに裁くことこそ、正義」
    弁護士になっても、信念はブレることがない。
    報道ではたった数行で知らされる事件も
    事件を起こすに至る背景や人の感情がある。

    後半部分で、えっ?こうくるかという展開で
    さすがだなぁと思わずにいられない...続きを読む
  • 朽ちないサクラ
    面白かった!!
    タイトルの意味がわかった時はなるほど、、と考えさせられました。(私が気がつくのが遅すぎるという可能性も大いにあります。)
    物語自体もとても面白く、先の読めない展開にどきどきしながら読み進めました。終盤は涙する場面もありました( ; ; )
    警察組織についてよく分かってない私でも楽しく...続きを読む
  • 風に立つ
    じんわり、ゆっくり心に沁みる物語


    南部鉄器工房で働く職人の悟と、親方の父親。
    補導委託で預かることになった春斗と、その父親。
    二組の親子の姿が丁寧に描かれています。
    そして岩手の風景や文化がとっても好きになりました。
    特に、チャグチャグ馬コ!


    「補導委託」って知らなかったのですが、問題を起こ...続きを読む
  • 風に立つ
    まっちゃん、地球っこさん、aoi-soraさん と定期的に行っている「みん どく}。
    なかまと一緒に読書 楽しすぎ。。。


    今回はまっちゃんの選書で、柚月裕子さんの「風に立つ」を読みました。

    南部鉄器を題材に取り上げながら、親子の物語。

    問題を起こした少年の一定期間預かる「補導委託」。

    「人...続きを読む
  • 風に立つ
    南部鉄器製造の会社を営み自らも腕の良い職人でもある男が突然,非行少年の更生のサポートをする補導委託を引き受けると言い出した。父にこれまで愛情を受けてこなかったと感じてきて父との関係をこじらせてきた40間近の長男を始め周囲は困惑するが,実際に少年が住み込みで働くことになると徐々に皆春斗を応援する気持ち...続きを読む
  • 最後の証人
    切なかった( ; ; )学校で読んだけど暫く引きずった、、、被害者が逆だったのにびっくり。妻が決行する日の朝が切ない( ; ; )読みやすく、よかった。
  • 風に立つ
    南部鉄器の職人である父・孝雄が、悟に内緒で非行少年の補導委託を引き受けて来た。やってきた少年春斗は、両親の望むように生きてきて躓いている。春斗をめぐるやりとりを通じて、ぎくしゃくしている孝雄と悟の関係も変化していく。
    南部鉄器の愉快な職人仲間たち、居酒屋を営む悟の妹由美との関わりを通じて、少しずつ春...続きを読む
  • ミカエルの鼓動
    「ミカエル」を使って手術する西條も、従来の術式で手術する真木も患者や医療に対して誠実であろうとする姿は救いであり、希望でもある
  • 風に立つ
    単行本でページ数が多いなあって思って読み始めたんだけど、どんどん話に引きずり込まれていった。著者の作品は結構読んでて確かに好きな作品多いけど、これも大当たりだった。春斗君だけでなく、その家族や受け入れた側も、みんな一皮むけたよね。ムチャいい話で大好きです
  • 最後の証人
     主人公、佐方貞人シリーズ、全四冊の一冊目。後の三冊が検事なのに対して、この本では弁護士をしている。
     「罪は真っ当に裁かれなければいけない(だったかな?)」を信条に、何物にも揺るがない、青年弁護士の物語。
     佐方の生き様が、読んでいてグッとくる。特にハードボイルドが好きな人にオススメ‼️
  • 検事の本懐
     さすが、大藪春彦賞受賞作。新人検事、佐方貞人が事件を掘り下げ、意外な真相を導き出すリーガルミステリー。
     佐方の生き様もハードボイルドで惹きつけられる。
     連作短編(5篇)で読みやすいのもグッド!誰が読んでも、きっと満足する一冊。オススメです。
  • 検事の死命
     検事佐方貞人シリーズの二冊目。大藪春彦賞を受賞した前作に勝るとも劣らないおもしろさ。今作は長編リーガルミステリー。ミステリー好きにもオススメできます。
     
  • 月下のサクラ
    「朽ちないサクラ」のヒロイン第2作、ちょっと久々の柚月裕子。
    警察広報職員から刑事になった女性が、希望していた機動分析係へ配属され、自己の能力を最大限に発揮して事件を解決に導く姿を描いています。
    警察小説としてもミステリとしても楽しめ・・・いや、ホントに楽しかった!一気読みでした(^_^;)
    1作目...続きを読む
  • 慈雨
    なんかすごーい面白かった。
    とても重いテーマのように思えたけど、読み終わった時になんだか心がとても温かくなった。これをただのミステリーとは言いたくないと思った。
  • 朽ちないサクラ
    最後の最後まですごいドンデン返しがあり、しかもスッキリする結末ではなく、今後につながる内容となったことに驚いた。
    文庫解説の方も書いてましたが、柚月裕子さんのジャンルの幅広さに嬉しくなり、さらに他の作品を読みたい気になっています。
    すぐにサクラの次を読もう!
  • 検事の本懐
    検事、佐方貞人の短編物語。

    あ〜、やっぱり佐方貞人は裏切らなかった。
    五話それぞれ面白かった。
    事件の内容だけを見るのではなくちゃんと人を見て真実を追求していく。
    情には流されないけれど、どこか優しさも垣間見れて憎めないキャラ。

    やはり佐方シリーズは面白い!
  • ミカエルの鼓動
    生命がテーマとなる医療機関を舞台に繰り広げられる人間ドラマにグイグイ引き込まれる。ハラハラドキドキしたり、色々考えさせられたりしてあっという間に読み終わった。
  • 盤上の向日葵(下)
    上条桂介の人生の過酷さと彼が巡り合っていた勝負師たちの鬼気迫る生き方、対局シーンの迫力、ただの証拠品ではなくさまざまな場面でキーポイントになる駒の使い方など、将棋のようなターゲットが狭い題材にも関わらず本屋大賞2位の名に相応しい作品でした。
  • 凶犬の眼
     孤狼の血が大好きで、続編の本作は必ず読みたいと思っていた。

     今回もしびれた。極道の世界と警察官との関わりを巧みに描いた物語。一気にのめり込めた。

     日岡刑事。心和会の国光。どちらも文句なしにカッコ良い。

    続編である暴虎の牙。読むのが楽しみ。