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問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度――補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れて……。家族だからこそ、届かない想いと語られない過去がある。岩手・盛岡を舞台に、揺れ動く心の機微を掬いとる、著者会心の新たな代表作!
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Posted by ブクログ
まっちゃん、地球っこさん、aoi-soraさん と定期的に行っている「みん どく}。 なかまと一緒に読書 楽しすぎ。。。 今回はまっちゃんの選書で、柚月裕子さんの「風に立つ」を読みました。 南部鉄器を題材に取り上げながら、親子の物語。 問題を起こした少年の一定期間預かる「補導委託」。 「人...続きを読むなんて、どんなに話し合ったって、百パーセントわかり合えることなんてない。それが近くにいる人だったらなおさらだって。」 「応援することと味方をすることは違う。」 柚月さんは岩手県出身。 柚木さんだからこそ書ける小説でした。 「チャグチャグ馬コ」というお祭り。 ぜひ見てみたい。。
じんわり、ゆっくり心に沁みる物語 南部鉄器工房で働く職人の悟と、親方の父親。 補導委託で預かることになった春斗と、その父親。 二組の親子の姿が丁寧に描かれています。 そして岩手の風景や文化がとっても好きになりました。 特に、チャグチャグ馬コ! 「補導委託」って知らなかったのですが、問題を起こ...続きを読むし家庭裁判所に送られてきた少年を、一定期間預かる制度なんですね。 38歳の悟は、父・孝雄と二人暮らし。 母は他界、妹は結婚して家を出ている。 男二人は本当に不器用で、気持ちを伝えることが下手だから、ほとんどお互いを分かりあえていない。 ずっーと気持ちがすれ違ったまま、ギクシャクと過ごしている。 そこに補導委託で、16歳の春斗を預かることになり… 悟と春斗の心の苦しさ、戸惑い、悲しみ、そして喜びなど、心の揺れ動きを本当に丁寧に丁寧に、すくい上げています。 悟は38歳にもなって、まだ父親の愛情が欲しくて、春斗を可愛がっている姿に嫉妬に近い感情を抱くなど、なんて子供じみているのだろう。と思わせるけど、敢えて柚月さんは書いているのかな。 悟が言葉で伝えられずに、ずっと抱えてきた苦しい気持ちがよく分かる。 作中の「応援することと、味方することは違う」 「親っていうのは、子供の一番の味方であるべきなんじゃないんですか」 という言葉が響くなぁ。 私は親として、ちゃんと子供の味方でいるだろうか?振り返ってよく考えてみよう。 そして、気持ちはしっかり伝えよう。親子という近い存在だからこそ。 もし出来ていなくても、今からでも間に合うよね。 この本は、いるかさん・地球っこさん・松子さんとの〝みんどく〟春の会の一冊です。 選書は松子さん。 素敵な作品との出会いをありがとう!!
南部鉄器製造の会社を営み自らも腕の良い職人でもある男が突然,非行少年の更生のサポートをする補導委託を引き受けると言い出した。父にこれまで愛情を受けてこなかったと感じてきて父との関係をこじらせてきた40間近の長男を始め周囲は困惑するが,実際に少年が住み込みで働くことになると徐々に皆春斗を応援する気持ち...続きを読むに変化していく。一見普通の子である少年・春斗はなぜ非行に走ったのか。そこには両親との確執があった。一方,長男・悟は,春斗の件をきっかけに父の秘められた過去を知ることになり,父の自分に対する接し方の理由を知ることになる。 親は自分の子供にどのように向き合うべきなのかを問いかける作品。
単行本でページ数が多いなあって思って読み始めたんだけど、どんどん話に引きずり込まれていった。著者の作品は結構読んでて確かに好きな作品多いけど、これも大当たりだった。春斗君だけでなく、その家族や受け入れた側も、みんな一皮むけたよね。ムチャいい話で大好きです
補導委託先という制度(犯した少年を更生させるために一般事業で少年を預かる)をこの小説を通じて知れた。エピソード内の東北の南部鉄器職人の経営判断も面白かった。登場人物のキャラクター設定がきちんとしていてリアル感たっぷりで楽しめた。重い内容だが楽しく向き合えました。
家族の関係性について、とてもリアルな物語で引き込まれた。 終盤は考えさせられる場面も多く、本を閉じて自分の家族のことを考える良い時間がとれた。
親と子の関係 それぞれの家庭で様々だと思う 柚月裕子が描いた家庭 喜び、苦悩、葛藤 一つ一つ感銘した 自分の人生を振り返り、自分の思いは何処にあったのか 思いを押し通すことができる人間はどのくらいいるだろうか 後悔、羨望色々な感情か渦巻く 流石、柚月裕子作品だ
家族って、煩わしいときもたくさんあるけれど、やっぱりいいなあとおもわせてくれる。自分も、親が大嫌いだった頃を思い出す。同じ年になってわかることもある。話さなければわからないことも、たくさんあるよなあと。
寡黙な男を書かせた、著者の本は、いつも堪能しています。今回も、期待を裏切ることはなく、一気読みしてしまいました。 粗方、想像された展開で話は進むものの、それでも、鼻をすすりながら読みました。 宮沢賢治も読まないとダメかなぁ。
老舗の南部鉄器の工房に、ある日、軽犯罪を繰り返し保護観察処分中の少年が更生のためにやってくるところから物語は始まる。 心を閉ざす少年と大人たちの距離はなかなか縮まないが、ふとしたことがきっかけで、少年の悩みの原因がわかる。そこから始まる、少年と更生を支援する大人たち、そして少年の両親との確執と再...続きを読む生の物語。題材は地味だが、家族とは、ということを考えさせられる良い作品。
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柚月裕子
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