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舞台は「竜神戦隊ドラゴンキーパー」と「悪の怪人軍団」が毎週日曜日に戦いを繰り広げている世界。
その戦いは高い志を持って行われるものではなく、ヒーロー側と戦闘員「ダスター」との間で交わされた協定によって行われる「やらせ」の戦闘だったのです。
主人公である戦闘員Dは惰性のように行われる戦闘に懐疑的。
「自分たちの使命は世界征服だ!」と熱く夢を語る戦闘員Dに対し、他の仲間たちは「意識高い」と笑いものにします。
割り切れと諭されるも納得できないDは
「黙ってやられる役はもう ごめんだ」
と、立ち向かうことを決意するのです。
戦闘員は、「死なない」「自分の姿を思い描いた姿に再構築できる」といった特殊能力があります。
戦闘員Dはその能力を活かし、人間に擬態しドラゴンキーパーの本拠地で大戦隊の戦隊員として潜り込み、ドラゴンキーパーを倒すことを目論みますが…。
この作品の中で描かれているヒーロー・ドラゴンキーパー達はお世辞にも正義感が強い、みんなが憧れるようなヒーローではありません。
そのため、ヒーローがカッコよく活躍する物語ではありません。
かといってアンチヒーローものでもありません。
では一体何なのか…。
役割をこなすことの大切さや難しさを描きつつも、ひとりのモブがモブであることを辞めて自分の人生を歩もうと足掻く物語ではないでしょうか。
春場ねぎ先生といえば、『五等分の花嫁』のラブコメを思い浮かべる方も多いのでは?
ですが『戦隊大失格』で描かれる世界はラブコメとは大きく異なります。
それに戸惑われる方も多いのではないでしょうか。
ですが、強者であるドラゴンキーパーに役割を強制される戦闘員達の姿には、自分を投影できる方も多いのでは?
現実世界で納得いかなくてもなんとなくこなしている役割があったりしませんか?
その役割、ちゃんとこなせていますか?
日常で「しょうがない」と割り切っていることが多い方、役割をこなせているか不安に思う方に是非読んでいただきたいです。
モブでしかなかった戦闘員Dが今後どうなるのか?
悪役である戦闘員Dは真の悪役になれるのか!?
春場ねぎ先生の描く新しい物語に注目してください!
戦闘員が主役のヒーローもの
なんだか…やるせない…
ニチアサのように、毎週ヒーローと悪の組織が戦っていますが、幹部が全滅した悪の組織は戦闘員だけが生き残り、ヒーローと毎週八百長をしています
やられことだけが決まっている戦闘員のことを考えるとやるせない気持ちでいっぱいです…
がんばれ!戦闘員!
どんでん返しの繰り返し
『なるほど。こういう設定の話ね』と最初の数話を読んで納得したものの、話が進むにつれて展開のテンポが速くなり、「あれ?もしかしてこういう話なのか?」と予想外の展開に進んでいき、そうかと思えば更に予想しない展開にいく、ジェットコースターのように息つく暇もないストーリー展開。
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