QJKJQ

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836円 (税込)

4pt

女子高生の市野亜李亜は、猟奇殺人鬼の一家で生まれ育った。父は血を抜いて人を殺し、母は撲殺、兄は噛みついて失血させ、亜李亜はスタッグナイフで刺し殺す。それでも、猟奇殺人の秘密をお互いに共有しながら、郊外の家でひっそりと暮らしていた。ところがある日、兄が部屋で殺されているのを亜李亜は発見する。もちろん警察は呼べない。そして翌日には母がいなくなった。亜李亜は残った父親に疑いの目を向けるが……。

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QJKJQ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    猟奇殺人を犯す家族のお話。
    だがしかし、実はそんな簡単に纏められるお話ではなく、記憶と幻想と現実とが幾重にも折り重なって、実に緻密に形成された父娘のお話でした。
    自分が今まで家族だと思って共に生活してきた人達が実は虚像だったら?
    目の前にあった殺人の現場が跡形もなく異次元のように何もなかったら?

    0
    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    最近激ハマりしている佐藤究さんの江戸川乱歩賞受賞作品。
    「テスカトリポカ」「Ank」を読んで知性と狂気の入り交じった世界観に引き込まれている。

    今作品もやはり知性と狂気の飛び抜けた物語で、新しい未知の知識が自分に入り込んで来るかのような感覚を覚える。
    それは深層心理のだいぶ奥深い所を刺激させられる

    0
    2024年04月12日

    Posted by ブクログ

    物語に漂っている薄暗くて胸にずしっと重りを乗せられたような黒い雰囲気が好きです。この本が抱く謎が明らかになった瞬間、黒色の濃さはピークに達して、私はどん底に落とされた気分でした。気持ちいいくらいに深く落とされたので、この作者に病みつきになりそうです。個人的には中村文則さんと同じ空気を感じました。(ど

    0
    2023年09月05日

    Posted by ブクログ

    エンタメ性に富んで、読みやすく
    女子高生目線で語られる文章は
    誰にでも親しみやすく感じる。

    一方で、後半の土台となる本質的な部分は
    哲学的で、「人間とは?」みたいな膨大なテーマに
    迫ろうとするから、難解にも感じられる。

    でもめーっちゃ面白かった!!
    おすすめしたい人の顔がいくつも浮かぶ
    作品でし

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    グロいところもあったけれど、個人的には非常に好みな設定だった。
    文章が上手いのでするする読める。
    他の作品も読んでみよう。

    0
    2024年01月10日

    Posted by ブクログ

    設定から興味を惹きつけられました。
    トンデモストーリーが論理立てて、様々な知識を交えながら展開されます。なかなか面白かったです。

    0
    2023年09月30日

    Posted by ブクログ

    シンプルにかっこいいタイトルと、マックスエルンストの『カルメル修道院に入ろうとした少女の夢』から抜粋された装丁に惹かれ「なんじゃこの中二病心を擽られる本はぁ!!」と勢い勇んで手に取りました。
    結果、「封印された左腕が疼く!!」とまでは行かずとも、ダークなサスペンス好きの私は夢中になって読んだ次第。

    0
    2023年08月08日

    Posted by ブクログ

    直木賞を獲った『テスカトリポカ』が大変面白かったので、著者の別作品に触れてみたいと思い手に取った1冊。江戸川乱歩賞作品ということもあり期待値は非常に高い。高かったのだが、それを超えるには至らなかったというのが率直な感想だ。

    一家全員が猟奇殺人犯で、自身もその1人の亜里亜。しかし、何者かによって兄が

    0
    2023年05月05日

    Posted by ブクログ

    出来の悪いスプラッター小説のような冒頭から一転、その隠された真実が徐々に明らかになるサスペンス要素にグッと引き込まれる。設定がややトンデモ感があり伏線が伏線らしくなく後半は破綻している気もしないではないが、扱うテーマに対して陰惨になり過ぎず現実と非現実の行き交う世界を巧みにかき分けているのは佐藤究氏

    0
    2023年02月12日

    Posted by ブクログ

    主人公は猟奇殺人の一家に生まれた女子高生。家族はそれぞれの手法で、趣味的に「殺人」をしている。

    そんなある日、兄が自室で何者か殺され、さらに母が謎の失踪を遂げる。殺す側の人間が殺される側に変わり、殺人女子高生の平穏な日常は一変する。

    趣味が殺人の女子高生の話かと思って読んでいたのだけど、中盤から

    0
    2022年11月17日

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