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不戦開城決した江戸城に、てこでも動かぬ旗本がひとり。居てはならぬ旧幕臣の正体があきらかになるにつれ、城中の誰もが遠ざけ、おそれ、追い出せない……幕末の武士の屈託まで描き出す、時代ミステリー傑作。
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Posted by ブクログ
謎が多すぎる故に評価は難しいが、下巻を読みたい、真相を知りたいと思った時点で十分だろう。さてどうなることやら…。
江戸城引き渡し、動かない侍とその実像、勝海舟と官軍先発隊の知恵の出し合い。真剣な場でのユーモラスな浅田次郎らしいストーリー展開が一気に読ませてくれました。下巻が楽しみです
言葉を発しない六兵衛とにわか官軍になった加倉井隼人の駆け引き。徐々に面白くなってきた。下巻が楽しみである。
尾張徒組頭の加倉井隼人は御留守居役の御用人から急用を申し付けられた。それは官軍の先兵として城明け渡しの前の江戸城に乗り込んで様子を見てくることであった。官軍の軍装を着させられ配下を連れて江戸城に向かった。江戸城では誰もが開城に向けて忙しくしていた。不審なものは無いように思えたが、そこで加倉井隼人が見...続きを読むたものは一人の御書院番士でる。同輩のいない中、たった一人で虎の間に座り続ける男であった。
無血開城を控えた江戸城。その露払いを務める尾張徳川家の江戸詰め御徒組頭、加倉井隼人が入場してみると、そこに一人の旗本、黒書院番の的矢六兵衛が居座っている。黒書院番は徳川家の近侍の騎兵で定数は十組500人。職禄300俵の旗本。その由緒正しい番士だが、実はある日突然入れ替わっていたという謎に絡めて、江戸...続きを読む城西の丸の様子、江戸末期の武家たちの台所事情、旗本たちの動き、庶民の感覚、官軍内の駆け引き、等々てんこ盛りで飽きさせることがない。日経連載だったそうで、幕府崩壊を経済と結びつけた視点で描いている。 気になるのが、禁制品だったヤクの毛の被り物が官軍に登場するのは江戸開城以降といわれているのに、隼人が赤熊の飾り物を押し付けられていること。浅田次郎が調べないはずないと思うのだが、異説があるのか?
無血開城直前の江戸城の様子が克明に描かれておりとても新鮮です。幕政250年の風習や身分制度の折り目正しさには、清朝末を題材にした『蒼穹の昴』で感じた時と同様に異世界を感じました。現代社会をそのまま江戸時代に置き換えたような時代劇に慣らされてしまっていることをあらためて感じました。江戸城に居座る旗本六...続きを読む兵衛と入れ替わった謎の人物とそれを穏便に排除しようとする官軍の尾張藩士と当時まだ幕臣の福地源一郎。上巻は静かに展開し、謎は下巻に引き継がれます。
江戸城が官軍に引き渡されようとする時に、なぜか居座り続ける“的矢六兵衛”。 何のために居座るのか、そもそも何者なのかも不明なこの六兵衛。 浅田さんお得意の、人々の“語り”構成で、六兵衛の事情が明らかになるかとおもいきや、この上巻では、まだほとんど謎のままです。 ただ、“六兵衛”が只者ではなさそうなの...続きを読むで、下巻の展開に期待です。
ハデな盛り上がりがないので、新聞で少しずつ読んでいくのはツライかもしれないけど、本でイッキに読めばなかなかおもしろかった。 と言っても、六兵衛の謎(どうしてそんなことそてるのか)は何もわかっていないのだけど。
幕末の江戸城引き渡し頃のことは 大河ドラマ「新撰組!」や「天璋院篤姫」 小説も幕末の時代のものは好きなので結構読んでいて ある程度の知識はあると思っているので 小説の中の少し難しい文章も頭に入りやすい そして、なんといっても驚く内容 思いもよらない展開で、いまの所、目が点 はまっております
江戸城無血開城を成功させるべく、ある侍の立ち退き説得を描く。 六兵衛の謎が解けていってるようで解けていない。下巻が楽しみだ。
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「黒書院の六兵衛」
2018年7月22日~ WOWOW 出演:吉川晃司、上地雄輔、芦名星
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黒書院の六兵衛
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