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九州の祖母山に伝わる、蛇神と娘の婚姻伝説「多弥太伝説」をもとにした、日本古代を舞台にした壮大なファンタジー。1992年、上橋菜穂子が日本児童文学者協会新人賞を受賞した記念すべき作品。
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Posted by ブクログ
上橋菜穂子の初期の作品。班田収授法が行われていた時代に、九州の山奥の小さなむらが朝廷の定めを守るために稲作を行おうとする村長たちと古いカミのしきたりを守ろうとする巫女とカミと人との間に生まれた人との対立と交流を描く。
古代文化においてこの極東にある島国に 大陸から多くの帰化人が押し寄せ 彼らが持ち込んだ全体観を見失う物質至上主義の台頭に翻弄され 大自然との絆でつながる長い縄文人の自律文化に 依存という武力を背景とする搾取と支配の天皇制による政治がはびこり 利己的部分観にとらわれていく新たな不安と恐怖 その過渡期の...続きを読む変動に巻き込まれてあえぐ人々をモティーフにした物語 文化人類学者として沖縄からアボリジニへと関わり その後創作活動へと進展した上橋さんの二作目です お互いの個を尊重することでつながる 対等観による信頼関係の現場を踏まえた 中身の濃い意識と心を今に伝えてくれる客観性の中に 主観的な思いを織り込んだ壮大なストーリです
小学生の時に読んで以来の再読。 舞台は古代日本……多分平安? で、隼人のある村を舞台にしたファンタジー。 あとがきによると、この物語は中学生でもわかるように意識して書かれているらしい。漢字にはいちいちふりがなが振ってあるし、そんなに長い小説でもない。だからといって大人が楽しめない児童書というわけで...続きを読むはない。 実際、初めて読んだ時と今回読み直した時の感想はけっこう違っているけれど、今は今で歴史や宗教、文化の予備知識がついたおかげで新しい観点から楽しめた。当時の私はキシメとタヤタ、ナガタチの恋愛物語にばかり気をとられてどきどきしていた。今も勿論その辺りの話は大好きだが、古代の人とカミの在り方と変容について考えさせられたり、朝廷の出現が他の地域にどんな影響を及ぼしたか、古代日本は都と地域の発展度合いにかなりの差があったこと(小学生当時の話はこれを縄文時代が舞台の話だと思っていたくらい)など歴史の教科書を読む分では素通りしてしまう部分に目を向けることができた。 ただし、あとがきで著者も言っているようにこれはあくまでファンタジー。溢れる想像力に裏打ちされた、とてもリアルなファンタジーだ。 ただちょっと気になったところは、頻繁に視点移動が起こること。そのせいでどの登場人物の言動、気持ちなのか混乱する箇所が多々あった。 それにしても、上橋菜穂子さんが書く恋愛はいいですね。私は歯の浮くような台詞とシチュエーションを前面に出す恋愛ゲームや少女漫画にはのめりこめないが、この小説や同著者の『狐笛のかなた』にはかなり魅了された。静かな愛の形、触れ合い。
守り人シリーズの完結編。 精霊の守り人であのとき決めた道をただまっすぐに歩くチャグム。 そしてバルサも、チャグムを送り出し、少しずつ変化が。 読まないと人生の90%は損します!
カミとの絆を紡ぎ続けられなかったヒト。そして今の世界がある。これがヒトとしての現実。 初期の作品ということだけれど、最近の作品に通じるものは感じられる。
「守り人」シリーズの作者の初期作品。 古代日本を舞台としたファンタジー。大きなるクニに飲み込まれるムラ、オニとして滅ぼされるカミ、大きく歴史がうねり人の生き方が変わっていく頃の物語。 自然に根付いた原始宗教観を大蛇に託して見せるやり方が巧いです。正史を裏から見たような構成も面白かったです。 でも物語...続きを読むとしては切ないですね。オニとされ封じられたカミと、カミと人との境で悩む巫女の心のすれ違い、そして一瞬の逢瀬を描いた物語ですから。
誰の話をしているのか途中読みづらかったけど、人が自然からはなれていく変遷、そこで起こる葛藤が分かりやすく描かれていて、ファンタジー小説とされているけれど歴史の話、現実世界に通じるところがあって考えさせられた。
初めて作者の本を読んだ。この世界観、探していたものだった。聴き慣れない名前や言葉に理解が追いつきにくかったけれど、本当に素敵な世界観だった。
大ファンである上橋菜穂子さんの初期作品。テーマなどは上橋作品そのものなのだが、最新作の「香君」などと比較すると、色々と分かりにくい印象。 デビュー作の「精霊の木」でも感じたが、「書きたいこと」と「ページ数」が整合していないのだろう。「荒削りでもデビュー作が一番面白い」という話はよく聞くが、この...続きを読む作品は逆で「テーマや面白さを伝える筆力が執筆当時は十分ではなかった」のだろう。
こころがぶわあっと
日本の歴史的背景や伝承文学を踏まえた物語の構成にこころがぶわあっとなった。読み終わった後また読み返したくなる作品。
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月の森に、カミよ眠れ
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上橋菜穂子
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