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プルーストやジョイス等の“意識の流れ派”の源流とも先駆的作品ともいわれる本書だが、内容・形式ともに奇抜そのもので、話しは劈頭から脱線また脱線、独特の告白体を駆使して目まぐるしく移り変る連想の流れは、いつか一種不思議なユーモアの世界をつくり出し、我々はただ流れに身を任せ漂うばかりである。一七六〇―七年。
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Posted by ブクログ
再読。いつ読んでもひどいw(誉めてます) 主人公=語り手が、自分の生涯と意見を述べる本。 冒頭(序文ではない)は、主人公を両親が「しこむ」場面。生涯ってそこから!?と言いたくなるが、話は脱線に次ぐ脱線、主人公は一向に生まれてこない… 下ネタ嫌いにはお勧めできないかも。あとちょっと長くて、途中で飽...続きを読むきちゃうかも。
18世紀中旬、アイルランド出身の田舎牧師が突如出版したパロディ小説。あらすじとしては紳士トリストラムの自伝的小説となるのだが、それを彼が受精される所から始めるという無茶っぷり。その後も話は進むかと思えば脱線を繰り返し、上巻の終盤、全9巻中3巻に入ってやっと誕生するという有様。他にも真っ黒に塗りつぶさ...続きを読むれただけの頁やポロックばりの墨流し模様の頁、3巻で突如自序が挿入されたりと突っ込み所は数知れず。これは本文にある「読書の生命、真髄は、脱線です」の言葉通り、私を語れば語る程解体されていくメタ私小説なのだろう。
地震の後に、死ぬまでに読んでおきたい本に手をつけたいと思って読み始めた。 世紀の奇書として有名だったので身構えてたら抱腹絶倒。 セルバンテスに影響を受けてるのも納得、『ドン・キホーテ』に近いおもしろさだった。 脱線に継ぐ脱線、手法の新しさ(白紙、なぜかストーリーを線で表すなど)は当然ながら現代では驚...続きを読むくほどではなかったけど、時代を思えばとんでもない奇才だということがわかる。 あと、これだけ引っ張って、あの中絶っぷりも最後に笑ってしまった。 スターンは病死して途絶したから笑うことではないけど、作品としてはものすごいオチだと思った。
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