作品一覧

  • トム・ジョウンズ(上)
    3.0
    1~2巻1,320円 (税込)
    ある日、大地主オールワージの屋敷で捨て子の赤ん坊が見つかる。赤ん坊はトム・ジョウンズと名づけられ、トムは大地主の養子として、大地主の妹ブリジェットの息子ブライフィルとともに育てられる。トムは隣家の地主の娘ソファイアと相思相愛になるが、ソファイアは両家の親によってブライフィルと婚約させられていた。陰謀家のブライフィルはトムを中傷して家を追い出してしまう。トムはロンドンへ向かい、ソファイアも家を飛び出し後から追いかける。だがトムは行く先々で女性たちに言いよられ、決闘騒ぎに巻き込まれたり、波乱に満ちた暮らしをおくる。最後にトムが本当はブリジェットの息子であったことがわかり、トムはソファイアと結ばれる。小説のおもしろさを満喫させてくれる作品といってよく、モームは『世界の十大小説』の一つに挙げている。
  • トリストラム・シャンディ 上
    3.7
    1~3巻836~1,056円 (税込)
    プルーストやジョイス等の“意識の流れ派”の源流とも先駆的作品ともいわれる本書だが、内容・形式ともに奇抜そのもので、話しは劈頭から脱線また脱線、独特の告白体を駆使して目まぐるしく移り変る連想の流れは、いつか一種不思議なユーモアの世界をつくり出し、我々はただ流れに身を任せ漂うばかりである。一七六〇―七年。

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  • トリストラム・シャンディ 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    筒井康隆、清水義範などの作品が大好きな私にとって
    こんな大昔からやってたのかーと衝撃の作品
    こんなのが白水社じゃなくて岩波文庫に入ってるって岩波は変な人もいるけれど目利きもいるのだなすごいな

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    2023年04月22日
  • トリストラム・シャンディ 上

    Posted by ブクログ

    再読。いつ読んでもひどいw(誉めてます)
    主人公=語り手が、自分の生涯と意見を述べる本。

    冒頭(序文ではない)は、主人公を両親が「しこむ」場面。生涯ってそこから!?と言いたくなるが、話は脱線に次ぐ脱線、主人公は一向に生まれてこない…

    下ネタ嫌いにはお勧めできないかも。あとちょっと長くて、途中で飽きちゃうかも。

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    2013年04月01日
  • トリストラム・シャンディ 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    地震の後に、死ぬまでに読んでおきたい本に手をつけたいと思って読み始めた。
    世紀の奇書として有名だったので身構えてたら抱腹絶倒。
    セルバンテスに影響を受けてるのも納得、『ドン・キホーテ』に近いおもしろさだった。
    脱線に継ぐ脱線、手法の新しさ(白紙、なぜかストーリーを線で表すなど)は当然ながら現代では驚くほどではなかったけど、時代を思えばとんでもない奇才だということがわかる。
    あと、これだけ引っ張って、あの中絶っぷりも最後に笑ってしまった。
    スターンは病死して途絶したから笑うことではないけど、作品としてはものすごいオチだと思った。

    0
    2011年07月10日
  • トム・ジョウンズ(上)

    000

    底本は岩波文庫

    上下巻にも関わらず、四冊構成とか言っちゃいけません。
    底本が岩波とわかるでは無いですか。
    漱石が参考にしたに違いない文体、話は面白いです。
    モームの十選のうち最も古い作品ではあります。
    別選で100選になると、我が国の超奴変態小説、つくり話だと思いますが、
    源氏物語が入る場合もあります。
    まあ、お好みで。

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    2024年04月22日
  • トリストラム・シャンディ 下

    Posted by ブクログ

    作者の死によって物語は中断され、余りにも下らないジョークによって本書は終わる。結局最後までトリストラムの話は主流にならず、家族のドタバタ劇と時折顔を出す著者自身のメタ談義で終わった様な。そういえば下ネタ、伏字の量もかなりのもの。しかしセルバンテスやラブレーといった滑稽文学の先人達を意識しながらそこにキリスト教の神学論と西洋哲学の知識をコラージュ状に敷き詰めつつ、それを馬鹿馬鹿しく読ませるというのは驚愕である。「本書を執筆した時の作者の気持ちを答えよ」なんてセンター試験の問題が出たら解ける気がしないのだが。

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    2013年05月03日

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