レヴィナス入門

レヴィナス入門

715円 (税込)

3pt

フッサールとハイデガーに学びながらも、ユダヤの伝統を継承し、独自の他者論を展開した哲学者エマニュエル・レヴィナス。自身の収容所体験を通して、ハイデガーの「寛大で措しみない存在」などは、おそるべき現実の前に無化されてしまうと批判する。人間はどれだけわずかなものによって生きていけるのか、死や苦しみにまつわる切なさ、やりきれなさへの感受性が世界と生を結びつけているのではないか。こうした現代における精神的課題を、レヴィナスに寄り添いながら考えていく入門書。

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レヴィナス入門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても丁寧で親切な解釈が提示されている。入門と呼ぶに相応しい。倫理を究極の形で探究したレヴィナスの鼓動を感じた。

    0
    2022年03月28日

    Posted by ブクログ

    フランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスの哲学を存在論の視点から描き出した入門書。フッサールやハイデガーになじみがないとやや難解な部分もあるが、全体としては読みやすい作りになっている。

    詳細に立ち入ることはやめておこう。
    ここに書き留めておくべきことはひとつ、レヴィナスは極めて繊細な感受性をもった

    0
    2013年08月13日

    Posted by ブクログ

    おそらく日本で一冊であろう、レヴィナスの入門書。
    レヴィナスはハイデガーやフッサールのもとで現象学を学んでいて
    パリ5月革命は肯定的ではなかったあたりが、
    自分の知らなかった、いくぶんか興味深いレヴィナスを知れた。

    確かに一言でレヴィナスを語り尽くすのは難解であるが、
    非常によくレヴィナスのエッセ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    一通り目を通した。
    読み終わったというにはほど遠い理解度かもしれない。

    レヴィナスといえば、他者論。
    前半を中心に扱われるフッサールやハイデガーとの接点は、自分の中で少しクリアになった気がする。
    一方、6章以降、レヴィナス自身の他者論が中心となる部分になると、とたんに難しくなるのはなぜだろう?

    0
    2022年06月05日

    Posted by ブクログ

    「存在」「主体」「身体」「糧」「世界」「他者」「女性」等々のキーワードを、レヴィナスの思想の展開をたどりながら、説明していく。彼の思想を捉えるための手がかりが得られるように思うが、一読しただけでは、それもなかなか難しい、というのが正直なところ。

    0
    2015年08月12日

    Posted by ブクログ

    レヴィナスの思想について、判りやすくゆっくりと解説した入門書。
    中身はしっかり詰まっているので新書だからといっても読むのに時間はかかるが、先に読んだ物よりも判りやすい印象を受けた。先に読んだせいかもしれないが、年譜と思想を交互に読んでいくせいか。

    0
    2013年04月24日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    フッサールとハイデガーに学びながらも、ユダヤの伝統を継承し、独特な他者論を展開した哲学者エマニュエル・レヴィナス。
    自己の収容所体験を通して、ハイデガーのいう「寛大で措しみない存在」などは、こうしたおそるべき現実の前では無化されてしまう、と批判した。
    人間は本当はどれだけわずかなものに

    0
    2014年10月30日

    Posted by ブクログ

    難しい。おそらく、字を追ってみたものの、何もわかっていないと思う。「入門」とは、かくも厳しいものであったのか。

    これを読むためには、もう少し、初歩の初歩である知識が必要であったので、ものすごく気が向いたらいつか再読したい。

    なんとなく読み取ったことは、自己の他者性(他者はいやおうなく自己に働きか

    0
    2018年03月30日

    Posted by ブクログ

    ちっとも入門ではない。語りは専門書みたいな感じ。迂遠な書き方になっているのは丁寧に前提を再定義していくのなら仕方がないとはいえ原書からわかりやすくなったところは殆どない。ただ、読んだ人が理解の助けになると思って少し諸々の関連性を述べているので延長線上にあるテキストといえる。理解が深まる度に、読み直す

    0
    2017年12月18日

    Posted by ブクログ

    別の人の講義でレヴィナスを学んだときは「深そうなこと言ってるようだけどなんだか肌に合わないなあ」という印象だったが、著者による解説を読んで考えが変わった。著者の緻密な分析によるところが大きいのかもしれないが、結構かっちりとした真面目な倫理学的主張を展開している。

    0
    2017年01月30日

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