極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる

極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる

2,255円 (税込)

11pt

4.5

大澤真幸・熊野純彦両氏の責任編集による叢書「極限の思想」第4弾!「自らの思考を極限までつき詰めた思想家」たちの、思想の根源に迫る決定版。21世紀のいま、この困難な時代を乗り越えるには、まさにこれらの極限にまで到達した思想こそ、参照に値するだろう。
本巻は『存在と時間』の精密な読解を通して、ハイデガーの思想の精髄にせまる!
ハイデガー自身が執筆し公刊された唯一の体系的な著作にして、未完の大著『存在と時間』。難解をもって鳴るこの哲学書をどう読むべきか。
「私たちがそれぞれそうであるところの存在者」を「現存在」と呼び、また、私たちが「世界の内にある」在りようを「世界内存在」と呼ぶ。このように、さまざまな概念を次々に出しながら、ハイデガーが分析しようとしたこととは何だったのか。私たちがそれぞれの「私」を生きているとはどういうことか。本来的な自己とは。――その哲学的果実を味読する力作。


【目次】
第一章 『存在と時間』という書物
第二章 世界の内にあること
第三章 空間の内にあること
第四章 他者と共にあること
第五章 ひとりの私であること
第六章 本来的な在りかた
第七章 自己であること
終章 世界内存在を生きる

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極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最上級に噛み砕いて、これほどわかりやすく『存在と時間』を解説してくれた本はない。

    自分の生を日常性から一歩深い視点で見つめることができる。

    初めて解説本を読んで、『存在と時間』そのものに挑んでみようと思えた。

    0
    2023年10月19日

    Posted by ブクログ

    自分がいまだに通読したことのない『存在と時間』についての読みをこの一冊で包括的に提供してくれた、(単行本ではあるが)新書的アプローチの本。注釈を中心に国内外の最新のハイデガー研究の成果が書かれており、読者としては信用がおける。

    要約の仕方については論争的な部分もあることも含めて著者自身が丁寧に紹介

    0
    2023年02月10日

    Posted by ブクログ

    本書は「私たちがそれぞれ『私』の生を生きているとはどのようなことか』という問題に対する取り組みとして『存在と時間』を解釈する。
    実存主義にも存在論にも還元できない、そうした『存在と時間』に固有とも言える哲学的洞察を評価する試みであることを個々に明記しておく。

    0
    2022年04月11日

    Posted by ブクログ

    ハイデガーの『存在と時間』の解説書です。

    『存在と時間』はかつて、既刊部分のみをもとに実存哲学の代表的な著作とみなされていましたが、その後「存在の問い」というより大きな問題設定のなかで『存在と時間』の位置づけを見なおすことの必要性が主張されるようになり、日本でも木田元が多くの著作を通じて、そうした

    0
    2023年04月28日

    Posted by ブクログ

    「存在と時間」を実存解明の書として読むという視点が卓抜。
    しかもかくまで平易に噛み砕いて解説した入門書はかつてなかったと言ってよいだろう。
    ただ、分量が限られているせいか、やはり物足りなくはある。

    0
    2022年05月23日

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