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富山の刑務所で作業技官として働く倉島英二。ある日、亡き妻から一通の手紙が届く。そこには遺骨を故郷の海に撤いてほしいと書かれており、長崎の郵便局留めでもう一通手紙があることを知る。手紙の受け取り期限は十二日間。妻の気持ちを知るため、自家製キャンピングカーで旅に出た倉島を待っていたのは。夫婦の愛と絆を綴った感涙の長編小説。
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Posted by ブクログ
亡くなった妻の洋子さんの遺言を求めて自家製のキャンピングカーで旅に出た夫の英ニさんに待っていた偶然と呼ばれる数々の人との素敵な出会いによる様々な出来事やその時々の心境等も鮮明に描かれております。 終盤の洋子さんの散骨、門司港での南原さんへの報告、洋子さんから英ニさんへの3枚の手紙のシーン「あなたへ」...続きを読むのたった4文字に込められた想いも考えると感慨深く、涙が溢れました。 「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」「人生には賞味期限はない」 洋子さんのこの言葉が心に刻まれました。二人の夫婦愛も素敵であり、感動作です。
再読。映画の脚本を森沢さんが小説にした作品。亡くなった奥さんの遺言で奥さんの故郷の海へキャンピングカーで散骨しに行く途中に出会った人々とのつながりや夫婦の絆が丁寧に描かれている。高倉健さん主演の映画も感動したが、小説の方も心を揺さぶられるステキな作品だった。登場人物一人一人が何かしらの問題を抱えなが...続きを読むらも前向きにあたたかく描かれているのもよかった。奥さんの2通目の遺言を読んでいて涙があふれてきてしまった。短い言葉だが「あなた」という3文字の言葉がとてもステキな言葉に思えた。倉島と奈緒子の「他人の厚意は?」(奈緒子)「受け取るべき、でしたね」(倉島)「正解です」(奈緒子)のやり取りもおもしろかった。小説の中に出て来る風鈴の音、シャボン玉、種田山頭火の句も印象的。小説の中に出て来る宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」をYouTubeで高畑充希さんが歌っているのを聴いてみたら、とても優しい歌で心があたたかくなる心に沁みる曲だった。 心に残った言葉 ・「一瞬」と「永遠」は、時計で計れば大きな差が出るが、人の想いで計ればイコールで結ばれることもあるのではないだろうか。(倉島) ・「我々も蔓草になっちゃ駄目なんですよね。蔓草ってのは、絡む木がないと枯れてしまう存在ですから。我々はしっかりとした木になって、根を張って、自分ひとりの足で立って、周囲に蔓草がいたら幹も枝も貸してやり、生かしてやる。そういう人間じゃないとね」(杉野) ・「他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えられる」(洋子) ・「人生には賞味期限がない」(洋子) ・「偶然のいい出会いっていうのは素敵なことが起きる予兆で、それが三つ続いたときに、驚くような奇跡が起きるー」(洋子) ・もしかすると、この世のすべての事象は 「自分がソレのどこを見るか」だけで、がらりと変わってしまうのかもしれない」(倉島) ・ただ裸足になってドアの外に一歩出るだけで、世界はこんなにも違う。こんな小さな一歩で、世界も、自分も、変えられるチャンスは生じるのだ。たったの一歩。ゼロではなくて、一歩。その差は、無限に等しいくらいに大きいのかもしれない。(倉島) ・命とは、時間のことだと。だから私は、残された時間を大切にする。時間を大切にするとは、命を大切にすることなのだ。(倉島)
とても面白かった。というかとても良かった。洋子とのこれ以上ない深くて押し付けない二人の思い。それまでに出会う様々な人どの出会い。自然に入り込んで余韻を感じることができました。おすすめです。
生き方は人それぞれ。でも一歩踏み出すことで拡がる世界はきっとあると思います。作中に出てくる「人生には賞味期限がない」とは良い言葉ですね♪私も悔いのない人生を送りたいものです。
積読していた森沢さん。ごめんなさい。 本って自分が読むべき時があると感じた。 大切なものを見失いそうな時とか。。 特に心にとめた言葉は、 ●他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えれる。 ●人生には賞味期限がない。 ●旅は二面性。淋しさと自由。この世の全ての事象は自分がそれのどこを見るかだけ...続きを読むで、がらりと変わる。 ●ただ裸足になってドアの外に一歩出るだけで、世界はこんなにも違う。こんな小さな一歩で、世界も自分も、変えられるチャンスは生じる。 私にとって大切な一冊となりました。
「命は時間、時間は命」を意識させられた。何となく過ごしてしまう毎日も二度とない一日。時間はまだまだあると思ってしまうから無駄に過ごしてしまうこともある。時々読み返す事で、私の時間が生き生きしたものになる大切な本。
亡き妻 洋子からの遺言を求めて、妻のために作ったキャンピングカーでの一人旅をスタートした主人公の倉島英二。 旅の道中での出会いを通して、次第にみえてくる夫婦の絆、生きることの意味… 病床で夫にあてた洋子からの遺言が、一人残される英二のことを想い、包み込むような大きく深い愛に溢れ、涙が溢れてきた。 ...続きを読む また英二と出会ったそれぞれの人生が、その出会いを機に少しずつ趣きを変えていく… 同じ日の同じ時間、登場人物それぞれの目線に変えることで、其々が歩んできた人生が物語をより立体的でリアルなものに感じさせてくれた。 生前の洋子がよく口にしていた台詞 「他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えられる」 「人生には賞味期限がない」 自分の命を愛おしくおもい、時間を大切にすることに気づくことが、生き方すらも変えるキッカケになる。 目を閉じると聴こえそうな虫のさえずりや波の音… 匂いまで感じられそうな茂った芝生や雨の気配… 目にも鮮やかに広がる夕陽が沈む海と空のコントラスト… 豊かな情景描写がとても丁寧で繊細で、気持ちまで清らかに浄化されるようだった。 本作品に出会えたことを心から感謝したい。
映画「あなたへ」はまだ観ていない。 でも読んでる間ずっと、高倉健さんと田中裕子さんの面影が浮かんでいた。 「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」色んな事が重なって最近投げやりだった私に刺さった。賞味期限まできちんと頑張らないといけないなと。 この本の中にはいくつもの出会いがあって、...続きを読むその1つ1つが次の一歩に繋がっていった。今の私がこの本に出会えたのをきっかけに一歩を踏み出せるだろうか…実際の私は文中の一言が刺さっても次に繋がる一歩なんて…正直出せそうにない。 なんだかなぁ。
途中から、旅のガイドブックを読んでいるのかな?と錯覚するほど、物語に出てくる地域の魅力が伝わってきました。特に薄香。昔ながらの漁師町の情景がそのまま頭に浮かんでくるほどの書き振で、観光してみたくなりました。その地域の味を登場人物がさらに深くする、そんなハートフルな旅行記?のような物語です。
当たり前なことが当たり前じゃなくなる瞬間。そんな時に後悔することがないように、自分の素直な気持ちを相手に伝える。今日から私の座右の銘は、他人と過去は変えられないけど自分と未来は変えられる。
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森沢明夫
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