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近所で目撃した光景をツイートしたのをきっかけに絡んできた、粘着質なアカウント。芽衣子は、彼をスマホの中で「飼う」ことに決めるが――。SNSで、会社で、家の中で。どこからか湧いてくる、哀れな人たち。蓋をしてしまいたい感情。日常の裏で誰もが「見て見ぬふり」をしているものを突き付ける、ブラックな短篇集。
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Posted by ブクログ
表題を含む四話収録。女性二人が登場したら事件発生の前触れである。人物造形や台詞のリアルさ、駆引きに唸る。行間からいい塩梅で嫌味や烏滸がましさが立ち上る。読み応えあり。
なかなかハードな短編集だったw どの物語も短でいつ自分においてもおかしくない出来事と感情。だから私はSNSが怖い。 全然関係ない人がいきなりキバをむいてやってくるにはいやだ。 関係ない人に状況も知らずに、判断はされたくない。でも、そんな世の中なんだから慣れるしかないのかなw 残りの話も分かると思いな...続きを読むがら、心がギュッとなるように切ない話だった。 ちょっとしたことで、すれ違いって寂しいね。
中編が4本の構成でさらりと読めるのだが、女性の視点からの考察にややついて行けない点もあった.化け猫屋敷の「まりこさん」も楽しめたが、最後に読んだからか「呪縛」が考えさせられた.大学を休学して父の介護を担った井之頭麻希とマッチングアプリで男を漁る茅野詩乃.ひょんなことから始まった所謂「いい子」の麻希と...続きを読む詩乃の共同生活.彼らのやり取りに現実味が感じられないのは、団塊世代のおっさんの目の付け所が拙いからなのか.もやもやが残った感じだ.姉妹で伏見稲荷に登る「重ね着」も、結婚を遠くの目標にしてその前で蠢く二人を、うまく描写していると感じた.
読んでいて不快に似た感情が湧いてくるような、何ともダークな作品でした。(不快と表現するのは本作に対して最高の褒め言葉) 不穏な空気が漂いつつも続きが気になり、読む手が止められないのが魅力の一つです。本作はもちろんフィクションですが、案外近くに存在していそうなリアルな人間像が不気味さを強めていました。
4篇を収録した短篇集。連作ではないが、どの作品も日常に潜む何気ない怖さを描いている(「重ね着」は除く)。 冒頭に置かれた表題作は、SNSに動画と共に上げたつぶやきがバズったことから、正体不明のアカウントにつきまとわれる女性が主人公。さっさとブロックすればいいのにと思うが、特殊な思考回路の持ち主のよう...続きを読むでそのアカウントの書き込みを読み続ける。世相を反映した作品ではあるが、読んでいてげんなりしてくる。 続く「まりこさん」は、住宅街に必ず1人はいる(?)猫おばさんの話だ。怖すぎる。 「重ね着」は、結婚を控えた妹が突然帰省し、姉を伏見稲荷登山に誘う。収録作品の中では、唯一まともな話だった。 書き下ろしの「呪縛」は本書中最長の作品だ。天使のような悪魔のような女性がもたらす不幸が描かれる。
可哀想、という言葉はなんか嫌だ。結婚できなくて可哀想、ヤングケアラーで可哀想、DVに遭ってて可哀想、猫屋敷で可哀想、蠅で可哀想...本書には可哀想が溢れている。人が「可哀想」と言う時、自分は安全圏にいるというマウントと、そこはかとない見下し感を感じるのが嫌~な気分にさせられるのだろう。そんなブラッキ...続きを読むィな4短編集。『可哀想な蠅』→蠅が可哀想ってなんぞや?読めばなるほど。『まりこさん』→ひぇーん。良かれと思ったのに。『重ね着』→この中では異彩のほのぼの系。好かん。『呪縛』→キョーレツ。エグいぜ。一番の出来。
後味の悪さが残る短編集。 どれも自分の境遇と違うのに、身近にありそうなリアルさを感じる。 「マリコさん」「呪縛」が印象的だった。 詩乃って魔性の女? 弱い存在を守るヒーローでいたつもりが、気付かぬうちに病的なほどの執着心を抱くようになるとは‥。 あぁ怖っ。
表題の可哀想な蝿と最後の呪縛が群を抜いて秀逸だった。ちょっとゾワっとするのがたまらない。結構厭な話ではあるけどどこかに眠っている感情が暴露されてく感がたまらなく好き
情けも容赦もなく切り裂いてくる展開とセリフが最高! 負の要素を清々しく描いた短編集 #可哀想な蠅 ■きっと読みたくなるレビュー 武田先生のエンタメ短編集です。いつものとおり女性の本音や冷たい人間関係の描き方が素晴らしい。サスペンスミステリー要素もしっかりありますよ。 しんどい展開や結末も多いです...続きを読むが、イヤミスのような粘っこい嫌らしさではなく、むしろ清々しいんです。また特に本作は文体の芸術性と可憐さも半端なかったですね~ 〇可哀想な蠅【超おすすめ】 女子大学生が動物虐待の動画をSNSにアップしたら… 現代の社会問題を切り取った作品。 これぞ武田先生の作品だわ~。最近ありがちなテーマですが、切り口や人との関わり方が新しく、気持ちいいほど残酷でイイ!洗練された文章の中にも、今時の感性が光っていて超好きです。 なんとなく判断を先送りにしてしまったり、必要以上に責任を感じてしまう感覚がすっごくよくわかる。これらの社会問題に対する結論も、私が日々感じている感覚とすごく似てて共感できるんですよね。 〇まりこさん 主人公の由美は子ども時代に猫屋敷に入り浸っており、その住人と友人関係になっていた。時を経て大人になった由美は、再び猫屋敷に訪問することになり… どんな話になるのかなーと思いきや、この切れ味ですよ。子どもの頃は早く大人になりたかったけど、いま思えばいつまでも子供のままでいたかったですね。 〇重ね着【おススメ】 間もなく結婚する妹が、突然実家に帰ってきた。姉は伏見稲荷に登ろうと誘われる。何か話があるのかと訝しくなりながらも、姉妹は伏見稲荷に向かうのだった。 デリケートな話題に対して、ストレートに価値観をぶつけ合う二人が熱い。素敵な姉妹じゃないですか、こんな家族がいて羨ましいよ。旅情の寂しさも相まって、ただ二人の幸せを願いたくなった作品。 〇呪縛【おススメ】 若かりし頃、父の介護で生活を奪われていた女性。恋愛の興味も時間もなかった彼女は社会人となり、同僚たちとも交友も深めていくようになった。その後、彼氏も友人もできるのだが、気配りや人に尽くすことができなくなった彼女は… おもろい、読ませる。 そして心に響くセリフや叙述が上手すぎすよ、文芸としてもエンタメとしても品質が高い。ホント冷酷な表現は日本一かよってくらい素晴らしい。冷たさと美しさのハーモニーに打ち震えました。 この「負の成長」がいいんですよね。人生辛いことも難しいことも多く、でもこれが醍醐味だったりもします。しかし本作にでてくる、どの登場人物にもなりたくない。 ■ぜっさん推しポイント 武田先生の持ち味がたっぷりでてる研ぎ澄まされた作品集です。情けも容赦もなく、スパっと切り裂いてくる展開やセリフが潔くて大好き。 作中、いくつも自分勝手な言葉が吐かれますが、とても自分には言えないことだから、むしろ輝いて見えてしまう。でもこんな可哀想な蠅たちにはなりたくない… 生きるのって、難しいですよね。
「可哀想な蠅」 「まりこさん」 「重ね着」 「呪縛」 四話収録の短編集。 ブラック武田降臨。 やってくれるわ武田さん。 三話目の『重ね着』は姉妹の会話に辛辣さはあるものの、まだ救いが見える。 だが他の三編に至っては容赦ない。 人の心に巣食う負の感情と悪意がこれでもかと描かれ、打ちのめされる。...続きを読む 全ての物語に共通して登場する『可哀想』のフレーズ。 心から相手に同情する純粋さとは裏腹に、相手を見下す傲慢さに人間の闇深さを感じた。 SNS上で執拗に絡んで来る粘着質な輩を描いた表題作は結末に震える。 黒に振り切った切れ味鋭い物語が癖になる。
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