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南部藩を脱藩し、新選組隊士となった吉村貫一郎は鳥羽伏見の戦いで敗れ、切腹して果てた。その子、嘉一郎も脱藩者という父の汚名を雪ぐべく戊辰の役に参戦するが、南部藩は降伏。嘉一郎は、箱館へと走る。五稜郭に霧がたちこめる晩、若侍は参陣した――義士・吉村の一生と、命に替えても守りたかった子供たちの物語が、関係者の“語り”で紡ぎだされる。吉村の真摯な一生に関わった人々の人生が結実する壮大なクライマックス。第13回柴田錬三郎賞受賞の傑作長篇小説。
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Posted by ブクログ
次郎衛が吉村に握り飯食わすとこは泣いた。だって食べられないし。泣くとは思わなかった。 様々な視点で形づくられていく壬生の義士。義を貫くことに、身分など関係ないと思った本でした。
人生のマスターピースになった。 文章に泣かされたのは本当に初めて、もう言葉が出ない。新選組の予備知識があったおかげで感動もひとしお、でも新選組を取り扱ったというよりは吉村貫一郎が新選組にいたから生まれた話のように感じた。 人生のバイブル、再読必至、誰かにお薦めしたい。
「上」からの一気読み。 インタビュー形式にしてあるので解りやすく気持ちも揺さぶられてゆく。 男として父として、またはひとりの人間としての 誇りや尊厳、『義』の精神に涙が止まらない。
最後まで南部侍の志に胸を打たれる作品でした。 そして、きっと誰も思い付かなかったであろう新選組の描き方をここまで広げられる浅田氏の筆力に恐れ入りました。 この読後感が残っている今年のうちに、絶対に東北地方を旅行してみよう。
読み終えるのがもったいないと思うくらい、話に引き込まれていきました。通勤電車の中で読んでたので、涙が出そうになるのをこらえた事もありました。良い時代小説に出会えたと思います。
新撰組を題材にした物語で泣けた唯一の小説 吉村は言うまでもなく 他のメンバーの人生も重い 重すぎるものを背負った男たち お疲れさまでした ゆっくり休んでくださいと ありきたりな言葉しか出てきません 浅田次郎の作品の中でも一際素晴らしい時代小説でした
壬生義士伝(上・下)を読んで 新選組の隊士として戦い続けた吉村貫一郎の体はもうぼろぼろだった。命の灯が消えそうな時、最後の場所は故郷である南部藩。その蔵屋敷だと決意し、頼み込んで中に入れてもらう。もちろん切腹の覚悟である。 蔵屋敷で、彼は回想にふける。過去の様々な出来事と対面する。さらに、...続きを読む彼を知る人々がその人物像について、過去の記憶をたどりながら語る。回想と語りが繰り返され、吉村貫一郎の人物像が明らかとなっていく。物語の流れが読者を飽きさせない。 幕末の武士は、その出自(生まれた家柄)で人生が決まってしまう。例え武術、学問に才があっても出自を受け入れるしかない。実に理不尽な世の中であった。彼は飢餓で苦しむ妻子を養う為に落藩し、人を斬ることでお金を稼いでいた。大きな賭けをしなければ、家族は食べていけないと判断した結果であった。 侍としての生き方、家族を幸せにすることの真意を深く考えさせられた。 父親が登場する回想のシーンが一番心に響いた。優しく誠実な彼は、自分の様々な決断に葛藤し、苦しんだ経緯を正直に話していった。親に話を聞いてもらえることが何よりも救いだったと思う。 「脱藩は武士としての罪。だけど、家族を飢えて死なせるのは人としての罪。楽な道より辛い道を選んだおまえは偉い」という父からのメッセージは温かさに満ちていた。貫一郎は「人を斬ることが辛くて辛くて仕方がなかった」と涙を流して父に話した。父もその心を分かっていた。心通う親子愛が美しすぎて泣きたくなった。 彼の生き様に触れ、気づいた事がある。本物の優しさは多くの犠牲を伴うものだと思った。犠牲は悲しみの連続である。覚悟を決めて犠牲を払うからこそ、優しさが生まれるのだと思えた。
現代の平和な世界で安穏と育った者にとって、まだ死が身近にあった江戸末期とはいえ、命を賭して義を貫く貫一郎、嘉一郎親子の士魂に心を強く揺さぶられた。 母を、子を、妻を、そして友を愛し、彼らが互いを慈しむ合う浅田さんの表現に涙腺を激しく刺激されて止まない。 浅田さんは泣かせるのが上手すぎる。 もちろん、...続きを読む壬生義士伝は再読本に入れる。
主人公の"吉村貫一郎"がやたらと格好良い、その格好良さに泣けてくる。 時代背景もしっかりしていてとても勉強にもなった。 そして浅田次郎さんの手法が巧い! 私が幕末に興味を持つきっかけになった本です。
ふとしたことから会社の同僚に勧められた本。幕末好き、更に新選組好きの私にとっては興味をそそられる内容で、勧められてすぐに読んでみた。 結論、素晴らしい本でした。今年100冊近く読んだ本の中でも、少なくとも5本の指には入る作品。 特に私のように幕末という時代が好きな方、特に基礎知識として新選組に関する...続きを読む知識があれば尚の事、読むことを強くお勧めします。 この時代の作品というと、大河でもあるように坂本龍馬や西郷隆盛、新選組で言うと近藤勇や土方歳三等がポピュラーと言えるが、この作品はそうした有名所ではなく、新選組の一隊士・吉村貫一郎が主人公。 生き様ではなく、”死に様”がクローズアップされるこの時代において、無様でも格好悪くても家族のために生きることを第一に考え行動した男。本物の「義」とは何か、本物の侍、武士道とは何であるかということを深く考えさせられる作品だった。 上巻の冒頭から既に涙腺が崩壊しそうになる程、泣ける部分が多すぎて…お勧めするとは言いましたが、あまり電車等公共の場で読むことはお勧めしません。。 幕末と言ってもたかが150年程前のこと。長い歴史からすればつい最近まで武士の時代だったということはにわかに信じ難いが、改めて今の時代は恵まれているなと感じる。白いご飯が食べられること、寝ることができることを当たり前と思わず、日々の生活において感謝の気持ちを忘れずにいたいものである。 こちらも映像化されている作品ということで早速見てみようと思う。
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