ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
信義なき世をいかに生きるか――春秋時代中期、小国鄭は晋と楚の二大国間で向背をくりかえし、民は疲弊し国は誇りを失いつつあった。戦乱の鄭であざやかな武徳をしめす名将子国と、その嫡子で孔子に敬仰された最高の知識人子産。二代にわたる勇気と徳の生涯を謳いあげる歴史叙事詩。
アプリ試し読みはこちら
1~2件目 / 2件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
宮城谷文学初級者向け。 ちなみに入門書は、「楽毅」と思うのです。 おそらく今回が四周目で、いまはその上巻の半分が過ぎたところ。 さて、吉川英治文学賞受賞作の本書の魅力とはなんだろう。 晋と楚の二大国に攻められては向背を返さざるを得ない小さな国の葛藤。 国内外の暗然とした争いの中で、自家の武門を築き...続きを読む上げていく名将、子国。 武将の嫡子として産まれながらも、幼少から膨大な知と情を培い、あざやかに本質を見抜く未来の大執政、子産。 本書には、「楽毅」や「晏子」のように天を駆けるような爽やかさはない。懸命に未来を描こうとする人たちの生身の姿が、信義のない争いの中で丹念に照らされている。 政治とはなにか。 霧中のような困難に置かれた人びとが、どうやってそれを受け取って、未来に一石を投じていき、結果どうなったのか。 真摯に見つめる筆圧が、本書の最大の魅力だとおもう。繰り返し読むべきだ。
宮城谷さんの小説はかなり読んでいる自信がありますが、実はその中で一番好きな小説だったり。 上巻で少年・青年時代をじっくり語った割に下巻があっさり終わってしまうのは残念だけど、上下巻でお手軽に読めるところがいいですね。簡公と子産の関係もなんかいい。
中国が秦の始皇帝に統一される前の時代の話を描ける人は 宮城谷昌光氏しかいないと思っています。 文献も古く、あいまいな点も多いので、 史実に従ったものはなかなか描けません。 三国志は面白いのですが、 それ以上に、中国春秋時代~戦国時代は面白い時代です。 神話に近い部分と現実が混ざり合った不思議な時代...続きを読むだと思います。 上巻は子産の父親である子国の話でした。 下巻の子産の物語への序章となります。 この上巻が重要なのです。 春秋時代の動きが物語りと並行して書かれているのが、深いんです。 歴史書を読む感じがいいです。
知的寄り。でも短めなので、一気に読めると言えば読める、硬めだけど。上巻末から下巻最初にかけての大きな動きはすごく切ない。完璧でなくても、少しどうなのって部分があっても、人にはそれぞれ信念や大切なものがあって、それを守ろうとする姿は美しく見えるし、悲しく見える。子産が知能派なので他のより難しい言葉も多...続きを読むいけど、心に深く残るエピソードは必ずあるのが宮城谷さんの長編小説だ。
博覧強記という言葉はきっとこの人の為にある言葉なんだろう。でもそれを言葉だけで終わらせずに生かし、実践したところにこの人の本当の凄さがあるんだろうな。 と思ったりする。
<上下巻を通してのレビュー> 信義なき世をいかに生きるか――春秋時代、小国鄭は晋と楚の二大国間で向背をくりかえし、民は疲弊し国は誇りを失いつつあった。戦乱の鄭であざやかな武徳をしめす名将子国と、その嫡子で孔子に敬仰された最高の知識人子産。 二代にわたる勇気と徳の生涯を謳いあげる歴史叙事詩。 読...続きを読むんでいるうちに、子産の考えや行動がじんわりと心に浸みてくる一冊です。 当時最高の知識人であった子産は、礼を重んじ不毛な権力争いには加わらず、一歩ひくことで最善の結果を出したような人物に思えます。 子産を信頼し続けた鄭の簡公や、子産を宰相に推薦して信じ続けた子皮などの様々な人々の援護や理解があってこそ、子産の改革が成功したのでしょうね。 紀元前536年、中国史上初めて成文法を制定したのはまさしく子産です。成文法の制定については様々な批判等もあり、礼と徳の人である子産が成文法を制定したことに違和感を覚えますが、流れ行く時代の中で国を治めてゆくにはどこかの時点で成文法は必要だったはずであり、施政者も移り変わってゆくことが明白である以上、子産の考えはここに落ちついたのだと感じます。 孔子サマに大絶賛された子産ですが、この本だけでは全貌を把握することは難しい・・・・・
両面外交。小国の生きる道。天下統一の道といった今までの戦乱の世とは全く違う生き方。その中でどのように生きていくか上巻は序章に過ぎない感。下巻が楽しみ。
北の晋、南の楚に挟まれた小国・鄭。毎年どちらかの国に攻められ、そのたびに従うという、非常に危うい外交をしている中で、子産は礼をもって、執政にあたる。子産が宰相の間は、攻められることもなく平和で、改革を推し進めた。民を愛し、時には民の反感を買ってでも改革を突き通す。そんな政治家です。30年ほど後に生ま...続きを読むれた孔子が尊敬してやまなかった人としても有名。
春秋時代の国家、鄭の宰相の話。 どのようにその人が形成されていったのか、について語る宮城谷節ともいうべき書きぶりは健在で、子産の博識さ等から来る聡明さにはうろこが落ちることも。
お気に入りの作家の一人、宮城谷昌光氏の本。 「子産」というのは人の名前で、中国の春秋時代(?)の鄭という国に生まれ、後に名宰相(総理大臣と同じ)と言われた人の青年時代を描いた上巻。 僑(子産の幼名)と父の子国、伯父にあたる子馬四(漢字がなかった・・・;)。それと、隣国晋と楚との話。 昔の中国の人が、...続きを読むいかにして外交によって生きたのか、戦いとは何なのかを考えさせられる本。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
子産
新刊情報をお知らせします。
宮城谷昌光
フォロー機能について
「講談社文庫」の最新刊一覧へ
「歴史・時代」無料一覧へ
「歴史・時代」ランキングの一覧へ
合本 三国志【文春e-Books】
楽毅(一)
新三河物語(上)
呉漢(上)
新装版 奇貨居くべし(一) 春風篇
三国志 第一巻
公孫龍 巻一 青龍篇(新潮文庫)
晏子(一)
「宮城谷昌光」のこれもおすすめ一覧へ
▲子産(上) ページトップヘ