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品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。表の顔は名医だが、その実、金次第で「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」を闇から闇へ葬る仕掛人であった。冷酷な仕掛人でありながらも、人間味溢れる梅安と相棒の彦次郎の活躍を痛快に描く。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズ第1弾。
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Posted by ブクログ
2023.11.20 藤枝梅安シリーズは初めて読んだ。 改めて池波先生の小説の読みやすさを痛感する。藤枝梅安シリーズに限らないが、池波小説の描写の評価できる部分のひとつとして季節、天候の描写が自然な形でおりこまれていることをこの年になって読むから感じている。 食べ物、食事のシーンの巧みさについてはよ...続きを読むく触れられるが、天候も含め、「生き生きとした」表現として2023年の今でも学ぶこと多い。
池波正太郎さんの、作品を勧められて、読みました。 面白いです。 梅安と彦次郎のバディものです。 「殺し屋」ではあるのですが、それでも温かみがあります。 梅安自身、鍼医者でありながら殺し屋でもあることに、悩んだり、迷ったりでも、辞めることも出来ない。 そんな梅安を、支えるおもんさんとの、恋模様もキュン...続きを読むキュンします(笑) 2巻、3巻サクサクいけちゃいます。 池波正太郎さんの、作品、もっともっと読んでみたくなりました!
ちょうど映画を見てとても面白かったので、原作をと思い読んでみました。人気なのか、1巻が書店に置いておらずに苦労して探し出し、購入。 やはり池波作品は、私にはハマる。面白かったです。映画は少し構成が違いますが、映画も世界観を崩さずに映像化している感じでした。小説の方は割とあっさりしている感じで、映画の...続きを読む方が梅安さんの心情がもう少し深く描かれているような感じを受けました。梅安さんと彦さんの関係性も、付かず離れずでいい関係で、素敵です。 この作品もシリーズを揃えて、読みたいと思います。
最近読み直したが、やはり面白かった。 きびきびとした疾走感のある文章につられて、勢いよく読み進んでしまう。 私にとってメインのストーリーとは別に魅力的なのは彦さんの一人前料理だった。 独り暮らしを始めたばかりで料理に慣れていない頃でも小説の手順で材料をそろえてそれらしいものを作ることができ、しかも美...続きを読む味しく家計にも優しい。 他の小説を読んで真似してみたらどうなるかな、と考えたことも無いので、やっぱり彦さんは(池波さんは)すごいと思った。
何十年ぶりかで再読。著者自身があとがきで述べているように、人間は良いことも悪いこともしながら生きている。それを体現した魅力的な登場人物。各短編の中に見える人生が味わい深い。著者の作品の一番の魅力は季節感のある酒と小料理のシーンだろう。そのシーンを読みたいがためにこの本を読んでいるところがある。次巻以...続きを読む降も食事のシーンが楽しみだ。
1960年「錯乱」で直木賞受賞の池波正太郎さん、剣客商売、鬼平犯科帳と並ぶ傑作シリーズ、仕掛人・藤枝梅安にとりかかりますw。(鬼平と並行して)「殺しの四人」仕掛人・藤枝梅安(一)、2001.4発行、5話。品川台町に住む六尺近い鍼医師兼仕掛人・藤枝梅安35歳とその相棒楊枝職人兼仕掛人・彦次郎43歳の物...続きを読む語。鬼平犯科帳よりテンポがいい感じがします。
『日曜日の歴史学』で教材となっていた梅安シリーズを読む。時代考証からすると、梅安の住居がやや江戸の端にあることに難があるようだが、そんなことを微塵も感じさせない著者の筆致はさすが。初めは冷酷な仕掛人として梅安を描いているが、回が進むにつれて人情味のあるものに変わってきた。
鬼平や剣客商売とは違って、こちらは闇商売のお話。 「この世にいない方がためになる」人間を始末する必殺仕事人、梅安。 孤独が漂う梅安ですが、同業の彦さん、純粋な剣客の小杉さん、そして料理屋の仲居であるおもんがいて、この人たちが梅安を頼り、梅安もこの人たちを頼り、話の内容は殺伐としていても、ほっこりいい...続きを読む感じなんだなぁ。 そして梅安シリーズは他にも増して、美味しい食べ物の話があちこちに。 お腹空く~(笑)。 池波節?、たんたんとした描写でぐいぐいと話が進む。 読むテンポも楽しい本。
梅安と相棒のような彦次郎。 この二人の関係もなかなかいいし、人情を全面に出さずに、隠れた人情を感じます。 そして、本を読んでいてある意味納得、感心したことがあります。 それは、何かの分野でプロになる人は、何をやっても極める。ということです。 梅安は鍼医者として名医。彦も楊枝づくりの腕は天下一品。...続きを読む 何故だろう。そして私は考えた。 池波正太郎の鬼平で出てくる“いそぎ働きをしない”昔気質の盗人は、おつとめに時間をかけ、その合間に別の仕事をしていることが常。 別の仕事とはいえ、かなりの腕前であることが多く、梅安たちと同じです。 つまり、習得する持続力、忍耐力、気働きそういったものが養われダークな分野でもプロ中のプロになるのでしょう。 梅安って意外と若いのね。言動行動がちょっと落ち着きすぎ? そんなことを思った本でした。
藤枝梅安は、昔、さいとうたかおさんの劇画で目にしていたので、映画の豊川悦司は、イメージとぴったり過ぎて驚いた。でも、この作品の梅安は、ちょっと違っていた。豊川悦司ほどいい男ではないけれど、人間的な魅力があって面白い。このシリーズも読まなくちゃいけない。鬼平も剣客商売も読まなくちゃいけないのに、困った...続きを読むもんだ。
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「仕掛人・藤枝梅安2」
2023年4月7日公開 出演:豊川悦司、片岡愛之助、菅野美穂
「仕掛人・藤枝梅安」
2023年2月3日公開 出演:豊川悦司、片岡愛之助、菅野美穂
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