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直木賞作家・角田光代が全力を注いで書き上げた、心ゆさぶる傑作長編。不倫相手の赤ん坊を誘拐し、東京から名古屋、小豆島へ、女たちにかくまわれながら逃亡生活を送る希和子と、その娘として育てられた薫。偽りの母子の逃亡生活に光はさすのか、そして、薫のその後は――!? 極限の母性を描く、ノンストップ・サスペンス。第2回中央公論文芸賞受賞作。
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Posted by ブクログ
親子のあり方を考えさせられた作品でした。 前半は息が詰まるような逃亡生活。そんな中にも些細な親子の幸せな時間が描かれています。 後半、少しずつそれぞれの背景が明らかにされていくので、そういうことだったのかと思いながら読み進められました。 あのまま誘拐されたまま成長した方がみんな幸せだったんじゃない...続きを読むかと思ってしまいました。 誘拐はいけないことだけど、やはり希和子の方が親としては正しい振る舞いだったんじゃないかと複雑な思いです。 最後は偶然にも2人とも小豆島に向かっていて、幸せだった頃に引き寄せられていたのかなと思いました。 再びあの島で子育てできてたらいいなぁと思いました。
誘拐犯である希和子に同情。 あのまま小豆島で細々と暮らしていけたら良かったのに…。 大きくなった薫が希和子のことを恨んでいるところは読んでいて辛かった。
誘拐と逃走劇。子どもは誰のものか、という問い。子どもが大人になることまで描いて、さらにその問いは根源性を帯びる。その時、暮らす「母」は切実で、真剣で嘘がない。しかし、その後の解釈でいとも簡単に「母」の座は変わりうる。不在にもなる。 あとはシスターフッド。入り込みすぎず、しかし、助け続ける。なんとい...続きを読むう関係性だ。 傑作。
映画を観たことがあったが、原作を読むのははじめてだった。 もし、二手に分かれる道の真ん中に立たされて、どちらにいくかと神さまに訊かれたら、私はきっと、幸も不幸も関係なく、罪と罰も関係なく、その先に薫がいる道を躊躇なく選ぶだろう。何度くりかえしてもそうするだろう。そんなことを思う。 この文章を何回も思...続きを読むい出しながら読んだ2章は泣けた。親もにんげん。
薫を誘拐していた3年間と、大学生になった薫のその後の2章からなる 長編なのに読む手が止まらない角田さんの構成?技法?が素晴らしいからなんだろうな 1章では年月日で物語が進み1日1日が彼女にとっての特別な日なのがよくわかる 逃亡劇にこちらもハラハラして本の中にのめりこんでしまった 2章では大人になった...続きを読む薫目線で過去の事件について語られる 事件に関する記事も加わりより鮮明に当時の心情がわかる 悔しくて悲しくて一気に読んでしまった 最後は読者に委ねる形となるが、きっと2人は分かち合う事ができるんじゃないかなと、期待したい
・母の愛とは何かを考えさせられた。 ・母とは子を産むことにより誕生する概念なのか、育てることにより誕生する概念なのか、薫の両方母親だと言う結論は綺麗だった
読んでいる間ずっと苦しかった。どの女性に感情移入しても苦しい。逃げ場のない部屋にいるような気分でした。 希和子の薫(恵理菜)への愛情は本物の母娘だったけれど、それは自己満足でしかない。 人を憎むことで救われ、望むことも選ぶこともできなかった恵理菜(薫)。小豆島を訪れ、見られなかったものが見られてた...続きを読むらと願った。
ポテトフライ•カーリーさんの評価が高く、「涙が止まらない」と投稿しているので、購入しましたが、その時は泣く気分ではなかったので、少し寝かせていました。 過去に映画版がテレビで流れていたのをなんとなく見たので、あらすじは知っていましたが、誘拐犯に感情移入してしっかり泣きました。私の涙腺ゆるゆるポイント...続きを読むは「その子は朝ごはんをまだ食べてないの。」です。 あと最後の方にもう一度、切なくなってね。 罪は刑法に触れるものと、嘘や裏切りにより相手の心に傷をつけるものがあると思います。罰が定められている前者をイメージしがちですが、この本を読んで、後者の方が罪が重いのではと、考えさせられる作品でした。 登場人物はこの後どうなったかなども気になるし、珍しくいくらでも書けそうですが、この辺にしておきます。 おすすめでーす。
母親になりたかった女、娘を愛せなかった母親、不貞の子を孕んでしまった娘。様々な事情を抱えた女たちのそれぞれの愛が入り組んでいる。希和子の決死の逃亡劇、彼女を取り囲む周囲の事情、そして、事件の収束。偽りだらけの母娘のその後の人生の描かれ方がとても丁寧。
親子の様な血縁同士でも、互いの命を簡単に終焉へ運んでしまうのに、 物語の主人公、希和子は法律や倫理観念といった人間が組み上げた枠を力強く超え、愛する者守り抜く。 本当の親子とは、愛とは何か、、囲うコトのない素直な描写に感動し、何回も読み返しました。
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