オリオンブックス作品一覧

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  • 短編集
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    芥川龍之介の短編集「カルメン」「英雄の器」「犬と笛」「お時儀」「おしの」の五編を収録。いずれの作品も心の変化を描いている。人生の皮肉と教訓を感じられ、短編ながら読み応えがある作品集。
  • 野分
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    1巻110円 (税込)
    白井道也はどこに行っても長くは続かない教師である。東京へ出てきて何とか編集者の仕事をして食いつないでいた。結核の高柳と裕福な中野は学生時代、道也を追い出した教え子たちであった。孤高な理想を持つ道也は貧窮のあまり借金をするが……。後半、道也の迫力の演説に聴衆は圧巻される。見事な大団円に爽快な読後感。
  • 私本太平記 一 あしかが帖
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    吉川英治の大長編の歴史小説。一巻は若き日の高氏(尊氏)を描く。時代は鎌倉幕府の執権北条高時。新田義貞との確執。佐々木道誉は敵か味方か。祖父の置文とは何か。藤夜叉とのロマンスが色を添える。※この作品はイラスト入りです。
  • バリトンボイスの誘惑 歌姫はささやきに濡れる
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    1巻440円 (税込)
    あえぎ声を聞かれるなんて……それは最悪の出会いから始まった恋だった。憧れのアイドルとデートできるの?お膳立てしてくれたのは、耳元で囁かれると腰も砕けるというバリトンボイスの声の持ち主。私が歌姫に?こともあろうに私を好きになったのはバリトンボイスの彼の方。ちょっとエッチな恋物語。
  • 奇怪な再会 馬の脚 魚河岸
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    1巻110円 (税込)
    「奇怪な再会」お蓮は陸軍将校の牧野が囲った妾。昔、恋しい男がいたが、生き別れになっていた。易者からは、「その男とは二度と会えない。しかし東京が森に変われば会える」と言われ、信じるようになる。やがてお蓮の元に白い犬が迷い込んでくるとお蓮は狂気と幻想を見るようになる。果して犬は何かの生まれ変わりなのか。「馬の脚」「魚河岸」不思議な短編三話を収録。
  • 秋 或阿呆の一生 影
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    1巻110円 (税込)
    信子は女子大学の頃から才媛だった。誰からも作家になるものと思われていた。しかし妹のために従兄の俊吉との結婚を諦め、大阪の会社員へ嫁いでしまう。新婚当初は仲の良かった夫婦もだんだんとすれ違うようになる。久し振りに訪れた妹夫婦宅、そこには俊吉しかいなかった……「秋」。他に「或阿呆の一生」「影」を収録。
  • 硝子戸の中
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    1巻110円 (税込)
    「硝子戸の中から外を見渡すと、霜除けをした芭蕉だの、赤い実の結(な)った梅もどきの枝だの、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼につくが、その他にこれといって数え立てるほどのものはほとんど視線に入ってこない。」胃の大病を患って外出もままならない漱石が、書斎の中で静かに人生と哲学を語った漱石最後の随筆集。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 幽霊塔
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    1巻220円 (税込)
    アメリカの作家アリス・マリエル・ウィリアムの原作を黒岩涙香が翻訳したもの。幽霊が出るという噂の屋敷で女主人が殺され犯人は獄死した。謎の美女は果して何者。伝説の宝をめぐって恋と冒険活劇物語。後に江戸川乱歩がリライトする。舞台はイギリスですが、登場人物は日本人となっています。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 津軽
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    1巻110円 (税込)
    「なぜ旅に出るの?」「苦しいからさ」太宰治の自伝的小説。出版社からの依頼で幼少期を過ごした青森県津軽地方を旅する。思い出を交え当時の世相や風景歴史的な考察をしながら旅する。行く先々で大酒を飲む太宰の姿が痛快。真面目にその町の歴史やエピソードを語りながら、実家や親戚、兄弟とのやりとりの中に太宰の心情、原点がしのばれる。そして幼少の頃、育ててもらった「たけ」との感動の再会。
  • 山浦清麿
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    江戸時代末期の刀工。山浦清麿の苦悩と波瀾万丈な人生を描く。信州から江戸に出て刀工の修行を積みやがて江戸の名工として知られるようになる。佐久間象山との出会い、吉田松陰との交流があった。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 蔦の門
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    1巻110円 (税込)
    岡本かの子短編集。圧倒的な情景描写と心理描写によってまさにキラリと光る珠玉の五編。「鮨」鮨屋の娘ともよは先生とよばれるその男が気になっていた。ある日偶然町で先生を見掛け、身の上話を聞いたのだった。鮨にまつわる話とは……。「東海道五十三次」東海道の魅力にはまった男は言う「東海道というものは山や川や海がうまく配置され、それに宿々がいい工合な距離に在って、景色からいっても旅の面白味からいっても滅多に無い道筋」読むほどに旅情がそそられる作品。「蔦の門」近所のいたずら娘ひろ子は家の蔦をむしっては老婢を困らせていた。しかし早くに両親を亡くし境遇が似ていることから二人は心を通わせるようになる……。「鶴は病みき」 避暑の為訪れた鎌倉での芥川龍之介とのひと夏の交流を描いた作品。偉大なる文学者芥川龍之介の意外な一面とは。「老妓抄」永年の辛苦で財産もできた。老妓の小そのは言う「何人男を代えてもつづまるところ、たった一人の男を求めているに過ぎない……」小そのは電気技師の若い柚木を自分の家に住まわせる。そのうち養女のみち子が柚木に興味を持ち始めるが……「仕事であれ、男女の間柄であれ、混り気のない没頭した一途な姿を見たい」老妓はそう願うのだった。著者岡本かの子の夫は漫画家岡本一平、息子は岡本太郎。
  • 家なき子 上下巻セット
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    8歳のルミは優しいお母さんと幸せに暮らしていましたが、たいへん貧乏だったのでお父さんがケガをした時、捨て子だったことを知らされ、旅芸人の一座に売られてしまいます。しかし親方は意外にもやさしくて、ルミにいろんなことを教えてくれます。困難なことや苦労な目に逢いながらハラハラしますがルミは乗り越えていきます。かわいそうなルミはどうなってしまうのでしょう。はたして本当のお母さんに出会えるでしょうか。感動の物語。上下巻セット。
  • 幻聴
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    1巻220円 (税込)
    思わずぞっとしたりヒヤリとする危ない話を10本集めました。息を止めるのが生き甲斐の男。そのとき不思議な幻覚を見るという……「息を止める男」。その緑の美少女は果して植物なのか……「植物人間」。他に「古傷」「幻聴」「宇宙爆撃」「地図にない島」「脳波操縦士」「白金神経の少女」「腐った蜉蝣」「火星の魔術師」
  • 恋するヴァージン・コンプレックス
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    1巻440円 (税込)
    恋愛小説好きに贈る珠玉の一本。2年目のOL紗理奈は地味子と呼ばれるほど冴えない女の子。そんな紗理奈にやさしくしてくれたのは社内一のイケメンでエリートの東城課長。しかしやさしくてきれいな由美子先輩と二人はつきあっているともっぱらのうわさ。勇気がなくて変われない紗理奈。後押ししてくれたのは憧れの東城課長。どんどんきれいになっていく紗理奈だが、再びトラウマを思いだす。せつなくてキュンとして最後は濃蜜なラブストーリー。
  • 山神姫の憑き添いなれば
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    「山神姫の憑き添いなれば」少女(のように見える)菜摘は神様だった。追っ手から逃げる源有綱とそれに取り憑いた山神姫。一緒に行動するうちいつしか愛し合う関係に。先祖伝来の名刀『蜘蛛斬』で妖怪退治。ちょっとエッチでコミカルな歴史ファンタジー。
  • 家なき子 上
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    8歳のルミは優しいお母さんと幸せに暮らしていましたが、たいへん貧乏だったのでお父さんがケガをした時、捨て子だったことを知らされ、旅芸人の一座に売られてしまいます。しかし親方は意外にもやさしくて、ルミにいろんなことを教えてくれます。困難なことや苦労な目に逢いながらハラハラしますがルミは乗り越えていきます。はたしてルミはどうなってしまうのでしょう。
  • 濃蜜LOVE 狙われた黒髪姫 愛のペンダント
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    1巻330円 (税込)
    運命の出会い。お互いにひと目ぼれして想いは同じ。でも、二人の間には深い障害が。そしてメリーナに近づく黒い陰。何度も危険な目に逢うのはなぜ?誤解されたまま別れてしまうのか。確執を乗り越えて思いを寄せる二人。メリーナとラインハルトは果して結ばれるのか。
  • 縊死体
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    1巻220円 (税込)
    美しく妖しい怪奇と幻想。独特の夢野久作の世界観。脱獄犯が逃亡の果てに見たものとは「白菊」。私が絞め殺した娘……しかしいつまで経っても死体は発見されない「縊死体」。スダマを聞くと死んでしまうという。自分の霊魂が自分に呼びかけたのか「木霊」。悪魔は自分を悪魔とは思っていない……いつかは悪魔の叔父を鉄槌で頭を打ち据えるつもりだった「鉄鎚」。
  • 青年
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    1巻110円 (税込)
    作家志望の青年小泉純一は、上京して有名な作家を訪ねたり、医科大学生大村に啓発されたりして日々を過す。ある日、ふとしたことで坂井未亡人と知り合う。本を借りるという名目で訪れるうち箱根に誘われる。夫人を忘れられない純一だったが、夫人が美しい肉体の持ち主にすぎないと感じた時純一は、今こそ何か書く決意をするのであった。色んな経験をして、成長していく青年の姿を描いた森鴎外の青春小説の代表作。夏目漱石の「三四郎」に触発されて書いたとされる。
  • 棺桶の花嫁
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    1巻220円 (税込)
    海野十三のミステリー集。関東大震災の悲劇を描いた「棺桶の花嫁」。女学校の教師の杜と教え子で美しい乙女のミチミ。二人は同棲するが震災により引き裂かれてしまう。二人の運命を変えてしまった災害の描写は凄惨で迫力を極める。偶然助けたお千との同居生活、しかしミチミもまた別の男と暮らしていた。運命はさらに過酷に二人を襲う。お千が何者かに殺されてしまう。果して犯人は誰か。やがて訪れる悲しい結末。他に「鍵から抜け出した女」「雷」「なかなか死なぬあいつ」「階段」の5本を収録。
  • 黒衣の騎士と赤い薔薇
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    1巻330円 (税込)
    貴族とはいえ貧乏な男爵家の美少女フレイア。名家の伯爵アイロスとは幼なじみ。5年ぶりに再会するもアイロスはつれない素振り。なぜなら金持ちの娘と婚約をするという噂が……。揺れるフレイアにさまざまな災難が降りかかる。ピンチになると現われる黒衣の騎士は何者?
  • わかれ道
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    1巻110円 (税込)
    現代語訳で読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。孤児の吉三は町内の暴れん坊だが背が低いのでみんなから「一寸法師」とバカにされている。仕立て屋のお京はそんな吉三を弟のように可愛がる。姉弟愛のような純愛と孤独な吉三の心情の吐露が切ない。物語は唐突に終ることで余韻が残り、今後の行方が気に掛かる。
  • 恐ろしき通夜
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    1巻220円 (税込)
    ホラー短編集。風変わりな医学生の吹矢は腸のことばかり考えていた。死体から抜き取った腸を訓練し飼い慣らし始める。腸と吹矢との同棲生活。最初はガラスビンの液体の中でうごめいていたがついに外へ這い出した。腸は意思を持ったのである。想像してもおぞましい「生きている腸」。他に「恐ろしき通夜」「夜泣き鉄骨」「殺人の涯」「三角形の恐怖」を収録。
  • 墨東綺譚
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    1巻110円 (税込)
    永井荷風の最高傑作の一つ。美しい情景描写に当時の風景、風俗が生き生きと蘇る。ある日小説家の大江匡はお雪と出会う。お雪は玉ノ井の娼婦ながら、可憐で美しい女性。大江はたびたび通い、お雪は「おかみさんにしてほしい」と言われるが、「資格がない」と断ってしまう。過去何度も映画化された作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 妖魔の大地と調伏の乙女たち
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    中国の妖魔使いの美人姉妹。妖術で怪物を操る。通常兵器が通用しない相手に日本軍は歯が立たない。対するは日本中から集められた怨霊退治や特殊能力者たちからなる5人の「調伏中隊」。しかし男はたった一人、あとは全て若い女の子ばかり。年上のきれいでやさしい隊長にメロメロ。部下の女の子からは積極的に告白されタジタジ。しかし戦闘は熾烈を極め、仲間は全滅寸前。果して挽回できるのか。恋と冒険の物語。
  • この子
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    1巻110円 (税込)
    現代語訳で読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。結婚当初は仲が良かった夫婦がすれ違いで険悪になったとき子供を授かる。夫婦再生のお話。裁判官の夫と結婚した私だが、強情でわがままなため、結婚生活に不満が募る。そのうち夫は外で遊ぶようになりますますすれ違いの日々。離婚して実家へ帰りたいと願っていたのだが……しみじみと心にしみる深いお話。
  • うつせみ
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    1巻110円 (税込)
    現代語訳で読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。美しい名家の一人娘雪子。彼女に許婚者がいるにも関わらず愛してしまった植村録郎。周囲の人々により仲を引き裂かれ、自殺した録郎を想うあまり精神を壊してしまう雪子。食事も摂らなくなり、やせ衰えながらも許しを請う姿は痛ましくも美しい。
  • 睡魔
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    1巻110円 (税込)
    蘭郁二郎ミステリー集。四話収録。湘南のサナトリウムで治療する結核患者たちに迫る死の恐怖。魅力的なマダム丘子に刺青を描く恋と芸術に狂った男。丘子は殺されたのか、そして丘子の秘密とは……「虻の囁き」。他に「睡魔」「足の裏」「鱗粉」。
  • 孤独
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    1巻220円 (税込)
    蘭郁二郎の恐ろしい話、グロテスクな話を集めたホラー、全7本。若い鉄道員が遭遇した恐ろしい出来事とは、死体を埋めた穴はどうなったのか……「穴」。都会の恐怖、孤独を愛する男は出会った人間をどうするのか……「孤独」。他「自殺」「蝕眠譜」「鉄路」「魔像」「歪んだ夢」。
  • 日輪
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    1巻110円 (税込)
    横光利一の初期の作品。「ああ、地上の王よ、我を見よ。我は爾らの上に日輪の如く輝くであろう」その美貌を武器に邪馬台国の女王になった卑弥呼。さまざまな国の権力者たちが卑弥呼を奪い合う。格調高い文章とセリフを楽しめる。女王になる前の卑弥呼を描いた冒険、恋愛小説。
  • 貞操問答
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    1巻220円 (税込)
    美しい南条家の三姉妹。次女の新子は一番のしっかりもので一人で南条家を支えていた。前川家の子供たち家庭教師になった新子だったが華族出の夫人からいびり出されてしまう。その間に妹美和子に恋人を取られてしまい失意のどん底へ落ちてしまう。しかし新子に好意を寄せる夫準之助は出資して銀座に店を持たせる。女性としての悪徳である、嫉妬心、高慢、わがまま、邪推をさらけだす夫人。恋愛と三角関係のドロドロの愛憎劇。女の貞操を守ったままの交際は可能なのか迫力の対決。意外にも妹美和子が味方になり新子を守る。ドラマ化もされた今なお面白い菊池寛の傑作。
  • 花の咲くころ
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    1巻330円 (税込)
    みすぼらしい旅僧を無下に扱った長者は八人の子供を次々に亡くしてしまう。深く後悔した長者は懺悔の旅に出るのだが……。浮気を繰り返す主人に復讐する為、妻はどうしたのか……。幻想と怪奇、人間の醜悪さや怨念を描き出す田中貢太郎の作品集。「長者」「八人みさきの話」「蠅供養」「母の変死」「母親に憑る霊」「花の咲くころ」「一握りの髪の毛」「偶人物語」「庭の怪」「鼓の音」十話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 夏目漱石 後期三部作
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    1巻660円 (税込)
    夏目漱石、後期三部作を一冊にしました。誠実だが行動力のない内向的な男と純粋な感情を持ち、怖れるところなく行動する従妹との恋愛を描く。短編を連ねて一つの長編を構成している。探偵小説風味もあり非常に凝った作品「彼岸過迄」。弟の二郎の目線で兄、一郎の苦悩を描いた作品。大学で学問を教えている一郎。しかし彼には誰にも理解されない苦悩と孤独があった。妻からも家族からも疎まれ、弟には妻と一晩泊ってくれなどと言い出す。偶然にも災難に遭い泊まってしまうが……人間を深く見つめた漱石ならではの名作「行人」。私が「先生」と呼び、敬愛していた人からの手紙が届く。そこには、親友を欺いて好きな女性を手に入れた罪悪感から、長い間苦しんで自殺を決意した「先生」の想いが綴られていた。友人、家族・親族、恋人との間に起こる「こころ」の葛藤を、見事に描いた名作「こころ」。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • ガリバー旅行記
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    イギリスのガリバー船長による冒険物語。四話からなるお話。小人の国リリバットや巨人の国ブロブディンナグを旅します。三話は空中都市ラピュタのお話。ガリバーはなんと日本へも来ます。四話は馬の国。ガリバーは住み続けたいと願うのですが……。
  • 顎十郎捕物帳 全巻セット
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    仙波阿古十郎は特異な容貌の持ち主。長大な顎ゆえ顎十郎と揶揄される。甲府勤番していたが、飽きては辞めてしまいその後は北町奉行所に勤めるがあまり仕事はしない。実は卓越した推理力を持つ名探偵だった。好敵手の捕物名人と言われる藤波友衛との推理対決や予測不可能な難事件を顎十郎が鮮やかに解決。全話を収録。当時の江戸時代の風俗や庶民の暮らしぶりも興味深い。価格もお得な全巻セット。
  • 古事記物語
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    1巻110円 (税込)
    日本創世の物語。さまざまな神さまが生まれ、そして日本という国を造っていった。愛する妻を探しに黄泉の国へ旅する男神。しかし約束を破って復讐される有名なイザナミとイザナギ「女神の死」。アマテラスが天の岩屋に隠れて世界は暗黒に包まれる「天の岩屋」。スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する「八俣の大蛇」など日本人として一度は読んでおきたい古事記。
  • 長ぐつをはいた猫
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    三番目の息子がもらったのは猫でした。だけど長ぐつをはかせると猫が大活躍!魔法使いを相手にどうやって勝つのでしょうか。※この作品は楽しい挿絵イラスト入りです。
  • 大つごもり
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    1巻220円 (税込)
    現代語訳だから読める樋口一葉。夭折した天才作家。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。十八歳で山村家へ奉公することになったお峰。つらい毎日だったが、そのうえ病気の伯父から借金の工面を持ちかけられる。金持ちの奥様に相談するが……大晦日の日はすべてドタバタしていた。最後までハラハラドキドキするが、読み終れば意外とスッキリする物語。
  • たけくらべ
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    1巻220円 (税込)
    現代語訳で読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。14歳の美登利は勝ち気でプライドが高くお転婆な美少女である。信如には好意を抱きながらも二人を取巻くいきさつから対立し心を交わせないもどかしさに胸が痛む。当時の風俗、暮らしぶりも生き生きと描かれ、特に少年少女の心情が丁寧に描かれていて胸を打たれる。美登利がある日を境にしおらしく女らしくなるのはなぜか、当時から論争は尽きない味わい深い名作。樋口一葉の代表作のひとつ。過去何度も映画化、ドラマ化された作品。
  • 剣の四君子 全巻セット
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    『おのれに勝つ』厳しい修行に耐え、精進を重ねた孤高の人。いずれも天下無双、他の追随を寄せ付けない剣の達人たちがここにある。柳生新陰流の始祖、宗厳(むねとし)「柳生石舟斎」。居合の始祖「林崎甚助」。勝海舟、山岡鉄舟と並んで幕末の三舟と称される「高橋泥舟」。多数の敵に囲まれても決して負けることはなかった剣の達人「小野忠明」。四話収録。
  • 坂口安吾論
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    昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学を代表する作家、坂口安吾の考え方を凝縮したエッセイ集。無頼派と呼ばれるその作風で歯に衣着せぬ鋭い考察。逆説的な言い方ではあるが真理を突いており唸らされる。「恋愛論」「悪妻論」「作家論について」「戦後新人論」「戦争論」「敬語論」「推理小説論」「青春論」「堕落論」「続堕落論」の十編を収録。
  • 十三夜
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    1巻220円 (税込)
    読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。貧しい家に育った美しい娘お関は望まれて高級官僚に嫁ぐ。しかし夫は手の平を返したようにお関を虐めるようになる。思いあまったお関は離婚を決意し子供を残したまま十三夜の夜に実家へ帰るが……。運命に翻弄される人々の悩みをせつせつと描いた作品。
  • 母をたずねて三千里
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    イタリアの少年マルコが母をたずねて、はるばる大西洋を渡りアルゼンチンへ旅する物語。しかしお母さんとは行き違いになり、なかなか会えません。マルコはどうするのでしょう。それでも負けずに周りの人たちにも助けられ旅を続けます。アニメ化や映画化された作品。
  • 行人
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    1巻220円 (税込)
    弟の二郎の目線で兄、一郎の苦悩を描いた作品。大学で学問を教えている一郎。しかし彼には誰にも理解されない苦悩と孤独があった。妻からも家族からも疎まれ、弟には妻と一晩泊ってくれなどと言い出す。偶然にも災難に遭い泊まってしまうが……人間を深く見つめた漱石ならではの名作。夏目漱石、後期三部作の一つ。
  • 秘密
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    それぞれ秘密を抱えた人達が織りなす人間模様。秘密が暴かれるとき人間はどうするのか。推理と皮肉に満ちた10編。夫宛に見知らぬ女から毎日手紙が届く。しかも熱烈なラブレター。つい中を覗いてしまった妻。そしてついに決着の時が……。「オパール色の手紙」「人造人間」「謎の女」「秘密」「祭りの夜」「少年探偵 呉田博士と与一」「鉄の規律」「私はこうして死んだ!」「山吹町の殺人」「予審調書」。
  • にごりえ
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    1巻220円 (税込)
    現代語訳で読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。銘酒屋のお力は美しい売れっ子の遊女。朝之助といい仲になる。今は落ちぶれた源七はお力のことが忘れられないでいた……。不幸な女のやるせない心をせつせつと語った美しい物語。過去何度も映画化、ドラマ化された作品。
  • 犠牲者
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    ある殺人事件の犯人に仕立てられた男。家庭も仕事もめちゃくちゃに。果して犠牲者は誰なのか。推理と皮肉に満ちた10編。運命に翻弄される人々を描いた傑作集。「華やかな罪過」「悪魔の聖壇」「アパートの殺人」「ある探訪記者の話」「夏の夜の冒険」「動物園の一夜」「頭と足」「誰が何故彼を殺したか」「二人の盲人」「犠牲者」。
  • 彼岸過迄
    -
    1巻220円 (税込)
    夏目漱石、後期三部作の一つ。誠実だが行動力のない内向的な男と純粋な感情を持ち怖れるところなく行動する従妹との恋愛を描く。短編を連ねて一つの長編を構成している。探偵小説風味もあり非常に凝った作品。
  • 顎十郎捕物帳 一
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    1~6巻110~220円 (税込)
    仙波阿古十郎は特異な容貌の持ち主。長大な顎ゆえ顎十郎と揶揄される。甲府勤番していたが、飽きては辞めてしまいその後、北町奉行所に勤めるがあまり仕事はしない。その代わり難事件を解決しては筆頭与力の叔父に小遣をせびるナマケモノ。実は卓越した推理力を持つ名探偵だった。顎十郎が鮮やかに解決する。「捨公方」「稲荷の使」「都鳥」「鎌いたち」の四話を収録。
  • シンデレラ
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    世界中で愛されるシンデレラの物語。まま母とその姉娘たちにいじめられているかわいそうなシンデレラ。ある日舞踏会が催されるが行かれるはずもなく……泣いていたところに魔法使いのお婆さんが現れる。はたして王子様と結婚できるのでしょうか。何度もアニメ化や映像化されいろんなバリエーションがあるお話。※この作品は美しい挿絵イラスト入りです。
  • 夏目漱石 前期三部作
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    1巻660円 (税込)
    夏目漱石、前期三部作を一冊にしました。「三四郎」明治末期の青春と恋愛事情を描く。熊本の高等学校を卒業し上京。東京の大学に入った小川三四郎。田舎とは違い東京は驚きの連続であった。そこで出会った仲間達との交流により様々な経験をする。三四郎を翻弄し悩ませる美禰子への恋は実るのか。謎の言葉「ストレイシープ」とは……。「それから」代助は無職のまま実家からの援助で優雅な生活を送る高等遊民。生活の為に働くことを劣等として一度も働いたことがない。かつて友人の妹だった三千代に好意を抱きながらも親友に頼まれ、二人の間をとりもち結婚させてしまう。しかし数年後、再会したとき代助と三千代はお互いを愛していることに気付く。友人からは絶交され親兄弟からも勘当される。それでも三千代との愛を選んだ代助の苦悩を描く。「門」役所勤めの平凡な勤め人の宗助には人には言えない過去があった。そして今でも逃げている。親友を裏切り、その女を妻にしたのだった。鎌倉の禅寺へ修行のため門を叩くが悟りは見えない。彼は門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。繊細な男の苦悩と心情を描いた作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 恋を描いて、優しくキスして
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    1巻330円 (税込)
    月島紗紀はデザイン会社に勤める新進のデザイナー。最近のお気に入りは会社帰りにお気に入りの喫茶店に寄ること。なぜならそこには気になる彼、森瀬徹がいるから。しかしオクテな紗紀はただながめるだけ……。しかしある時ふとしたことで言葉を交わすようになるが、やはりそれ以上にはなぜか進展しない。そんな時社長からの告白。心が揺れるがやはり徹のことが忘れられない紗紀。しかしまさかの失恋!エッチシーンも迫力のラブストーリー。
  • クリスマスキャロル
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    守銭奴のスクルージは人間嫌いで他人からも嫌われている老人。クリスマスの夜、三人の精霊(幽霊)達がスクルージに過去、現在、未来の自分を見せる。スクルージは過去を思い出し反省し、未来の自分の孤独な死を恐れ、目覚める。一夜にして生まれ変ったようにスクルージは世の中の全てが素晴らしいものと気付く……。何度も映画化された作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 門

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    1巻220円 (税込)
    夏目漱石前期三部作の一つ。役所勤めの平凡な勤め人の宗助には人には言えない過去があった。そして今でも逃げている。親友を裏切り、その女を妻にしたのだった。鎌倉の禅寺へ修行のため門を叩くが悟りは見えない。彼は門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。繊細な男の苦悩と心情を描いた作品。
  • それから
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    1巻220円 (税込)
    代助は無職のまま実家からの援助で優雅な生活を送る高等遊民。生活の為に働くことを劣等として一度も働いたことがない。かつて友人の妹だった三千代に好意を抱きながらも親友に頼まれ、二人の間をとりもち結婚させてしまう。しかし数年後、再会したとき代助と三千代はお互いを愛していることに気付く。友人からは絶交され親兄弟からも勘当される。それでも三千代との愛を選んだ代助の苦悩を描く。映画化もされた夏目漱石の前期三部作のひとつ。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 白髪鬼
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    1巻220円 (税込)
    ホラー短編集。毎年試験の日に現れる幽霊とは。白髪の女の幽霊に悩まされる「白髪鬼」。中国の雪女伝説。大雪の夜には外に出てはいけない。今夜も若い娘がさらわれる「雪女」。子供の遊びが大変なことに影を踏まれると寿命が縮む?娘は化け物にとりつかれたのか。「影を踏まれた女」三話収録。
  • 剣の四君子 林崎甚助 高橋泥舟
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    林崎甚助。居合の始祖。百日の山籠もりの鍛錬により神の域に達したと言われる。謎多き剣客だが、林崎夢想流として今でも不滅の光茫を放つ。高橋泥舟。幕末の武士。勝海舟、山岡鉄舟と並んで「幕末の三舟」と称される。幕末の剣雄中に、彼の槍法が断然異彩をもって他の追随をゆるさなかった。槍一つに修行を積んだ人生。二話収録。
  • 鳴門秘帖 全巻セット
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    幕府転覆の野望を抱く阿波の徳島藩主。10年前に潜入した隠密の世阿弥は行方しれず。真実をつかむため隠密で剣の達人法月弦之丞と阿波藩士たちの戦いを描く。絶体絶命の危機を何度も乗り越え阿波へ迫る弦之丞。阻むは阿波藩士と悪の三人組。弦之丞に想いを寄せるお千絵の恋は叶うのか、そして見返りお綱はどうなる……多彩なキャラクターと痛快な物語にグイグイ引き込まれる大衆文学の傑作。一冊にまとまって値段もお得な全巻セット。
  • 海戦姫と水底の墓標
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    現代の男子高校生がタイムスリップした。しかも年頃の若い女性の身体に!時は太平洋戦争開戦直前。そして現代でも魂の入れ替わった男子高校生(女)が大活躍。果して生きて帰れるのか。身体は元に戻るのか。真珠湾攻撃までのカウントダウンは進む。潜水艦の攻撃は果してどうなる。そして綾乃と由月の恋は……。
  • 初恋の彼と春を待つ頃
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    1巻330円 (税込)
    オクテな優衣は誰とも付き合ったことがない。なぜなら未だに中学生のころの淡い初恋の思い出に浸っているから。ある日歯医者に行ったところ、偶然初恋の彼と再会。自分のことを覚えていてくれたのか……そしてなんと彼からお誘いが。だけど、その後はなかなかお付き合いに発展しない。見かねた弟からアドバイスが……美人のライバルが登場し、くじけそうな優衣。泣き虫の優衣の恋心に胸キュンの恋愛ストーリー。
  • 鳴門秘帖 上方の巻
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    1~6巻110~220円 (税込)
    幕府転覆の野望を抱く阿波の徳島藩主。 10年前に潜入した隠密の世阿弥は行方しれず。 真実をつかむため隠密で剣の達人法月弦之丞と阿波藩士たちの戦いを描く。
  • 剣の四君子 柳生石舟斎
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    天下無双、柳生新陰流の始祖、宗厳(むねとし)。幼少より体が弱かった彼はいかにして生き延びたのか。他家へ人質となりながら勉学や武道に励み柳生家を存続させる。徳川家康には師範役として五男の宗矩を差し出すなど子孫の栄達を願う一面もあった。死ぬまで努力、工夫、研鑽を続けた剣の名人の人生。
  • 日本名婦伝
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    歴史上の偉人の妻たちの短編集。英雄たちの偉業には必ず内助の功があった。楠木正成の妻、久子。夫を始め我が子を次々に戦で失うが、涙を見せずに気丈に振る舞う。その姿に心を打たれずにはいられない「大楠公夫人」。豊臣秀吉の正室寧子(ねね)。猿と言われ当時は身分も低く貧しかった藤吉郎。しかしそんな藤吉郎に惹かれ嫁ぐ。やがて藤吉郎は頭角を現わし出世する。秀吉は浮気をするがねねは生涯秀吉に尽くす。ねねの人柄がしのばれるエピソード「太閤夫人」。その他「谷干城夫人」「小野寺十内の妻」「細川ガラシャ夫人」「静御前」「田崎草雲の妻」「山陽の母」全八話収録。
  • 宿星の剣と漂泊の姫
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    クーデターにより城を追われた美しい美雨姫。自分を犠牲にしても守り抜く決意の近衛隊長の結月。二人は身分を超えて密かに互いを愛し合っていた。船で逃亡し漂泊の身となるも協力者の正道とウタウラが現れる。二人も幼い愛を育んでいた。壮大な冒険とそれぞれの恋愛模様。そして王位継承権の証し「宿星の剣」をめぐり争奪戦が始まる。反乱軍との戦い、そして隣国との戦争。美しい美雨姫に掛けられた呪いの期限は8日。結月の愛で救えるのか。
  • 水郷異聞
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    1巻330円 (税込)
    10年前の恋の報い。男に起る怪異な物語「水郷異聞」。妻を裏切った男が受ける呪いとは。どこまでも続く女の復讐「水面に浮んだ女」。「水郷異聞」「提灯」「水魔」「水面に浮んだ女」「雀が森の怪異」「狸と俳人」「立山の亡者宿」「天井裏の妖婆」「とんだ屋の客」「雑木林の中」の十話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • メデューサの首
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    1巻220円 (税込)
    小酒井不木のホラー短編集。死体を愛着する法医学者が考え出した腸管拷問法とは。自白を促すため考え出された奇妙な鑑定法「三つの痣」。いずれも皮肉な結末に思わずニンマリ。「初往診」「変な恋」「卑怯な毒殺」「秘密の相似」「メデューサの首」「三つの痣」の六話を収録。
  • 寂しい夜は逢いたくて
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    1巻220円 (税込)
    平凡なOLの桃香の恋人智也は新進IT企業の経営者。仕事が忙しくなかなか逢ってくれない。しかも美人秘書とずっと一緒で心配で堪らない。今日も逢えないとの連絡があり姉夫婦の家に泊りに行くことに。義兄の強引な誘惑。どうなる桃香。官能ラブストーリー。
  • 夢鬼
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    1巻110円 (税込)
    血の滲む努力で花形曲芸師になった黒吉。彼は空中ブランコで飛んでいる時予知夢をみることができた。一座の花形で妖精のように魅力的な葉子と幸せな未来を見たいが無理して飛んで片足を失ってしまう。新しい仕事は航空研修所のパラシューター。過酷な運命の黒吉、最後は幸せな気持ちになって飛ぶ。
  • 死人の手
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    1巻330円 (税込)
    旅人が人里離れた山奥の家で泊めてもらったのは奥さんが死んだばかりの家。そこで留守番を頼まれる。旅人の一晩の恐怖を描いた「死人の手」。主人の秘蔵の皿を割って折檻され幽霊になったお菊。日本最恐の怪談のひとつ「皿屋敷」。「蛇怨」「黄灯」「鮭の祟」「皿屋敷」「参宮がえり」「地獄の使」「死体を喫う学生」「死人の手」「白いシャツの群」「白い花赤い茎」の十話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 双子の星
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    1巻110円 (税込)
    「双子の星」双子の星のチュンセとポウセは夜の間は銀笛を吹くのが役目でした。ある朝、大烏と蠍がケンカをしてお互いにケガをしてしまいます。チュンセとポウセは彼らを介抱して家に送ってやるのですが、役目の時間がだんだん迫ってきます……。「月夜のでんしんばしら」ドッテテドッテテ、ドッテテド。ある夜、恭一は線路脇を歩いているとでんしんばしらが列を組んで行進していました。電気の大将が号令をかけています。2話収録。
  • 黒い蝶
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    1巻330円 (税込)
    「黒い蝶」場所と時間が判らないから何も思い出せない。幻想なのか現実か。狂気が渦巻くホラー。そこは一度入ったら生きては出られない。黒い蝶が招く怪奇と恐怖。表題作含め10話収録。「蟇の血」「義人の姿」「竈の中の顔」「亀の子を握ったまま」「切支丹転び」「狐の手帳」「嬌娜」「女の姿」「黒い蝶」「月光の下」。
  • 三浦老人昔話
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    1巻220円 (税込)
    「三浦老人昔話」岡っ引き半七の友人、三浦老人が語る奇譚十二篇。江戸情話や怪談など当時の江戸庶民の暮らしぶりや情緒が伝わる。「半七捕物帳」と同じく新聞記者の私が三浦老人から数々のお話を聞き出す。「馬妖記」神原家に伝わる「妖馬の毛」とは?昔九州のある地方に闇夜に現れる怪物。死人まで出る始末に農民や武士が協力して退治に出かける……。
  • 茶漬三略 鍋島甲斐守 御鷹
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    「茶漬三略」天下人である太閤の氏素性とは?柾木孫平治から見たと明智光秀と羽柴秀吉の物語。太陽のように明るい秀吉と聡明だが魔に魅入られた光秀の対比が興味深い。「鍋島甲斐守」江戸町奉行の鍋島甲斐守と高利貸し彦兵衛の物語。二人共宗教を信仰して念仏を唱えるのだが……。「御鷹」将軍家の鷹を預かる中里御鳥組の組頭の娘、お悦は許嫁がありながら弁馬につきまとわれて困っていた。男の本性が見えたとき、彼女がとった行動は?
  • 恐怖の口笛
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    1巻110円 (税込)
    覆面探偵・青竜王が活躍する。東京で吸血鬼による連続殺人事件が発生。そこには必ず口笛の音が聞こえる。美しき女優赤星ジュリアとは何者か。そこへ凶賊・痣蟹仙斉が海外から帰ってきた。果して吸血鬼の正体は?
  • 殺人鬼
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    1巻330円 (税込)
    美しき依頼人の登場から幕を開ける連続殺人事件。立ち向かうは名探偵藤枝真太郎と小川のコンビ。しかし大富豪の秋川家で家族が次々と殺されてしまう。果して犯人は誰なのか、二転三転する犯人像。稀代の天才殺人鬼に対する藤枝。冴える推理。動機は?果して生き残るのは誰か?日本推理小説の歴史に金字塔を立てた傑作。途中、ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」のネタバレあり。※この作品はイラスト入りです
  • 真夜中に思い出したくない怖い話
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    夜中にふと目が覚めてしまうことがあります。そんな時怖い話を思い出してしまうと気になって眠れなくなるかもしれません。何かいる気配がするとき、魔物は気配に棲むといいます。今回は全国から寄せられた怖い話や体験談として12編を選んでみました。ほら、あなたの後ろにも、何かいるかもしれませんよ。
  • 大岡越前
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    名奉行、大岡越前。しかし若き日の彼は放蕩三昧、水茶屋で働くお袖との間に娘までなしたが、二人は一緒にはなれない。彼が江戸南町奉行へ抜擢された時、恨みに燃えるお袖の復讐が始まる。あくまで法の番人として臨む彼の前には大きな諸悪の根源が……果てして越前はどうするのか。人間大岡越前の苦悩。胸を打つ感動作。
  • べんがら炬燵 醤油仏 死んだ千鳥
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    1巻220円 (税込)
    「べんがら炬燵」討ち入りを果たした赤穂浪士たちのその後。細川家預けとなった浪士たちと接伴役の伝右衛門の交流。ついにお仕置きの日が……心温まる感動作。「醤油仏」鳥取藩の武士、左次郎は、江戸で慣れない日雇い仕事をしていた。ある日醤油飲みの賭けで稼いでいる伝公と仲良くなる。「死んだ千鳥」道ならぬ恋に駈け落ちした墨江と賛五郎。しかし二人は江戸で長年の貧乏暮らし。京都で行われる矢の競技で手柄を立てれば道が開けるのだが五十両が工面できない。世間知らずの二人はどうするのか……。
  • 平の将門
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    将門の乱に至った物語ながら、人間「平の将門」を描いた作品。将門の弱さ、素直さ、素朴な一面、それでいて戦いの激しさなど波瀾万丈の一代記。これを読めば将門を愛さずにはいられない。ドラマ化、映像化された作品。
  • 探偵小説アルセーヌルパン 水晶の栓
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    奇想天外!さすがルパン。錦の壁布を狙うルパン対大佐。勝つのはどちらか。「探偵小説アルセーヌ・ルパン」。「水晶の栓」に秘められた秘密とは。ルパン最強の敵ドーブレイク登場。悪徳代議士の別荘に盗みに入ったルパン一味だが、部下の失敗により二人の部下は逮捕されてしまう。謎の美女クラリスは敵か味方か。深まる謎の中、迫るタイムリミット。ルパンは果して仲間を救えるのか。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 地球を狙う者
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    海野十三のSF短編集。「火星には高度な文明を持つ生物がいる」大隅圭造は離れ小島の地震観測所への赴任中に火星研究の轟博士と美人助手のサチ子と知り合う。やがて孤島では不可解な事件が発生。博士の残したメモには既に火星人が地球に侵略を始めていると書かれてあった。表題作「地球を狙う者」。他に「ある宇宙塵の秘密」「軍用鮫」「脳の中の麗人」「遊星植民説」を収録。
  • 悪夢 童貞 未亡人
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    1巻110円 (税込)
    「悪夢」都会で毎日、忙しく働き、満員電車で家の戻り、ただ食べて寝るだけ生活。毎日同じ生活に、ある日凶悪なものがわき上がる。「童貞」ある日童貞を捨てて帰宅すると今までは何か違って見えた。大人への一歩近づいた男の感情。「未亡人」守山千賀子は私を見るといつもくすぐったいような表情をする。いったい好かれているのか嫌われているのか……。政治家の夫に先立たれ10歳も年下の高木を玩具にする。奔放な未亡人の話。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 真珠夫人
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    1巻330円 (税込)
    読みやすい!これならわかるから面白い!日本文学史上最高の美女。たぐいまれな美貌と知性を持つ男爵令嬢。男たちを魅了しても決して体は許さない瑠璃子。金で買われるように恋人と引き裂かれ、親子ほど年の離れた卑しい成り上がりの荘田の後妻として嫁ぐとき美しい少女は復讐の女神となった。恋人の直也のためにあくまでも貞操を守り抜く。果たして瑠璃子の運命は?処女のプライドをかけて世の中と戦う潔さ、男の価値観を覆す、そして惑わされる男たち。汚れなき真珠の心を知った時、感涙に咽ぶ。何度も映画化、ドラマ化された作品。主人公の瑠璃子は柳原白蓮をモデルにしたとされる。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 二流の人
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    「黒田如水」の続編。「小田原にて」「朝鮮で」「関ヶ原」の三話からなる。坂口安吾の独特な視線により語られる戦国武将たちの人物像。あたかも現場にいるような生々しい臨場感で描かれる。時代は秀吉から家康へ移ろうとする過渡期。状況の変化を見極め時代の変化を読むことや己の生き方を問われる。天下人の器とそうではない(二流の人)とはかくも違う。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 少女地獄 瓶詰地獄
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    1巻220円 (税込)
    「少女地獄」可憐な清浄無垢な少女(に見える)姫草ユリ子は看護師としても天才的な才能を発揮する。しかも彼女は周囲の誰からでも好かれる魅力を持っていた。しかしユリ子には虚言癖があった……「何んでも無い」「殺人リレー」「火星の女」三編の短編集。夢野久作の有名な作品。表題作他「瓶詰地獄」を収録。無人島に取り残された幼い兄妹。成長するに従い恋に落ちた二人。救助の手紙を詰めた瓶が漂着し、やがて二人は……。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 恐怖小説集 妖
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    理不尽に殺された者の怨念はどこまでも続く。恨まれた者にはけっして休まるときは来ないのである。怖いお話ばかりを10話。幻想と怪奇。人間の醜悪さや怨念を描き出す田中貢太郎の作品集。「蛾」「海異志」「怪人の眼」「怪僧」「牡蠣船」「蟹の怪」「累物語」「女の怪異」「女の首」「阿芳の怨霊」の十話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 若草物語
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    貧しいながらも慎ましく生きていく家族のお話。四人の姉妹たちが時にはケンカをしながらもお互いに思いやり合い助け合いながら生きていく美しい家族の物語。1868年にアメリカで書かれ、未だに読み継がれる不朽の名作。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • あやかしの鼓 怪夢 支那米の袋
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    1巻220円 (税込)
    美しく妖しい怪奇と幻想。独特の夢野久作の世界感。「あやかしの鼓」を巡る恐ろしい因縁。それを打った者や音を聞いた者を次々と命を奪ったり不幸にする呪われた鼓だった。その奇怪な鼓を打ってみたいが、因縁も断ち切りたい。妖しくも美しい未亡人が誘う罠。「怪夢」怪奇と幻想のホラーオムニバス全6篇の作品。「支那米の袋」ロシア人の踊り子ワーニャと酒を飲む日本人の青年軍人は、酔いつぶれた彼女から「あなたを殺してしまいたい」と言われる。その訳は……ワーニャの恋愛話は奇想天外だった。そして体験した恐怖。とても贅沢な世界一の恋愛遊びとは……。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 押絵の奇跡 死後の恋 悪魔祈祷書
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    1巻220円 (税込)
    美しく妖しい怪奇と幻想。独特の夢野久作の世界感。「押絵の奇跡」美貌の女流ピアニストが余命の短いことを悟りながら、自身の出生の秘密を母親にうりふたつに似た歌舞伎役者に長い手紙をしたためる。不幸なヒロインを描きながらも美しい作品。「死後の恋」相手が死んでしまってからわかることもある。後悔の日々が男を苛む。「悪魔祈祷書」古書店の店主が巧みな話術でぐんぐん引きつける。とうとう最後には……。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 黒猫 アッシャー家の崩壊 早すぎる埋葬
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    ゴシックホラー、怪奇小説。酒乱によりかわいがっていた黒猫の片目をナイフでえぐり取り、その後木から吊してしまう。その後反省しそっくりな猫を飼い始めるのだが、段々狂気に追い詰めらていく……最後は戦慄の恐怖。「黒猫」「アッシャー家の崩壊」「早すぎる埋葬」三話収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • モルグ街の殺人事件 黄金虫 盗まれた手紙
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    古典ミステリの傑作。歴史上初めての推理小説と言われる「モルグ街の殺人事件」。天才的な探偵オーギュスト・デュパンの名推理が冴える。現代に至るまで推理小説の基礎となった作品。暗号小説の草分け「黄金虫」。オーギュスト・デュパンが活躍する「盗まれた手紙」。三話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 河童 首が落ちた話
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    1巻110円 (税込)
    「河童」芥川龍之介の晩年の代表作。当時の日本社会を風刺したと言われている。ある精神病院に入院している患者が、河童の国へ迷い込んだ話をする。奇妙な面白さの中にも考えさせられる河童の社会とは。「首が落ちた話」戦争で敵に遭遇し首を切られ、走馬燈のようにこれ迄の人生を振り返りひどく後悔する。もし助かったら罪を償いたいと誓う……のだが。
  • ああ玉杯に花うけて
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    1巻110円 (税込)
    幼い時に父を亡くし、豆腐屋を営む叔父を手伝って暮らす主人公の青木千三。千三と首席を競い合い、浦和中学へ進んだ柳光一との友情を軸にお話は進みます。貧困、いじめにくじけそうになりながらも、たくましく乗り越えていく。志を高く持つ少年たちにすがすがしさを感じる。昭和初期の作品ながら、時代をこえて訴えかけてくる少年文学の傑作。
  • 正義と微笑
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    1巻220円 (税込)
    進路に悩む少年が選んだ道は?揺れ動く16歳の進の気持ちを日記形式でつづった小説。家族や回りの人たちとの関わりや心情が手に取るようにわかる。明るく希望に満ちた青春小説。表題作他、「女類」を収録。
  • 上杉謙信
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    好敵手、武田信玄との川中島の戦いをメインに描く。ストイックな謙信、深謀遠慮な信玄との駆け引き。戦国最強の武田軍団に挑む。「上杉謙信」他「鼻かみ浪人」を収録。野放図な不破数右衛門は野太い野生児。度重なる失敗にも関わらず、それを許し続けたのは浅野内匠頭だった。赤穂浪士の一人、不破数右衛門。
  • 大塩平八郎
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    大坂町奉行所の与力を務め、その後隠居して陽明学を学ぶ。清廉潔白な平八郎は、天保の飢饉に際して、私財を投げ打って苦しむ者を助けようとしたが聞き入れられず腐敗した役人や豪商などをを懲らしめるため立ち上がった。史実を元に大塩平八郎の乱のその日を中心に描かれた作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけました。
  • 恐怖小説集 呪
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    1巻330円 (税込)
    カラン、コロンの下駄の音と共に毎夜やってくるお露の幽霊。新三郎は果して助かるのか。幻想と怪奇。人間の醜悪さや怨念を描き出す田中貢太郎の作品集。「ある神主の話」「怪しき旅僧」「円朝の牡丹燈籠」「位牌田」「一緒に歩く亡霊」「虎杖採り」「岩魚の怪」「おいてけ堀」「宇賀長者物語」「馬の顔」の十話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけました。
  • 恐怖小説集 怪
    -
    1巻330円 (税込)
    「あそこの家には何か大きな祟りがある」幻想と怪奇。人間の醜悪さや怨念を描き出す田中貢太郎の作品集。「藍瓶」「藍微塵の衣服」「赤い花」「赤い土の壺」「青い紐」「あかんぼの首」「尼になった老婆」「雨夜草紙」「雨夜続志」「雨夜詞」の十話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけました。
  • 変身 判決
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    ある朝目覚めると巨大な虫に変身していた男と、その家族を描くフランツ・カフカの代表作。もし自分がある日起きたら、虫になっていたらと思うとぞっとする。いろいろな示唆に富んでいる不条理な作品。他に「判決」を収録。
  • アンデルセン童話集
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    1巻110円 (税込)
    チューリップから生まれたおやゆび姫。いろんな冒険をして花の国の王子様と結婚して幸せになるまでを描く。アンデルセン童話のうち「赤いくつ」「おやゆび姫」「マッチ売りの少女」の三話を収録。

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