こはく文庫作品一覧

  • 侯爵令息の不本意な新婚生活 (上)
    完結
    4.8
    ザクセン帝国アバロフ侯爵家の嫡子であり、皇太子の側近であるエルヴィンは皇太子の命により妻を娶った。相手はつい先日ザクセン帝国に敗れたばかりの隣国・リンドール大公国の伯爵令嬢レティアナ。リンドール大公国を統治する地盤を固めるため、公女との婚姻を求めていた皇太子だったが、肝心の公女は戦時の混乱に乗じて行方不明。そんな最中に見つけ出されたのがレティアだった。レティアナの境遇を憐れに思ったエルヴィンは、仮初めの夫婦として過ごし、ほとぼりが冷めた頃に離婚しようと提案する。しかしレティアナはそれを拒絶。さらには処女を散らしてほしいと懇願してきた。その理由は「亡霊に襲われないため」。亡霊を恐れ、涙を流すレティアナの姿に目を奪われたエルヴィンは、求められるままに彼女を抱いてしまう。この時のエルヴィンはまだ知らなかった。レティシアの抱える大きな秘密、そして彼女が清らかな身体を差し出した本当の理由を……。
  • 師匠、契約結婚のはずですよね? ~魔法使いの弟子は溺愛される~
    5.0
    魔法使い見習いのリュクレースは、10歳年上の師匠レオンに長らく片想いをしている。弟子として迎えられた時、リュクレースは宣言されている。「自分たちが男女の関係になることは決してない」と。それが弟子となる条件だった。だからこそリュクレースは、レオンへの恋心をひた隠しにして生きてきた。それなのに――ある日レオンが、急に言い出したのだ。「私と結婚する気はあるか」と。一瞬舞い上がるリュクレースだが、それはあくまで偽装のための契約結婚の申し出だと気づいてしまう。それでもレオンが他の女性と結婚するぐらいならと、リュクレースは提案を受け入れた。そして婚約の儀の夜、ふたりは結ばれる。いつか本当に心を通わせられるかもしれないと希望を抱いたリュクレース。しかしリュクレースは、とある出来事により失意を抱き、レオンに婚約破棄を願い出た。するとレオンは怒りを露わに豹変し……。
  • 騎士団長と男装騎士令嬢の媚薬ではじまる蜜愛関係
    5.0
    伯爵令嬢のアレクシアは、何者かに殺害された父の死の真相を探るため、男と偽り騎士団に所属している。優れた剣術の腕を持っているアレクシアは、男性にも劣らぬ長身と中性的な美貌も手伝い、仕官するや否や令嬢たちの人気者になっていた。それが災いし、夜会の警備にあたっていたアレクシアは見知らぬ令嬢から媚薬を盛られてしまう。なんとか逃げることに成功したアレクシアだったが、上官である騎士団長・ギルバートと合流したところで意識を失う。次に目を覚ました時、アレクシアはギルバートに女性であることを知られていた。媚薬に翻弄されるまま、関係を持ってしまったらしい。しかもアレクシアに盛られた媚薬は効果が持続するもので、体内から完全に抜けるまで不定期に発情してしまうという。それを知ったギルバートは、アレクシアを自身の秘書官に任命し、媚薬による発情が起こるたび自らの身体でアレクシアを慰めてくれるようになるが……。
  • 王太子との結婚は嫌なので、近衛騎士と婚約しました
    3.8
    男爵令嬢のセルセラは母を早くに亡くし、父と二人で生きてきた。そんな父が再婚し、セルセラには義妹ができた。義妹の名はルムア。ルムアには夢見の能力があり、ルムアが言うには「セルセラは王子殿下と結婚する」運命にあるらしい。なんて大迷惑な話! 留学を夢見ているセルセラは、ルムアの予知夢を回避するため、ルムアを王子の婚約者にしようと画策する。努力の甲斐あり、ルムアと第一王子の間に良いムードができつつあることを確信したセルセラは、保険とばかりに自分も「適当な」婚約者を作ることに。セルセラが狙いを定めたのは近衛騎士・ジュアル。この近衛騎士はおそらく貴族ではない。男爵家からの求婚は断りにくいはず、と考えてのことだった。セルセラの思惑通りジュアルは婚約を受け入れてくれた。しかもセルセラの留学も快諾し、留学前に式を挙げてしまおうとまで言ってくれた。しかしそんなジュアルの態度に、セルセラは違和感を覚え……。
  • 王太子様の政略結婚 (1)
    値引きあり
    -
    プルトガルム帝国の第八皇女・イルミリアは、整った容姿ながら一切の感情を見せないことから「人形姫」と呼ばれていた。ある日、そんなイルミリアにエベルシア王国の王子への輿入れの勅令が下り、政略結婚をすることになる。エベルシア王国で生活し教育を受けるうち、結婚相手の王子・グリフレットのことを知っていくイルミリア。そして結婚式を迎え、ふたりは正式に夫婦となった。婚礼のパーティでふたりは語り合い、グリフレットは裏表のないイルミリアに惹かれていく……。迎えた初夜、「声、聞きたいな」「名前で呼んで」とグリフレットの要望はどんどん高まり、甘くとろけるような時間を過ごすふたり。政略結婚のはずなのに、どこか甘く接するグリフレットと、そんな彼に心臓をときめきを覚えるイルミリア。ふたりの恋の行方やいかに……。
  • 異国の皇子は身代わり王女を愛で蕩かせる
    NEW
    -
    大陸にある5つの国のうち、最小であるラズロー王国の姫・リリアンは、城の庭に建てられた小屋で暮らしている。国王である父と母は政略結婚であり、二人は憎み合っていた。そのため国王はリリアンを愛するどころか、存在しないものとして扱ったのだ。そんなリリアンに蛮族の国と呼ばれるルーバル帝国との縁談が決まった。正確にはリリアンの腹違いの妹・セシリアへの縁談だったが、セシリアを溺愛している国王が、リリアンをセシリアと偽り差し出すことに決めたのだった。もし身代わりであることがバレたら命はないかもしれない……。恐怖におびえながらセシリアとしてルーバルに嫁ぐリリアン。しかしルーバルの地で待っていたのは、幸せな生活だった。ルーバルの民は蛮族などではなく、縁談相手である第三皇子・ナタクはとても美しく優しい青年だった。けれどルーバルでのリリアンは「セシリア」だ。ナタクに「セシリア」と呼ばれるたびに、リリアンの胸は痛み……。
  • ドS社長は一夜の相手を偽装婚約者に指名する
    5.0
    1巻660円 (税込)
    恋人に浮気され失恋した絢音は、ホテルのバーでやけ酒をした挙げ句、偶然隣に居合わせた男性相手に愚痴をこぼしてしまう。絢音の足元もおぼつかない有様を見かねた男性は、併設されたホテルに部屋を取ってくれた。酔っているうえ豪華なスイートルームに心が浮き立った絢音は、そのまま男性と一夜を共にしてしまうのだった。翌朝、目を覚ました絢音は昨夜の自分を呪う羽目になる。一夜を共にした相手は絢音が務める会社の社長・理仁だったのだ。しかも昨夜、泥酔状態の絢音は理仁とある約束を交わしていた。それは「相次ぐ見合い話を遠ざけるため、理仁の婚約者を演じる」というもので。こうして「理仁の偽の婚約者」としての生活をスタートさせた絢音だったが、理仁はまるで本当の恋人であるかのように、甘く優しく絢音に接してきて……。
  • エリート御曹司の甘く優しい恋愛リハビリ
    5.0
    不動産屋で働いている和泉愛花は、彼氏を親友に寝取られて以来数年間、恋愛から遠ざかっている。とはいえ物件好きな愛花にとって今の仕事は天職で、かわいい後輩の鈴木朱里と共に仕事に励む毎日は充実していた。ある日、愛花は朱里から兄の景を紹介される。朱里の強引さに押され仕方なく景と会ってみた愛花は、そこで朱里の生い立ちを知る。実は朱里は、愛花の勤める不動産会社の親会社であるSホールディングスの創業者一族の娘だった。そして朱里の兄である景はなんと、Sホールディングスの副社長だったのだ。デートを重ねるうち、互いに惹かれあう景と愛花。しかし未だ恋愛に対する恐れを克服できない愛花は、真摯に愛を告げてくる景に「まだ自分には、恋愛感情を持つことができない」と素直に伝える。すると景は「恋愛のリハビリとして俺と付き合ってみない?」と提案してきて……。
  • 一夜の恋のお相手は、宿敵国の王兄でした!
    4.5
    モラン王国・第三王女のパトリシアは、愛情深く活発な少女。城を抜け出しては、王都の修道院で負傷兵のお世話をしている。モラン王国は隣国サイード王国と長きにわたり戦を続けており、パトリシアは国のために兵が血を流すことに胸を痛めていた。父の在位十周年を記念した晩餐会を数日後に控えたある日、二国の間に同盟話が浮上する。サイード王国の出した条件は、サイード王国の王兄であり、冷酷な男として有名なルドルフとパトリシアとの婚姻。国のため、民のため役に立ちたいと思う反面、敵国に人質のような形で嫁ぐことへパトリシアは不安を覚える。ルドルフとの婚姻に対する答えを出せず、憂鬱な気持ちのまま出席した晩餐会で、パトリシアはサックと名乗る傭兵と出会う。「敵国へ嫁ぐのか」というサックの問いにパトリシアは、見知らぬ相手への気安さか、ついぽろりと「恋くらいはしたかった」と本音をこぼしてしまう。するとサックは「では、私と恋をしませんか?」とパトリシアへ囁きかけてくる。素性も知らぬ傭兵の誘いに、パトリシアは……。
  • 若社長は初心な新入社員を独り占めしたい
    NEW
    -
    憧れの化粧品会社・アローネに就職し、宣伝部に配属された河野朱里。アローネの化粧品が大好きな朱里は入社以来、懸命にメイクを勉強してはいるものの、自分に自信を持てずにいた。他の女性社員たちと比べると地味で目立たないような気がして、同期の友人に対しても引け目を感じてしまうのだ。そんなある日、プレゼンが評価された朱里は数人の同期と共にプチプラ部門の新商品PR担当に選ばれる。慣れない仕事に悪戦苦闘しつつも、同期や先輩たちに助けられながら徐々に自信をつけていく朱里。そんな中、PR活動の統括として社長・山岸祐樹が合流する。若きやり手社長であり、整った顔立ちをした祐樹は女性社員のあこがれの存在だ。けれど祐樹には、副社長である遠田加奈子と付き合っているという噂があった。大人の魅力を持つ二人はお似合いで、噂は真実のように思われた。しかし、PR活動を介して言葉を交わす機会が増えていくうち、祐樹はなぜか朱里に対して奇妙な執着を見せ始め……。
  • 御曹司との行きずりの一夜には、どうやら裏がありそうです
    -
    恋人から一方的に別れを告げられた長塚芽衣。どうやら二股をかけられていたようで、本命の彼女である大企業の社長令嬢と婚約をしたから、もう二度と連絡するなと言うのだ。「お前は真面目過ぎてつまらない」 去り際に彼が残した言葉は、過去に付き合った男性たちにも言われ続けてきたものだった。ひとり取り残されたホテルのラウンジで、涙を流す芽衣。その時、見知らぬ男性が芽衣に声をかけてきた。自動車メーカーに勤務しているというその男性・如月遥斗は、芽衣に優しく寄り添ってくれた。整った甘い顔立ちと柔らかな物腰の遥斗にすっかり気を許してしまった芽衣は、真面目過ぎるつまらない自分に嫌気がさしていることを遥斗に打ち明ける。すると遥斗は「芽衣は魅力的な女性だということを証明してあげたい」と芽衣をホテルに誘ってくる。普段の芽衣ならば、そんな誘いには乗らなかった。けれど今までの自分を脱却したい芽衣は、遥斗と一夜を共にしてしまい……。
  • 女体研究家の伯爵子息は、初心な助手を開発したい
    -
    商家の娘であるアレッタは、伯爵令嬢・シェイラの侍女として働いていた。待遇も給金もよい理想の職場ではあるものの、アレッタにはひとつだけ困ったことがあった。それは、シェイラから聞かされるエッチな相談事。歳の割に初心なアレッタには、恋人との情事に不満を持つシェイラに対し、なんとアドバイスすれば良いかがわからないのだ。そんなある日、シェイラに頼まれ、「女体研究家のエリオット」のもとを訪ねたアレッタはそこで、エリオットから「実践的な閨指導」をされてしまう。ただの指導だと分かっているのに、エリオットから与えられる刺激に快感を覚えてしまったアレッタは、羞恥と衝撃に襲われる。一方、エリオットはというと……。懸命に快感に耐えるアレッタの姿に、自身が欲情していることに驚いていた。実はエリオットは今まで、性的な興奮というものを知らずに生きてきたのだ。初めての感覚に動揺するふたりは……。
  • CEOとワンナイト!? 逃げたら溺愛されて秘書にされました (上)
    完結
    -
    水谷志穂は親の借金返済に追われていた。昼は事務員として働き、夜は夜勤のバイト。節約していて着飾ることにも興味がなかった。そんなある日、珍しく着飾って親友の結婚式へ参列した志穂は、優しそうな紳士と知り合い一夜を共にしてしまう。翌朝目覚めた志穂は、これ限りの関係だと連絡先も残さず逃げるようにホテルを去る。しかし二度と会うこともないと思っていた彼との再会は、予期せぬ形で訪れた。志穂の勤めている会社が買収され、買収先の社長がなんと一夜を共にしたあの男だったのだ。偶然に驚く志穂をさらに驚かせたのは、社長・伊高誠充からの呼び出しだった。誠充は別人のように冷たい態度で志穂に接し、強引に秘書に任命してきた。秘書経験などない志穂は断るが、誠充はそれを許さない。渋々秘書として働きだしても、誠充の態度は相変わらず。しかし、業務上とはいえ二人で過ごす時間が増えていくうち、志穂は誠充の態度に冷たいだけではない何かを感じ始め……。
  • 凛々しい辺境伯は、婚約破棄された失意の花嫁を全力で愛します
    3.6
    嫁ぎ先へ向かう馬車の中で、セレーナは、この1ケ月の間に身の上に起こったことを振り返りながら塞ぎ込んでいた。幼い頃から婚約者だった第二王子のオーランドからの突然の婚約破棄。代わりに辺境伯のレオナルドの花嫁になることが決まったものの、セレーナに横恋慕したレオナルドが、オーランドに迫って譲り受けたという噂も聞く。体調がすぐれず途中で休憩をとるセレーナの元には、そのレオナルドが駆けつけ、やさしく蜂蜜酒を差し出すのだった。精悍な体躯で抱き上げられ馬車に乗せられ端正な顔立ちで微笑まれると、眩しいと感じてしまうほど、セレーナはすっかりレオナルドのペースにはまってしまう。花嫁としての歓迎を受け、レオナルドの気づかいや優しさに触れるうち、セレーナの心に少しずつ温かみが戻っていくが、真実を聞けないまま日が過ぎていき……。
  • スパダリ御曹司に溺愛されて、失恋を嘆く暇もありません
    -
    彼氏に会社の屋上に呼び出された上田成美は、その場で別れを切り出される。別れ話をする彼の傍にはなぜか、成美の同僚である真由美がいた。真由美は成美からいじめられていると訴え、彼はそれを信じ切っていた。同情が愛情に変わったから、成美とは別れて真由美と付き合うというのだ。身に覚えのない罪状で一方的に責め立てられ、人間性を否定され、ひとり屋上に取り残された成美。どうすることもできない苛立ちを発散すべく、屋上のフェンスにしがみつき地上に向け絶叫しようとするが、そこで成美は見知らぬ美しい男性に声をかけられる。取り乱した様子の彼はどうやら、成美が飛び降りようとしていると勘違いしたらしい。振られるところから目撃していたという男性は、成美に同情するとともに成美の人間性を肯定してくれた。傷ついた心がほんの少しだけ癒やされ、成美は男性に感謝する。しかし次の瞬間、男性は成美にキスをしてきて……。
  • 護衛官との偽装婚約は、カラダの関係が必須です
    値引きあり
    4.2
    植物園を作る資金を貯めるため、皇太子妃付きの侍女として働いているフィアールカは、今の生活に満足していた。主である皇太子妃は心優しく、皇宮の庭で植物を育てることもできる。そして、王太子付きの護衛官トラヴァーと顔を合わせる機会が多い。職務上、興味のないふりをしているが、フィアールカは秘かにトラヴァーへ恋心を寄せているのだ。そんなある日、フィアールカはトラヴァーから「婚約者を演じてほしい」と頼まれる。女性不信なトラヴァーにとって、トラヴァーに興味のない(ふりをしている)フィアールカは、都合の良い「偽装婚約者」候補だったらしい。トラヴァーの抱える複雑な事情を知ったフィアールカは、断ることができず偽装婚約を承諾してしまう。しかし、トラヴァーが求める「偽装婚約者」には、身体の関係が必要だった! はたしてフィアールカは「誰とも結婚したくないし愛されたくもない」というトラヴァーに恋心を悟られることなく、彼の婚約者を演じきることができるのか……。
  • 精悍な王は無垢な姫君への恋情で揺れる
    値引きあり
    4.3
    1巻275円 (税込)
    アルテアン王国の王は無能な暴君だった。王妃や王子、姫には浪費癖があり、重税を強いられている民の不満は高まり爆発寸前。しかし第三王女であるエステルだけは心優しく無垢な姫で、そんな国の行く末と無力な自分を憂いていた。エステルには、想う相手がいた。バルテルス王国の王太子であるゴットフリド。かつて、エステルの婚約者だった人だ。アルテアン王国の先は長くないと悟ったゴットフリドに「国を捨て今すぐ嫁にこい」と言われたとき、エステルは「私はこの国の王女です。この国と命運をともにします」とそれを拒んだ。そして二人の婚約は解消されたのだった。それから数年後、ゴットフリトのいう通り、アルテアン王国はクーデターにより滅んだ。王族がすべて処刑される中、なぜかエステルだけは王都のはずれにある屋敷に幽閉されてしまう。理由がわからずおびえるエステルの前に現れたのは……。
  • 完璧御曹司は愛しの家政婦の世話を焼きたい
    -
    高校卒業以来ずっと勤め続けてきた会社が倒産し、ある日突然仕事を失った門崎美玖。しかも転職活動は難航。貯金もどんどん減っていき、「このままではアパートからも追い出されてしまう……」と焦りを感じていたそんな時、高校時代の先輩である東透から、「ハウスキーパーになって欲しい」と相談を受ける。大手家具メーカーの御曹司であり、現在は次期社長として経験を積んでいる最中である透は日々多忙で、引っ越したばかりのマンションが片付かず困っているらしい。美玖は「掃除も料理も嫌いじゃないが、プロのような仕事ができる自信はない」と辞退するが、透は引き下がらない。「同じマンションの別階に美玖用の部屋も用意する」と必死に頼み込まれた美玖は、透のハウスキーパーとして働くことを決意する。透の部屋の掃除をし、洗濯をし、夕飯の準備をして彼の帰りを待つ。そしてふたりで夕食を食べる。そんな日々を過ごすうち、ふたりの距離は近づき始めるが……。
  • 不真面目な恋を教えてあげる ~敏腕社長と溺愛同居~
    NEW
    -
    レシピ開発部に所属する早川真悠は悩んでいた。きまじめで融通が利かない性格が災いし、レシピ開発がうまくいかないのだ。今夜も会社のキッチンで一人残業していたが、思うようにいかないことに心が折れ、涙があふれてしまっていた。そこに運悪く現われたのは、社長である碓氷響平。泣いている姿を見られ慌てた真悠に、響平は涙の理由を問いただしてくる。素直に答えると、響平は真悠のレシピの欠点を丁寧に指摘してくれた。おかげでレシピのブラッシュアップは大成功。「社長がいると料理が上手くいく」と喜ぶ真悠に、響平は「じゃあ、一緒に暮らしてみる?」軽い冗談を返してくる。しかし数日後、真悠はこれが冗談ではなかったことを知る。「君の住む部屋を整えたから引っ越しておいで」と響平が真悠を迎えにきたのだ。「個人的な付き合いなど皆無の社長と同居なんてありえない!」と響平の提案を一度は断った真悠だったが……。
  • 騎士団長様の籠の鳥 ~とらわれの舞姫は、執着愛に溺れる~
    4.0
    悪徳商人・ザックハイムに大きな恩があるエディスは、彼の命によりスパイとして活動している。隣国ローザレスで諜報活動を行うため、踊り子として酒場に潜入したエディスは、騎士団長のレジナルドにハニートラップを仕掛けることに成功する。しかしエディスの罪はひょんなことから明るみに出てしまい、エディスはレジナルドにより捕縛されてしまう。もはやここまで、と死を覚悟したエディスだったが、レジナルドは思いもよらぬ行動にでる。エディスを国に突き出す代わりに、自身の屋敷に幽閉したのだ。エディスに夢中になってしまっているレジナルドは、騎士としての責務も忘れ、昼夜を問わずエディスの身体を貪るようになる。レジナルドは深く傷ついた顔をしてエディスの裏切りを罵り、その身体を乱暴に抱く。そのたびにエディスの心は身体以上に痛みを覚えたが、エディスにはザックハイムを裏切ることもできず……。
  • 一途な御曹司の10年続く愛の告白
    -
    真部若菜はイベント会社で企画営業として働いている。新企画の街コンイベントの下見として、他社主催の街コンに参加した若菜はそこで、親会社の御曹司・深守史埜と遭遇する。若菜と史埜は学生自体からの知人であり、当時若菜は史埜にひそかな片思いをしていた。御曹司という身分と人目を惹く華やかな容姿をした史埜は、多くの女性から言い寄られており、自分に自信を持てずにいた若葉は、想いを告げることなく卒業し、それきりになっていた。そんな史埜と偶然にも職場で再会を果たしたのは最近のこと。それ以来、史埜はやたらと若菜にちょっかいをかけてくるのだ。街コンで遭遇した若菜に対しても、史埜はやけに馴れ馴れしい態度を取り、まるで他の男性と若菜の接触を邪魔しているかのよう。史埜の態度に戸惑う若菜に、史埜は「こういう場所で相手を探すくらいなら自分にしておけば?」と、とんでもない提案を持ち掛けてきて……。
  • 契約条件は「惚れないこと」!? 敏腕CEOの偽装恋人として雇われました
    NEW
    -
    1巻660円 (税込)
    ブラック気味な会社でぞんざいな扱いを受けながらも真面目に働いていた三村茉由は、ある日突然解雇され、社員寮からも追い出されてしまう。茉由のミスが原因となり会社に大きな損害が出たらしいのだが、茉由には身に覚えがない。「具体的にミスの内容を教えてほしい」と上司にすがるも乱暴に振り払われ、社屋前で転倒してしまう。そこに手を差し伸べてくれたのが、美しい男性・十河凌だった。茉由に同情した凌は「自分の恋人役として働かないか」と奇妙な提案をしてくる。どうやら茉由を女性避けにしたいらしい。投資会社のCEOである凌は、その美貌も相まって言い寄ってくる女性があとを絶たず辟易としていたという。給料が支払われるうえ、凌の暮らすマンションに居候もさせてもらえるという好条件に、茉由はもちろん肯いた。契約に際し、凌から出された唯一の条件は「凌に惚れないこと」。はたして茉由は凌に好意を抱かず、恋人役としての責務を全うできるのか……。
  • 微笑みの公爵令息が、筋肉美だなんて聞いてません!
    4.0
    1巻660円 (税込)
    代々、類いまれなる身体能力を駆使して、狂暴な魔獣が棲息する森を管理するヴィヴァルディ家の長女として生まれたカンナ。そろそろ結婚を、と両親からは言われているが、王都の貴族令息は軟弱者ばかりで、父や兄のように強面で筋肉質な男性が好みであるカンナの理想の男性は見つからない。そんなある日、微笑みの王子様と呼ばれる騎士・フィレン=シルヴェストリ公爵令息からカンナへ縁談の申し込みが。フィレンはカンナの理想とは真逆だが、格上の公爵家からの縁談を断ることはできない。渋々フィレンと顔合わせをしたカンナだったが、フィレンから縁談の目的を明かされたことで、この縁談を受け入れる決意をする。フィレンが欲していたのはカンナではなく、ヴィヴァルディ家の身体能力だったのだ。恋愛感情の伴わない、家のためだけの結婚。そんな割り切った関係のはずが、初夜の場でフィレンの意外な一面を知ってしまったカンナは……。
  • 沈黙の歌姫は隻眼の辺境伯に恋をする
    4.2
    容姿の良さと美声もあり、町の酒場を切り盛りする夫婦に引き取らた孤児のセラ。酒場で歌を披露し、周りからは「歌姫」と呼ばれていた。だが、歌っているとき以外は自尊心が低く、臆病な性格もあってか、スタッフたちから嫌がらせを受けたり、雑用を押し付けられたりしていた。そんなある日、養父のつかいで小箱を持って指定された場所へ向かうと、以前から自分に迫ってきていた下級貴族に捕まってしまう。そう、セラは養父母に売られていたのだ。逃げようにも大の男たちに囲まれ、ナイフで服を切り裂かれ、恐怖で声がでないセラ。怪しげな薬を飲まされそうになったとき、間一髪で、この地を守る隻眼の辺境伯・アルヴィスに助けられる。そしてアルヴィスは、もう自分に居場所がないと絶望の淵で泣くセラを、自分の屋敷へ迎え入れるのであった……。
  • セフレで終わる気はないので、彼の胃袋を掴むつもりです
    5.0
    任期付き家庭科教員として働いていた松原小夏は無職になった。学校との契約が切れてしまったのだ。日雇いバイトで食いつなぐにも限界が近づいたある日。小夏は偶然、幼なじみの宮坂賢太郎が過労と栄養不足で倒れる場面に遭遇する。ここ数年は連絡すら取っていなかったが、彼は小夏にとって昔から続く切ない片思いの相手でもあった。賢太郎の悲惨な現状を目の当たりにし、純粋なる心配とほんの少しの下心をもって「ごはん、作ってあげようか?」と申し出る小夏に、賢太郎は「住み込み家政婦」として働いてほしいと提案してくる。無職の小夏を思いやっての提案なのかもしれない。しかし、ふたりの関係を「ビジネス」とすることで一線を引かれたように感じ、悲しくなる小夏。だが、これは好機かもしれない。ビジネスの関係とはいえ、賢太郎とひとつ屋根の下の暮らしを手に入れた小夏は、まずは賢太郎の胃袋を掴んでやると奔走するが……。
  • 幼なじみのイケメン弁護士が強引に同居を迫ってきます!
    2.9
    しっかり者に見られがち……だけど実際はドジで引っ込み思案な詩織と、容姿端麗でみんなの人気者の勇士は幼馴染み。面倒見の良い勇士は幼い頃から、なにかと詩織の世話を焼いてくれていた。そんな関係は大人になっても変わらず、会社の後輩によるストーカー行為が原因で無職となった詩織は、勇士に仕事を紹介してもらうと同時に、彼のマンションで同居することに。初めは遠慮したものの、兄弟のようにして育った仲の二人。遠慮することはないという勇士の優しさに甘えてしまった詩織は、すぐに後悔することになる。「俺さ、誰にでも優しいわけじゃないの、気づいてる?」 二人きりの生活が始まった途端、勇士は詩織を“女”として扱い出したのだ。ファーストキスを奪われ、「ずっと昔から好きだった」と伝えられた詩織は……。
  • 没落令嬢が拾った王子様は、愛する旦那様になりました
    4.0
    1巻550円 (税込)
    両親亡きあと落ちぶれるも、逆境に負けず森で暮らす元辺境伯令嬢のエルヴィーラはある日、行き倒れていた若い男性を見つけ介抱する。無事意識を取り戻した男性はヴィルヘルムと名乗ったが、家名は明かせないという。ヴィルヘルムは見るからに高位貴族といった身なりをしているうえ、矢傷も追っていた。何かわけがあるのだろうと察したエルヴィーラはそれ以上詮索することはせず、回復するまでヴィルヘルムの面倒を見ることに。数日の間続いた二人きりの穏やかな暮らしの中で、徐々にヴィルヘルムに惹かれていくエルヴィーラ。それはヴィルヘルムも同じことで、二人はいつしか離れがたい感情を抱くようになる。しかし、二人の平穏な日々は長くは続かなかった。何者かに命を狙われ傷を追ったヴェルヘルムだけでなく、エルヴィーラのもとにも不穏な影が近づき始め……。
  • 正体不明の侯爵様は没落令嬢に愛を注ぐ
    2.5
    借金まみれのミレッカー男爵家の長女であるエーファは、まだ10歳の弟・アルノを貴族学校へ通わせるため、病気で寝込んでいる父に代わり、少ない使用人と共に何とか家を切り盛りしていた。そんなエーファに縁談が決まった。相手はエーファより16歳年上のハイデマン伯爵。たとえどんな相手であろうと、自分が嫁ぐことで経済的な援助が得られるのなら、とエーファは覚悟を決めるが、顔合わせの日に屋敷に訪れたのは、伯爵の従者・フィルだけだった。「エーファ嬢、あなたがどのような方なのかを見定めにきました」 聞けば、フィルはミレッカー男爵家の困窮の原因を探るとともに、エーファがハイデマン伯爵の援助を得るに値する人物なのかを見定めにきたという。偉そうに命令ばかりするフィルを毛嫌いしていたエーファだったが、彼の指導のもと懸命に家の立て直しを続けていくうち、エーファの胸には、フィルへの想いが芽生え始め……。
  • 不器用な騎士は一途な姫君が愛しすぎて、素直になれません
    4.1
    幼い頃、迷子になったところを助けられてからというもの、第三王女であるトリシアは兄の幼馴染であり騎士であるサイラスに片思いをしていた。そんなある日、忠義への褒美としてサイラスに王女の一人を妻として与えることが決定する。「自分こそがサイラスの妻に」と願いつつも、姉のルーシアとサイラスの仲が良いことを知っているトリシアは、姉とサイラスが結婚するものだと思い込み、失恋を覚悟していた。しかし、父である国王が指名したのは姉ではなくトリシアだった。サイラスの妻になれる。喜びに胸踊らせながらも、トリシアの心にはわだかまりが残る。「サイラス様は、私ではなくお姉さまと結婚したかったのではないかしら?」 サイラスにも姉にも問うことのできない疑いを胸に隠したまま始まった新婚生活だったが、サイラスから向けられる優しい眼差しに、「もしかしたら、このまま幸せな夫婦として過ごしていくことができるのではないかしら」と、トリシアは希望を見出す。しかしそんな幸せも一瞬のことで、初夜以来、サイラスはトリシアを避けるようになる。優しい言葉をかけてはくれるものの、ハグもキスもしてくれないサイラスに、トリシアは深く傷つく。しかも偶然にも、サイラスとルーシアが仲睦まじく頬を寄せ合う姿を目撃してしまい……。
  • 高嶺の花(やや腹黒)令嬢は生真面目な文官伯爵をどうにかして落としたい
    4.6
    ファラーデ公爵家の二女・クラリスは絶世の美女だった。その美しさは誰をも虜にし、それは姉の婚約者でさえも例外ではなかった。三回も妹に婚約者をとられた姉は、とうとうクラリスに怒りをぶつけ、両親はこの状況に疲れ果てていた。「もう、相手は誰でもいいから早く嫁いでくれ」とまで言われ、クラリスは絶望する。しかしそんな折、クラリスは恋をした。相手はニール・ケインズ伯爵。文官という花形とはいえない役職についているせいか、あまり目立たないが、彼は唯一クラリスを容姿で判断しなかった。「どうせ結婚するならニールがいい!」 狙いを定めたクラリスは行動を起こす。ニールが仕えている王太子・エイベルはクラリスにとっては兄にも等しい幼なじみだ。クラリスは王太子エイベルの協力のもと、ニールと偽装婚約を交わすことに成功する。偽装婚約の期限は姉の結婚式まで。それまでにクラリスは、ニールのハートを射止めることができるのか。
  • 初恋の幼なじみと再会したら国王でした
    値引きあり
    -
    オリビアには幼なじみがいた。隣の屋敷に住んでいた彼・リアムはオリビアより4つ年上だったが二人はとても仲がよく、幼いオリビアは将来、リアムのお嫁さんになることを夢見ていた。しかしオリビアが8歳の時、リアムの住む屋敷に仰々しい一団が訪れ、リアムを連れ去ってしまった。それから10年の時が経っても、リアムの行方は知れぬまま。18歳になったオリビアには、領主・ミラードとの縁談が持ち上がっていた。オリビアは未だにリアムを想っていたが、両親を亡くし天涯孤独の身となったオリビアにはミラードからの求婚を拒むことはできない。ドレスの仮縫いが終わり、ミラードとオリビアの結婚式の日取りが刻一刻と近づいてくる。そんなある日だった。オリビアの前に、思い続けてきたリアムが現れたのは。しかも10年ぶりに再会したリアムはまるで、別人のように立派な男性に成長していた。それもそのはず。リアムは国王になっていたのだから……。
  • 堅物王子は愛を知る
    3.3
    ユストゥスは悩んでいた。そろそろ結婚をと周囲にうるさく言われたから仕方なく娶った妻・メルツェーデスが良妻すぎるのだ。愛のない形ばかりの結婚であり、今後子どもを持つつもりもないと結婚を申し込む際に伝えたはずなのに、メルツェーデスは求められた以上の「妻の働き」をしようとする。第三王子であるユストゥスは結婚を機に公爵の位を賜った。つまりメルツェーデスは公爵の妻であり、彼女の善行はユストゥスの仕事にも良い影響をもたらしてくれるのだが、だからこそ、ユストゥスは困惑する。メルツェーデスには何か、裏があるのでは……そんな疑心を抱きつつも、ただ無心に尽くしてくれる彼女に対し徐々に心を開き始めた頃、ユストゥスは兄から信じられない話を聞かされる。それは、メルツェーデスには以前から想い人がいるというものだった。自身の求婚が二人の仲を引き裂く形となった過去を知ったユストゥスは……。
  • 左遷のはずが、御曹司の秘書として溺愛されています
    -
    セクハラ上司からのしつこい誘いを避け続けた結果、子会社である「はるかわ文具」へ左遷されてしまった朝倉月乃。そこで月乃は新任の副社長・春川七音の秘書として働くこととなる。今までとはまるで異なる業務内容に四苦八苦していた月乃だったが、七音はそれを優しく見守ってくれた。自身も副社長になったばかりで心労が絶えないだろうに、月乃のことも気づかってくれるその優しさに、月乃は徐々に惹かれていく。七音は上司であり、しかも御曹司というあまりに違い過ぎる世界に住む人だ。膨らみ始めた七音への恋心を必死に打ち消そうとする月乃だったが、七音は彼女に自分も同じ気持ちだと告げてくる。いろいろと気がかりはあるものの、七音と結ばれ幸せな日々を過ごす月乃。しかし、そんな日々は長くは続かなかった。実は七音にはすでに婚約者がいて……。
  • 転生令嬢は初恋の次期伯爵に婚約破棄を申し出る
    値引きあり
    4.1
    結婚なんてしなければよかった。そう後悔しながら生涯を閉じた若き伯爵夫人マデリン。眉目秀麗な伯爵令息だったディルは、多くの人から感謝され、尊敬されていたが、妻として迎えたはずのマデリンには冷たかった。病に伏せっていることすら知らぬ夫。誰にも看取られることもなく、マデリンは孤独なうちに最期の時を迎えた……が、目覚めると、そこは6年前、まだ独身だったころの自分のベッドの上。すべてが6年前のディルと婚約したあの日と同じように話が進んでいき、彼女は時間が巻き戻っていることに気づいていく。不幸な結婚を避けるために縁談を断ったものの、手違いで婚約書類が国王陛下に届いたことを知ったマデリンは、ディルに直談判しようと伯爵家に出向いていく……。
  • イケメン外科医は訳あり看護師を守りたい
    4.3
    武井理央は、同僚看護師や医師たちから「氷の天使」と呼ばれるしっかり者の看護師。家族とは疎遠なため誰にも頼らず自分の力で生きていたが、ストーカーに目をつけられたことで最近、不安な日々を送っていた。そんなある日、それを知った外科医・水科櫂が「ストーカー除けに彼氏のふりをしてやる」と提案してくる。病院の跡取り息子でもあるイケメンドクターの櫂は当然、看護師の注目の的。「そんな人が彼氏だなんて」と遠慮する理央だったが、ストーカー行為がエスカレートしたため櫂の提案に乗り、しばらくの間、彼のマンションに居候させてもらうことに。過ぎるほど親切にしてくれる櫂の優しさに、家族とのトラブルが原因で人と深い関わりを持つことが苦手だった理央も、徐々に櫂に対して心を開き始める。しかしそんな理央に、櫂は衝撃の告白をする。「ずっと武井に近づきたいと思ってた。いま、チャンスだって思ってる」 櫂の真摯な思いを知った理央は……。
  • 女好きな護衛官とお試し交際始めました
    4.1
    刺繍作家として仕事に励むジリエーのもとに、縁談が舞い込んできた。相手は代々王族の護衛官を務める名家・シャフラン家の長子リストヴァー。ジリエーには過ぎたる良縁だったが、ジリエーは素直に喜べない。その理由は、リストヴァーが無類の女好きであること。夜な夜な酒場に入り浸り女性を侍らせ派手に遊んでいるらしい。さらに仕事第一のジリエーは、まだ結婚をする気がない。しかし父の必死の説得を受け、ジリエーは渋々見合いをすることに……。初めてリストヴァーの姿を目にした時、ジリエーはその美しさに言葉を失った。彼は今まで見た誰よりも美しい容姿をしていたのだ。しかも彼の言動はとても紳士的で、女好きという噂が嘘のよう。そのギャップはジリエーにとって、好感が持てるものだった。だからジリエーはリストヴァーとの仮交際を受け入れてしまった。結婚なんてする気はなかったはずなのに……と戸惑いつつも、二人の距離は縮まっていき……。
  • 紳士な宝石商の優しすぎる溺愛
    -
    真咲楓は、既婚者男性に弄ばれた経験から、恋愛に対して消極的になってしまった28歳。本屋の店員として働く本好きな楓の休日ルーティーンは、行きつけのカフェでゆっくりと本を読むこと。カフェには楓の他にも常連客の男性がいて、10歳は年上だろう彼のことを、楓は気にかけていた。ある日、楓はいつものようにカフェに足を向けたが、運悪く途中で雨に降られてしまう。しかもカフェは臨時休業。困り果てカフェの前で雨宿りをしているところに、楓と同じく臨時休場と知らなかった常連男性・如月晃が現われる。彼もまた楓のことを見知っていたようで、楓を別のカフェに誘ってくれた。それ以来、楓と晃は定期的に会うようになり、恋愛に対するトラウマを引きずったままの楓は警戒しつつも、晃に惹かれていく。そんな関係が続き、ようやくふたりの仲が発展しかけた時、楓は晃が老舗貴金属店の三代目であると知って……。
  • 幼馴染みのクールな騎士は、重たい愛の持ち主でした
    4.0
    王女つきの侍女・エルシェは、建国祭を1カ月後に控えた忙しいある日、王女からとある悩みを相談される。それは夫であるローガン王国の第二王子との新婚生活について。性行為が気持ち良くないらしい。最中の王女の様子からそれを感じ取ったのか、最近では王子は、王女に触れることさえなくなったという。建国祭では国王夫妻と顔を合わせることになる。世継ぎについて聞かれるだろうから、それまでになんとか夫婦生活を改善したいというのだ。王女を助けたい。しかし経験のないエシェルには解決策などわからない。「王女にアドバイスをするために、自分も性行為を経験してみなければ!」 そう思いついたエシェルは、ひそかに恋心を寄せている護衛騎士・ノアに相談することに。これをきっかけとしてノアとの仲を発展させたいと思ったのだ。しかし堅物男・ノアは取りつく島もない。はたしてエルシェは無事ノアに処女をささげ、王女の悩みを解決できるのか……。
  • 年上御曹司の秘めた恋 ~もう妹として見られない~
    -
    酒井梨花は格安で売りに出されていた高級タワーマンションに幼い頃に引っ越してきてからずっと、6歳年上のお隣さん、伊吹冬也に恋をしている。冬也は大企業の御曹司でありながら気さくに梨花に接してくれはするが、6歳という年齢差が邪魔をして、いくつになっても梨花のことを良き妹としてしか見てくれなかった。そんなある日、梨花は冬也がお見合いをするという噂を耳にする。「そのお見合い、ちょっと待った!」 心の中ではそう思うけれど、自分には止める権利がない。どうしようもない年の差と身分差に涙する梨花……。しかし冬也のお見合い当日、なぜか冬也は梨花の前に姿を現す。そして冬也は「これからは、自分の気持ちに正直に生きるよ」と言って、梨花にいきなりキスをしてきて……。
  • 男性恐怖症ですが、氷の御曹司の偽婚約者になりました
    -
    幼いころから特徴的な声を揶揄われ続けてきたことで、24歳になった今でも男性が苦手な秋山恵里衣。社会人になって2年。さすがに職場の男性陣には慣れつつあるが、専務の楠孝紀は話が別。とにかく愛想のない彼は陰で「堅氷の御曹司」と呼ばれているのだ。それでも整ったルックスと御曹司という立場から、彼に恋する女性社員は少なくないらしいが、恵里衣にとってはただただ畏怖の対象だった。そんな孝紀から、恵里衣は信じられないお願いをされる。次々と舞い込む見合い話と、しつこく言い寄ってくる女性社員を遠ざけるため、「恋人のふりをしてほしい」というのだ。「人助けと思って協力してほしい」と孝紀に頭を下げられ、恐怖のあまり恵里衣はそのお願いを受け入れてしまう。こうして、目立たない存在だった恵里衣は突然、女性社員の羨望と嫉妬の対象となってしまう。偽の恋人役を引き受けたことを後悔する恵里衣だったが……。
  • ハイスペ専務の溺愛で、不器用な干物女は花開く
    4.4
    錦織千砂。急成長中のアパレル企業HKマテリアル役員室勤務。社長令息であり専務でもある檜垣嘉史の補佐をしている。部下からの信頼も厚く、彼を頼る社員があの手この手で嘉史と接触しようとするのを捌くのも千砂の仕事のうち。表情を変えることなく、仕事に私情を挟まずに嘉史たち役員に指示されたことを淡々と熟す千砂は、社員たちから「血も涙もない鉄の女」と揶揄されている。そんな千砂、実は干物女でもある。営業部の伊沢にデートに誘われたものの、「今度こそ」という想いが強すぎて「真剣に受け取られると困る」とまで言われる始末。昨夜のことを思い出すとふつふつと怒りが沸き起こり、つい目の前の嘉史のデスクにあたってしまう。だが、その勢いで置時計が壊れてしまい、あろうことか、当の嘉史に一部始終を見られていた!? 叱られると思ったが、意に反して嘉史は大爆笑。それどころか両腕で身体をロックオンされ……いや、専務、近すぎるんですけど!
  • 堅物社長は初心なフローリストを一途に愛して離しません!
    4.4
    イベント会場や結婚式場に飾るフラワーアレンジメントを作成するフローリストとして花屋で働く一花は、毎週同じ曜日、同じ時間にフラワーアレンジメントを購入していく男性に片想いをしていた。ある日、企業のパーティ会場に飾るフラワーアレンジメントの依頼を名指しで受けた一花。指定されたパーティ会場で飾り付けをしていると、なんとそこには片思い中の男性が! 聞けば、瀬名と名乗るその男性はパーティを主催した企業の社長で、以前から一花に好意を寄せていたという。夢のような展開で片思いを実らせた一花だったが、幸せ気分もつかの間。一つの疑問を持つようになる。「毎週欠かさず買っていくフラワーアレンジメントは、誰への贈り物なの……?」 恋多き男と噂されるプレイボーイ社長・瀬名は本当に自分のことを想ってくれているの? 一度抱いてしまった疑いは日に日に増していき……!?
  • 完璧御曹司の溺愛に翻弄されています!
    4.0
    1巻550円 (税込)
    金曜の夜。普段なら縁のない高級ダイニングバーで、莉帆は大学時代の友人からドタキャンの連絡を受ける。せっかく来たのだからと一人で飲んでいると若い男性に声をかけられ、その強引さに困っているところを、華やかな容姿をした見知らぬ男性に助けられる。颯真と名乗る彼とはなんとなく気が合い、そのまま二人で飲むことに。別れ際には連絡先も交換したが、莉帆は、もう二度と彼と会うことはないだろうと感じていた。週明け、オフィスで新しい副社長による就任の挨拶映像を見ていた莉帆はがく然とする。そこに映し出されたのは、週末に出会った颯真だったのだ。莉帆は颯真に「新しい副社長はイケメンで、女性社員の注目の的らしい。そういう人は信用ならない」と話してしまっていた。「本人に向かってなんてことを言ったのだろう」と後悔する莉帆だったが、なぜか颯真は莉帆のことを「恋愛対象として気に入った」とアプローチをしてきて……。
  • 旦那様、たぶんそれは勘違いです ~公爵様の想い人は私の妹でした~
    3.9
    1巻660円 (税込)
    ある舞踏会の夜。ユスティーナは秘かに想いを寄せている相手、エルヴェスタム公爵と遭遇する。酒が過ぎたのか苦し気な彼を介抱するため近づくと、エルヴェスタム公爵は「貴女のことが好きだ」と愛の言葉を囁いてくる。好きな人から求められる喜びを知ったユスティーナは、そのまま彼と一夜を共にしてしまう。しかし翌朝、エルヴェスタム公爵が発した言葉はユスティーナを凍りつかせた。彼はユスティーナのことをマルティナと呼んだのだ。マルティナはユスティーナの双子の妹だった。彼の想い人はマルティナだった。自分はマルティナの代わりに抱かれたのだと知ったユスティーナは絶望する。けれどこの後、エルヴェスタム公爵がとった行動は、ユスティーナをさらに絶望させる。彼は責任を取るため、ユスティーナに結婚を申し込んだのだ。「妹のことを愛している想い人に、義務感から娶られた妻」という残酷な立場に立たされたユスティーナは……。
  • 傲慢な公爵さまは苦労人令嬢を過保護に愛す
    3.0
    妹たちと王都に住む、田舎出身の子爵令嬢ミカエラ。母を亡くしてからというもの、父は悲しみのあまり田舎の領地に閉じこもったまま。自分でなんとかすると決意したミカエラは、華やかな王都で質素に暮らしていた。幼馴染の公爵テオバルトは、いつも気にかけてくれ、夕食をともにする仲だ。ある夜、ミカエラはテオバルトに押し倒され、執拗な愛撫に感じて一線を越えてしまう。以来、テオバルトから与えられる快楽に溺れながらも、ミカエラは身分の違いに苛まれていた。そんななか、父の後妻を名乗るマリーアンヌが屋敷に押し入ってきた。ミカエラを屋敷に閉じ込めて働かせ、ついには金貸しに嫁がせるという。絶対絶命のピンチに陥ったミカエラの運命は……。
  • 再会した初恋の彼は、紳士で一途なCEO
    -
    空港のインフォメーションとして勤務している六花は、27歳にして恋愛経験なし。それは中学時代の初恋の人・兄の友人である柊への恋心を未だに引きずっているからだった。そんなある日、六花は思いがけず初恋の相手・柊との再会を果たす。柊は、クレーマー対応にてこずる六花を助けてくれたのだ。六花はすぐに柊だと気づいたが、柊は六花のことなど忘れてしまったのか、そのまま立ち去ってしまう。それから3日後。柊は再び空港に現れ、六花へと話しかけてきた。「六花のことにはもちろん気づいていた。六花のことは忘れたこともなかった」と告げられ、ときめく六花。それをきっかけに、ふたりの距離は急速に縮まっていくが、六花には柊の気持ちがわからない。彼の目に自分は女性として映っているのか? それとも、ただの「友人の妹」なのか? ところが、ひょんなことから六花と柊はふたりきりで旅行をすることになり……。
  • 美貌の王太子の添い寝役になったら溺愛されました
    4.0
    大司教の娘であり、箱入りで育てられたカティル。彼女は見識を広める目的で、王女の侍女として仕えるべく王城へ上がる。しかし、そこで出会った女嫌いの王太子フェリックスから強引に迫られるも、なぜか彼は苦しみだし、「俺から離れるな」という意味深な言葉と共に倒れてしまう。話によると、数日前に悪魔に取り憑かれたフェリックスはそれ以来、悪魔が出てくることを恐れて眠れないのだという。カティルに触れている間だけ悪魔を抑えられると知ったフェリックスは、カティルを自分専属の侍女とし、夜は常に密着して眠るよう命じる。こうして始まった奇妙な侍女生活。はじめは戸惑いつつも、周囲の助けもあり順応していくカティルであったが、二人の関係を揶揄する風評や、次第に力を強めていく悪魔に翻弄されることとなる。そんな折に見つかった悪魔祓いの方法。それはなんと、カティルとフェリックスが肌を重ねることであった……。
  • 冷酷無慈悲な軍人王ですが、滅亡国の王女にラブきゅんです!
    2.5
    ダイヤモンド鉱山を有し、小さいながらも豊かだったダーヤ王国。だが、ブリューゲル帝国の公爵家から後妻の王妃を迎えて以来、国は転落の一途を辿っている。王女・ララベルもまた、メイド以下の生活を強いられていた。鉱山の利権を手にするのは、王妃と王妃の実家の公爵家。ブリューゲル帝国の反皇帝派でもある公爵家の動きを封じるべく、『冷酷無慈悲な軍人王』の異名を取る若き皇帝・レオンがダーヤ王国に攻め込んできた。レオンを誘惑するよう継母から命じられたララベルは、病身の父王を助けたいばかりに身を捧げる。その間に王と王妃は逃亡……。恍惚に酔うまもなく、レオンからお前は用なしだと宣告され、後宮行きを命じられて、二度と俺の前に現れるなと釘をさされたララベルだったが、二年後、偶然レオンを再会することに。そのみすぼらしい姿にララベルと気づかぬレオン。もし正体を知られたら……? だがレオンとの時間は甘美で……。
  • 一途な第二王子は不遇の伯爵令嬢に真実の愛を囁く
    4.0
    1巻550円 (税込)
    美しい双子の妹・ラケルと常に比べられ、“双子の出来が悪い方”“双子の地味な方”と呼ばれ冷遇されてきた伯爵令嬢のヒルダ・ブローム。両親の愛情は愛らしい妹に向けられ、屋敷をしばしば訪れる幼馴染のイェルドも妹に見惚れてばかりだ。ヒルダはイェルドに恋心を抱いていたが、ラケルを盲信する彼を見続けるうちにその恋心も萎みつつあった。すべての贅はラケルのためにあり、伯爵家の恥にならない程度の質素なものだけがヒルダに与えられる。ヒルダは愛を得ることを、すっかり諦めていた。そんな日常の中での慰めは、五年前、病にかかり行くことになった療養地で出会った、三つ年下の美しい謎の少年……“アレク”との手紙のやり取りだった。ある日、ヒルダに“後妻を探している侯爵様”との結婚話が浮上する。幼馴染のイェルドとの婚約が決まったラケルの「私だけお嫁に行くのでは、お姉様が可哀想」という一言から決まった縁談らしい。幸せな結婚をするラケルとは違い、自分は高位貴族との繋がりのために四十歳近くも年上の、好色として有名な侯爵の元に売られるのだと涙するヒルダ。そこへ、長い間外交に出ていた第二王子アレクサンデルから突然、「ブローム家の娘を花嫁に迎えたい」と書状が届く。突然の王子からの求婚に色めき立つ両親とラケルだったが、屋敷を訪れた第二王子はラケルには目もくれず、「僕が迎えにきたのはヒルダだ、その女ではない」と言い放ち……。
  • 御曹司のマンションで、同居生活はじめました
    3.0
    理不尽なパワハラにより自主退職に追い込まれた山崎蛍。しかも悪いことは続くもので、同棲をしていた恋人にも振られ、マンションを追い出されてしまう。新居探しも職探しもうまく行かず、途方に暮れていたある夜。行きつけのバーで酔っていると、顔は見知っていたけれど言葉をかわしたことはなかった、マスターの友人である常連客の男性から、声をかけられる。酒の勢いもあり、初対面の彼・昴に涙ながらに不幸な現状を説明すると、彼は蛍に同情し「部屋が余っているから、今夜はうちに泊まればいい」と提案してくる。蛍はそこでようやく昴の素性を知るのだが、実は彼は国内外に多くのグループ会社を持つ電機メーカーの代表取締役専務を務める御曹司だった! 入ったこともないような高級マンションの最上階に通され、住む世界の違いに萎縮する蛍。そんな蛍に昴は「今夜に限らず、状況が好転するまでいていただいても構いませんから」と、どこまでも紳士的に接してきて……。
  • 猛獣みたいな軍人王がなりふり構わず愛でてくる
    3.7
    メノリア大公国は前大公亡き後、王座に居座り続ける前大公妃ブリジットと現大公モーガンの専横と浪費で傾いていた。前大公の忘れ形見、公女エリスと弟レイフは義母ブリジットに虐げられ、それに耐える日々を送っていた。大公国は、隣国アルス連合王国からの借款で財政をかろうじてもたせていたが、累積する赤字でそれも限界。何か別の手段で借款を棒引きさせるか支払いを猶予させねばならない。ブリジッドは、今はみすぼらしいが歴とした大公の娘であるエリスを、アルス連合王国の国王ウォルターに愛人として差し出そうと画策した。弟を人質に取られ、隣国への輿入れを承諾させられたエリス。古い馬車に乗せられ、国境の森を越える。襲いかかる黒ずくめの一団。しかもただの山賊ではない……絶体絶命のエリス。そこに大地を揺るがして軍馬の群れが。アルス軍の軍旗に算を乱す一団。黒い瞳、黒髪の騎士がエリスを救い出す。彼こそがアルス連合王国を統べる〝猛獣王〟の異名を持つ軍人王ウォルターであった――。
  • 元カレを見返すはずが、スパダリ社長に愛されてしまいました
    3.3
    「真面目すぎて、お前と一緒にいても楽しくない」 そんな辛辣な一言で彼氏に振られてしまった高橋雪。突然のことに呆然とする雪だったが、そんな二人の様子は偶然にも、社長の長谷川航に目撃されてしまう。彼から向けられる同情の視線がいたたまれず、雪はその場を逃げ出す。翌日、沈んだ気持ちで出社した雪に対し、航は「真面目であることは、悪いことじゃない」と声をかけてくる。その後も、航は不自然なまでに雪に対して優しい言葉をかけてくる。そんな彼の態度を哀れみだと感じた雪は激怒し、「みじめになるからやめてほしい」と航に訴える。しかし、航の反応は意外なものだった。「俺は以前から高橋さんに好意がある。俺を利用して、苦しい現状を改善してほしい」 思いがけない航の申し出に、雪は航と付き合っているフリをして元カレを見返す作戦を思いつくが……。
  • 歴オタ王子、お掃除侍女を溺愛中!
    3.4
    花嫁修行の一環として王宮で侍女をしているフェルダは、最近婚約者から一方的に婚約破棄されたばかり。伯爵家の娘ではあるものの、もともと掃除が大好きで行動的な性格のフェルダは「もうこの際、侍女として生涯独身で過ごすのも良いかもしれない」などと考えながら王宮での侍女生活を楽しんでいた。ある日、フェルダは王宮北棟の掃除をしていた。そこは第三王子レイナードの管轄で、立入禁止の書斎では悪魔の召喚術や死霊を呼び出すための降霊術が研究されていると噂されていた。いつも通り熱心に掃除をしていると、本が落ちるような物音が聞こえてきた。音のするほうへ行くと、どうやら立ち入り禁止の書斎のようだ。思い切って扉を開けると、そこには埃にまみれたレイナード……と、汚れ放題、ひどい有様の室内! お掃除好きの血が騒いでしまったフェルダは、黒い噂などすっかり忘れ書斎の掃除を買って出てしまい……。
  • 死者との結婚 ~未亡人となった令嬢は義弟と結ばれる~
    4.0
    フェリシアは19歳で第二王子と結婚した。しかし、結婚式より以前に第二王子は亡くなっていた。フェリシアと第二王子の結婚は、王子の死を隠すための偽装結婚だったのだ。それから3年。第二王子の死が公表され未亡人となったフェリシアは、今度は第一王子と不義密通を働いた咎により、王都から追放されてしまう。実はこれは明らかな冤罪であり、フェリシアの追放は彼女を陥れた犯人を炙り出すため、王により立てられた計画だった。王都から田舎町へ居住を移したフェリシアは身分を偽り、護衛役の第三王子のレギウスと共に暮らし始める。フェリシアにはわからないことが多かった。王子であるレギウス自らがフェリシアの「護衛」を務める意味。身に覚えのない不義密通の罪を着せられた理由。しかしその時すでに、フェリシアを狙う恐ろしい謀は着実に進行していて……。
  • 運命の出会いは小料理屋!? イケメンCEOと呑み友達になりました
    -
    ショッピングモールの管理会社で働いている友里は、仕事と趣味で充実した生活を送るあまり干物女子に片足を突っ込んでいる28歳。そんな友里のストレス発散法はスポーツジムで汗を流した後、行きつけの小料理屋・はまゆうで美味しいお酒を飲むこと。ある晩、いつものようにはまゆうで夕餉を楽しんでいた友里は、見知らぬ美形な男性とプロ野球談議を交わす。彼ははまゆうの女将・英恵に「聡史くん」と呼ばれており、はまゆうの常連らしかった。それから数日後、友里は思いがけず「聡史くん」と再会することに。彼は美優の職場に新規テナント入りするridgeホールディングスのCEOだったのだ。職場とはまゆうで顔を合わせるうち2人の距離は徐々に縮まっていき、友里は聡史の複雑な生い立ちを知ることとなる。彼の抱く葛藤を知り、友里はますます聡史に惹かれていく。そんなある日、友里は売り場で起こった諍いに巻き込まれ、左遷されることになり……。
  • 野獣な騎士団長のはずが、求婚はとても紳士的です
    5.0
    1巻660円 (税込)
    深窓の令嬢、薄幸の美人と誉めそやされるフィオナ。しかしそれは見た目だけで、実際の彼女は乙女向け過激恋愛小説が大好きで、「いつか雄々しい男性に思い切り愛されたい……」と言葉にはできないような妄想を楽しむ健康的な女性だった。フィオナは勇猛果敢な騎士団長として誉高いウォーレンに恋をしていた。逞しい体躯と顔に残る大きな傷がため、令嬢たちからは野獣と呼ばれていたが、フィオナにとってはドストライク。いつも遠くから彼の姿を眺めていた。そんなフィオナに、ウォーレンから求婚があった。もちろんフィオナは快諾し、ふたりは晴れて婚約を結ぶ。ウォーレンはフィオナを紳士的にエスコートし、デートのたびに甘い言葉をくれたが、フィオナはなぜか彼の態度に違和感を覚えるようになる。そしてフィオナは気づいてしまった。ウォーレンの口にする甘い言葉、それらはすべて、フィオナの愛読書である乙女向け過激恋愛小説のセリフだということに……。
  • 婚約破棄された傷心女子が完璧御曹司に溺愛されるまで
    4.0
    堀口夕菜は同僚でもある彼氏・大樹と同棲をしている。仕事もプライベートも充実している夕菜だったが、そんな日々はある日突然終わりを告げた。大樹が後輩のミサと浮気をしていたのだ。しかもミサは妊娠しており、夕菜はマンションから追い出されてしまう。途方に暮れた夕菜を助けたのは、偶然通りがかった上司・東條恭介だった。恭介は夕菜を自宅マンションへ連れ帰り、当分の間ここで暮らせばよいと提案してくれ、夕菜はありがたくそれに従うことに……。翌朝出社すると、ミサ自身の口から昨夜の修羅場が拡散されており、夕菜は同僚たちの好奇の目に晒されてしまう。しかし、そんな場の空気は恭介の一言により一変する。「夕菜、部屋の鍵は持ってきたか?」 あろうことか、恭介は社員たちの前で夕菜と「同棲」しているかのような振舞いをしたのだ。強制的に「浮気され捨てられた哀れな女」から「御曹司に愛される幸せな女」に立場が変わってしまった夕菜は……。
  • 恋愛経験ゼロですが、完璧CEOの胃袋を掴んでしまいました
    -
    戸田涼香は家庭料理を作ることが好きな27歳。毎日のお弁当やちょっとしたお菓子づくりを楽しんでいたが最近、体重の増加が気になり始めていた。そんな折、弟の進に誘われたことで涼香はジム通いを決意する。そこで出会ったのが藤間郁也だった。彼は進の大学時代の先輩であり、今は大企業の若きCEOだという。恋愛には奥手で男性にときめいたことさえない涼香だが、彼の紳士的な立ち居振る舞いとしっかりと鍛えられた肉体にドキリとしてしまう。涼香がジム通いを始めて2カ月ほどたったある日、運悪く大雨に見舞われた涼香は、郁也に車で送ってもらうことになる。異性として意識している相手と二人きり……、今まで経験したことのない胸の高鳴りに戸惑う涼香。しかも郁也は涼香に愛を告白してきて……。
  • 至極の手解き ~不埒な社長は初心な秘書を愛でたがる~
    -
    社長秘書として働く椛木尊は173センチという高身長と中性的な顔立ちが災いし、27歳になった未だに男性経験ゼロ。積極的に合コンに参加するも効果はなく、追い詰められた尊はとうとうマッチングアプリに登録する。アプリで意気投合した男性と2人で食事に行き、流されるままホテルへ入ろうとする尊。寸でのところで尊を止めたのは、尊の上司である諏訪光冴だった。光冴は自分を安売りする尊の行為に苦言を呈してきて、尊は酔った勢いも手伝い自分のコンプレックスを光冴にぶちまけてしまう。そもそも光冴は華やかな容姿をもつ飄々としたモテ男で、男性慣れしていない尊は以前からすこしの苦手意識を持っていたのだ。しかしそんな尊の本音など知らない光冴はとんでもない提案をしてきて……。「椛木さんがそこまで経験したいなら、俺が相手するよ」
  • 暗殺されかけたので、初恋の公爵様の閨教育係(仮)になりました
    3.0
    亡き母譲りの美貌と豊満な肉体に恵まれたことで継母から疎まれ、嫌味を言われる日々を送っていたレティシア。そんなある日、レティシアは義姉との買い物中に何者かに拉致されてしまう。国境の森で殺されかけたレティシアを助けてくれたのは、隣国の公爵子息・ユーリスだった。初恋の相手でもあるユーリスとの再会を喜んだのもつかの間、レティシアはその後の身の振り方に困ってしまう。というのも、 レティシア は自身を殺そうとした犯人として継母を疑っていたのだ。このままのこのこ屋敷に帰ったら、再び命を狙われかねない。そんなレティシアをよそに、ユーリスの屋敷ではとんだ勘違いが始まっていた。レティシアの豊満な体つきから、ユーリスの「閨教育係」と勘違いされてしまったのだ。ひとまず好都合な勘違いに便乗する形で身をひそめることに成功したレティシアだったが、ユーリスの「一刻も早く閨教育を受ける必要がある」という事情を知って……。
  • 御曹司は尻軽女がお好き!? 身代わりでお見合いしたら求婚されました
    5.0
    社長令嬢である親友のセリカから「代理見合い」を頼まれた洋香。現在恋愛中のセリカは断りたいのだが、相手は格上の家柄らしくセリカから断ることはできない。だから、代わりに洋香が相手と会い、断られてきてほしいというのだ。セリカに大きな恩がある洋香は、「セリカの助けになれるのなら」と縁談ぶち壊し大作戦を決行することに……。そして迎えたお見合い当日。タイトなワンピースにド派手なメイク、金髪ウィッグを被った洋香は、質素倹約に努める普段の自分とは真逆の「ド派手な尻軽女」に大変身。しかし、意を決して踏み込んだお見合いの席にいたのは、洋香が務める会社の新社長・三ノ輪貴文! 堂々と三股していると豪語し、必死に「尻軽女・セリカ」を演じる洋香だが、内心は大パニック。どうして、なぜ社長がここに!? しかもなぜか貴文は、「尻軽女・セリカ」に好印象を抱いたようで……。
  • 身売り令嬢 ~禁忌の国王と恋に落ちて~
    5.0
    伯爵家に生まれながら、両親亡きあと、後見人の叔父から屋敷を追われた幼い兄妹のジーモンとベアトリーチェ。それから12年。逆境の中で商才を開花させた兄のジーモンは、新たな事業で起こした事故がもとで倒れてしまった。多額の負債を抱え、医療費の支払いにも困窮して途方に暮れるベアトリーチェに、見知らぬ赤毛の男が治療費と負債を全額負担する代わりにと、ある契約を持ちかけてきた。条件を聞くことすら許されないまま、兄を助けるためにベアトリーチェはその場で契約を受諾した。そして示された条件とは、国王の子を産み、その後は他言無用で立ち去ること……。やがて現れた「国王」とは……。
  • 赤い薔薇は恋人の香り ~没落令嬢の幸せな結婚~
    3.6
    うなじから背中にかけて大きな傷のあるフィオナは、いつも首元までしっかりと隠れた質素なドレスに身を包んでいる。結婚も諦め、自立した職業婦人として生きていく決意を固めている彼女だったが、ある日、妹・アリシアの結婚式で美貌の大富豪・トンプソン伯爵からダンスに誘われる。男性に声をかけられることなど初めてのフィオナは、驚きつつも喜びに胸をときめかせるが、自分に自信を持てないあまり、トンプソン伯爵の何気ない言葉に傷つき、その場を逃げ出してしまう。数日後、家庭教師の職を探して街を歩いていたフィオナは、トンプソン伯爵と再会する。成り行きで「住み込みの職を探している」と説明すると、トンプソン伯爵は信じられないような提案をしてきて……。
  • 一夜の相手は義理の兄!? スパダリ上司は御曹司でした
    4.0
    ある日、明日奈は再婚を考えている相手に紹介したいという母親に連れられてホテルにやってきた。そんな相手がいるのも明日奈は初耳。驚くいっぽうで、女手ひとつで苦労してきた母親の幸せそうな顔がうれしくもある。しかしいよいよ相手と対面してみると、相手はなんと明日奈の勤め先であるカフェチェーン「フルール」をはじめとした企業を統括するエムズホールディングスの社長だった。しかもその横に座る社長の息子は、明日奈の上司である事業推進部部長・瑞樹。瑞樹が御曹司であったことも初めて知ったし、瑞樹が義兄になるという事態に明日奈は言葉を失くす。それもそのはず。実は、瑞樹と明日奈は一週間前に一度だけ、一夜を共にしていたのだ。みんなのあこがれの的であるスパダリ上司・瑞樹と身体の関係を持ってしまった。それだけでも明日奈にとっては予期せぬハプニングなのに、この上、瑞樹が義兄になる!? あの夜のことはすっかり忘れ、兄妹として付き合おうとする明日奈だったが……。
  • 幼なじみ副社長の復讐は、私を溺愛することでした
    3.0
    志倉澄玲には、忘れられない人がいる。彼とは小学校1年生の頃に出会った。ほんの僅かな時間だったけれど、二人の間には温かな友情があった。しかし二人の友情は、「大嫌いだ」と言う彼の一言で終わった。言葉と共にガラス窓に突き飛ばされた澄玲は、背中に大きな傷を負ってしまう。醜い傷が原因で内向的な性格になってしまった澄玲は、24歳になった今なお人付き合いが苦手で、恋愛さえしたことがない。ある日、澄玲は聞き覚えのある名前を耳にする。――浅海優人。それは澄玲に消えない傷を負わせた彼の名前だった。本社から視察にきた副社長として現れた優人は、初対面を装い穏やかに澄玲に笑いかけてきたが、二人きりになった途端、態度を豹変させる。「死ぬほど憎らしかった。俺をいじめた志倉澄玲という人間が」 子供の頃、澄玲からひどいいじめを受けていたと言う優人。身に覚えのない澄玲は必死に否定するが、優人は構わず、澄玲を乱暴にベッドに組み敷いて……。
  • お隣さんが初恋の人!? 地味OLは再会したCEOに溺愛されています
    3.0
    25歳の美緒は幼い頃からずっと勉強一筋に生きてきた。恋愛経験といえば、中学生の頃に塾が一緒だった男の子とたった三ヶ月、恋人ごっこのような日々を過ごしたことがあるだけ。社会人になってからは仕事一筋に生きてきたおかげで、今ではそこそこ良いマンションで悠々自適な一人暮らしを満喫していた。そんなある日、美緒のマンションの隣の部屋に、とある男性が引っ越してきた。挨拶に来た男性の顔を見て、美緒はビックリ仰天。彼はなんと、中学生の頃の美緒の元カレ・樹だった。聞けば、樹は大学卒業後すぐに会社を立ち上げ、今は社長として忙しくしているらしい。都心から離れた郊外に家を建てたが、通勤には不便だからと会社から近いこのマンションを平日の住まいとして借りたという。偶然の再会に心踊らせる美緒だったが、見違えるほど素敵な男性に成長した樹の姿に、昔と何ら変わらない自分が恥ずかしくてたまらない。親しくしていたことはもう過去のこととして気持ちに蓋をしようとする美緒だったが、美緒の気持ちを知らない樹は昔のまま、美緒に優しく接してくる。そんな樹に心絆された美緒は、生まれてはじめての自分磨きを開始するが……。
  • お見合い相手に一目惚れ! 御曹司と田舎娘の激甘新婚生活
    4.0
    大安、吉日。愛海と肇は結婚した。経営不振にあえぐ会社を立て直さんと、躍起になっている愛海の祖父による強引な政略結婚だったが、実は二人共に一目惚れ。互いに強く想い合っているのに「政略結婚」という前提がため、相手に愛されている確信が持てず、不安を抱いたまま新婚生活がスタートする。しかも田舎育ちの愛海は恋愛経験ゼロで、肇に触れることさえできない。そんな愛海に、肇は「一週間ごとにステップアップ計画」を提案する。月曜日がくる度に「名前で呼び合う」「手を繋ぐ」「同じベッドで眠る」……と夫婦になるためのミッションをクリアしていく二人。ようやくキスまで辿り着き幸せを噛みしめる愛海だったが、肇はもう我慢の限界。数日後に迫った愛海の誕生日に「愛海の全部をもらうよ」と大胆な宣言をしてしまい……。
  • 堅物社長は長身秘書にハイヒールを贈りたい
    3.0
    社長秘書として働く響は170cmという女性としては高めの身長がコンプレックス。昔、デート相手から高いヒールを履いていることに悪態をつかれてからというもの、恋愛には興味を示せなくなってしまった。そんなある日、上司である社長・櫂人から見合いを断る口実として、恋人のふりをしてほしいと頼まれる。深く考えずにOKしてしまった響だったが、実はこれは櫂人による策略だった! 翌日、指定された場所に行ってみると、そこには櫂人の祖母がいた。恋人のふりどころか櫂人は祖母に向かって真剣に「結婚を考えている相手」として響を紹介してしまい……。
  • 偽装恋人はじめました! ~失恋OLと幼なじみの御曹司~
    4.4
    彼氏の部屋で浮気現場を目の当たりにしてしまった沙耶。しかも相手は二人の務める会社の受付嬢。彼氏にも受付嬢にも二度と会いたくないと思っても、会社に行けば嫌でも顔を合わせることになるのが社内恋愛の嫌なところ。会社でばったり出くわした受付嬢には勝ち誇ったような顔をして見下され、彼氏を寝取られた悔しさと悲しさでやけ酒をする沙耶。そんな沙耶に、幼馴染の瑛士は「俺と付き合っているふりをして、見返してやればいい」と提案してくる。実は瑛士は、沙耶の務める会社の御曹司。女子社員の憧れの的である瑛士と付き合い出したら、元カレも受付嬢も驚くはず……とその提案に乗った沙耶だったが、その日から、なぜか瑛士は本物の恋人のように甘く優しく沙耶に接してきて……。
  • 偽装婚約は甘い罠!? 幼なじみ御曹司の拘束
    -
    恋人に突然別れを切り出された華。悲しみのどん底に落とされた彼女の泣き言を聞いてくれたのは、幼なじみの亮。大手企業の御曹司でもありながら気取らず快活な性格をした亮は、華にとっては15年来の大親友で、困ったときや悲しいときにはいつもそばにいてくれた。そんなある日。華は亮から、とんでもない頼みごとをされてしまう。「俺のバースデイパーティの間だけ、恋人のふりをしてほしい」 両親からしつこく勧められる見合い話を断る口実として、「恋人がいる」と言ってしまったのだという。いつも頼ってばかりの亮の頼みとあって、華は恋人のフリをしてパーティに出席することに。偽りの恋人のはずが甘く紳士的にエスコートされ、華は内心ドキドキ。しかも亮の両親に気に入られてしまい、一日だけという約束だった「恋人のフリ」をしばらくの間続けることになって……。
  • 犬猿の仲の次期侯爵と、成り行きで婚約してしまいました
    値引きあり
    4.0
    伯爵令嬢のウルスラは、社交界の人気者。同じく社交界の人気者である侯爵家の嫡男・ジュードとだけは犬猿の仲で、顔を突き合わせるたびにいがみ合っていた。しかし、ウルスラがとある夜会で男に襲われ、部屋の中に連れ込まれそうになったところをジュードに助けられて以来、二人の関係には変化が起こる。ドレスも髪も乱されたウルスラを庇うため、ジュードが咄嗟に大胆な嘘をついたのだ。「実は自分たちは恋人同士だ。酔いに任せてハメを外しすぎてしまった」と。男に乱暴されそうになったという事実はごまかせたものの、ジュードの言葉を信じた社交界は大盛りあがり。両家では結婚の話まで進んでしまう。「ほとぼりが冷めたら離婚しよう」と提案するウルスラだったが、ジュードはそんなつもりはさらさらない様子。しかも「妻になったのだから当然のことだ」とウルスラをベッドに押し倒してきて……。
  • 公爵騎士は美しき聖女に真実の愛を誓う
    2.0
    リンド王国の王女であるリディアは、幼いころから城に軟禁状態で暮らしている。リディアの母の家系は代々美しい姫ばかりに恵まれており、政略結婚で財を成した一族だった。リディアにだけはそんな人生を歩んでほしくないという思いで、生まれながらに群を抜いて美しかったリディアを人目から遠ざけたのだった。そんなある日、リディアはお忍びで出かけた森の中で、城が襲撃を受けていることに気づく。森から出ることもできなくなったリディアはそのまま眠り込んでしまい、気がつくと男性の腕に抱きかかえられていた。ランベールと名乗る男に連れられ城へ戻ったリディアは、侍女たちの機転により姫であることを隠すことに成功する。しかし、ランベールだけはリディアの正体に気がついていた。「リンドを侵略するつもりか」と問うリディアに、ランベールは「略奪も破壊も誇れることではないが、でも俺は、きみのことはほしい」と迫ってきて……。
  • 初恋の伯爵令息は惜しみない愛と才覚で没落令嬢を救い出す
    3.5
    クロイツァー子爵令嬢カロリーネは、かつて父の経営するレース工場で出会ったシャルマ伯爵の息子オリヴァーとの淡い初恋を大切に胸に秘めている。無理な事業拡大から母を亡くし、やがては事業に失敗した父も母のあとを追うよう逝ってしまった。借金はすべて返済した、遠からずお前に迎えがくると言い残して……。やがて天涯孤独となり、爵位もはく奪されたカロリーネにシャルマ家から縁談を伝える手紙が届く。もしやオリヴァー? だが、迎えの馬車に乗り込み連れていかれたのは、ぞっとするような蔑みの言葉を吐く先代からシャルマ伯爵位を継いだデニスという男のもとだった。クロイツァー家には未回収の貸付があり、その借金のカタにカロリーネを後妻として娶るという。そしてまだ混乱して現実を受け入れられていないカロリーネの目の前に現れたのは……。デニスが告げる、「私の甥、オリヴァーだ」
  • 副業家政婦はじめたら、クールなCEOに見初められました
    4.0
    就職をきっかけに念願の一人暮らしを始めた沙耶。しかし、そのアパートが急遽取り壊されることに。やむなく引っ越しをしたものの、家賃が当初考えていた予算を少しオーバーするため、仕方なく会社に内緒で家政婦派遣のアルバイトを始める。依頼主が留守の間に作業を行い出ていくルールだったが、ある日急用でいつもより早めに帰宅した部屋の主とばったり出くわしてしまう。そこにいたのは今まで出逢ったこともないように美しい男性で、沙耶は慌てて部屋を出ていこうとする。しかし、そんな沙耶を足止めするかのように男性は沙耶のフルネーム、そして会社での所属部署名まで言い当てる。知られているはずのない情報が漏れていることに驚く沙耶だったが、続く男性の言葉は、沙耶をもっと驚かせるものだった。彼はなんと、沙耶が務める会社の新CEO・早川隆哉だったのだ。副業禁止の社則を破っている現場を押さえられてしまった沙耶の運命は……。
  • 一途な伯爵子息は年上家庭教師を逃がさない
    -
    没落した実家の借金を返すため、元貴族令嬢でありながら家庭教師として働いているフレーチェはある日、乗合馬車の事故により怪我をしてしまう。それを助けてくれたのは、元教え子のラルスだった。フレーチェが未婚のまま家庭教師として働いていることを知ったラルスは「自分のそばにいてほしい」と求婚してくる。聞けば、ラルスはフレーチェのことを想い続けてきたのだという。借金を背負った没落貴族であり、ラルスより6つも年上の自分では不釣り合いだと求婚を断るフレーチェだが、ラルスは引かない。「ならばせめて、妹の家庭教師として屋敷に滞在してくれないか」という申し出に、フレーチェは悩みながらも承諾する。若さゆえの気の迷いだろう。時間が経てばラルスの気持ちも覚めるはずだ、と考えていたフレーチェだったが、ラルスの気持ちは冷めるどころかさらに熱を帯びていき……。
  • 御曹司の家政婦になったら溺愛されました
    3.5
    岩倉桃香は、同棲していた彼の浮気現場を目撃してしまう。それだけでも大きなダメージを受けているのに、こともあろうに浮気相手は桃香が面倒を見ていた職場の後輩。その場で桃香を振った彼は、数日後に後輩との婚約を発表したのだ。心身ともに疲れ果ててしまった桃香は、赤信号を渡ろうとして車にひかれそうになる。車を運転していた男性は激怒。怒鳴りつけてくる彼の口振りに元カレを思い出してしまった桃香は、言葉もなくその場に泣き崩れてしまう。そんな桃香の様子に何かを察したのか、男性は桃香を車に乗せ、自身のマンションへと連れ帰ってくれた。ようやく落ち着きを取り戻した桃香はそこで、ようやく気がついた。車を運転していた男性は、桃香の勤めている会社の親会社の社長・藤堂麗司だったのだ。彼に問われるまま、同棲していた彼に浮気され、振られたことを話した桃香。すると麗司は、自分のマンションで暮らせばいいと提案してきて……。
  • 再会したエリート御曹司に溺愛執着されています
    -
    1巻660円 (税込)
    根っからのアニメオタクである高山沙里は、大手化粧品会社で働く26歳。ある日、社員食堂でパスタをひっくり返してしまった沙里は、先日フランス支社から帰国したばかりの御曹司・古河雪久に助けられ、彼と並んでランチを取ることに。緊張に身を固くする沙里に、雪久はこんなことを言ってくる。「やっぱり気付かないか」 実は、雪久は沙里の中学生の頃の大親友だったのだ。見違えるほどのイケメンに育った雪久に沙里は戸惑うが、雪久は昔のままの距離感で沙里に接してくる。そのせいで女性社員から嫉妬されるようになった沙里は、社内ではできるだけ他人のふりをしたい、と雪久に訴える。しかし雪久には沙里の訴えとは真逆のお願い事があった。言い寄ってくる女性社員を避けるため、恋人のふりをしてほしいというのだ。絶対に嫌だと拒絶する沙里だったが、沙里のことを熟知している雪久は「沙里のあこがれの声優との会食」を餌に沙里の説得を試みてきて……。
  • 琥珀の恋情 ~伯爵令嬢が恋した従者は公爵様でした~
    3.0
    1巻550円 (税込)
    伯爵令嬢イヴァンカが婚約者として対面したのは、つい先日までイヴァンカの従者をしていた男・ジークだった。聞けば、彼はわけあって素性を隠していたが、正体は新フォックスワーズ公爵であるらしい。しかも今回の婚約はジークからの申し込みであるという。「俺はその……お嬢様に手を出してしまいましたから。責任を取ろうかと」 愛を囁くわけでもなければ、ただ責任を取るために求婚したと言うジークに、呆然とするイヴァンカ。身分を偽られていただけでもショックだが、それ以上にジークから愛のない求婚がイヴァンカを落胆させていた。従者と伯爵令嬢では身分が違いすぎると、涙ながらにジークへの恋心を押し殺してきたというのに……。責任など取らずともよいと答えるイヴァンカに、ジークは従者の頃のままの言葉遣いで言うのだった。「拒否はさせません……申し訳ありません、お嬢様」
  • コワモテ社長の不器用な溺愛
    4.0
    橘菜々美は焦っていた。29歳女盛り。彼氏はここ数年いないけれど、仕事では人事部の中堅として責任ある仕事も任され、充実した毎日を過ごしている。ある朝、目が覚めると、隣で寝ていたのは「カタギの人間ではない」と噂されるほどの強面社長である一色怜史! 怜史とは仕事上の付き合いしかない。それも会議の席で言葉をかわす程度のこと。けれど互いに全裸だし、菜々美には昨夜、激しく抱かれた記憶があった。問題は「なぜ彼とこんなことになったのか」という記憶がないこと! 目を覚ました怜史に昨夜の顛末を問うと、どうやら会社の飲み会の後、酔っ払って前後不覚になった菜々美の方から「抱いてほしい」と懇願したらしい。「なかったことにしてほしい」と頭を下げる菜々美だったが、怜史はそんな彼女に「俺はお前が気に入った」と意味深なことを言う。そしてその日から、怜史は毎晩のように菜々美を自宅に呼びつけるようになる。彼の自宅に行ったらどうなるかなんてわかりきっているのに、菜々美はなぜか彼の誘いに乗ってしまい……。
  • 身代わりの花嫁だけど蜜甘な新婚生活を送っています
    2.7
    本屋で働いている季穂は、25歳にもなって恋愛経験ゼロ。恋愛小説で疑似恋愛に浸ることは好きだが、現実の恋愛にはとんと興味がなかった。そんな季穂が、ある日突然結婚することに。理由は結婚式当日、新婦である姉が失踪したから! 結婚相手はお見合いで知り合った大手自動車部品製造会社の御曹司・二宮悠聖。当然、結婚式には多くの会社関係者が参列している。「花嫁に逃げられたなんて、二宮家の顔に泥を塗るつもりか!」と大激怒する新郎の両親と、顔面蒼白の季穂の両親。そんな中、ひとり平然とした顔をしていた新郎・悠聖が提案する。「手っ取り早く、あなたが僕と結婚すればいい」彼が指し示したのは季穂だった! 急遽、姉の代わりに悠聖と式を挙げた季穂。式の間だけ身代わりを務めるのかと思いきや、世間体を取り繕うために少しの間、新婚夫婦として共同生活をすることになってしまう。高級マンションで悠聖と二人きりの新婚生活をスタートすることになった季穂は……。
  • 身分を隠した領主の子息は、身代わりの令嬢を甘やかしたい
    3.0
    叔母が営む下町の小さなレース工房で働いているミシェルはある日、店に訪れた男性客に外に連れ出されそうになる。どうやら男性は、ミシェルを「アリス」という女性と見間違えたらしい。そんな奇妙なことがあった数日後、今度は顔を隠した身分の高そうな令嬢が工房を訪れ、ミシェルに屋敷まで商品を持ってきてほしいと頼んでくる。言われるままに屋敷を尋ねると、待っていたのは「アリス」と名乗るミシェルとそっくりな顔をした令嬢だった。アリスは強引にミシェルと自身のドレスを交換すると、ミシェルに「自分の身代わり」を頼み、屋敷から出ていってしまう。ひとり取り残され呆然とするミシェルを助けてくれたのは、数日前工房にきた男性客・ロバート。彼はお転婆令嬢・アリスの従者だったのだ。アリスによる入れ替わり計画を察知したロバートは、騒ぎになることは避けたいと、ミシェルにアリスを演じるよう求めてきて……。
  • 冷酷な護衛騎士が私にだけ甘いのは、惚れ薬のせいではありません
    4.4
    真っ白な髪に、真っ赤な瞳。透き通るように白い肌を持つセアラは薬屋を営んでいる。セアラには最近、悩みがあった。それは毎晩、店に現われる珍妙な客・姫君の護衛騎士リュディガーだ。彼は閉店間際に店にきては、眼鏡の奥で光る鋭い瞳でじぃっとセアラを見つめてくる。そうしてから解毒剤を買って帰っていく。こんな奇妙な行動が、もう何日も繰り返されていた。ある晩、いつものように現れたリュディガーは明らかに体調が悪かった。話しを聞けば、リュディガーは彼に想いを寄せる姫君から、連日惚れ薬を飲まされていたらしい。リュディガーは惚れ薬を飲まされる度にセアラの店へ訪れ、セアラの顔を眺めては「自分はまだセアラのことを好いている」と確かめていたのだという。思いもよらぬ真実。しかしリュディガーの告白はまだ続く。「今日の毒は体液を取り入れた相手に惚れる効果がある。しかも体液を取り入れるまで、催淫効果が続く――。この毒は貴女しか解毒できないのです」
  • エリート社長に10年越しのこじらせ片想いをしています
    3.7
    亜美と圭人は大学時代からの友達。圭人が社長を務める会社で派遣社員として働いている亜美は、10年以上の間、ずっと圭人に片想いをし続けている。友情を壊すくらいなら友達のままそばにいたい。そう思ってズルズルと想い続けてきたものの、そろそろ諦めるべきなのかもしれない……。そう考え始めていたある日、信じられない出来事が。会社の後輩のイケメンハーフ、三橋から告白を受けたのだ。圭人を諦める良いきっかけになるかもしれないと、亜美は三橋とデートの約束をしてしまう。しかし、デートの前夜、突然アパートを訪ねてきた圭人は亜美を抱きしめ、強引にキスをしてきて……。
  • 愛なき夫婦の契約結婚 ~好きになったらいけません~
    4.0
    和菓子屋で販売員として働く春那にはふたつ、秘密がある。ひとつは男性、特にイケメンが苦手なこと。そしてふたつめは、父が残した借金を返すため、従業員規定で禁じられているダブルワークをしていること。ある日、春那は和菓子屋の跡取り息子であり副社長の正周に呼び止められる。和服の似合う涼やかなイケメンである正周は、春那が最も苦手とするタイプ。二人で話がしたいという彼の言葉に、ダブルワークがバレたのだと早合点した春那は極度の緊張と疲れから、気を失ってしまう。目を覚ますと病院のベッドに寝かされていて、側にはじっとこちらを見つめる正周の姿が。状況がつかめずパニックを起こす春那に、正周は淡々と告げる。「俺と、結婚してみる気はないか?」 ろくに話したこともないのに結婚!? 驚きを通り越し呆気にとられる春那。「俺を愛していない女と結婚したいんだ」と語る正周は、「結婚してくれるなら借金を肩代わりしてやる」とまで言い出して……。
  • イケメン外科医と干物女 ~再会した後輩が強引に迫ってきます~
    4.2
    総合病院の総務部で働く蘭は34歳。大学生の頃はその美貌から高嶺の花として人気を集めていたが、今では仕事終わりのボッチ宅呑みが大好きな干物女となっていた。そんなある日、院内の食堂で一人、スマホをいじりながらランチをとっていた蘭に声をかけてきた男性が……。「もしかして、蘭さん?」 顔を上げるとそこには、きれいな顔をした白衣姿の男性。彼は蘭の大学時代の後輩・桜介だった。大学時代の蘭を知る桜介は、蘭の変わりっぷりに驚いた様子を見せるものの、なぜかその日から猛アタックをスタート! 恋愛への興味とともに、女としての自覚や喜びも忘れたつもりだったが、桜介からの熱烈な求愛に、蘭の心は徐々に変化し始めて……!?
  • 帰国子女のエリート社長と密かな熱愛始めました
    4.0
    外資系証券会社で事務員として働く結衣は大の海外好き。最近は仕事が忙しくて英会話教室にも海外旅行にも行けていないが、少しの時間でも海外に、語学に触れていたくて独学での英会話が日課になっていた。そんなある日、結衣は本屋でとても美しい男性と出会う。結衣が英会話、海外が好きだと知ると男性は、おすすめの英会話の教材や海外の雑誌を教えてくれた。翌朝、たった一度きりの偶然だとしても素敵な男性との出会いにご機嫌のまま出社した結衣は、信じられないものを目にする。それは、新社長就任の挨拶のため全社員の前に立つ、昨日の男性。本屋で出逢った美しい男性は、ニューヨークから帰国してきたばかりの新社長・真斗だった。なんとなく周囲には、真斗との偶然の出会いは伏せておいたほうがよいだろう、と昨日のことは忘れようとする結衣だったが、真斗はなぜか結衣に興味を持ち始めて……。
  • 強引社長の溺愛が、不遇な秘書をやさしく癒す
    5.0
    営業として働く25歳の井上花梨。高校時代のトラウマのせいでいまだに処女の花梨は、ある日の飲み会の席で恋愛経験を聞かれ、本当のことも言えず適当にごまかしてしまう。そのことが原因となり「男好きのふしだらな女」と噂され、徐々に部署内で孤立していった花梨は、「チームワークが乱れる」という理由から営業部を追い出され、「榊登司社長の秘書」として、秘書課への異動を命じられてしまう。はじめのうちこそ思い描いていたキャリアプランが台無しになったと嘆いていた花梨だったが、あの噂が知られていない秘書課は居心地が良く、秘書としての業務にも前向きに取り組んでいく。たまに意地悪だが基本的には優しい社長・榊登司との距離も急激に縮まり、愛し、愛される喜びを知っていく花梨。しかし高校時代のトラウマと営業部で広められた噂により、花梨の心には大きな傷ができていて……。
  • 第二王子の不器用な求婚 ~行き遅れ公爵令嬢の困惑~
    値引きあり
    3.6
    公爵令嬢のソフィアは21歳。結婚適齢はとうに過ぎているが、まだ結婚相手は見つかっていない。両親には申し訳ないけれど、もう諦めたほうが良いのだろうか。そんな思いを抱えながら第四王女・ヴィオラに侍女として仕えていた。そんなある日、ヴィオラに隣国の王子との縁談が持ち上がり、ソフィアにもヴィオラ本人から「一緒にきてくれる?」と誘いがくる。家は弟が継ぐ予定で、妹にも婚約者ができた。この国に残っても実家にソフィアの居場所はないだろう。それにもしかしたら、この国を出れば結婚相手が見つかるかもしれない。そんな打算的な考えもあり、ソフィアはヴィオラと共に隣国へ移り住む決意をする。しかし、そんなソフィアを引き止めるように、両親から手紙が届く。ソフィアを妻にもらいたいという申し出があったのだ。しかも相手はなんと、ソフィアが仕える第四王女・ヴィオラの兄である第二王子・ルーサー。願ってもない良縁ではあるけれど、ソフィアにとってルーサーは、何度か顔を合わせたことはあっても、個人的な会話などしたこともない相手。それなのに一体、なぜ……。
  • 初恋だけど、最後の恋 ~再会した幼なじみはエリート商社マンでした~
    4.2
    海外赴任していた兄の帰国に合わせ、実家へ帰った玲奈。家族水入らずの夕食を想定していた玲奈だったが、実家に帰ってみると、そこには玲奈にとっては幼なじみかつ初恋の相手でもある兄の同級生、和己がいた。三年ぶりの再会は嬉しい反面、昔より遥かに男らしく魅力的になった和己に緊張し、戸惑う玲奈。食事が終わり、アパートまで和己の車で送ってもらうことになっても玲奈の緊張は晴れない。だが和己は昔のように玲奈をからかい茶化してばかりで、玲奈の緊張も和らいでいく。昔のようにじゃれ合っているうち話題は恋愛関係へと進み、玲奈はついついとんでもないことを口にしてしまう。「和己くんみたいなイケメンが昔からそばにいたから、他の男性には興味がわかなかった。和己くんのせいなんだから、責任取ってよね」 もちろん冗談のつもりだった玲奈に、しかし和己は「いいよ」とあっさりと答えてしまう。しかも玲奈を載せたまま、車は和己のマンションへと向かい……。
  • 遊び人な宰相補佐は愛しの騎士令嬢だけ落とせない
    値引きあり
    3.9
    王族の護衛騎士を務めている辺境伯令嬢のシェリーは、女性らしく美しい双子の妹・キャロルに対するコンプレックスもあり、誰よりも騎士らしくあろうとしている。そんなシェリーには最近、悩みがある。それは国中の女性のあこがれの的・宰相補佐のルイスのことだ。女性であれば誰彼かまわず甘い言葉を囁く色男として有名なルイスだが、なぜかシェリーだけは口説かれたことがない。なのに必要以上にシェリーに絡んでくるのだ。取り巻きの女性たちの目の前で馴れ馴れしく話しかけてくるものだから、シェリーは女性たちの嫉妬の的にされている。職務第一のシェリーにとってはいい迷惑でしかない。そんな二人がある日、共同任務に就くこととなる。任務は外遊に来た隣国の皇子の護衛。皇子は自由奔放な性格で、二人は皇子の言動に振り回される日々。しかも皇子はシェリーのことが気に入ったようで、シェリーを口説き始めて……。
  • 王弟殿下は気弱な令嬢が可愛すぎて今夜も眠れない
    値引きあり
    4.2
    人づきあいを避け、アロマオイルを作りながらひっそりと暮らしていた伯爵令嬢のユリアーナはある日、「王弟のディオンが不眠症で悩んでいるからアロマの力を借りたい」と王宮から依頼を受ける。しかしディオンはアロマテラピーに猜疑的で、ユリアーナのことも適当にあしらってばかり……だったが、あることに気がついた瞬間、ディオンの態度は一変する。「やはりお前だ。お前の香りが甘くて、ひどく、落ち着く……」 ユリアーナ自身の香りに心安らぐ、と気づいたディオンはなんと、アロマの代わりにユリアーナへ添い寝を求めてきたのだ。こうしてユリアーナは「ディオンの抱き枕」という大役を担うことに。ユリアーナのおかげでディオンの不眠は改善され、生来の穏やかさを取り戻したディオンにユリアーナは徐々に惹かれ始める。そんなある日、ユリアーナはディオンの妹であるヘンリエッテから、夫婦のセックスレスに効くアロマを依頼され……。
  • お嬢様(推し)の恋人に溺愛されているのですが
    値引きあり
    3.5
    伯爵令嬢であるアリスは侯爵令嬢のユーフィミアのもと、行儀見習いを兼ねて侍女として働いている。ユーフィミアは心優しく見眼麗しい令嬢で、アリスは彼女に心酔していた。ユーフィミアの誕生日が近づいた冬の日、親族が集まり誕生日パーティーが開催された。そこでアリスは、ユーフィミアと彼女の従弟であるクライブの二人が恋仲であることを確信する。「氷の元帥」と呼ばれているクライブは容姿端麗で、ユーフィミアともお似合いだ。そんな二人の恋路を応援しようと決意したアリスは、クライブからの「ユーフィミアの誕生日プレゼント選びを手伝ってほしい」という誘いにも喜んで同行する。プレゼントを選びながら、クライブとたわいのない会話を交わしたアリスは「こんな優しくてかっこいい人なら、ユーフィミア様とお似合いだわ!」とますます二人の仲を応援する気持ちを強めていく。しかしその夜、事態は急変する。なんとアリスは、クライブと一夜の過ちを犯してしまって……。
  • お騒がせ令嬢は堅物騎士団長の強引プロポーズに抗いたい
    3.0
    ルイーゼは伯爵家の18歳になるお騒がせ令嬢である。毎日昼過ぎに起きて夜会や舞踏会に繰り出し、ワインを飲んでは遊び回る生活を謳歌していた。ルイーゼの華やかな容姿に惹かれて、ちやほやしてくれる貴公子はまわりに大勢いる。恋の駆け引きを楽しんでいたルイーゼだったが、特に気があっていた貴公子が、ルイーゼとは真逆のタイプの清楚な令嬢と結婚を決めたと聞かされる。このままでは結婚が危ういと内心焦るルイーゼだったが、そんな彼女の前に堅物として有名な騎士団長・レイラールが現れ、「俺と結婚してほしい」と結婚を申し込まれたばかりか、「いますぐ返事をしてくれないか」と迫られる。驚いたことにルイーゼの両親は了承済みだという。レイラールのあまりに不躾な申し出に、家に戻って両親に話を聞いてくると返したルイーゼであったが、レイラールはルイーゼに「君にはこのまま俺の邸にきてもらう」と言い放った。レイラールはルイーゼと結婚のために三日休暇をもらったのだと説明する。結婚するのに、たったの三日!? だが、その後の記憶は残っていない。目覚めると、そこはレイラールの邸宅だった……。
  • 記憶喪失の侯爵様に離縁されそうです
    値引きあり
    4.2
    結婚一年目の夫婦であるセドリックとグヴィネス。ある日、セドリックが不慮の事故に遭い三年間の記憶を失ってしまう。三年前、グヴィネスと出会う前のセドリックは女嫌いだった。女という女すべてを忌み嫌い、言葉をかわすことはおろか、顔を見ることさえ満足にできないほどだった。あの頃の状態に戻ってしまったセドリックは、自分に妻がいるという現実を受け入れられず、混乱のままグヴィネスに離縁を言い渡してしまう。セドリックの混乱が収まるまで、とグヴィネスは屋敷の離れへ身を寄せることに。しかし次の日、落ち着きを取り戻したセドリックは現実と向き合うべくグヴィネスのいる離れへ訪れ、「自分たちのことを教えてほしい」とグヴィネスへ歩み寄る姿勢を見せる。グヴィネスは二人が何故結婚するに至ったかを語り始め……。
  • 呪われた令嬢の初恋
    値引きあり
    2.8
    「婚約者を死に至らしめる呪われた令嬢」――ルクール国ヒンデミット公爵家の長女グレーテは、婚約者が次々と不慮の死を遂げたことでそう噂され、周囲の貴族だけでなく両親と妹たちからも敬遠されていた。そんな折、公爵家に国王から縁談の打診が来る。相手は隣国アルテアの指導者の息子だという。王を喪って間もない小国であるアルテアは、ルクール国民から見下されており、妹たちは断固として縁談を拒否。結局、厄介払いも同然の形でグレーテが嫁ぐこととなる。侍女のレネだけを連れてアルテアへ向かうグレーテだったが、道中で馬車が事故に遭ってしまう。あわやというところでアルテアの騎士団に救出され、手当を施されてベッドで目覚めたグレーテは、一人の騎士が自分を膝に抱きかかえ、「もう大丈夫ですよ」と優しく囁いてくれたことを思い出す。そこへ件の騎士が見舞いに訪れ、侍女のレネや御者、馬も大事には至らなかったと教えてくれた。安堵したグレーテが名を尋ねると、彼は「エリク=ヴァレンタ」と名乗る。そう、彼こそがグレーテの婚約者だったのだ。その事実を知ったグレーテは、咄嗟に婚約の解消を申し出てしまい……。
  • 元婚約者に勘違いされ、記憶喪失のフリをしています
    3.4
    1巻550円 (税込)
    婚約者から一方的に婚約破棄を言い渡されたヴェラは、自領である北の辺境の地でひとり、人目を避けるようにして暮らしていた。そんな暮らしが一年ほど続いたある日、ヴェラは馬車が崖から転落する事故に遭ってしまう。目覚めると、そこは治療院だった。そしてヴェラの傍らには元婚約者・ジェラルドの姿。ヴェラのことを心配しているのか、取り乱した様子でヴェラの手を握り、ジェラルドは「俺がわかるか」とたずねてくる。しかしヴェラにとって、彼は忘れ去りたい苦い過去だった。ヴェラとの婚約解消後、さっさと別の女と婚約した憎い男の顔を見つめながら、ヴェラは答えた。「――どちら様ですか」 私に【不貞者】の知り合いなどいないのだという、皮肉を込めて。しかしジェラルドは、ヴェラの言葉をそのままの意味で受け取ってしまったらしい。ヴェラは事故で記憶を失ってしまったのだと。しかも勘違いしたジェラルドは、ヴェラの面倒は自分が見ると譲らず……。
  • スパダリ営業マンに振られたはずが、口説かれ始めました
    3.0
    総合化学メーカー「ミズシナ」の営業二課で営業アシスタントをしている成瀬詩織には、想いを寄せている相手がいる。詩織の大学時代の先輩であり、今は隣の営業一課に所属している中延浩也。彼は王子様のように甘い顔立ちと温かな人柄で、学生時代から人気者だった。学生時代の片思いを忘れることができず、就職先まで浩也と同じ会社を選んでしまった詩織だったが、誰にでも優しい人気者の浩也にとって、自分は気楽に接することのできる後輩の一人でしかないことは理解していた。月に一、二回誘われる食事もマメに届く連絡も、誰にでも同じようにしていることだとわかっているのに、浩也から連絡がくるたびに、詩織の中には少しの期待が膨らんでいた。そんなある日、普段どおりの浩也との食事の後、詩織は酔った勢いで抑えきれない思いを伝えてしまう。しかし浩也の答えはNO。「詩織のことは好きだけど、恋愛感情ではない」とはっきり告げられ、詩織の片思いはあっけなく幕を閉じた。その日以来、少しでも早く浩也のことを忘れたい詩織は、浩也と距離を置くようになる。浩也からの連絡にはそっけなく返し、誘いは理由をつけて断り続けた。すると浩也はそれが気に入らなかったようで、「以前の関係に戻りたい」と言ってきて……。
  • スパダリ御曹司は偶然を装い恋を仕掛ける
    3.7
    真面目な優等生として生きてきた25歳の佐々岐千佳は、大学の頃から付き合っていた彼氏に振られたことで自分を変えようと一念発起。ひとりで音楽フェスへ参加するも、初めて経験する会場の熱気に負け、体調を崩したところを華やかな容姿をした見知らぬ男性に助けられる。彼の穏やかな物腰と見ず知らずの他人だという気安さに後押しされ、千佳は彼氏に振られたこと、真面目一辺倒な自分を変えるためここへ来たことなどを話してしまう。彼は千佳の話を興味深そうに聞いた後、「また新しいことに挑戦するときは連絡して」と一枚の名刺を残して立ち去る。そこには、代表取締役という肩書とともに、西条怜司と彼の名前が記されていた。怜司にもう一度会いたいと思いつつも、その肩書に気後れしてしまった千佳は、連絡をすることもできず悶々とした日々を過ごす。しかし、思いがけない偶然により千佳と怜司は再会して……。
  • 遊び人社長とワンナイトしたら溺愛されてしまいました
    3.5
    設計事務所でインテリアデザイナーとして働く日下千歳は29歳。何をやるにも、どこに行くにも、一人のほうが気楽だと感じる、いわゆるソロ活女子。今は仕事が楽しいこともあり、恋愛に対しても消極的だ。しかし、リフレッシュ目的に出かけた一人旅行の最中、見知らぬ土地の解放感からか、千歳は行きずりの男性・影雪と一夜を共にしてしまう。その夜は盛り上がったものの、翌朝、後悔に襲われた千歳は、影雪一人を残し、そそくさとその場を後にする。それから数日後、旅先でのハプニングなど忘れた千歳は、いつものように無謀な営業を試みていた。営業先は大手商社である成瀬商事。度々足を運んでいるが、いつも玉砕している相手だ。今回もまた契約には至らず、肩を落として帰ろうとした千歳の前に現れたのは、影雪だった。なんと影雪は、成瀬商事の社長だったのだ。あの夜のこともあり影雪とは二度と関わりたくない千歳だったが、影雪はそうは思っていないようで……。
  • 遊び人の冷酷伯爵は、意図せぬ結婚で真実の愛を知る
    値引きあり
    3.0
    舞踏会の夜、エリザベスは談話室で聞いてしまった。見合い相手がエリザベスとの結婚を政略結婚だと断言し、「アウラ家に広大な土地がなければ、あんな野暮ったい娘と結婚なんて願い下げだよ」と言い放つのを。男は隣に座る美女を抱き寄せ「愛しているのは、君だけだ」と囁いた。エリザベスは逃げるようにして、明かりのない中庭へと足を進めた。もとより、エリザベスの気持ちなど顧みられることなく、親が決めた相手である。愛されないと知りながら、嫁がなければならない。涙を堪えるエリザベスの近くに現れたのは……ダグラス・ローファー伯爵! 社交界きっての色男として知られるエリザベスの初恋の相手だ。まもなく結婚する身であるエリザベス。初恋を振り切ろうと意を決してダグラスが落としたハンカチを差し出すと、ダグラスに強引に唇を奪われてしまう。酔って、誰かと間違えている? だが、その現場を主催者に目撃され、破廉恥だと責め立てられて、屋敷は大騒ぎ。ついにはエリザベスの兄デビッドまで出てきて、ダグラスに責任をとって結婚するよう迫るのだった――。

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