ハーレクイン・ディザイア作品一覧

  • 取り引きは恋の始まり
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    顔を合わせれば喧嘩ばかりのキャンディスとデレク。インテリアデザイナーのキャンディスはデレクが所有するホテルにあるレストランの改装を手がけているが木材の色からワインラックの位置に至るまでデザインをめぐっても口論が絶えない。それを見かねたデレクの弟タイラーはなんと二人を閉鎖中のレストランに閉じこめてしまう。工事のスタッフが来る月曜日までに仲直りしろだなんて。周囲を見回しても抜け出す方法はなさそうだ。二日間も二人きりなんてどうしたらいいの?
  • ペントハウスの愛人 パークアベニューにようこそ VI
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    マンハッタンで暮らす最愛の妹が、謎の死を遂げた。ジャシンダは真相を知るため妹が住んでいたアパートメントに潜入し、偽名を使い、家政婦として豪華なペントハウスで働き始める。妹には秘密の恋人がいたことがわかっており、その相手がペントハウスの主、ゲイジではないかと考えたからだ。もしかしたら彼が妹を殺したのかもしれない――そう疑い、ジャシンダはゲイジの身辺を探るが、妹と彼をつなぐ証拠は見当たらず、かえって魅力的な彼にどんどん惹かれていってしまう。そんな矢先、ついに身分を偽っていたことがゲイジにばれて……。■作家競作六部作〈パークアベニューにようこそ〉も最終話を迎えました。長い間、ご愛読ありがとうございました。
  • きみに言えない言葉
    4.0
    失恋のショックから立ち直るため――。最初はそんな軽い気持ちからだった。バーへお酒を飲みに行き、男たちとダンスをしたあと、アビーは最も面白みのない相手、隣人のレオとベッドをともにした。レオは日ごろの彼に似合わず、巧みな愛撫と情熱でアビーを翻弄し、二人はいつになく大胆に、尽きることのない欲望をぶつけあった。そして、アビーが妊娠を知ったのは、そのすぐあとだった。レオは責任感から結婚を迫り、アビーは子供のために受け入れた。急な結婚ののち、アビーはいつしか彼との幸せな家庭を夢に見始める。ところがレオはなぜか彼女を避け、触れようともしなくなった……。■ディザイアで、人気・実力ともに今注目の作家アン・メイジャー。広大なテキサスの大地に、自立したヒロインと屈強なヒーローが織りなす熱いロマンスを、どうぞお楽しみください。
  • 落札された一夜
    4.0
    シカゴで保育所を経営しているアニーは、順調な仕事とは裏腹に悩みを抱えていた。大農場を営んでいるアニーの両親と兄弟たちが何かにつけ彼女の生活に干渉し、地元へ連れ戻そうとやっきになっているのだ。自立して、自分の可能性を信じてようやくここまできたというのに……。親友タラの助言で、アニーはある計画を実行することにした。だが、それには偽の恋人を仕立てる必要がある。気乗りしないまま独身男性オークションに参加したアニーは、ある男性をひと目見るなり、思わず叫んだ。「五千ドル!」
  • 値札つきの愛 キンケイド家の遺言ゲーム III
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    亡き父の奇妙な遺言により、ナディアは一年間、父が所有していたダラスのペントハウスにこもることとなった。門限は十二時。友人に会っても、仕事をしてもいけず、条件を破れば、彼女はもちろん兄たちの遺産相続権利もなくなるという。十一年前に夫を事故で亡くしてからというもの、悲しみを紛らすため仕事や遊びに没頭してきたのに……父は私をひとり閉じ込めて、何がしたいんだろう。しぶしぶダラスでの生活を始め、孤独で憂鬱な二カ月が過ぎたある日、ずっと留守にしていた隣の住人が帰ってきた。話し相手ができると喜んだナディアだが、その人物を目にした瞬間、めまいを起こしてくずおれた。■〈キンケイド家の遺言ゲーム〉もついに最終話です。死んだと思っていた夫との、突然の再会。真実を知ったナディアは、どんな行動に出るのでしょうか。最後まで目が離せません。
  • ザルツブルクに響く鐘 異国で迎える季節 I
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    トラベル・コンサルタントとして働くデヴォンはある日、風邪をひいた同僚に出張をかわってほしいと頼まれた。世間は大嫌いなクリスマスムード一色。仕事をしていれば浮かれた街並に心乱されずにすむだろうとデヴォンは二つ返事で引き受けてすぐさまドイツに飛び、空港でクライアントのカル・ローガンと落ち合う。カルはやり手の実業家と名高い、思わず見とれるほどのハンサムだ。苦手とするタイプの男性だが、大口の客を逃すわけにはいかず、デヴォンは微笑を浮かべて挨拶をしかけた。その瞬間、信じられないことが起きた。カルに唇を奪われたのだ!■今月より〈異国で迎える季節〉をお届けします。共同経営者であり親友でもある三人の女性。出張先でクリスマス、新年、バレンタインを過ごすことになった彼女たちの、愛の物語をお楽しみください。異国情緒たっぷりの作品に仕上がっています。
  • 愛はビタースイート パークアベニューにようこそ V
    -
    イベントプランナーのアマンダは、ここ最近頭を悩まされていた。原因はアレックス・ハーパー。敏腕弁護士で、典型的なプレイボーイだ。アレックスは出会ってから数カ月というもの、しつこくアマンダをデートに誘ってくる。ちっとも心惹かれないと言えば嘘になるが、彼みたいなタイプと恋の駆け引きをすれば、傷つくのはわかっていた。しかも今は訳あって借金を抱える身だ。男性と戯れている暇はない。そんな折、アレックスが突然仕事の依頼を持ちかけてきた。大規模なパーティで、喉から手が出るほど欲しい仕事だ。アレックスに下心があるのは火を見るより明らかだが、アマンダにはほかに選択肢などなく……。
  • 不器用なダーリン
    3.0
    親友に会うためテキサスを訪れたジャニーンは、バーベキューパーティで、親友の親戚にあたる牧場経営者ジョーダン・クレンショーと出会う。ジョーダンは背が高くてとてもハンサムなくせに、ぶっきらぼうで愛想のかけらもなく、第一印象は最悪だった。あろうことか、親友の子供たちが体調を崩したため、ジャニーンは彼の家に数日間滞在させてもらう羽目になる。もちろんジョーダンは、迷惑きわまりないと言わんばかりだ。だがジャニーンはまだ知らなかった。冷たい態度の裏にひそむ、彼の本心を。■D~1093「仕組まれた一夜」、D~1143「強引な結婚」といった、クレンショー家を描いたアネット・ブロードリック作品の関連作です。今回のヒーローも、クレンショー家の一員らしい魅力あふれる人物です。どうぞお楽しみください。
  • 忘れがたき誘惑
    -
    締め切りに追われていた雑誌編集者のルイザはオフィスに突然あらわれた男性を見て息をのんだ。ルーク――三カ月前、わたしを誘惑し運命の相手と信じさせた人。本当のところ、彼は記事にされた腹いせが目的だったのだ。裏切りに深く傷ついて以来、彼との一夜は忘れようとしていたのにいったいここでなにをしているのかしら。周囲の好奇の目をよそに近づいてくるや話があるからと強引に連れ出されてしまう。これじゃまるで誘拐だわ!怒りに震えるルイザにルークは信じられないような質問をした。■有無を言わせないルークに連れられていった先で知った驚愕の事実とは? ご期待ください!
  • いつしか花嫁候補 キンケイド家の遺言ゲーム II
    -
    亡き父が遺した遺言状によってミッチ・キンケイドの人生は一変した。あろうことか、父が生前にもうけた愛人との子供を屋敷に引き取り、一年間面倒を見なければ、財産も会社も失うというのだ。しかたがないと腹をくくり、ミッチは年の離れた異母弟を迎えに行くが、そこでひとつ厄介な問題が生じた。子供の叔母カーリーが、甥を手放す気はないとはねつけ、ついには自分もキンケイド邸に行くと言い出したのだ。どうせ富豪の愛人だった姉と同じく、カーリーも美しい外見の下に強欲な本性を隠しているのだろう。ミッチはしぶしぶ、カーリーもキンケイド邸に招待するが……。■〈キンケイド家の遺言ゲーム〉第二話をお届けします。三兄妹に課せられた、遺言という名の試練。ミッチは無事に乗り越えることができるのでしょうか。
  • 海と月とプレイボーイ
    4.0
    豪華クルーズ会社〈ファルコンクルーズ〉の乗務員ジェナは、ある日船上で、社長のニック・ファルコにダンスに誘われる。二人はすぐさま惹かれ合い、甘い日々をともにするが、ニックはジェナが自社の社員だとは気づいていないらしくジェナもまた、身分を明かすタイミングを逃したままでいた。だがついに社員であることがばれ、ジェナは次の停留所で無理やり船から降ろされ、解雇を言い渡される。おなかにニックの子供がいるとわかったのは、その後のことだった。あれから一年以上たったいま、ジェナはニックに会うために客としてクルーズ船に乗り込んでいた――ある計画を胸に秘め。
  • 凍てついたハート テキサスの恋
    4.0
    十九歳のキーリーは小さな町で獣医助手をしている。何年も前から牧場主のブーン・シンクレアに思いを寄せているが、子供扱いされ、はなから相手にしてもらえない。ある日、彼女はブーンの弟から恋人役を演じてほしいと頼まれる。最近親しくなった女性との交際を兄に反対されたので、キーリーを煙幕にして、ひそかに会いたいというのだ。親友のたっての頼みを断りきれず、彼女は偽の恋人になりすますはめになった。そのせいで、ひた隠しにしてきた秘密が暴きだされることになるとは思いもよらずに……。
  • キスの意味を教えて
    -
    フィラデルフィア大学病院に勤務する看護師のベッカはセス・アンドリュースにひそかに憧れていた。セスは看護師にも女医にも患者にも絶大な人気をほこる、ハンサムで紳士的な、腕のいいドクターだ。二人は同時期にアフリカへ派遣され、一年半ものあいだ、パートナーとして毎日の生活をともにした。だが、どういうわけかセスはベッカにいつも冷たく、帰国後も二人の距離が縮まることはなかった。なぜ私はこんなにもドクターに嫌われているのかしら……そう思い悩むベッカをさらに混乱させる事件が起きる。セスが突然、キスをしてきたのだ。■人気作家ジョーン・ホールの新作です。赴任先での激務がこたえ、体調を崩し帰国したベッカ。そんな彼女に、突然憧れのドクターがキスをしてきて……?
  • すれ違いのマンハッタン パークアベニューにようこそ IV
    -
    エリザベスが富豪一族の御曹司リードと結婚して、五年がたつ。住む世界が違うと周囲からの反対は大きかったものの、そんな声も気にならないほど二人は深く愛しあっていた。しかし大企業のトップという立場上リードは仕事が忙しく、すれ違いがつづき、夫婦の仲はしだいにぎくしゃくしはじめた。子供さえ授かれば、きっとまた家族としてやり直せるわ――そう思ってもなかなか幸運に恵まれず、不安と焦りは増していく。ある夜、エリザベスはリードを誘惑してみようと思い立ち、結婚初夜に着たセクシーなネグリジェをまとって夫の書斎に向かった。だが返ってきたそっけない反応に、心は砕け散り……。■作家競作六部作〈パークアベニューにようこそ〉四話目は、ペントハウスに住む富豪夫妻の登場です。かつて愛し合っていたのが嘘のようにぎこちない二人。はがゆい愛はいったいどんな結末を迎えるのでしょう。来月は9Bに住むアマンダ・クロフォードの登場です!
  • プリンセス・レッスン 愛の国モーガンアイル I
    4.0
    八年前にモーガンアイル国の王子フィリップと婚約して以来、ハンナは彼の妻になるべく花嫁修業にいそしんできた。週末に友人と遊びにも行かず、数々のレッスンをただ受ける日々。でも、ハンナは少しもつらくはなかった。定められた縁談とはいえ、ひと目会った瞬間フィリップに恋をし、彼の隣にいられる日を待ち焦がれてきたからだ。そして、ついにモーガンアイルに移り住む日が訪れた。不安を感じていたハンナも、国民の温かい歓迎に胸をなでおろす。大丈夫、この美しい国で幸せに暮らしていけるわ……そんな淡い期待を打ち砕いたのは、夫となるフィリップだった。◆ヨーロッパの小国モーガンアイルを舞台にした三部作〈愛の国モーガンアイル〉が今月よりスタートします。王族ならではの高貴なロイヤル・ロマンスを、どうぞお楽しみください。◆
  • 忘れじの舞踏会 疑惑のジュエリー VI
    -
    物心ついた頃から、レイチェルはマットに恋をしていた。富豪の御曹司と、その家政婦の娘ではつり合わない――頭ではわかっていても、どうしても一人の女として見てほしかった。そんな折、高校の卒業舞踏会で彼にエスコートをしてもらうことになり、レイチェルはセクシーなドレスをまとって大胆に振る舞う。念願叶って、舞踏会のあとにマットと愛を交わすが、彼はすぐさま後悔し、一夜の過ちだと片づけてしまった。あれから十一年がたち、今、レイチェルはマットの屋敷で働いている。妻を亡くしたマットに代わり、彼の子供の面倒を見ているのだ。今も変わらぬ恋心を、マットに気づかれないようにしながら……。◆〈疑惑のジュエリー〉もついに最終話。期待の新人作家が次々に筆を執ってきましたが、最後は日本デビュー作となるイヴォンヌ・リンゼイが登場です。ラストを飾るにふさわしい一作です。◆
  • 恋は花火に似て
    -
    花火師のケリーはある日、アパートメントの隣人アダムからとんでもない頼み事をされて困惑した。彼女が引っ越してきて以来、二人は友人としてとてもいい関係を築いてきた。たとえ医師である彼が毎晩のようにゴージャスな看護師を部屋に連れ帰ってこようと、ケリーはまったく気にならなかった。なぜなら、二人の間には見えない絆が生まれていたからだ。でも、だからといって危篤状態にあるアダムの父のために婚約者のふりをするなんて、やはり間違っている……。ケリーはつらそうなアダムの様子を見かねて、ある決意を固めた。◆RNA2009 Romance Prizeの栄誉あるファイナリスト、ケイト・ハーディの最新作です! 友情と愛情のはざまで揺れ動く、ケリーとアダムが最後に選択した答えとは?◆
  • 嘘とダイヤモンド
    4.0
    マーシーは〈ハッシュ〉のペット・コンシェルジュとして忙しい毎日を送っていた。裕福な宿泊客のペットを預かり、グルーミングから健康管理まできめ細かく世話をする仕事は苛酷だが、とてもやりがいがある。家族の愛情に恵まれず、幼いころ孤児院で育ったマーシーにとって、ここはようやく手に入れた“居場所”なのだ。今日もたくさんのペットがフロントを訪れているが、その中の一匹の犬に――いや、その飼い主に、マーシーは思わず目を奪われた。なんてセクシーなのかしら……。彼が頬にえくぼを浮かべてほほ笑んだ瞬間、彼女は恋に落ちた。◆本作はHA-44『週末のファンタジー』、HA-51『摩天楼に抱かれて』、HA-54『マンハッタンの恋人』、HA-60『ロマンスのレシピ』、D~1271『美しき証人』の関連作品です。◆
  • 億万長者からの招待
    3.0
    「おなかにいるのは、僕の弟の子供だそうだね」マックス・デルーカのぶしつけな問いかけに、リリーは顔をしかめた。確かにリリーは、マックスの弟トニーの子を宿している。トニーとはかつてつき合っていたが、価値観が違いすぎたために別れ、事故で彼が急死したあと妊娠が発覚したのだ。一定額を支払うから、弟の相続財産など求めないように――そうマックスに告げられ、リリーはかっとなって彼を追い返した。なんて傲慢でいやな人だろう! もう二度と会いたくないわ。そんな願いもむなしく、後日、マックスは再びリリーの家にやってきた。今度は、耳を疑うような提案をたずさえて。◆人気作家リアン・バンクスの久しぶりの新作です。激しくも心温まるラブストーリーをご堪能ください。来月には関連作として、本編に登場したアレックスとマロリーの物語をお届けします。◆
  • 記憶のなかの恋人
    -
    スザンナは一本の電話を受け、タスマニアのリゾート施設へ向かった。電話の主はドノバン・キーン。彼とは二カ月前にそのリゾートで出会い、すぐさま惹かれ合ってめくるめく週末をともに過ごしたのだ。だが、週末を終えてアメリカに帰国したはずのドノバンは、スザンナからの電話をいっさい無視し、あっさりと彼女を切り捨てた。なぜ今ごろ連絡をしてきたのだろう? それも、どこか怒った様子で。疑念と期待を抱きつつ、スザンナはドノバンが指定した場所に赴いた。久しぶりに見る彼は、相変わらずセクシーでハンサムで、男らしい。でも、何かが違う。まるで見知らぬ他人を見るような冷たい目……。不意に言いようもない不安に襲われ、スザンナの背筋は震えた。
  • 罪な手ほどき
    -
    突然、屋敷を訪ねてきた女性をひと目見て、陸軍中佐ケイド・グラントは言葉を失った。雨と泥でびしょ濡れのウエディングドレスを着た女性リブは、彼が出した“家政婦募集”の張り紙を見て、面接に来たというのだ。いぶかしく思いながらもケイドは、どこにも行くあてがないという彼女を雇うことにした。いずれは自分の屋敷を、戦争で傷ついた兵士のためのリハビリセンターにしたいと考えていたケイドは、看護師の資格を持つリブにも協力を求めた。だが、彼女がそれと引き換えに呈示した条件は驚くべきものだった。
  • ラベンダーの残り香 キング家の花嫁 III
    -
    ジャクソンはこの一週間、ケーシーという名の女性を捜していた。あるバーで出会い、すばらしい一夜をともにしたのだが、翌朝、彼女はラベンダーの香りだけを残して姿を消してしまったのだ。もう会うことはないのだろうか……そう諦めかけたとき、驚いたことにケーシーのほうから、話があると連絡が入る。期待とかすかな不安を抱いて待ち合わせの場所に赴くと、ケーシーの隣には赤ん坊がちょこんと座っていた。「わたしとあなたの娘よ」ケーシーの言葉にジャクソンは唖然とする。どういうことだ? 確かにこの子は僕にそっくりだが、ケーシーに出会ったのは一週間前。子供ができるはずがない!混乱するジャクソンを前に、ケーシーは信じがたい説明を始めた。
  • 唇の刻印 疑惑のジュエリー V
    -
    〈ブラックストーン・ダイヤモンズ〉で働くホリーは、急遽ジェイク・バンスのアシスタントを務めることになる。ジェイクはやり手の実業家と名高く、傾きかけている会社を再建するためにやってきたらしい。その手腕もさながら、理想的な独身男性としても有名で、実際、そばにいるだけで胸が苦しくなるほどだ。仕事に集中するためにも彼とは距離をとろう……そう決めた矢先、エレベーターで彼と二人きりになり、ホリーはキスされる。たちまち、ホリーは心奪われた。切なく苦しい片思いが始まった瞬間だった。
  • 幼さと戸惑いと テキサスの恋
    3.5
    小さな町ジェイコブズビルの本屋で働くサラは、客のひとりジャレッド・キャメロンに心惹かれていた。ジャレッドは町に越してきたばかりで、その素性を知る者はいない。他人とは打ち解けないタイプのようだが、サラには幾分心を開き、二人の距離は日増しに近づいていった。そんなある日、近所でバーベキューパーティが催された。サラはジャレッドに家まで送り届けてもらうことになり、一度のキスで火がついて、思いがけず愛を交わしてしまう。それはサラが夢見ていた甘いひとときなどではなく、ひどく残酷なものだった。
  • いとしき傷跡
    4.0
    心臓病を手術で克服したシエナは、過保護な母と兄のもとを離れ念願のペルー旅行へ出発する前に、シドニーへ立ち寄った。そこで彼女は、休暇で滞在中だというセクシーな男性リースと出会った。ひと目見た瞬間に彼に強く惹かれたシエナは、これまでの彼女には考えられなかった大胆な行動に出る――よく知りもしない相手と愛を交わそうとしたのだ。ところが急にシエナは怖くなった。私の胸の醜い傷を見たら、リースはどう思うかしら?彼女は黙って彼の前から姿を消した。
  • ハッピーエンドは永遠に
    -
    どうか少しでもなにかわかりますように。シェルビーは必死に祈りつつ、玄関ベルを鳴らした。自分を捨てた産みの母親の家かもしれないと聞きはるばる車を走らせてきたのだ。ドアが開くとそこには小さな男の子と女の子、それに信じられないほどハンサムな男性グレイがいた。兄夫婦がいないあいだ双子の甥と姪の世話をしているという。しかしどうやら彼は子どもの扱いになれていないらしい。「帰らないで。どうしたらいいかわからないんだ」そんな彼の頼みを断れる強さがシェルビーにはなかった。★D~1283『オフィスの秘密』、D~1292『キスより甘く』の関連作をお届けします。人気作家ジョー・リーの次回作は6月5日に刊行予定。どうぞお楽しみに!
  • スリルはお好き?
    -
    シンシアは生まれ変わった。六年間つき合った恋人とも別れ、髪形もメイクも服も、思いきって一新した。すべては“スパイ”になるためだ――もちろん、昼間はごく平凡な会計士だけれど。二軒隣に引っ越してきたFBI捜査官ジェイクからこのとんでもない計画を持ちかけられたとき、シンシアはわくわくする気持ちを抑えられなかった。母の言いつけどおりの地味で堅実な人生には、もう二度と戻るつもりはない。すばらしい成果を収めるわ。自分と、そして何より……ジェイクのために。★明るくウィットに富んだ作風が人気の作家、ナンシー・ウォレンの作品をお届けします。地味で平凡な会計士シンシアはFBI捜査官ジェイクと出会って、人生が180度変わってしまうのですが……。
  • ダイヤモンドは誰の胸に 疑惑のジュエリー IV
    -
    「きみにジュエリーを作ってもらいたい」宝石デザイナーのダニエルは、クインからの思わぬ依頼に耳を疑った。クインはブローカーとして宝石業界に名を馳せており、いつもダニエルのデザインをけなす、いわば天敵だ。半ば脅迫され、ダニエルはしぶしぶ依頼を受けるが、クインはさらにとんでもない条件を提示してきた。貴重な石を使うため、完成するまで彼の屋敷に滞在しろというのだ。ダニエルは困惑した。彼は傲慢で憎らしいけど、とてもセクシーだ。そんな人とひとつ屋根の下で暮らせるかしら?いったいクインは何をたくらんでいるの?★〈疑惑のジュエリー〉4話目をお届けします。天敵のクインから仕事を頼まれたダニエル。世界的に有名な石を使い、報酬も桁違いの今回の仕事ですが、はたしてクインが彼女を指名した理由とは?★
  • 恋とワインと伯爵と
    4.0
    アメリアは街で、名も知らぬすてきなフランス人男性に二度も出くわす。彼からデートを申し込まれ、運命に違いないと誘いに応じるが、家に帰って新聞を開いたとたん愕然とした。まさか彼が、レミー・ド・フルニエだったなんて!レミーはプレイボーイとして世間を騒がす伯爵で、十数年ものあいだ顔を合わせていない、アメリアの遠い親戚だ。聞いた話だと、アメリアが叔母から相続した土地を狙っているらしい。おそらく彼は、土地を得るためにわざと私に近づいたのだろう。憤慨してもいいはずだが、アメリアの胸はある思いつきに高鳴った。彼は恋の達人だもの……私の願いを叶えてくれるかもしれないわ。
  • 秘密のメロディ
    -
    チェルシーの経営するペット美容室の評判は上々で、近々店舗を拡大する予定になっていた。不遇な子供時代を過ごした彼女にとっては、夢のような成功だ。今日は、唯一の肉親である姉から久しぶりの会食に誘われた。地元メルボルンの人気レストランに出向いたチェルシーは、クロークで携帯電話を預けると、姉のテーブルへ急いだ。ところが慌てた彼女は、つまずいてバランスを崩し、見知らぬ男性の胸の中に飛びこんでしまった。秋を思わせる香りとたくましい感触――チェルシーは思わず、恍惚となった。その後に起こる“事件”のことなど気づかずに。★ハーレクイン・イマージュでも多くの読者から支持を得ている作家A・ブレイクの作品をお届けします。携帯電話の取り違いというハプニングから、真実の愛は生まれるのでしょうか?★
  • キスより甘く
    -
    メアリ・ジェーンは親友の夫モーガンの奇妙な留守番電話メッセージに胸騒ぎを覚える。「実はきみに伝えなければならないことが……」そのあとすすり泣きのような音が聞こえ、急に切れてしまったのだ。大丈夫だと自分に言い聞かせるが気になって仕方ない。眠れないまま連絡を待っていると、憔悴しきったモーガンが真夜中に訪ねてくる。彼からの信じがたい知らせにふたりは抱きあって泣き崩れた。そしてメアリ・ジェーンは直感したのだった。この悲しみから救われる方法はひとつしかないことを。★本作は3月5日刊『オフィスの秘密』の関連作です。★
  • まやかしのクイーン キング家の花嫁 II
    -
    一年間だけぼくの妻になってくれ――。幼なじみのトラヴィスにそう頼まれ、ジュリーは唖然とした。聞けば、商談相手が娘の結婚相手として彼に目をつけているらしく、交渉が成立するまでの間、身を守るために“妻”が必要だという。多額の報酬を提示されたものの、ジュリーはすぐさま断った。いくら赤ん坊の頃から知っている仲でも、愛のない結婚などできない。しかもトラヴィスは裕福で有名なキング家の人間。片やジュリーはキング家に仕えていた料理人の娘だ。住む世界が違う。だが、かつて夢中になったこともある魅惑的な瞳で懇願されるうち、ジュリーの心は揺らぎだした。そうよ、一年くらいなら……。そして、彼女はついに口にした。「わかったわ。あなたと結婚するわ」
  • 悪女に甘い口づけを ダンテ一族の伝説 III
    4.0
    ニコロ・ダンテは高級ホテルのスイートルームで、カイリーという名の女性に手渡された書類をにらみつけていた。ダンテ家のダイヤモンド鉱山は元々カイリーの亡き祖父のもので、彼女は自分にも鉱山の所有権があると主張してきたのだ。確かに書類に不備はないようだが、ニコロは直感で感じ取っていた。彼女は嘘をついている。ぼくを騙して金を取る気なのだと。案の定、ニコロがかまをかけるとカイリーは尻尾を出し、勝算がないと悟るや、そそくさ逃げだした。そして追いかけるニコロの目の前で、道に飛びだし車に轢かれてしまう。困ったことに意識を取り戻したとき、カイリーは記憶を失っていた。
  • 三度目のキスは…
    -
    古着屋を営むローズは、親友のサラに頼まれて彼女の子供を預かり、しばらく世話をすることになった。ところが突然ローズのもとに、サラの兄であり弁護士のレオが訪ねてきた。何を誤解しているのかひどく険悪な様子で、今にも姪を連れ帰りそうな勢いだ。私に姪を預けるのがそんなに不安なのかしら?どうやら名門バランタイン一族にとって、個性的な生き方を貫いているローズは、妹家族に悪影響を及ぼす存在と見なされ疎まれているらしい。レオに気圧されまいとにらみ返した彼女は、彼の冷たい目の奥に欲望の炎が燃えていることに気づいた。
  • 今宵、カジノで
    -
    ケイトは上司に命じられ、ラスベガス出張に随行した。だが、出張の真の目的は仕事以外にあったらしい。ケイトは関係を強引に迫る上司からなんとか逃れたものの、下着姿のままホテルの廊下に閉め出されてしまった。二人の騒ぎを聞きつけたホテルのオーナー、ザックはケイトを自分のオフィスに呼びつけて詰問した。「君の名前は宿泊者名簿に載っていなかった。君が誰で話が真実だと、どうやって証明するつもりだ?」卑怯な上司は彼女の荷物ごとすべて引き払ってしまっていた。追いつめられたケイトは、ザックに驚くべき提案をした。
  • 冷たい瞳、熱い唇 キング家の花嫁 I
    -
    ジーナはキング家の長男アダムに、長年恋心を抱いている。だが、彼はジーナなど眼中にないらしく、永遠に片思いのままだろうとあきらめかけていた。そんな折、ジーナの父がとんでもないことをしでかした。以前から父の土地を欲しがっていたアダムに、娘と結婚するならば売ってもいいと持ちかけたのだ。ジーナはその勝手すぎる行動に憤慨し、アダムがすぐさま断ってくれたことに胸をなで下ろすが、ふと考えた。もしかしたら……これはチャンスなのかもしれないわ。後日、ジーナはアダムのもとへ向かった。ある決意を胸に。★人気作家モーリーン・チャイルドによる、名家の三兄弟の恋模様を描いたミニシリーズ〈キング家の花嫁〉がスタートします。一話目は長男のアダムが登場。もう恋などしないと決めていた彼に、運命は思わぬ試練を用意していて……。来月は次男の恋をお届けします!★
  • 百万ドルの償い 疑惑のジュエリー III
    -
    「きみとベッドをともにしたい」そうジャロッドに告げられ、ブリアナは目をまるくした。四年前に互いの姉弟(きょうだい)が結婚したため、ジャロッドは今や親戚にあたる男だ。ブリアナがスーパーモデルという華やかな職についているせいか、ジャロッドは彼女のことを軽い女と決めつけ、いつも蔑んできた。それなのに、突然こんなぶしつけな誘いをかけてくるなんて……。ブリアナは怒りに駆られて言い放った。百万ドルを払うなら申し出を受けても構わない、と。冗談で口にしたその条件を、彼があっさりのむとは思わずに。★美しきブリアナと、冷静で傲慢な富豪ジャロッドのロマンスを、どうぞお楽しみください!★
  • オフィスの秘密
    3.0
    RJ・メイトランドは人生最大の窮地に陥っていた。富も名声も手に入れたかに思われた彼が妊娠した恋人を無責任にも見捨てたと疑われたのだ。幸い疑いは晴れたものの一度傷ついた評判はなかなか回復しそうにない。家庭的だということをアピールするのがいちばんだと考えたRJは秘書のダナに便宜結婚を提案した。上品でお堅い彼女なら妻役にぴったりだろう。すべてうまくいくと思えた計画だった。ダナが結婚の条件を切り出すまでは。★NYタイムズのベストセラー作家ローリー・フォスターの登場です。ホットかつ歯切れのよい作風で読者の熱い支持を集める人気作家のひさびさの新作をお楽しみください。★
  • 罪深きファンタジー
    -
    新天地で新しい冒険、新しい人生を始めよう――ダーシーは初めて得た自由にわくわくしていた。思い返せばつらい人生だった。長い介護のあと父を看取り、その直後に、当時別れ話の出ていた恋人が交通事故に遭い、脳機能障害を負ってしまった。結局ダーシーは、彼が回復するまで献身的に介護を続けるしかなかったのだ。でももう肩の荷はすべて下りた。あとは自分の人生を謳歌するだけ。旅立つまでの束の間の休日、ダーシーはふと名案を思いついた。ちょっとしたファンタジーを実現するのも悪くないわよね?例えば今、うちの壁を塗っているあのセクシーな男性と一緒に……。
  • 白いドレスに憧れて
    5.0
    知人の結婚パーティに参加したカーラは、途方もなくハンサムな男性とダンスを楽しんでいた。彼の名はギレルモ。スペインの伯爵だという。内向的で体型も太めなため、いつも壁の花になるしかない私が、こんなにもすてきな人と踊っているなんて……。夢見心地でそう思っていたとき、不意に妖艶な美女が話しかけてきた。ギレルモの知り合いらしいが、彼はなぜか顔を引きつらせている。席を外してほしいと女性に告げられ、立ち去りかけたカーラの腕を、ギレルモはすばやくつかんで引きとめた。「カーラは僕の婚約者だ。話があるなら彼女の前でしたらいい」★D~1267「エーゲ海に呼ばれて」とD~1277「秘書は恋わずらい」の関連作をお届けします。スペインの伯爵ギレルモは、愛らしい女性を知人の結婚式で見かけます。ある事情から、公衆の面前で彼女との婚約を宣言してしまい、思わぬ事態に……。★
  • 恋に落ちる一週間
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    スタイリストのアビーは、一流ファッション誌の仕事でサファイア島を訪れた。今回の仕事を成功させれば、業界のトップに立つのも夢ではなくなる――アビーは明るい前途に心を躍らせた。現場に到着すると、昔懐かしい顔が出迎えた。ジャドがなぜここにいるの?野生動物の写真を撮るために世界を巡ってきた彼が、ファッションの仕事を引き受けるなんて。学生時代から親友として深い絆を築いてきた彼と、こんな形で再会することになるとは思わなかった。アビーは胸に奇妙なうずきが広がるのを感じて、うろたえた。
  • 悩める愛人 疑惑のジュエリー II
    3.0
    大手宝石店に勤めるジェシカは、ボスのライアンとつき合っている。彼は裕福でハンサムで、まさに女性が理想とする男性だ。ジェシカとの関係を始める際、ライアンは四つのルールを定めた。一つ、彼に猫を近づけない。二つ、スキャンダルにならないよう二人の仲は内密に。三つ、子供は絶対につくらない。四つ、もちろん結婚もしない。ジェシカは時おり胸の痛みに襲われつつも、愛する人のそばにいられるならと、そのルールを守り続けた。だが交際も二年が過ぎたころ、ジェシカはあることに気づいた。おなかにライアンの子供がいることに……。★作家競作6部作〈疑惑のジュエリー〉2話目です。去年、デビュー早々ご好評いただいたテッサ・ラドリーが、ブラックストーン家の次男ライアンのロマンスを描きます。★
  • あの夜にさよならを
    3.0
    アッシュは八年ぶりに故郷のダブリンへ帰ってきた。名門フィッツジェラルド家の令嬢である彼女がある日忽然と姿を消したとき、周囲の誰もが驚いた。上流階級のスノッブたちとパーティ三昧だったアッシュに醜聞は付き物であり、実際彼女は誰の目にも甘やかされた娘としか見えなかったのだ。だが、アッシュは生まれ変わった。生まれ変わらざるをえなかった――あまりにもつらい経験をしたから。父親に強制されて久しぶりのパーティに出席した彼女は、会場の隅に幼なじみのゲイブを見つけ、胸が苦しくなった。彼は気づいているのかしら?自分がすべての元凶だということを。★本作は旧ハーレクイン・アフロディーテ、2008年10月5日刊『守れないルール』の関連作品です。顔を合わせれば喧嘩ばかりのアッシュとゲイブ。二人の関係はどう変化していくのでしょうか?★
  • 秘書は恋わずらい
    -
    シェリはボスのトリスタンに思いを寄せている。トリスタンはフランスの名家サビナ一族の子息で、美女とのツーショットでゴシップ紙をにぎわすプレイボーイだ。一方のシェリは、自他ともに認める地味で野暮ったく、冴えない秘書。実ることのない恋心だと諦めていたシェリだが、ある日彼に、十日間ミコノス島で一緒に過ごしてほしいと頼まれた。親友の結婚式に参列するのに同伴者が必要らしく、シェリなら他の女性と違って妙な期待を抱かないと判断したようだ。悩んだ末、シェリはトリスタンの頼みを受け入れた。これはボスに女として見てもらう、万に一度のチャンスなのだから。★先月刊行しましたD~1267「エーゲ海に呼ばれて」の関連作品です。親友クリストスの結婚式に秘書を同行させたトリスタンは、いつもと違う秘書の一面を垣間見て心揺さぶられますが……。★
  • パリに恋して
    -
    世界一大好きな街パリを闊歩しながら、キミの心は躍っていた。人気女性誌のファッションエディターである彼女にとって、春のクチュール・ウィークはまた格別のものだ。有名デザイナーのショーを慌ただしく巡っている途中、キミは奇妙な男性に声をかけられた。ぼさぼさの髪に、よれよれのジーンズ。ふるぼけたコートは古着だろうか?だが、キミはすぐに気づいた――みすぼらしい身なりを装っても、危険な獣を思わせる鋭い目は隠せていない。彼は何者なの?ホールデンと名乗るその男は、ショーに入れずひどく困っていた。「正体を明かしてくれたら手を貸すわ」キミはほほ笑んで言った。
  • 嘘みたいなプロポーズ
    -
    「きみの婚約者はほかの女性とも関係を持っている」父の右腕であるグリフィンにそう告げられ、エバは頭が真っ白になった。どうやら結婚に反対していたエバの父親が、彼に調査させたらしい。グリフィンとは知り合って十年になるが、エバは昔から彼のことが好きではなかった。野心家で堅物で、今や二社のCEOを兼任するほどの仕事人間。何より、いつも見下したような態度でエバに接してくるのだ。よりによってその彼に、こんな話を聞かされなくてはいけないなんて。理不尽と知りつつ、エバは沸き上がる怒りをグリフィンにぶつけた。そのときとんでもないことが起きた。彼が突然、キスをしてきたのだ。
  • エーゲ海に呼ばれて
    -
    息子と暮らすアヴァの前に、ある日思いがけぬ人物が現れた。クリストス・シアキス――アヴァがかつて心から愛した男性だ。二年前、ギリシアを訪れたアヴァは彼と出会い恋に落ちたが、彼の兄との不貞を疑われて追い払われたのだった。もしかして、クリストスはようやく認めてくれたの?私の息子が、お兄さんの子などではなく彼自身の子だということを。だがクリストスの話を聞き、アヴァのはかない希望は打ち砕かれた。兄夫婦が事故で亡くなり、一族の海運会社を継いだクリストスは、次の後継者となる兄の息子をシアキス家に連れ戻しに来たのだという。クリストスは最後に、傲慢な口調でつけ加えた。息子と離れたくないなら、僕は君と結婚しても構わない、と。
  • 十日間だけの花婿 疑惑のジュエリー I
    -
    バカンスを終えてオークランドに戻ったキンバリーは、突然、空港でカメラマンや新聞記者に取り囲まれた。いったい何が起きているのかわからず呆然としていると、一人の男性が現れ、彼女を守るかのようにマスコミの前に立ちはだかる。リック?彼がどうしてここに?十年前に別れた元夫の登場に、キンバリーはさらに混乱した。夫といっても、リックと夫婦として過ごしたのはたった十日間。当時父のもとで働いていたリックが、出世のために自分と結婚したと知り、傷ついたキンバリーはすぐさま彼のもとを去ったのだ。リックに促され、キンバリーはマスコミから逃れて彼の車に乗った。そこでリックが口にしたのは、残酷で信じがたい事実だった。★大手宝石店を舞台に繰り広げられる恋物語をお楽しみください。★
  • 美しき証人
    -
    マンハッタンの高級ホテル〈ハッシュ〉で殺人事件が起きた。殺されていたのは、悪い噂の絶えないパパラッチの一人だ。第一発見者であるコンシェルジュのミアは、なんとかショックを抑え、警察からの聴取を受けていた。いったい誰が彼を殺したの?私なら犯人を見つけ出せるかしら?「ここからは僕たちの仕事だ。わかるね?」まるでミアの胸の内を見透かしたように、刑事が鋭く言った。バックス・ミリガンと名乗るその男は、挑発するような目つきで彼女を見つめている。なんだか面白くなってきたわ……。ミアはひそかに、その挑戦を受けることにした。★本作はHA-44『週末のファンタジー』HA-51『摩天楼に抱かれて』HA-54『マンハッタンの恋人』HA-60『ロマンスのレシピ』の関連作品です。事件の解決と恋の行方は……。★
  • アヴィニヨンの再会
    -
    車窓に広がる南仏ののどかな田園風景をぼんやりと眺めながら、ヴェロニカはパリでの秘密の情事に思いを馳せていた。まったく私らしくもなかった。革命記念日の夜、熱に浮かされたように出会ったばかりの男性、ルークと奔放な一夜を過ごすなんて。でも、彼の発する強力な磁力にはどうしても抗えなかった。今朝、彼は私のいないベッドで目を覚ましたとき、何を考えたかしら?列車がアヴィニヨン駅に着き、ヴェロニカはホームに降り立った。これから妹のカレンと一緒に、知人のヴィラで休暇を過ごす予定なのだ。駅を出たヴェロニカは、道の向かい側で女性と談笑する男性をひと目見るなり、凍りついた。ルーク!なぜ彼がここにいるの?★ハーレクイン・ロマンスやイマージュで活躍するS・ネーピアが、満を持してディザイアに初登場です。フランスを舞台に繰り広げられる、甘く危険な男女の駆け引き――はたしてその結末は?★
  • プリンスがいた季節
    -
    アランドラの家に舞い込んだ一通の分厚い封筒。それは、グレンドヴィアという国のプリンスからの手紙だった。アランドラは慈善パーティなどのプランニングを手がけているのだが、プリンスは彼女に、十二月のあいだグレンドヴィアに滞在し、国の慈善事業の見直しをはかってもらいたいというのだ。思いがけぬ大役に戸惑いつつも、アランドラは依頼を承諾し、地中海を臨むその国に向かった。だが、プリンスの姿を目にしたとたん愕然とした。先日のパーティで、ベッドをともにしようと露骨に誘ってきた男だわ。アランドラは悟った――彼の目的は仕事ではなく、私なのだと。★ハイディ・ベッツの新作は、クリスマス・シーズン真っただ中に芽生えたプリンスとの恋を描きます。プリンスと恋愛するには普通では考えられない試練がたくさん。果たして恋の行方は?★
  • セカンド・ウエディング
    3.5
    その日、災難は朝からシェリーの身に降り注いだ。まず出社するなり、五年間勤めた会社をいきなりやめさせられ、呆然と帰宅していたところ、今度は車の玉突き事故に巻き込まれたのだ。激痛に見舞われてシェリーは意識を失い、次に目覚めたときは病院の白いベッドの上に横たわっていた。体にチューブがつながれ、麻酔のせいか頭がぼうっとする。そして隣には、思いも寄らぬ人物が付き添っていた。元夫のグレッグだ。彼に会うのは離婚して以来、実に二年ぶりだ。どうしてグレッグがいるの?彼はここで何をしているの?うろたえるシェリーに彼は言った。しばらく僕がきみの面倒を見る、と。★人気作家アネット・ブロードリックの久しぶりの新作をお贈りします。知らぬ間に読み手をストーリーに引きこむ筆力は健在。心あたたまるロマンスをご堪能ください。★
  • 窓辺の戯れ
    -
    故郷のニューオリンズを遠く離れ、ジョージーは極寒のパリで一人、クリスマスを迎えていた。元恋人の手ひどい裏切りに傷つき、新しく現れた恋人候補もテキサスに帰省してしまった。雪の降る、こんな寂しい夜はひたすら絵を描くしかない。ワインをすすりながらキャンバスに向かって屈み込むと、ブラインドを開け放した窓に腰を突き上げる格好になった。ふと振り返ると、誰もいないはずの向かいの窓に人影が見える。誰かいる!私を暗闇からじっと見てる……長身で、おそろしくハンサムで、どこか危険な匂いのする男が──。★セクシー&ドラマティックな展開はお手のもの!人気作家アン・メイジャーのクリスマス・ストーリーをお届けします。★
  • 一夜の恋は永遠に
    -
    二十五歳の誕生日の朝、ジェーンは誓った。今日こそは、これまでしたくてもできなかったことをすべて行動に移す、と。まずその一。とびきりセクシーな男性とキスをすること。テムズ川のほとりを歩いていたジェーンは幸運にも、非の打ち所のない、完璧な理想の男性を見つけた。だが、やはりジェーンには大胆な行動に出る勇気はない。仕方なく彼の横顔を隠し撮りして、彼女がその場を立ち去ろうとすると、男性がいきなりつかみかかってきた。「おい、なぜ僕の写真を撮った?」ジェーンは恐怖と同時にわくわくする興奮を覚えて、愕然とした。
  • ニューオーリンズに降る雪
    -
    ローラは祖父が遺したホテルで総支配人として働いていた。伝統こそあるものの破算寸前のホテルをどうにか立て直そうと奔走していた矢先、ホテルの新しい所有者だと主張する冷徹なビジネスマン、ジャクソン・ホークが現れた。ぜったいにホテルは渡さないわ!反抗的な態度のローラにジャクソンは賭をもちかけた。ローラが三十日以内に千五百万ドルを用意できれば買収はあきらめるという。ただしできない場合は、ひと晩ベッドをともにするという条件で。
  • 口づけの行方 テキサスの恋
    3.4
    アイヴィは物心ついたときから、自分勝手な姉に振りまわされてきた。美しい長女だけを溺愛していた亡き父が、遺産のすべてを姉に遺したため、今では経済的にも苦しい日々を強いられている。そんなアイヴィの心の拠りどころは、親友のメリーだ。ある日、メリーの家に泊まったアイヴィは、真夜中のバスルームでメリーの兄スチュアートと鉢合わせてしまう。アイヴィは彼が苦手だった。そばにいるとどうも落ち着かなくなる。しかも彼は、アイヴィが姉と同じく奔放で遊び好きだと思いこみ、辛辣な態度で接してくるのだ。だが、その夜のスチュアートはいつもと少し違った。不可解なまなざしを向けてきたかと思うと、突然、アイヴィにキスをした。★人気ミニシリーズ〈テキサスの恋〉の最新作をお届けいたします。初めての恋心に揺れるヒロインですが、彼の態度は冷たくて……。おなじみのジェイコブズビルの面々も多数登場いたします!★
  • 報復のカウントダウン ゴージャスな罠 III
    -
    テスは信じられない思いで、目の前に立つデイミアン・ザウアーを見つめた。愛する彼のもとを去ったのは、もう六年も前のこと。まさかこうして再会する日が来るなんて……。テスがうろたえていると、彼は平然とした口調で頼みがあると告げた。家の改装やパーティ・プランニングを職とするテスに、あるコテージの改修を頼みたいという。それはかつて、将来二人で住もうと誓った想い出のコテージ。息をのんだテスは、デイミアンの目に燃える炎を見て悟った。彼は私に復讐するつもりなのだ、と。★ミニシリーズ〈ゴージャスな罠〉もついに最終話です。ラストを飾るにふさわしい、切なくて甘い罠をどうぞご堪能ください。★
  • いたずらな出会い マイアミで愛して IV
    -
    バハマのホテルを経営するキャシーは、仕事帰りに寄った砂浜で声をかけられ、振り向くなり息をのんだ。先ほどホテルで見かけ、一瞬にして目を奪われた男性が立っていたからだ。彼の名はブランドン。どうやら休暇でバハマを訪れたらしい。二人で会話を楽しむうちにどんどんブランドンの虜になり、いつしかキャシーは、彼との出会いに運命的なものを感じ始めた。そして幾度かディナーをともにしたあと、知り合って間もないというのに、本能のままにブランドンに身を捧げてしまう。彼との出会いが仕組まれたものだったと知るのは、ベッドをともにした翌朝のことだった。
  • 金の瞳のシーク
    -
    私は平凡なジェイン・ジョーンズ。学生時代にロンドンで出会い、熱烈な恋に落ちたタリックは、実は砂漠の王国ザイードのシークだった。二人の結婚なんて、はじめからうまくいくはずがなかったのだ。義父の国王から疎まれた私は、浮気をして身ごもったなんてひどいぬれぎぬを着せられ、夫の信頼を奪われ、追放された。幸せの絶頂から引きずり下ろされて、五年が経った。正式に離婚して、新しい恋と人生をスタートしよう。なのにタリックは、私に冷たく言い放った。「離婚はしない。ジェイン、もう一度ザイードへ来るんだ」★三カ月にわたってお届けした、新作家テッサ・ラドリーのギリシア人ヒーローの物語。最後は、ギリシア人を母に持つシーク、タリックが登場します。愛し合っていたのに、陰謀によって引き裂かれた二人。砂漠の嵐や、空を舞う鷹の描写も美しい、よみがえる愛の物語です。★
  • プレイボーイの仮面 モンテカルロの誘惑 III
    -
    親友の結婚式を控え、花嫁介添人としてモナコに滞在中のアメリアは、ここ数日ひそかに悩んでいた。原因は花婿側の介添人、トビー・ヘインズだ。トビーとは十カ月前、彼の魅力に負けて一度だけ関係を持ったことがある。すぐ過ちに気づいたアメリアは、メモだけを残してベッドを抜け出したが、どうやらその行為がトビーのプライドをくすぐったらしい。モナコで再会するなり、彼はまた情事を楽しもうと誘いかけてきたのだ。とんでもないわ!彼みたいなプレイボーイと二度とかかわるものですか。そんなアメリアの決意もむなしく、トビーの巧みな誘惑攻撃はしだいにエスカレートしていった。★モナコを舞台にした、きらびやかなミニシリーズ〈モンテカルロの誘惑〉もついに最終話です。典型的なプレイボーイのトビーですが、どうやら華やかな外面の裏には何か秘密がありそうで……。★
  • 復讐はきみに ゴージャスな罠 II
    -
    マックは怒りに燃え、オーエン・ウィンストンとの電話を切った。オーエンは同じ金融業界に活躍する名の知れた実業家だ。最近オーエンは、若くして台頭してきたマックを妬み、根も葉もない悪評を振りまいて顧客を奪おうとしているのだ。抗議しても悪びれないオーエンに業を煮やし、マックはある復讐計画をたてた。話によれば、オーエンにはオリヴィアという娘がいるらしい。その娘を誘惑して僕のものにし、名誉を汚してやろう。マックはさっそくオリヴィアが勤める会社に行って接触を図った。まさか彼女が息をのむほど美しく刺激的だとは、予測していなかった。★人気作家ローラ・ライトのミニシリーズ〈ゴージャスな罠〉第2話をお届けします。商売敵への復讐にその娘を誘惑しようと決めたマックですが、相手は一筋縄ではいきそうにない女性で……。★
  • プレイボーイともう一度 マイアミで愛して III
    -
    インテリアデザイナーとして働くメーガンは、オフィスに入ってきた男性を見て、驚愕のあまり目を見開いた。スティーブン・ギャリソン――マイアミ一のプレイボーイと噂される、かつてメーガンが心底愛した男性だ。どうやらスティーブンはメーガンがマイアミに帰ってきたと知り、わざわざ彼女を指名して仕事を依頼してきたらしい。苦い別れの記憶が脳裏によみがえり、メーガンは彼をにらみつけた。彼が何を企んでいるのかは知らないけれど、再びかかわるつもりはない。もちろん教えるつもりもなかった――三年前、こっそり彼の娘を産んだことは。★人気ミニシリーズ〈マイアミで愛して〉第3話です。今月は名うてのプレイボーイと噂のギャリソン家次男、スティーブンが登場。忘れられずにいた女性が故郷に帰ってきていると知り、会いに行ったスティーブン。彼女は何か隠しているようで?★
  • ディーヴァの復讐
    3.5
    ジェマは燃えるような赤毛の歌姫(ディーヴァ)。双子の妹の人生を破滅させた、ギリシアのリゾート王、アンジェロへの復讐を胸に誓い、妹になりすまして彼に近づく。裏切ったのはジェマのほうだと信じているアンジェロは、再会した彼女を拒絶するが、再び燃え上がる欲望を抑えられない。触れ合うだけで互いの体に稲妻が走り、いつしか心まで通い始めたことに二人は気づいていた。――彼に惹かれてはだめ。でも、彼は本当にひどい男なの?――彼女は不実な女だった。変わったような気がするのはなぜだろう?絡み合う情熱と欺瞞が、二人を抗えない愛へと導いていく。
  • 地中海にささやかれ モンテカルロの誘惑 II
    -
    友人の結婚式の準備を手伝うため、一カ月間モナコに滞在することになったマデリン。息抜きをしようと、ガイドの手配をホテルのフロントで頼んだところ、ハンサムな男性が声をかけてきた。「僕がガイドになりましょう」知らない男性にガイドを頼むのはためらわれる……それでもマデリンは、彼の魅力に陶然となった。一方のドミニクは、不安げに見つめ返してくる女性に興味をひかれた。彼女は美しいだけでなく、どうやら僕の正体を知らないらしい。モンタニャール公国の皇太子としてでなく、一人の男として美女とバカンスを楽しむ絶好の機会だ。ドミニクは決めた。正体を隠したまま彼女に接しようと。★モナコを舞台にした、きらびやかなミニシリーズ〈モンテカルロの誘惑〉第2話です。まさか異国の王子だとは知らず、ガイドを申し出てくれた男性に夢中になっていくマデリンですが……。二人の間に立ちふさがる身分の差を乗り越えられるのでしょうか。★
  • 月夜の契約 ゴージャスな罠 I
    -
    月光に照らされたイーサン・カーティスの姿に魅了されつつも、メアリーは心の中で自分を罵った。なぜ私はこんな人とベッドをともにできるの?彼は悪魔なのに。でも、父を救うためにはしかたがない。イーサンは、彼の屋敷から盗みを働いたメアリーの父親への告訴を、彼女が条件をのみさえすれば取り下げると申し出たのだ。その条件とは、メアリーが彼とベッドをともにし、彼の後継ぎとなる子供を産むこと。ほかに父を守る術もなく、メアリーは今夜、ついに彼と身を重ねた。私はこれからどうなるのだろう……イーサンの腕に抱かれながら、途方もない不安がメアリーの心を襲った。★人気作家ローラ・ライトのミニシリーズ〈ゴージャスな罠〉がスタートします。共同経営者である三人の女性それぞれに迫る、富豪の影。どうぞお楽しみに!★
  • 初恋に終止符を 男たちの約束
    3.0
    メリは枕に顔をうずめて泣きじゃくった。なんて最悪な誕生日だろう。今日で十七歳になったメリは、兄の親友であるジャックに、長いあいだ秘めてきた恋心を思いきって打ち明けたのだ。結果は散々なものだった。ジャックは怯えたように後ずさると、恋愛対象には見られないと言い残し、振り返りもせず去ってしまった。ひどいわ。確かに私は太っていて醜いけど……あんまりよ。メリは顔を上げ、胸に誓った。いつか美しくなって彼を見返そうと。あれから十一年。復讐のチャンスはついにやってきた。ジャックが、メリの兄が建てたロッジに一カ月滞在するというのだ。歳月を経てセクシーな美女に変身したメリは、さっそくロッジに向かった。ともに一カ月滞在し、彼を誘惑するために。★〈男たちの約束〉もついに最終話です。最後の滞在者として亡き親友のロッジにやってきたジャックは、親友の妹と十一年ぶりに対面します。彼女はジャックとベッドをともにすると宣言し、あからさまに誘ってくるのですが……。感動のフィナーレをお楽しみください!★
  • 嘘に嘘をかさねて マイアミで愛して II
    -
    ブリタニーはマイアミでレストランを営んでいる。店の評判は上々で経営は順調に見えたが、ある日事件は起きた。信頼していた会計士が、二百万ドルを横領して逃げたのだ。一転して経営危機に陥り、ブリタニーは途方に暮れた。そこに現れたのがエミリオ・ジェフリーズ。同じレストラン業界で名をきかせている、凄腕の実業家だ。彼に、共同経営者にしてくれたら負債を肩代わりすると持ちかけられ、ブリタニーは藁にもすがる思いでその提案を受け入れた。まさかエミリオが、ブリタニーのレストランを、そして彼女自身を手に入れようとしているとは思いもせずに。★〈マイアミで愛して〉第2話をお届けします。今月はギャリソン家の双子の片割れ、ブリタニーが登場。世間知らずの彼女は、突然現れた救世主が、一族にとっていわくつきの人物とは知らなくて……。★
  • パンドラの海
    3.0
    ギリシアの海運王ザック・キュリアコスは、はるかニュージーランドでついに理想の花嫁を見つけた。巧みなウィットと上品な美しさを兼ね備え、幼いころから厳格な寄宿学校で育てられたパンドラこそ、一族に伝わる結婚の条件を満たす女性だ。愛するザックの花嫁となったパンドラはまだ知らない、キュリアコス家の花嫁がヴァージンでなければならないことを。そしてザックも知らなかった、パンドラの過去の一夜のことを。結婚初夜が明け、二人の秘密が明らかになる……。★来月は、ザックのいとこでエーゲ海のリゾート王であるアンジェロが登場。三年前、自分を裏切った恋人を追放したアンジェロ。裏切ったのは彼のほうだと誤解する元恋人の双子の妹が、復讐のため彼のホテルを訪れます。★
  • 百万ユーロの愛人 モンテカルロの誘惑 I
    3.0
    友人の結婚式の準備を手伝うため、ステイシーは一カ月の休暇を取り、美しき小国モナコへとやってきた。そこで新郎側の招待客、フランコ・コンスタンティーヌと出会う。世界的に有名なチョコレート会社の経営者で、とびきりのハンサムだ。フランコは、セクシーで派手な美女たちには見向きもせず、なぜかステイシーに興味を示し、ディナーに誘ってきた。戸惑いつつも誘いに応じたステイシーだが、その席で、彼はとんでもないことを言い出す。百万ユーロ払うから、モナコにいるあいだ恋人になってほしいというのだ。ただし、愛や将来の約束はいっさいなしという条件で。★きらびやかなミニシリーズ〈モンテカルロの誘惑〉が今月よりスタートします。世界有数の美しい地を舞台に繰り広げられる、億万長者との恋。来月は、同じく花嫁付き添い人としてモナコを訪れているマデリンのロマンスをお届けいたします。★
  • 近すぎて見えなくて 男たちの約束
    3.0
    転職先の新人研修を受けるため、ケンダルはタホへと車を走らせていた。五年間勤務したバートン社を辞めたのは、つい二週間前のこと。よりキャリアに繋がる仕事がしたいと思い、ボスであるマシアス・バートンに辞職を願いでたのだ。彼なら私の気持ちを理解してくれるはず――そんな期待も虚しく、ケンダルは裏切り者と罵られ、十分ほどで社を追い出されてしまった。あのときのマシアスの冷淡な顔を思いだすたび、胸が痛む。でも、元ボスのことは忘れ、新しい生活に集中しなくては。ケンダルはそう自分に言い聞かせた。まさかマシアスが追いかけてきているとは、夢にも思わずに。★〈男たちの約束〉第五話です。亡き友人のロッジでそれぞれ一カ月暮らすことになった六人。来月はついに最終話、最後の滞在者となったジャックの物語をお届けします。筆をとるのは人気作家スーザン・マレリーです。どうぞお見逃しなく!★
  • 追憶はほろ苦く 失恋に乾杯! III
    -
    いったい何が起きたのか理解できず、デビーは刑務所の中でひとりたたずんでいた。今日、デビーは四週間のすばらしい休暇を終え、カリブの高級リゾート〈ファンタジー〉をあとにする予定だった。だが空港でパスポートを見せたとたん、警備員に取り押さえられ、抵抗する間もなく島内の刑務所に連れてこられたのだ。デビーが不安に苛まれていると、刑務所の扉が開き、思わぬ人物が現れた。ゲイブ?なぜ彼がここにいるの?十年ぶりに見る彼は相変わらず魅力的で、不穏な笑みを浮かべている。かつて心から愛した男性を前にして、デビーは驚きと困惑、そして甘い胸の痛みを感じずにいられなかった。★婚約者に捨てられた女性三人のロマンスを描く〈失恋に乾杯!〉もついに最終話です。休暇先のリゾート地のオーナーが、十年前に別れた恋人だと知ったデビー。気づいたときには、彼がしかけた復讐の罠にはめられていて……。最後まで目が離せません。★
  • 誘惑のラプソディー マイアミで愛して I
    -
    パーカーは、マイアミを拠点にするギャリソン家の長男で、常に冷静なやり手の実業家として知られている。ギャリソン社の最高経営責任者でもある彼には、有能なアシスタント、アンナ・クロスがついていた。眼鏡をかけて髪をひっつめにしている、地味で冴えない女性だが、彼はアンナの仕事ぶりに満足していた。そんなある日、パーカーがいつものようにオフィスに入ると、バスルームから調子外れの歌声が聞こえてきた。あの声は……アンナか? 彼女はぼくのバスルームで何をしている?不審に思いガラス扉に近づいたパーカーは、目の前の光景に息をのんだ。★今月からミニシリーズ〈マイアミで愛して〉がスタートします。マイアミにその名をとどろかせるギャリソン一族。今月は一家の長男パーカーが登場します。突然、アシスタントを女性として意識しだした彼ですが、どうやら彼女には秘密がありそうで……。★
  • 忘れるための一夜 富豪一族の絆 VI
    3.0
    マヤは夢見心地でベッドに横たわり、隣にいる義理の兄、クリードを見つめた。母の再婚によってフォーチュン家で暮らすようになって以来、マヤはずっとクリードに想いを寄せてきた。彼にはいつも冷たく当たられてきたので、叶わぬ恋と諦めていたけれど、まさかこんなふうに愛し合える日が来るなんて……。だが、幸せは長くは続かなかった。クリードは唐突に起き上がって服を着だすと、冷ややかな視線をマヤに向け、信じられない言葉を投げつけた。★ついに〈富豪一族の絆〉最終話です。前作で何やら恋に悩んでいる様子だった、フォーチュン家の次男クリード。はたして彼の恋の行方は?最後まで目が離せません。★
  • 愛なき結婚指輪 失恋に乾杯! II
    -
    「妻としてきみを雇いたいんだ」旅先で知り合った男性にそう持ちかけられ、ジャニーンは目をまるくした。彼の名はマックス・ストライバー。ハンサムで裕福な実業家だ。復縁を求めてこのリゾート施設にやってくる元妻を追い払うため、ジャニーンに妻のふりをしてほしいのだという。報酬として提示されたのは、途方もない大金だ。どうやらマックスは、ジャニーンが経済的に困っていることを知って、彼女に白羽の矢を立てたらしい。悩んだあげく、ジャニーンはマックスと契約を交わした。報われぬ恋に苦しむはめになるとは、夢にも思わずに。★婚約者に捨てられた女性三人のロマンスを描く〈失恋に乾杯!〉第二話です。元婚約者に騙され、全財産を奪われたジャニーン。そんな彼女に接近してきたのは、魅力たっぷりの男性で……。★
  • 憎しみとの再会 男たちの約束
    3.0
    ケリーはタホ湖の近くでインテリアショップを営んでいる。ある日彼女は、店を訪れたひとりの男性客に目を奪われた。このあたりでは見かけない、たくましくてセクシーな男性だ。どうやら男性のほうもケリーに興味を持ったらしく、購入品を選んだあとで、彼女をディナーに誘った。「明日の夜はどうかな?ええと……」「ケリー・ハートリーよ」ケリーが微笑を浮かべて名乗ったとたん、さきほどまでにこやかだった彼の表情が一変し、激しい憎悪が浮かび上がった。ケリーにはその理由がわからなかった――彼の名を知るまでは。★〈男たちの約束〉第四話です。亡き友人のロッジでそれぞれ一カ月暮らすことになった六人。今月の滞在者ライアンが出会ったのは、父親の元愛人の娘で……。★
  • キスは裏切りの味 億万長者の戯れ III
    -
    おまえに大役は任せられない――ボスである父親からの辛辣な言葉に、テンペストはショックを受けた。これまで、父に認められたい一心で必死に働き、充分な実績も出してきた。だが父にとっては、いつまでたっても出来そこないの娘でしかないのだ。そんな折、彼女はパーティの席でギャビン・レナードに出会う。父の会社を乗っ取ろうと企む、いわばビジネス上の天敵だ。不意に、テンペストはある計画を思いついた。父の会社を辞め、ギャビンのところで雇ってもらうのはどうだろう?父を見返すには打ってつけの方法では?ギャビンの危険な魅力に気圧されつつも、テンペストは彼に接近した。★〈億万長者の戯れ〉もついに最終話を迎えました。ご愛読、ありがとうございます。★
  • カリブで見た夢 失恋に乾杯! I
    2.0
    船舶会社を営むジェファーソン・ライアンは、多大な富と生まれ持った魅力を武器に、望みどおりの人生を送ってきた。だがある日、思いがけない事態が彼を襲った。突然、アシスタントのケイトリンが仕事を辞めると言い出したのだ。いつもの冷静さはどこへやら、ケイトリンは彼の傲慢な態度を責め、一方的に辞職を告げるとカリブのリゾート地へ飛び立ってしまった。彼女のような有能な人材に辞められては困る。絶対に引き留めなくては。ジェファーソンは悩んだあげく、すばらしい方法を思いついた。ケイトリンを誘惑して彼の虜にし、離れられなくさせるのだ。彼は邪な笑みを浮かべると、さっそくみずからもカリブへ向かった。★婚約者に捨てられた女性三人のロマンスを描く〈失恋に乾杯!〉が今月よりスタートです。心機一転するため、カリブのリゾート地を訪れることにした三人。最初に到着したケイトリンを待ち受けていたのは、傲慢なボスで……。★
  • 春の嵐のように 富豪一族の絆 V
    3.0
    玄関のドアを開けたスカイラー・フォーチュンは凍りついた。ザック!彼がどうしてここにいるの?ザックは、スカイラーの従兄がニュージーランドから連れてきた、幅広い事業を手がける敏腕の実業家だ。スカイラーは会った瞬間に彼に心奪われたものの、内気で臆病な性格が災いしてまともに会話もできずにいた。だが四カ月前、あるパーティの夜にザックと二人きりになり、一世一代の覚悟で身を捧げたのだ。彼はその翌日に帰国した。まさか、再び現れるなんて……。ザックはスカイラーのこわばった顔を見つめたあと、ふくらみを帯びた腹部に鋭い視線を向けた。「君は妊娠しているんだね」★〈富豪一族の絆〉も残すところあと一話となりました。来月は人気作家ハイディ・ベッツが筆をとり、最終話にふさわしいロマンスをみなさまにお届けします。どうぞお楽しみに!★
  • 運命のブラックジャック 男たちの約束
    -
    ホテルでの勤務を終えて帰ろうとしていたニコルは、通りかかったカジノでとびきりハンサムな男性に声をかけられた。ニコルが現れたとたん運がつきだしたらしく、ゲームが終わるまでそばにいてほしいという。ためらったものの、彼の圧倒的な魅力に抗えずニコルはうなずいた。そしてゲームのあと、誘われるがまま彼が宿泊している部屋についていき、あろうことか一夜の情事と承知の上でベッドをともにしてしまう。あとになってホテルのデータベースを調べたところ、彼はデブリン・キャンベルという名家の御曹司だとわかった。私とは住む世界が違う人。もう二度と会うことはないだろう……。だが数カ月後、ニコルは大変な事実に直面した。★亡き友人のロッジでそれぞれ一カ月暮らすことになった六人。★
  • 悪魔を愛したら 億万長者の戯れ II
    -
    ジェレミーの来訪をアシスタントに告げられ、イザベラは固まった。ついに契約を実行に移すときがきたというわけだ。かつてイザベラは、両親を亡くし、貧しさのなか必死で弟を養っていた。そんな彼女の前に現れたのがジェレミーだ。弟が一人立ちしたあと、半年間イザベラが彼のものになるなら、経済的に援助しようとジェレミーは申し出た。藁にもすがる思いでイザベラはその条件をのんだのだ。オフィスに入ってきたジェレミーは相変わらずセクシーで、裕福な実業家というオーラを全身にまとっている。不安と、意思に反した胸の高鳴りを覚え、イザベラは身を震わせた。★ご好評いただいている〈億万長者の戯れ〉第二話です。二人が交わした契約の行方は?来月はついに最終話です!★
  • 狙われた初恋 富豪一族の絆 IV
    -
    「何年も前から、君のことをもっと知りたいと思っていた」学生時代から憧れていたブレイク・フォーチュンにそう告げられ、サーシャの胸は飛びださんばかりに高鳴った。それは、あまりにも思いがけない告白だった。フォーチュン家が営む会社で働いているため、ブレイクと顔を合わす機会は何度もあった。しかし、まともに会話をした覚えはないし、彼がサーシャを気にかけているとはとても思えなかったのだ。喜びのあまり呆然となり、彼女はブレイクに誘われるまま身を委ねた。すべては彼が仕掛けた罠だとも気づかずに。
  • 白昼夢の恋人 億万長者の戯れ I
    -
    有名私立校で校長を務めるグレースは、三年ほど前から学校の理事長アダム・ボーエンが気になっていた。アダムはレコード会社を経営するリッチな実業家でもあり、長身のハンサムで、どんな女性の心も奪ってしまう。もちろん地味で堅苦しいグレースなど眼中にないらしく、彼女は女性として見られていないことを自覚していた。そこでグレースは、叶わぬ夢を形にすることで満足しようと、彼と自分を主人公にしたロマンス小説を書き始めた。その小説が偶然にもアダムの目に触れ、思いがけぬ事態を巻き起こそうとは予想だにしていなかった。
  • スキャンダラスな令嬢 富豪一族の絆 III
    -
    チャリティ・オークションの主催者エリザ・フォーチュンは、出番を告げるアナウンスに促され、ステージ中央に進んだ。今日エリザが競売にかけるのは、手料理をふるまうというディナー権だ。ディナー権はすぐさま高値に吊り上がって次々に入札の声があがったが、一人の男が提示した法外な金額に、場内は静まり返った。「三万五千ドル」ハスキーなその声を耳にしたとたん、エリザの背筋は凍りついた。どれだけ歳月が流れようとも、聞き間違えるはずがない。目をやると、やはりリース・パーカーが会場奥の席に陣取っている。エリザは狼狽しつつも、リースの冷ややかな視線を受け止めた――六年ぶりに会う、夫の視線を。
  • フィアンセはあなた? 男たちの約束
    -
    ローレンは婚約者のマシアスに別れを告げるため、彼が滞在しているタホ湖のロッジへと車を走らせた。婚約者といえど、マシアスとのあいだに恋愛感情はない。二人の縁組は両家のビジネスを発展させるためでしかなく、彼女は悩みぬいた末、愛してもいない相手とはやはり結婚できないと思い至ったのだ。だがロッジに着いて彼を見たとたん、ローレンは妙な胸の高鳴りを覚えた。なぜかしら?今まで顔を合わせたときには何も感じなかったのに、今日の彼はすごく……セクシーで魅力的に見える。戸惑うローレンに、マシアスは突然キスをした。★親友の遺言によって、それぞれ一カ月間タホ湖のロッジに滞在しなくてはいけなくなった五人の男たち。滞在者はマシアス・バートンの予定だったのですが、そこにいたのは?★
  • 愛と使命と 熱く危険な任務 III
    -
    最新鋭機ペガサスのテストは最終段階に差しかかっていた。プロジェクト・チームの一員である沿岸警備隊員のキャリーは、ハンサムな海兵隊員マックの仕事面での実力は認めていたものの、融通がきかない点に辟易させられ、ふたりは常に対立していた。キャリーが最終テストを無事終えるや否や、実戦の命令が下された。マックとともに内戦が勃発したカリブにペガサスで入国して、とり残されたアメリカ人宣教師ふたりを救出するのだ。ところが現地に到着し、任務に向かおうとしていたマックが、ペガサスで待機するキャリーに突然唇を重ねてきた。こんなときにキスをするなんて、いったいどういうつもりなの?★つねに危険と隣り合わせの状況に置かれたふたりのあいだで燃え上がるロマンスをご堪能ください。★
  • 情熱の烙印
    3.6
    ゲイブ・デュモンといえば、このあたりで知らぬ者はいない。魅力的な大富豪で、広大な牧場を所有している権力者だ。デュモン家の隣に住むジェスは、その彼に結婚を申し込まれた。正確には、ゲイブに借金を肩代わりしてもらう代わりに、彼の跡継ぎを産むという契約つきの結婚を。亡き両親が大事に守ってきた土地まで差し押さえられたいま、ゲイブに助けを求めるほかなく、ジェスは彼の提案を受け入れた。愛が入り込まない結婚生活は、かえって安全だと胸に言い聞かせて。だが、見せかけの夫婦としての暮らしが始まるや、ジェスは自分の考えがいかに安易だったか思い知った。
  • すれ違うままに 富豪一族の絆 II
    -
    華やかなパーティ会場で、ダイアナの目は一人の男性に釘づけになった。たとえどれほど歳月が流れていようと、彼の姿を見間違うはずはない。マックス・フォーチュン……ダイアナが唯一愛した男性がそこにいた。彼に出会ったのは十年前、旅先のオーストラリアでのこと。二人は一目で惹かれ合い、会ったその日のうちに体を重ねた。ダイアナは甘く幸せな日々が永遠に続くと信じて疑わなかった。マックスが気軽な情事を求めていたにすぎなかったと知るまでは……。心の傷はいまなお癒えていないが、終わった恋を振り返ってもしかたない。ダイアナはなんとか自分を奮い立たせ、近づいてきたマックスに挨拶した。その瞬間、彼の瞳がよそよそしく冷たい光を放ったのを見て、凍りついた。★何やら秘密がありそうな彼女ですが、いったいどんな恋が待ち受けているのでしょうか?どうぞお楽しみに!★
  • 最後の独身貴族
    -
    ある日、結婚相談所を営むローレンのもとに、マット・ホイッテカーがやってきた。マットは~ボストンでもっとも夫にしたい独身男性~に二年連続で選ばれている、ハンサムな御曹司だ。年齢的にもそろそろ潮時だし、身内からもうるさく言われているため、妻にふさわしい堅実な女性を探してほしいという。依頼を受けたローレンは、まずは通例どおり、彼が理想的な相手を手に入れられるよう服装から会話術に至るまでのレッスンを行うことにした。今回の依頼人がいかにセクシーで手強いか、考えもせずに。★ホイッテカー家でただ一人の独身貴族となってしまったマット。無事に、理想の花嫁を見つけることができるのでしょうか?★
  • 砂上の恋人たち 熱く危険な任務 I
    -
    ジルは学生時代、酔った恋人にいきなり暴力をふるわれ、生涯消えない醜い傷を首筋に負ってしまった。その事件を機に軍人となり、やがて、極秘プロジェクトのメンバーとして人里離れた秘密基地に赴任する。存在すら極秘にされているその基地で任務に励むうち、ジルはハンサムで有能な医師コーディに強く引かれつつも、彼の行動に疑念を覚えるようになった。コーディは何か意図をもって基地にもぐりこんだのではないかしら?彼の秘密を探らなければ。そう思ってコーディを誘い出した夜、いきなり唇を重ねられて、ジルはうろたえた。
  • まやかしのプロポーズ 富豪一族の絆 I
    -
    人付き合いが苦手で、派手な生活には縁のないジーナ。彼女はこのたび、絵本作家として名誉ある賞を受賞した。その記念にと行われたサイン会で、子供にまじって彼女のサインを求める男性がいた。彼の名はケイス・フォーチュン。有名な富豪一族の一人で、毎日のように新聞の社交欄をにぎわせている。ケイスはあろうことか、サイン会を終えたジーナをデートに誘った。なぜ彼のようなゴージャスな男性が、私を誘うの?警戒しつつも、ジーナはひそかな胸の高鳴りを無視できずにいた。もちろん、彼が残酷な計画を秘めていることなど知る由もなかった。
  • アマルフィの花嫁
    3.0
    レジーナは祖母のもとを訪ねるため、イタリアの美しき街、アマルフィにやってきた。そこで彼女は、ニコ・ロマーノと出会う。類まれな風貌と黒髪がなんともすてきな男性だ。真面目で堅物すぎると家族にも心配されているレジーナだが、会ってすぐニコに心を奪われ、彼のことをよく知りもしないうちに、身を捧げてしまう。だが数日後、悲しい事実がレジーナを襲った。実はニコは、有名な公爵だったのだ。そして彼には、家同士で決められた婚約者がいた。
  • 遅れてきたプレイボーイ 熱く危険な任務 II
    3.0
    気象学者のケイトは、砂漠で極秘プロジェクトの任務についている。先日、メンバーの一人が病に倒れ、急遽新しい人材が補充されることになった。選ばれたのは、デイブ・スコット大尉という男。大役を任されたにもかかわらず、初日から遅刻してくるなど傲慢な態度だ。しかも、根っからのプレイボーイだという噂で、ケイトにもあからさまなほど誘惑的なまなざしを向けてくる。彼とは仕事以外では距離をおこう……そう決意したのもつかの間、突然のデイブのキスが、ケイトの心に波紋をもたらした。★今月はハーレクイン・ディザイア・エクストラと同日発売で、ミニシリーズ〈熱く危険な任務〉の第一話、第二話をみなさまにお届けいたします。★
  • 危ない一カ月 男たちの約束
    -
    きっかけは、とある奇妙な遺言状だった。その遺言はハンターという男が、学生時代の六人の友人に宛てたもので、六人がそれぞれ一カ月、彼の屋敷に滞在すれば、ハンター・ランディングの町に遺産を寄付するというのだ。弁護士から話を聞いた町長のキーラは、喜びを隠せなかった。いま、町は病院などの設備が充実しておらず、お金を必要としている。なんとしても六人の男性たちには、屋敷に滞在してもらわなければ。そして、ついに一人目のネイサン・バリスターが屋敷に来る日がきた。挨拶をするため、張り切って屋敷に向かったキーラだが、現れたのは、思わず身構えてしまうほど魅力的な男性だった。
  • 嘘はロマンスの始まり 空翔る一族 III
    3.5
    ホテルの廊下を進んでくるトレントの姿を目にした瞬間、思いがけぬ再会にペイジの足取りは鈍り、背筋にいやな汗が流れた。一年前、従業員のペイジは仕事で滞在中のトレントと出会い、誘われるまま、彼のスイートルームに行くという過ちを犯したのだ。甘美とは程遠く、惨めな思いだけが残ったひととき――あの夜に与えられた屈辱はいまも忘れていないが、それでも礼儀を貫こうと、ペイジはぎこちなく挨拶した。あろうことか一方のトレントは彼女の顔すら覚えておらず、ペイジはさらに傷つき、これ以上はかかわるまいと心に決める。後日、トレントが態度を変えてデートに誘ってくるまでは。■名家ハイタワー家の確執と絆を描く三部作〈空翔る一族〉もついに最終話。前作で異母妹をいじめていた、長男トレントの物語です。仕事で訪れた先で、突然見知らぬ女性に声をかけられた彼は……。
  • 雪解けのキス
    -
    ブリタニーは十年ぶりにオーストラリアへ戻ってきた。ロンドンで出世街道をひた走る彼女にとって、この帰省は昇進を賭けたキャンペーンのための出張にほかならない。成功すれば会社のトップに就くことができる。そしてそれを機に、忌まわしい思い出の残る故郷とも決別するつもりだった。ところが交渉の場に現れたのは、なんと初恋の人、ニック。不良少年だった彼が、世界を股にかける実業家になっていたとは!うろたえながらもビジネスに徹しようとする彼女の提案を、ニックはあっさりと退け、逆に驚くべき条件を提示した。「妻になってほしい。お互いの利益のために」
  • 愛する人の知らない顔 華麗なる紳士たち:悩める富豪 V
    4.0
    両親亡きあと過保護な兄に大切に育てられ、アリシアは二十六歳まで、男性経験もなく過ごしてきた。そんなアリシアにもようやく、デートを重ねる相手が現れる。彼の名はリック・ジョーンズ。出会って間もないため詳しい素性はわからず、友人に聞いても誰も彼のことを知らないけれど、とてもハンサムで裕福で思いやりがある、最高の男性だ。純潔を捧げるなら、相手はリックしかいないわ――いつしかアリシアはそう夢見るようになった。リックがある嘘をついていることなど、もちろん知らずに。■〈華麗なる紳士たち:悩める富豪〉五話目の本作は、これまでヒーローたちと敵対してきたアレックスの妹、アリシアの登場です。来月お届けする最終話は、アレックスの物語。描くのは人気ベテラン作家のデイ・ラクレアです。ご期待ください!
  • 会議室の恋人
    -
    アマンダは社運を賭けたコンペに向かうため、最終便に駆け込んだ。そこで偶然にも隣席になったのはジャレド・ジェームズ――九年七カ月前、恋するあまり身を捧げようとしたアマンダを、容赦なく追い返した相手だ。罰として、忘れられないキスをして。彼女は祖父の前に突き出され、監獄のような女学院へ放り込まれた。みじめな青春時代を送るはめになったのは、彼のせいだわ!だがジャレドはアマンダの苛立ちを気にもとめず、今なら誘いに乗るよとささやき、欲望と軽蔑の目を向けてくる。アマンダは意思に反して高鳴る鼓動を抑え、冷淡に別れを告げた。だが翌日、命運を握るCEOとして現れたのはそのジャレドだった。■アマンダをわがままなお嬢様とみなして辛辣な態度をとるジャレド。彼女は屈辱を感じながらも仕事のために自分を抑えます。ところが二人が激しく衝突したとき、情熱に火がついて……。お待ちかね、ナタリー・アンダーソンの登場です!
  • フライトは恋の予感 空翔る一族 II
    3.0
    名門ハイタワー家の女主人と、その愛人のもとに生まれたローレン。二カ月前に父親が飛行機事故によって亡くなり、その死の真相を母から聞き出すため、ローレンは故郷を離れ、ハイタワー航空管理会社でパイロットとして勤めはじめた。社長である異父兄は、当然のごとくローレンを忌み嫌い、ありとあらゆる手を使って会社から追い出そうと画策する。そしてある日、異父兄はいつもと趣向の違う手段をこうじてきた。彼の親友、ゲイジの専属パイロットを務めるようローレンに命じたのだ。ゲイジは洗練された、とてもハンサムな実業家だ。これはいったいどんな罠? 私を彼の虜にさせて服従させるつもり?警戒しつつも、ローレンは魅力的なクライアントから目を離せずにいた。■〈空翔る一族〉二話目をお届けします。本作はハイタワー家と根深い確執を持つ、ローレンのお話。
  • 一カ月だけシンデレラ
    4.0
    幼稚園で働くアニーは、いつも素行の悪い弟に手を焼いていた。そんなアニーのもとに、弟が働く運輸会社の社長で“全米でもっとも冷酷なCEO”と評されるダンカンが訪れる。彼は、アニーの弟が会社の金を横領したと告げ、アニーに盗んだ金を肩代わりするだけの経済力がないと知ると、罪を見逃す代わりに、ある取り引きを持ちかけてきた。冷徹すぎるという世間からのマイナスイメージを変えるため、一カ月のあいだ、愛情深い恋人役を演じてほしいというのだ。もし引き受けなければ家を担保にもらい、弟は刑務所に入れる――そう脅し文句を突きつけられ、もはやアニーに選択肢などなかった。■人気作家スーザン・マレリー、ディザイアからは三年ぶりとなる新作です。非情だともっぱら噂の億万長者と、一カ月恋人として過ごすことになったアニーの運命は? ひと足先に、クリスマスの雰囲気も満喫できるロマンティックな一作にしあがっています。
  • いつわりと純真
    -
    助手席に座るスティーブの強烈な魅力を感じながら、アンリースはなんとか車の運転に集中しようとしていた。この旅の目的は誰にも教えていない――親友のシンディにさえも。心配したシンディは自分の兄を無理やり長旅に同行させた。その親切がどれほど私の心をかき乱すか知りもせずに……。不意にタイヤがパンクした。スペアのタイヤがないと知り、スティーブはボンネットに両手をたたきつけて嘲った。「車の点検もしないで千七百キロも運転するつもりだったのか。なのに香水をつけるのは忘れなかったんだろう、お嬢さま?」そしてふたりは、熱く気づまりな一夜を過ごすはめになり……。■「ホロスコープに導かれ」のヒロイン、アビーの妹アンリースの物語です。名うてのプレイボーイである実業家スティーブとの、気になる恋の行方は?

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