嘘はロマンスの始まり 空翔る一族 ＩＩＩ

エミリー・ローズ / 松元冴子

ホテルの廊下を進んでくるトレントの姿を目にした瞬間、思いがけぬ再会にペイジの足取りは鈍り、背筋にいやな汗が流れた。一年前、従業員のペイジは仕事で滞在中のトレントと出会い、誘われるまま、彼のスイートルームに行くという過ちを犯したのだ。甘美とは程遠く、惨めな思いだけが残ったひととき――あの夜に与えられた屈辱はいまも忘れていないが、それでも礼儀を貫こうと、ペイジはぎこちなく挨拶した。あろうことか一方のトレントは彼女の顔すら覚えておらず、ペイジはさらに傷つき、これ以上はかかわるまいと心に決める。後日、トレントが態度を変えてデートに誘ってくるまでは。■名家ハイタワー家の確執と絆を描く三部作〈空翔る一族〉もついに最終話。前作で異母妹をいじめていた、長男トレントの物語です。仕事で訪れた先で、突然見知らぬ女性に声をかけられた彼は……。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ハーレクイン・ロマンス小説
• 出版社: ハーレクイン
• 掲載誌・レーベル: ハーレクイン・ディザイア
• シリーズ: 空翔る一族シリーズ
• 電子版発売日: 2011年01月31日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

前作で兄として出てきた時には本作ヒーローの横暴さに引いたけど、長男として肩肘張って頑張ってるいいやつだった。そんなヒーローの頑な心が普通の女の子なヒロインで解けて行くのが良かった。

[ブクログ · ★★★☆☆]

「空翔る一族」シリーズ３(最終話)。長男(双子)のトレントの話。
前作で意地悪？冷淡なヒーローとイベントコーディネーターのヒロインは一年前に惨めな一夜を過ごしたけど、ヒーローはまったく覚えてないで始まる本書。
王道話だけど、私はこのシリーズで一番気に入った。たぶん前作でムカつくヒーローがヒロインと出会い、変わり、素敵なヒーローになったそのギャップにやられたｗ