国内ミステリー - 早川書房 - ハヤカワ文庫JA作品一覧

  • 向う端にすわった男
    3.4
    ある夜〈俺〉のところに、結婚詐欺にまつわる依頼が舞い込んだ。詐欺を仕組んだのは、元一流商社マンで、札幌にメディア革命を起こそうと息まく男。さっそく調査を開始した〈俺〉が知った真実とは?……夢見る男の不気味な犯罪を描く中篇「調子のいい奴」など五篇を収録。ススキノの便利屋探偵が活躍する短篇集

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  • 夜獣使い 黒き鏡
    3.0
    冷蔵庫の赤子、落ちてくる三つの首、蝶になった母親……黒き衣装の探偵・鏡見は、にわか助手のひなげしとともに怪事件に挑む。
  • 寄り添い花火 薫と芽衣の事件帖
    3.5
    札差の娘にして岡っ引きの薫と、同心の娘なのに薫の下っ引きをする芽衣はともに15歳。ある日、芽衣が長屋の前に捨てられた赤子を見つけ、ふたりで親捜しを始めると、長屋の夫婦が育てたいと申し出てきた。そんな折、ある札差で赤子の神隠しがあり、寝床には榎の葉が一枚残されていたという不思議が。まもなくその札差の丁稚が米蔵で男の骸を見つけるという騒動があり……。ふたりで謎を解き明かす、薫と芽衣の友情事件帖。
  • 夜にその名を呼べば
    3.9
    一九八六年十月、ベルリン。親会社の共産圏への不正輸出事件に巻き込まれ、殺人の濡れ衣まで着せられた欧亜交易の神崎は東側へと亡命、消息を絶った。五年後、関係者に謎の手紙が届けられ、全員が雨の小樽へと招き寄せられた……。凄絶な復讐劇が最終章に向けて加速する、迫真のサスペンス!
  • ライト・グッドバイ
    3.6
    「殺人容疑者と親友になれ」退職した古馴染みの元刑事種谷が、〈俺〉のところに厄介な依頼を持ち込んできた。未解決の女子高生行方不明事件の証拠となるべき死体を見つけるためだというのだ。〈俺〉はバーで偶然を装って男に近づき、気の合うふりをして付き合いを深めてゆく。だがそいつは、一緒に酒を飲むのはまっぴら御免という、〈俺〉が最も嫌いなタイプの男だった……生涯最低の苦い冬を描くススキノ・ハードボイルド。

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  • ラザロ・ラザロ
    3.5
    民間の医療法人ルミネ研究所は、金持ちの患者相手のガン治療で驚異的な成果をあげていた。しかし謎の出火事件後、その記録は所長の倉石とともに失われ、研究所は閉鎖されていた。一年後、外資系製薬会社プラスケミカル社に倉石と名乗る人物から、研究成果を売り渡すとの連絡が入る。開発部の課長・廣田は、社の密命を受けて、非合法な調査に乗り出すことになる。いびつな欲望が入り乱れる、倒錯のメディカル・サスペンス。
  • 留萌本線、最後の事件 トンネルの向こうは真っ白
    4.3
    鉄道ファンの浦本は廃線前の撮りおさめのため、北海道・留萌本線に乗車した。だが発車後まもなく発生したハイジャック事件に巻き込まれ、乗員乗客4名とともに車両内に閉じ込められてしまう。前代未聞の事態に頭を悩ます道警の安積らのもとに、犯人から連絡が入る。「道議会議員の河出を交渉役に、身代金として1億7550万を要求する」犯人はなぜこんな事件を起こしたのか? 鉄道を愛する著者がおくる、郷愁のミステリ
  • 錬金術師の消失
    4.4
    アスタルト王国の錬金術師テレサとエミリアはセフィラ教会の聖地《水銀塔》へ赴いた。《始まりの錬金術師》の遺産が眠り“神隠し”の噂が囁かれる塔にはバアル帝国の錬金術師ニコラ、教会聖騎士団や巡礼者らが集っていた。だが突然の嵐で塔は孤絶。聖騎士が首無し死体で発見され次々と犠牲が……シリーズ第2弾
  • 錬金術師の密室
    3.8
    アスタルト王国軍務省錬金術対策室室長にして自らも錬金術師のテレサ・パラケルススと青年軍人エミリアは、水上蒸気都市トリスメギストスへ赴いた。大企業メルクリウス擁する錬金術師フェルディナント三世が不老不死を実現し、その神秘公開式が開かれるというのだ。だが式前夜、三世の死体が三重密室で発見され……世界最高の錬金術師はなぜ、いかにして死んだのか? 鮮やかな論理が冴え渡るファンタジー×ミステリ長篇
  • 六莫迦記 いつの間にやら夜明けぜよ
    -
    〈ハヤカワ時代ミステリ文庫〉維新の裏に六人の莫迦侍の活躍が! 水戸天狗党に入り込み、やがて世を変える大きな企みをなし遂げる!? 珍説・裏幕末維新物語。
  • 六莫迦記 これが本所の穀潰し
    -
    小普請組の葛木家の六ツ子は、大莫迦者ばかり――戯作莫迦、傾奇莫迦、撃剣莫迦、葉隠莫迦、守銭奴莫迦、町人かぶれ莫迦。そんな様子みかねた父は、長子にかぎらず最も優れた(ましな)ものが家督を継がせると宣言した。しかも優れものがいなければ家は滅亡してもいいと。六ツ子たちはみにくい争いを始め……
  • ヴェルサイユ宮の聖殺人
    4.0
    第10回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作美しき公妃×カタブツ大尉密室殺人、血のダイイングメッセージ、破られた聖書……黄昏のブルボン王朝を舞台に、異色バディの華麗なる事件簿シリーズ開幕!1782年5月、フランス国王ルイ16世の従妹にしてパンティエーヴル公妃マリー=アメリーは、ヴェルサイユ宮の施錠された自室でオペラ座演出家の刺殺体を発見。遺体は聖書の切れ端を掴み、血文字を残していた。その傍らには意識を失くした男、ボーフランシュ大尉ジャン?ジャックの姿が。ジャン?ジャックは倒れる直前に、マリー=アメリーも見かけた謎の黒づくめの人物を目撃していた。マリー=アメリーは、犯人として投獄されかけていたジャン?ジャックを相棒に、事件解決に乗り出すが……第10回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作。2024年2月下旬ハヤカワ文庫JA刊行予定クリスティー賞受賞シリーズ第2弾、文庫オリジナルで登場!『異端の聖女に捧げる鎮魂歌(仮題)』宮園ありあ革命前夜のブルボン王朝。公妃マリー=アメリーと大尉ジャン?ジャックがノートル=ダム女子修道院で起きた連続殺人事件の謎に挑む!

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