ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
冷蔵庫の赤子、落ちてくる三つの首、蝶になった母親……黒き衣装の探偵・鏡見は、にわか助手のひなげしとともに怪事件に挑む。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
黒いモヤモヤと闘い続けた母が失踪し「黒屋敷に行きなさい」という手紙が残された。冬乃ひなげしは母の手紙に従いそこを訪れる。そこには黒ずくめの鏡見夜狐がいた。 綾里けいし特有の残酷で残忍で救いのない展開、それでいてどこか美しさを感じる描写は相変わらずだ。異能もののバッドエンドやグロいものに抵抗がない人に...続きを読むは合っている作品だと思う。 メインキャラの1人鏡見夜狐、時に少年のように無邪気で時に青年のように無関心でで時に老人のように達観した独特で毒々しい存在。現段階では彼がどういう存在なのかは明らかにされていないが、謎は謎のままでいいのだろうかと感じさせる人物だ。 もう1人のメインキャラの冬乃ひなげし、無自覚な聖なる存在。個人的にはこの作品の壊し屋の彼女を好きになれなかった。かわいらしい見た目、愛嬌のある性格、いざという時の度胸、守ってくれる唯一無二の存在。共通点がなさ過ぎた。 各話の流れは黒屋敷に依頼が来る、それを鏡見が解決するだが、そこにひなげしがいるか、いないかで展開が変わる。ノーマルエンドかバッドエンドかくらいの差がある。ひなげしがいると物語の黒い靄がかかった舞台が強制的に明るく照らされる印象だが私はその無理矢理感が好きではなかった。
私が死んだら、<黒屋敷>へ行きなさい。 姿を消した母の言葉に従って、冬乃ひなげしは黒ずくめの男・鏡見夜狐と出会う。 黒ずくめの謎の探偵・鏡見と、その助手になったひなげしが、冷蔵庫の中で育つ胎児、落下する三つの首の幻など、恐ろしい怪異を解決していく幻想連作ミステリ。 初読の作家さんですが、短い文...続きを読む章を連ねていくような書き方が特徴的で、若干詩寄りにも感じます。 そういった文章の雰囲気もあるのかもしれませんが、悪夢のような怪異はどれもとても幻想的で美しく、幸せな解決はしないのに何だか魅了されたような気分になりました。 それぞれの事件には、テーマとなるような有名近代文学や詩が設定されていて、それを知っていると尚楽しめるかなと思います。 一例をあげると、冷蔵庫の中で育つ胎児の話『胎児よ、胎児よ』には、夢野久作の『ドグラ・マグラ』。三っつの首が落ちてくる話はヘルマン・ヘッセの『少年の日の思い出』など。 こんな文学的・幻想的な雰囲気なのに、主人公のひなげしが直情的で、猪突猛進物理アタッカーぶりを発揮してくれるので笑ってしまいます。怪しげで美麗な怪奇譚に合っているのかは読んでるうちによく分からなくなってきますが、真っすぐでとってもかわいい。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
夜獣使い 黒き鏡
新刊情報をお知らせします。
綾里けいし
フォロー機能について
「ハヤカワ文庫JA」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
【合本版】B.A.D. 全17巻
B.A.D.(1)
幻獣調査員
幻獣調査員 1
終焉ノ花嫁【電子特典付き】
B.A.D. チョコレートデイズ(1)
B.A.D.4コマ
人喰い鬼の花嫁
「綾里けいし」のこれもおすすめ一覧へ
▲夜獣使い 黒き鏡 ページトップヘ