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4.1人類最終戦争後の世界。大地は黒い森に覆われ、人類は天然の火に近づくと体が内側から燃え上がる「人体発火病原体」に冒されていた。この世界で人が唯一安全に扱える〈火〉は、黒い森に棲む獣、炎魔を狩ることによって得られるものだけだった。そんな中、炎魔を狩ることを生業とする火狩りたちの間でひそかに囁かれる噂があった。「最終戦争前に打ち上げられ、長い間虚空を彷徨っていた人工の星、千年彗星〈揺るる火〉。その星を狩った者は、火狩りの王と呼ばれるだろう」――。千年彗星〈揺るる火〉とは何なのか。「火狩りの王」の伝説に秘められた世界の真実とは? 森に囲まれた小さな村に生まれた11歳の少女・灯子と、機械工場が立ち並ぶ首都で暮らす15歳の少年・煌四。2人の人生が交差するとき、運命の歯車が動き出す。
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3.3院長のガラが悪いことを除けば、患者に優しく評判の良い病院「ウサミ医院」。 そのもう一つの顔は、患者の「心」を治すべく「絵本」を処方する「絵本処方院ウサミ」。夜だけ開院する絵本処方院には、噂を聞きつけた人が様々な悩みを抱えてやってくる。居候件バイトをするハメになった森野ありすは、「絵本処方院」の仕事にまきこまれるのだが……。言葉の優しさと人の温かさに思わず涙こぼれる連作短編集。
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4.0
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-訪れる神様たちが抱えている悩みとは――? 「いらっしゃいませ! 福禄寿食堂へ」 浅草にある蕎麦屋で働いている料理人見習いの美緒は、ひょんなことから八百万の神々が住まう世界にある「福禄寿食堂」で働くことになる。 その食堂にやってくる神様たちの悩みやトラブルをさぼり癖のある料理長の弥太郎とともに考えることに――。 「人間相手に出す料理だって難しいのに、神様に喜んでもらうにはどうしたらいいの!?」美緒の奮闘する日々が始まる。 貝の炊き込みご飯、あさりのお味噌汁、そうめん、薬膳カレー、親子丼――神様たちに喜んでもらうことができるのか? 『東京謎解き下町めぐり』の著者の新作! ◆目次: 序章 第一章 貉庵 第二章 とこ世の忘れ物 第三章 とこ世とうつし世の狭間の料理人 第四章 福禄寿食堂の新メニュー 第五章 『福禄寿食堂』開店 第六章 恵比寿・大黒天食堂 第七章 弁天食堂のダイエットメニュー 第八章 嘘つき男と親子丼 第九章 毘沙門天食堂 ◆著者 宮川総一郎(みやかわ・そういちろう) 集英社で手塚・赤塚賞を受賞し、漫画家デビュー。代表作『マネーウォーズ』(集英社)、『兜町ウォーズ』(日本文芸社)他。『松本零士が教えてくれた人生の一言』、2017年『まんがで覚えるマーケティングの基本』編集、『漫画から学ぶ生きる力』全5巻監修、『東京謎解き下町めぐり』(マイナビ出版)。 ◆カバーイラスト alma(あるま)
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4.0小学五年生の秋、なぜか学校へ行けなくなった繭。ある日、電柱や塀に描かれた矢印をたどって行くと、〈日曜日舎〉にたどり着いた。ここは、日曜日にしか生きられない人々の集まるスケッチクラブ。猫と一緒のおばあさんや、羽の音を立ててやってくる少年、しゃべる陶器の人形たちが集う。動く剥製の狐もいるし、時間の狂った柱時計もある。ちぐはぐな空間だ。この店の奥には、スケッチルームがあり、彼らはここで「自分を通して見た世界」を絵にする。繭はこの〈日曜日舎〉に通うことにし、しだいに生きるすべを見つけていく……。 【目次】〈第1日曜日〉矢じるしをたどると/日曜日だけのスケッチクラブ/暗い暗い夜 〈第2日曜日〉スケッチがはじまる/川とおしゃべり/忘れ物、それから名前 〈第3日曜日〉雨がくる/繭のパレット/水の絵の具 〈第4日曜日〉悪天候スケッチ/時計の狂い 〈最終日曜日〉琥珀の蝶/星夜の作品展/羽化
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4.0「書物に仕えることが僕たちの仕事だ。書き残そう。二度とまちがえないように」 アスタリット星国で写本士見習いとして働く15歳のコボル。 写本士の仕事は、数年に一度起きる災害“塵禍”や戦争で滅びた他国から本を救出して正確に書き写し、文化をつないでいくことだ。 コボルは塵禍に見舞われた隣国・メイトロン龍国へ、仲間たちと初の任務に赴く。 龍の伝説が残るメイトロン龍国を調査するうち、アスタリット星国が隠していた真実を知ってしまったコボルたちは、孤独な戦いへと身を投じることになるが――。 圧倒的なスケールと文学的モチーフで構築される 胸が高鳴る冒険ファンタジー、開幕!
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4.0ぼくらの町でいったい何が起きている!? タケルが住む海沿いの町の空に突然浮かんだクラゲみたいな巨大な光る物体! タケルのまわりではそれ以外にも不思議なことがいくつも起こって……!? ●放送公園に現れたワゴン屋台の謎の三人組 ●ラジオからきこえる謎の放送 ●幼なじみのことりの死んでしまった大切な飼い猫(ポー)に似たキツネ ●脚が八本ある人を襲う黒い化け物あの巨大な光る物体のなかに、ポーの幽霊がいるかもしれない!? タケルとミツヨシはその謎に挑むが……。知らず知らずのうちにいろいろなことをあきらめてきた主人公たちが、大きな謎に挑むことで、一歩前に踏み出す姿を描いたSFファンタジー! 共感し、勇気がもらえる1冊!
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-廃墟の遊園地には、不思議な少女がひとり。 廃墟の遊園地――創業者の幽霊が出る、宇宙人が基地に使っているなどあやしげなうわさが絶えない。 実はそこには、不思議な少女がひとりぼっちで住んでいた。 いよいよ遊園地のとり壊しが決まった年、町では奇妙な現象が続発し小中学校は閉鎖。 夏休み。その少女の呼びかけに応じた、特殊な力を持つがゆえに孤独な五人の子どもたちが遊園地にやってきた。クジラと交信したり、真夜中の神社で魚頭のいる不思議な世界に入ったりするなどして、周りからおかしな子扱いを受ける五人。彼らの日記帳をきっかけに、遊園地をめぐる謎ときが始まった。そして、全ての不思議の鍵を握るのは廃墟の遊園地に住む少女!? 子どもたちそれぞれの辛い日常の一方で、彼らに起こる不思議で美しい出来事を、短編連作形式でファンタジックに描く! 不思議は日常のすぐそばにある!