大企業の体質と中小企業の誠意
池井戸氏の描く小説には常に権力を持つ強者と論理と、資本主義の構造の底辺におかれ様々なプレシャーに苦しむ中小企業の苦悩が描かれます。一番感動するのは、不当な抑圧と、権力側の身勝手な理論に翻弄されながらも、常にエンドカスタマーの気持ちを考えて行動する主人公たちです。
事業にとって最も大事なものは何かということを改めて教えられます。
腐敗した企業論理、法制に立ち向かい、一人一人の切実な思いを大切にすることを描き、私たちに時間がかかるが信念を持った行動の大切さを教えてくれます。