カラカラさんのレビュー一覧
レビュアー
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ネタバレ 購入済み
1巻と比べると……
1巻分は物語としてよく推敲されてた印象だったのに、急にこの2巻になって話を書き足した感が強くなった。
この巻の舞台となる地方で指揮をとっている二人が新しく出て来るが、その二人がその立場と重要性の割にあまりにもおバカ……まぁ1巻の貴族達も大概だったけどあの存在はまだ物語的にも納得が出来た、ただこの二人はその国家存亡の時ですらその地を離れず指揮を取るほど重要な場所を治めてたはずなのに、外交のバランス感覚も無ければ戦のセンスも無い、あの有り様で治めてきたとか言われても……実は主人公達を見限って敵対し独立するつもりでやってた、とか言われた方がまだ理解出来る。
物語の説得力の為に、せめてその経歴に納 -
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しっかりとした世界観
内容はあらすじを読んで貰うとして、それ以外の部分で。
今ファンタジーものでは「異世界~」が溢れに溢れているが、ただ残念なことにいかにもな“だけ”の表現で「だからそこは具体的にどうなってるのよ」と言いたくなる作品が多く、これもそんなものだろうなと思っていたら、予想を超えてしっかりとした世界観を持つ作品でびっくりした。これは本当に嬉しい誤算。
例えるなら「狼と香辛料」の様な、ファンタジーだがその世界の中で地道に生活する人々が感じられる作品。「宿屋の主人」というただのアイコンではなく、ちゃんと「宿屋を生業にしている親父」が出て来る感じか。分かりにくいけど。
かといって設定に凝りすぎず、また作品