ブロンズ
レビュアー
  • スピナマラダ! 1
    購入済み

    つられてハマった

    野田サトル氏の「ゴールデンカムイ」が大好きで、この人の別の作品も読みたいと思ったのがきっかけです。
    アイスホッケーにほぼ無縁の読者を、一気に引き込む力技を持った作品だと思う。
    なにしろ、動きの描写がすごい。一瞬を捕らえた静止画なのに、その描写は精確で鮮やか。流れるようなアクションが見える。
    フィギュアスケーターの道を断たれ、ホッケーに転向した主人公白川朗はじめ、「真っすぐでさわやか」というのとはちょっと違う連中ばかり出てくるのだが、みんなキャラが立っている。みんないいですよ。
    物語の展開も、野田サトル氏ならではの巧みさなのだが、6巻で完結してしまうなんて、本当にもったいない。

    祝!再創生!!

    #笑える #アツい #カッコいい

    3
    2023年06月01日
  • ゴールデンカムイ 28
    購入済み

    「ノラ坊」だった頃の杉元

    「男はみっともない生き物だから、惚れた女のことはずっと胸に仕舞って、時々取り出して想って良いんだ」
    なんという名セリフ。

    この台詞を口にする人物と、杉元佐一の意外な関係が明かされるのが、若き杉元が陸軍に入隊する前のエピソード。
    これが圧巻の面白さ!
    さる人物の童貞喪失の危機をめぐって、若き杉元が一肌脱ぐよお立ち会い。

    刺青人皮の謎はいよいよ核心に迫り、鶴見中尉とアシリパチームの周囲がビリビリ放電しているみたい。
    次巻が待ちきれません。

    #アツい #カッコいい #笑える

    1
    2021年12月31日
  • ゴールデンカムイ 6
    購入済み

    目が離せない人間模様

    網走刑務所に収監されている「のっぺらぼう」に会いに行く。
    そう決意したアシリパとともに、一行は小樽から網走へと旅立ちます。
    かくて、物語はロードムービーの様相を呈し、いよいよ和製西部劇っぽくなってきます。
    アイヌの風習や、北海道の生態系とジビエ、軍と囚人と新撰組の丁々発止など、読み応えたっぷりの「ゴールデンカムイ」ですが、私にとって一番の魅力は、白黒では分けられない人間模様。
    悪役っぽく登場したアイツが、実はけっこういいやつだったり、思いがけない同盟関係を結んだり。
    ボケとシリアスの緩急も絶妙で、つき合うほどに、アシリパはますます凛々しく愛らしく、漢たちはどんどん男前になっていく。

    0
    2017年04月14日