ハエトラさんのレビュー一覧
レビュアー
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購入済み
つられてハマった
野田サトル氏の「ゴールデンカムイ」が大好きで、この人の別の作品も読みたいと思ったのがきっかけです。
アイスホッケーにほぼ無縁の読者を、一気に引き込む力技を持った作品だと思う。
なにしろ、動きの描写がすごい。一瞬を捕らえた静止画なのに、その描写は精確で鮮やか。流れるようなアクションが見える。
フィギュアスケーターの道を断たれ、ホッケーに転向した主人公白川朗はじめ、「真っすぐでさわやか」というのとはちょっと違う連中ばかり出てくるのだが、みんなキャラが立っている。みんないいですよ。
物語の展開も、野田サトル氏ならではの巧みさなのだが、6巻で完結してしまうなんて、本当にもったいない。
祝!再創生!! -
購入済み
目が離せない人間模様
網走刑務所に収監されている「のっぺらぼう」に会いに行く。
そう決意したアシリパとともに、一行は小樽から網走へと旅立ちます。
かくて、物語はロードムービーの様相を呈し、いよいよ和製西部劇っぽくなってきます。
アイヌの風習や、北海道の生態系とジビエ、軍と囚人と新撰組の丁々発止など、読み応えたっぷりの「ゴールデンカムイ」ですが、私にとって一番の魅力は、白黒では分けられない人間模様。
悪役っぽく登場したアイツが、実はけっこういいやつだったり、思いがけない同盟関係を結んだり。
ボケとシリアスの緩急も絶妙で、つき合うほどに、アシリパはますます凛々しく愛らしく、漢たちはどんどん男前になっていく。