• 紳士協定―私のイギリス物語―

    学習と学問

     個人的な好みもあろうが、この本ほど、一文一文、一語一読まで読ませる本に出会ったのは初めて。 一文一文の意味を噛みしめるごとに、次の一文へ胸の高鳴りを覚えた。

     著者のロシア語習得のためのイギリス留学の必要性の行は、成程そういう事があったのかと腑に落ち、余韻を愉しみました。

     また、ホームステイ先ファミリーのグレン少年と筆者とのやり取りは、爽快感さえ覚えるほど愉しかった。

    人種は別で、使用言語も別で、だが普遍的な人間、人生観に、グレン少年との英語での会話を通して一致をみていく二人に、妙なる共感を覚えました。 

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