• 変な絵
    購入済み

    鳥肌

    前出版作「変な家」も読ませていただき、個人的に著者の世界観に〈執着〉しており、今作も読ませていただいている運びです。
    その作風や世界観のリアリティももちろんですが、読みやすさの部分でもかなり評価が高い作品です。文字総数、心情描写、人物表現など、「変な家」も相当読みやすさがありましたが、今作も同様でした。
    そして一番は、その覆される展開と伏線の〈甘さ〉です。あえて伏線が甘いと表現しましたが、だからといって面白くない訳ではありませんし、もちろん適切な表現だとも思っています。何が言いたいかというと、〈気づかない鳥肌〉よりも〈気づく鳥肌〉が多いということです。
    本来、この手の作品では伏線の緻密さと読者

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    2022年10月22日